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鬱るんです
躁鬱病のITエンジニア「はまー」が心と体の模様を記した雑記帳。 大手IT企業で心身ともにぼろぼろになり退職した後、ほそぼそと働いたり事業を立ち上げようとして頓挫したり、作業所に通ったり障害者雇用で働いたりと紆余曲折したが、今は無職な毎日。

日別アーカイブ:2003年1月7日

予期不安とは本来パニック障害で使われる言葉である。電車に乗ると、外へ出ると、パニック発作が起きるかもしれない、という不安。パニック障害の患者はその不安に悩まされ、外に出ることができなくなる。

明日はデイケアに行けるだろうか。それを考えると、「ひょっとしたらだめかもしれない」「なんだかだめのような気がしてきた」「うわーん、多分だめだろう」とどんどん不安が増してくる。今まで「予感」と書いてきたが、なんだかパニック発作の予期不安のような気がしている。その不安はどこからくるのか。言うまでもなく自分の内なる心から出てくるのだろう。それと正面から向き合うことが必要じゃないか。今まで幾度となくそう思っては、それから逃げてきた。今の自分は、その予感だか予期不安だかを受け止められるだけの心の落ち着きはない。明日になるのが怖い。ひたすら怖い。

この恐怖から逃げるために、ある者は酒に走り、ある者は薬物に走り、ある者は手首を切り、ある者はOD(オーバードーズ=大量服薬)するのだろうか。宗教に走る者もいるかもしれない。

順序が逆になったがこれから今日の日記である。
朝は割と普通に目覚めた。調子はよくはないが、動けないこともない。デイケアに行こうかどうか。今日はなんとか行けても、今日行ったら明日動けなくなりそうな気がした。明日は水曜日、英検クラブがある。そして明後日の木曜日は診察だ。明日、明後日と確実に行けるように、今日は休みにしよう。そう思ってまた寝た。

ずっと寝てるのもなんなので、夕方から横浜に出てみた。CDショップを覗いてみると明日発売のはずのchemistryのニューアルバムが売られている。ラッキーと思って迷わず買い、家に帰ってきてさっそく聴く。

夜になった。テレビもつまらない番組ばかりなので、彼女の家でゲームをやっていた。うん、この調子だと大丈夫そうだ。自宅に帰ってくるまでそう思っていた。

が、この日記を書こうとして急に不安を感じてきた。本当に大丈夫なのか?もしかしたら無理じゃないのか。実は今から行きたくないと思っているんじゃないのか。おい、どうなのか、自分。頭の中を不安が回り回る。そしてそのまま書いたのが今日の日記の冒頭の「予期不安」なのだ。大丈夫なのか?大丈夫なのか?だめなのか?だめなのか?ふとこんな言葉が頭に浮かんだ。

「いい予感は思い過ごしであるが、悪い予感は的中する」

マーフィーの法則にでも出てきそうなフレーズだ。けっ!今日はchemistryを聴きながら何も考えずにもう寝ることにしよう。