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鬱るんです
躁鬱病のITエンジニア「はまー」が心と体の模様を記した雑記帳。 大手IT企業で心身ともにぼろぼろになり退職した後、ほそぼそと働いたり事業を立ち上げようとして頓挫したり、作業所に通ったり障害者雇用で働いたりと紆余曲折したが、今は無職な毎日。

日別アーカイブ:2019年8月28日

万城目学「偉大なる、しゅららぼん」読了。琵琶湖に授けられた能力を云々という摩訶不思議なお話。むっちゃおもしろかった。この不思議な世界観と特殊能力系は「鴨川ホルモー」と同じ匂いがするなあ。なんというか、「くにゅっと曲がったおもしろさ」というか。これじゃ伝わらんか。「しゅららぼん」ってなんだろう?と思って読んでいたが、擬音語であった。物語で出てくる「聞くに堪えないものすごく不快で形容しようもないある音」を強引に例えると、そうなるらしい。こういう話は映像化しにくいだろうなあ。

大阪で育った自分にとって琵琶湖は懐かしい場所である。遠足で琵琶湖にほど近い石山寺に行ったり、大学のサークルの新歓合宿で琵琶湖のほとりの宿へ行ったり、友だちとドライブで琵琶湖まで行ったり。琵琶湖は関西の水源で、滋賀県の人が大阪の人にdisられたときに、よく「琵琶湖の水止めたろか」と言うのを思い出す。

ところで、この小説に「かわらけ投げ」が出てきてとても懐かしかった。かわらけとは小さな丸い素焼きの陶器で、かわらけ投げとはそれを遠くに投げることで厄除けを行うというものである。私は1回だけやったことがある。大学の1回生のときに、サークルの同級生ともみじ狩りに行った。京都の紅葉はそれはそれはきれいである。それを見に、あれはかなりの人数がいたな、同級生15~16人くらいの大所帯で高雄山(高尾山ではない)の神護寺というお寺に行った。そこで「かわらけ投げ」をやった。高台にあったこのお寺から、谷底へかわらけを投げる。遠ければ遠くまで飛ぶほどいいとかいう話だったと思う。

紅葉を楽しみながらてくてくと歩き、河川敷でお昼ごはん。女の子たちがお弁当を作ってきてくれたのだが、開けてびっくり。みんな気合い入りまくりで、母親に手伝ってもらった子もいたとは思うが、とにかく豪華なのである。男性陣は目を丸くしていたのだが、あれは女性陣のアピールタイムだったのかもしれない。量が多くて誰かが作ってきたポテトサラダが大量に余りそうになったのだが、残したらかわいそうだと思って友人Kが頑張って全部食べた。そのあと山の中を夕方まで歩いたのだが、食べすぎて苦しいのかそのKは「疲れたよ~、おぶってよ~」と言い出した。もちろん冗談なのだが、それがおかしかったので彼はその後数年間「おぶってよ~」とからかわれることになる。

山道を数時間歩き、地上に降りてきて最後はJRのどこかの駅(保津峡だったかな?)で記念撮影し、その後は山陰線で帰ったのを覚えている。あれは楽しかったなあ。お目当ての子が来てなかったのが唯一残念だったのだ。懐かしい記憶がまた掘り起こされた。

今日は7時半起床。昨晩は22時半に寝てよく眠れたのだが、起きるのがちょっとつらかった。9時間も寝てるのになあ。朝の雑事を済ませていざ作業所へ。今日は忘れずにお弁当を買って行かなかった。雨がけっこう降っていたが、九州では大変なことになっているので、これくらいで文句を言ってはいかん。

午前中の作業は、またもやキャラクターグッズを入れる袋にシールを貼っていく。最近こればっかりだな。シールの作業は神経を使うし失敗したらやりなおせないので、限られたメンバーにしか任せられないのだ。それが終わったので検品済みのキャラクターグッズを袋に詰めていった。

今日のお弁当。昨日買ったセブンイレブンのチンジャオロース丼。うまかった。実はお昼ごはんのコンビニ弁当を毎日楽しみにしているのは秘密である。最近のコンビニ弁当はクオリティが高い。

チンジャオロース丼

午後の作業は、無地で透明のポケットティッシュに広告の紙を入れていった。ポケットティッシュとは街でよく配っている手のひらサイズのティッシュで、いやその説明は不要か。その作業が、不思議なことに裏面だけでなく表にも紙を入れるのだ。は?裏面は隙間から入れられるようになっているけど、表はこのミシン目をピリピリと開かないと入らないよ。どうするの?と思ったら「ミシン目を開けて入れろ」との指示。どういうこと?いや、どういうことも何も、そういうことらしい。見本としてついてきたのがそうなっているとのこと。そういうわけなので、ティッシュを取り出すその口を開け、苦労して紙を入れていったのだが、ミシン目が開いているポケットティッシュなんかもらっても使いたくないなあ。

いつもより1時間早く14時で作業所を抜けて某福祉施設へ。14時半からリカバリー系のプログラムだった。今日はなかなか忙しい。今回のテーマは「境界線」。いまいち掴み所がないテーマだと思ったが、今日は限定的に人間関係における「自分と人とのバウンダリー(境界線)」ということだった。定員は8人+ファシリテーターなのだが、今日は合計で11人もいてなかなか賑わっていた。話はけっこう深いところに迷い込んでいった。私はあんまり発言しなかったが、ファシリテーターに一度「はまーさんはどう思いますか?」と振られたので、思うところを適当に話してみたら、なんかうなずいてくれる人が多くて、そこを起点に話が進んでいた。こういうときはプチ嬉しい。

プログラムが終わって、お買い物して帰ってきた。帰る頃にはほぼ雨はあがっていた。今日は疲れたから早めに寝よう。今週はあと2日だ。

今日の動画。バレーボウイズ「雨があがったら」。夏っぽい歌である。