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鬱るんです
躁鬱病のITエンジニア「はまー」が心と体の模様を記した雑記帳。 大手IT企業で心身ともにぼろぼろになり退職した後、ほそぼそと働いたり事業を立ち上げようとして頓挫したり、作業所に通ったり障害者雇用で働いたりと紆余曲折したが、今は無職な毎日。

東山彰良の「女の子のことばかり考えていたら、1年が経っていた。」読了。大学を舞台に、男どもが女の子を手に入れようとあれこれ奮闘するが、しかし結局女に翻弄される話の短編集(女の子が出てこない話もある)。どの年代でも男は女が好きなのであり、手に入れるためには一生懸命なのである。でも女は悪魔なのだ。最初から最後までもてない主人公ふたりがちょっと気の毒。青春小説というかコメディだな。ホラーとも言える。オンナハオソロシイ。

読んでいて必然的にというか、自分の大学生時代を思い出した。大学生のときは混声合唱団に入っていた。別に女の子目当てで入ったわけではない。もともと歌うこと、声を出すことが好きだったので、合唱団か演劇のサークルに入りたいな、と思っていたところを勧誘され、見学に行ったらそのハーモニーの美しさに「めっちゃきれい!」と感動したのでそのまま入団した。もし男声合唱団に勧誘されていたら、そっちに行っていたかもしれない。

しかし入ってみるとそこは男女混合サークル。先輩たちを見ているとカップルだらけである。高校時代までは恋愛などとは無縁だった自分も自然と「俺も彼女欲しい」となり、好きな子ができた。友達の下宿に集まっては「お前、誰が好きやねん」と暴露させ合うというのも多分どこに行っても見られる光景だろう。私はちょっとラッキーな形で彼女ができたが(経緯は以前書いた)、他にも団内恋愛している人が多かった。ちなみにうちの学年で数えてみたら、なんと26人中13人。おおお50%ではないか、これはびっくり。結婚したのが7人、それ以外が6人である。う~ん、立派な出会い系サークルである。

ちょっと懐かしい曲を載っけておこう。TOM CAT「ふられ気分でRock’n Roll」。この小説の男どもに幸あれ。


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