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鬱るんです
躁鬱病のITエンジニア「はまー」が心と体の模様を記した雑記帳。 大手IT企業で心身ともにぼろぼろになり退職した後、ほそぼそと働いたり事業を立ち上げようとして頓挫したり、作業所に通ったり障害者雇用で働いたりと紆余曲折したが、今は無職な毎日。

日別アーカイブ:2021年11月3日

昨日は寝たのが22時を大幅に過ぎてしまった。夕飯を食べ終えた18時半頃、薬を飲もうと思ってピルケースを見たら朝の薬を飲み忘れていた。あちゃー、またやってしまった。最近これが多い。とりあえず朝の分を飲んで、夜の薬を寝る前に飲むことにしたが、血中濃度を考えると4時間は開けないといけない。とすると22時半だが、それはちょっと遅い。いつも21時半に寝ているが、30分遅くして22時に飲んで寝ようとしたが、なんだかんだで遅くなってしまった。朝は8時起床。

先月、何か楽器を始めたいな、近所迷惑にならない程度の音量のもの、と思ってウクレレを買った話を書いた。が、思った以上に難しくて指の先が痛くて痛くてしかたがない。軽い遊びでやるつもりなのにこんな修行みたいなのやってられない、と思って放り出してしまった。

その後、何かいいのないかなあと思ってAmazonを見ていると、以前Facebookで誰かが紹介していたYouTubeの動画に出ていた楽器を発見した。

初代カリン

「カリンバ」という。金属の鍵を両手の親指で弾いてポロンポロンと音を出す。「親指ピアノ」とか「ハンドオルゴール」と呼ばれたりするが、その名の通りオルゴールみたいな音が出て癒やされる。マリンバの親戚のような名前だが、それとは関係ない。ルーツはアフリカにあって歴史はけっこう古い。打楽器という点ではマリンバと同じであるが。

カリンバの特徴として、音階の配列が特殊である。真ん中にある一番長いキーがド(C)で、そこから左右交互にレミファソラシドレ・・・と続く。この「交互に」というのが大変である。あまりそういう楽器は聞いたことがない。最初のオクターブは右手は「ドミソシ」となり、左手は「レファラド」となるのだが、次のオクターブはそれが反転して、左手が「ドミソシ」、右手が「レファラド」となる。もう頭の中ごっちゃごちゃである。

これはなかなか脳トレになるわ、と思って弾き始めた。楽譜もあるが、ちょろっと見てこの通りに弾くのはむずいな、と思い、今は覚えている曲を適当に弾いている。昔ピアノを習っていたおかげで、知っている曲は頭の中で階名になる。要は耳コピができるので、それで適当に弾いている。1ヶ月経ってから、だいぶ弾けるようになってきた。

ところで、このカリンバはAmazonの特価で1,280円という、楽器にしては激安だったのだが、高いやつを買ってもウクレレみたいに結局放り投げてしまうとなんだから、一番安いのを買ってみた。ダメ元である。たくさん種類はあるがだいたい3千円台くらいのやつが多い。

で、買って練習したら「おお、これはいい」と思ってはまったのだが、やっているうちにいろいろ不満が出てきた。やはり安いからか、音が悪い。低い音はトレモロみたいにびろびろ~となって、一番高い音は「カンカンカン」という釘を打っているような感じでぜんぜん響かない。そして作りが雑なのでチューニングがすぐ狂う。この楽器はチューニングがめっちゃめんどくさいのだ。

ちゃんとしたやつがほしいなあと思っていろいろYouTubeで動画を漁っていたら、5種類くらいのカリンバの弾き比べをやっているものがあった。それを見てめっちゃ音が気に入ったカリンバがあったので、つい夜中に朦朧とした状態で買ってしまった。4,500円くらいだった。

2台目のカリンバ

実際に弾いてみるとめっちゃ音がいい。めちゃめちゃ音が響いて残響がすごい。あまりにも響くので速いパッセージを弾いていると前の音が混じって何がなんやら、という感じになり、時々ハンドベルみたいに響きをストップしてやらないといけないくらいである。

それを半月くらい弾いていたのだが、またしても不満が。カリンバの最大の弱点は、シャープやフラットの音が出せないこと。ピアノでいうところの白鍵しかないのだ。つまり、こいつではハ長調に移調して臨時記号がない曲しか弾けない。臨時記号が少しだけの曲は、他の音で代用したり飛ばしたり、音形自体をちょっと変えてごまかしたりするが、やはり違和感がある。曲の中で一箇所だけ出てくるような臨時記号は、その曲にとってアクセントになるような重要な音であることが多い。他の音ではどうしても代用できず、ここはこの音しかありえない、という場合はその曲は弾けないので諦めるしかない。

というので弾いているうちにフラストレーションが溜まっていき、ついに次の段階に進んでしまった。

二段カリンバ

半音が出せるカリンバである。キーが2段になっている。ソの上にソのシャープが来るという配置。

二段カリンバ

カリンバの動画をいろいろ見ていたところ、カリンバ奏者の人がこれを使っているのを見て「こんなのあるのか!」と驚き、いろいろ探したのだが、日本では2種類しか手に入らない。普通のカリンバはいっぱい出ているのだが、これはなかなかレアなのかもしれない。1ヶ月のうちに2台も買ったしなあ、ボーナスが出たら買おうかなあと思っていたのだが、我慢できなくなってついに買ってしまった。11,000円。手が出ない金額ではないところがミソである。ドミソである。(意味不明)

というわけで、昨日の夜届いて喜んで弾いている今日一日。やっぱりちゃんと音が出るっていい~。しかしそれでもまだ欠点が。一番低いドレミファのシャープがないのだ。ミのシャープはファなので、実質3音足りない。その代わりに一番低い真ん中の4音の2段目には、1段目のドより低いファソラシが割り当てられている。う~ん、音域を拡張するより半音がほしかったぞな。

今までは単音でメロディーを奏でるだけで楽しんでいた、というかそれでいっぱいいっぱいだったが、動画を見ていたら和音をつけたり伴奏をつけたりしているので、自分もそれに挑戦してみている。これは一気に難易度が上がる。なんせ即興でその音にはめるコードを頭で考えて、それを指で和音にするのだ。左右に散らばっている音符で素早く和音を作るのは至難の業である。

というわけで、楽器を弾くという文化的な日を送っている文化の日であった。いやまあ最近は毎日だが。

動画を撮ってアップしてみようかと思ったのだが、実際に撮って自分で見てみるとあまりにも拙いのでやめておいた。人前に出せるようになってからにしよう。代わりに上手い人の動画を上げておく。ここで使っているカリンバは私が今回買ったのと同じである。