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鬱るんです
躁鬱病のITエンジニア「はまー」が心と体の模様を記した雑記帳。 大手IT企業で心身ともにぼろぼろになり退職した後、ほそぼそと働いたり事業を立ち上げようとして頓挫したり、作業所に通ったり障害者雇用で働いたりと紆余曲折したが、今は無職な毎日。

日別アーカイブ:2001年8月7日

昨晩ははじめて追加眠剤をもらわなかった。と言ってもぐっすり眠れたわけではなく、ほぼ一時間おきに目が覚める中途覚醒の連続。熟睡感はなく、朝とてもだるい。コーヒーを飲んでストレッチを入念にやると目が覚めたが、朝食後、まただるくなってきた。そしてまた寝てしまう。10:30に起きてコーヒーを飲んでもまだだるい。

隣のベッドのKさんが喘息の発作で点滴を受けている。数年来の大きな発作らしい。私も軽い喘息はあるが、重い人はつらいんだろうな。下手すると呼吸困難に陥るから。

A君は見るからにサーファーと言った若者。どこが悪いんだろうと思ったら彼も鬱らしい。シンナーをやっていた後遺症だそうだ。外に出たらシンナーをやってしまうので、やめようと思って家から出ないでいるうちにひきこもり状態になってしまったとか。いろいろなパターンがあるものだ。

買い物に行きたかったので昨日外出届を出していたが、午後になっても調子がよくならないので中止する。昨日やっと手元に届いた診断書を会社宛てに送って、また横になる。

夕方から夜にかけて、かなり調子が悪くなっていった。普通うつ病の日内変動は、朝から午前中が調子悪く、午後から夜にかけて調子があがっていくもので、入院してからもずっとそのパターンだったのに、今日は珍しく夕方に来た。久々にちょっと大きな鬱に襲われた。この嫌な感覚。自分が自分でないような、自分の存在に違和感を感じ、自分の意思で体が動かない、いや自分の心に自分の意思が入らないというのか、とにかくこの嫌な感覚は経験してみないとわからないだろう。こうなったら、この状態を脱するまでじっと我慢して待つしかない。もっとも、私は希死念慮がないだけまだましなのだろう。

何とか夕食を食べ、しばらく横になっていたらだんだんましになってきた。Sさんが卓球しようと誘ってきて、どうしようか迷ったが、「自分のやりたいことはやった方がいい」という医師の言葉を思い出して、やってみたら、気分がよくなってきた。

自分の部屋へ戻ろうとしていたTさんが突如うずくまって動かなくなった。「大丈夫ですか?」しゃがみこんで尋ねた私の腕をつかんで震えていた。彼女の病気はなんなんだろう。Sさんが看護婦を呼んできた。看護婦さんに寄りかかるようにして彼女は部屋へ戻っていった。