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鬱るんです
躁鬱病のITエンジニア「はまー」が心と体の模様を記した雑記帳。 大手IT企業で心身ともにぼろぼろになり退職した後、ほそぼそと働いたり事業を立ち上げようとして頓挫したり、作業所に通ったり障害者雇用で働いたりと紆余曲折したが、今は無職な毎日。

今日は某福祉施設でリカバリー系のプログラムだった。テーマは「いい感じの自分」。このプログラムが目指すところである。メンバーはファシリテーターと常連3人、そしてはじめての方が1人いた。常連だけの場合は最初の「こいつはそもそもなんぞや」というところをすっ飛ばして本題に入るのだが、今日ははじめての方がいるので、久しぶりに基礎からおさらい。基本的な考え方とは、道具箱とは、6つの管理プランとは、5つのキーコンセプトとは、というところである。

今日は久しぶりに付箋のワークをやった。付箋を3枚使い、1枚目には自分の「いい感じ」をオノマトペ(擬態語、擬音語)で書き、2枚目には「いい感じ」をキープするために毎日やっていること、3枚目には時々やっていることを書き、模造紙にみんなが書いたのをペタペタ貼って1人ずつ自分が書いたのをみんなに説明していく。自分の頭の整理、発見にもなるし、他の人のも参考になる。

私は1枚目には「たんたん」、2枚目には「朝食を食べる」、3枚目には「自律訓練法」と書いた。「たんたん」は「すいすい」と迷ったのだが、自分は調子が悪いときはじっと同じところに停滞してしまうし、調子が良すぎたらぴゅーっと先走りすぎてしまうので(実はそれは調子がいいと言えないのだが)、たんたんと物事を進めるのが一番いい感じなのかなあと思った。でもよく考えたら「たんたん」はオノマトペではないかもしれない。

「朝食を食べる」というのは、「食生活を整える」と言うより「生活のリズムを整える」という意味合いがある。ギリギリまで寝ていて作業所に行くときも、必ず朝食は食べる。遅刻しそうだから食べないということはせずに、遅刻してでも朝食は食べることにしている(実際に朝食を食べて遅刻したことはないが)。それは朝起きてから活動を始めるのにワンクッションおかないと、調子が悪いまま突っ走ってしまうのでそうしている、という感じである。特に朝遅く起きるということは調子が悪い時なので、そういうときこそ「一呼吸置く」みたいな感じで朝食を食べる。

「自律訓練法」は誰か知ってるかな、と思ったが誰も知らなかったので少し解説をした。ドイツのシュルツという精神科医が考案した、自己催眠を用いて自律神経のバランスを整える方法で、これをやると体がリラックス、リセットされる。私はこれを病気になる前からやっている。最初に教わったのはボイストレーナーから。これは自分の心身の状態を整える効果があるから音楽家やスポーツ選手なども取り入れている、と言われてレッスンのはじめに必ずやらされた。病気になっていろんな療法などを調べていたら、これがいろんなところに出てきて、はあそんなメジャーなものなんだ、と思った。その辺の話もした。

その後にディスカッションしていて、「声楽を習っていたということですが、「歌を歌う」のは「やること」に入ってないのですか?」と聞かれたが、いや~言われるまですっかり忘れていたが、思いきり入っているよ。こういうの、ぱっと思い出せないんだよな。「なんの曲が一番好きですか?」と聞かれて、ちょっと困って「フォーレのレクイエムの「Libera me」が」と答えたらきょとんとされた。まあそうかもしれない。「まあ、クラシックです」と話すと「どんな曲ですか?」と聞かれたので、最初の1小節だけ歌ったらびっくりされた。合唱活動をやめた今、私が人前で声楽の発声で歌うことはめったにない。スマホでEvernoteに書いてある自分の道具箱を見ると「フォーレのレクイエムのLibera meを歌う」とちゃんと曲名が指定してある。「カンニングしないとわからなかった」と言うと、ファシリテーターに「カンニングしてもいいんだよ」と言われたが、自分の管理プランってそもそもカンニングするためのものだよな。

そんなこんなで今日のプログラムは終わった。私が出られるのはあと2月と3月の2回だけなのだが、来月からあるのだろうか。前回の緊急事態宣言のときはプログラムは全部中止になったのだ。今回はどうするんだろう。今日が中止でなかったので、やるのかなあ。


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