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鬱るんです
躁鬱病のITエンジニア「はまー」が心と体の模様を記した雑記帳。 大手IT企業で心身ともにぼろぼろになり退職した後、ほそぼそと働いたり事業を立ち上げようとして頓挫したり、作業所に通ったり障害者雇用で働いたりと紆余曲折したが、今は無職な毎日。

日別アーカイブ:2019年2月3日

「宮辻薬東宮」読了。先の日記に「ホラーというのは宮部みゆきから渡されたバトン」と書いたが、最初から各作家にテーマとして与えられていたらしい。4話目まではぞくっとさせられたが、5話目だけはよくわからなかった。

その5話目はプログラミングの話で、MSXとかBASICとか機械語とかスプライトとかZ80とか、懐かしい言葉が並んでて楽しかった。私も小学生から中学生にかけて、これらに関する技術を習得してプログラミングにのめり込んでいき、大学では情報工学科に進んだ。そして就職してもソフトウェア開発の道に進んだのであった。

話の中でソフト開発における「2割8割の法則」というのが出てきた。技術者のうち2割の人が成果の大部分をあげ、残りを8割の人が補っているというもので、ではその8割をリストラして2割の人員だけを残したらどうなるかというと、残ったメンバーの中で2割と8割に分かれるという話だ。

これはもっと一般化して「働きアリの法則」と呼ばれている。概要をWikipediaからそのまま引用すると、

  • 働きアリのうち、よく働く2割のアリが8割の食料を集めてくる。
  • 働きアリのうち、本当に働いているのは全体の8割で、残りの2割のアリはサボっている。
  • よく働いているアリと、普通に働いている(時々サボっている)アリと、ずっとサボっているアリの割合は、2:6:2になる。
  • よく働いているアリ2割を間引くと、残りの8割の中の2割がよく働くアリになり、全体としてはまた2:6:2の分担になる。
  • よく働いているアリだけを集めても、一部がサボりはじめ、やはり2:6:2に分かれる。
  • サボっているアリだけを集めると、一部が働きだし、やはり2:6:2に分かれる。

ということである。2:6:2に別れた3つの群れをそれぞれ1軍、2軍、3軍とすると、自分の人生は1軍から2軍、そして3軍へ落ちていったなあと感じるのだ。サボっているわけではなくとも、アウトプットの量が少ない、という意味でそうなっていった。

一応難関大と言われる大学に入るまでは1軍だったと思う。大学の中はそれまで1軍だった人の集まりだった。そして入ってから特に成績が優秀なわけでもなかった私は2軍になった。しかしいつの間にかサボりぐせがついて3軍に落ち、留年してしまった。浪人した時はそんなにショックではなかったが(クラスの半分以上は浪人してたし、そんなもんだと思っていた)、留年した時は絶望感満載だった。

就職してからは巻き返した。即戦力としてソフトウェア開発の腕を買われ、アウトプットを出していた最初は1軍だったと思う。しかしそれから行き詰まってしまい、技術者としては凡庸な2軍に落ちた。2軍のままならまだ良かった。しかし、そこからメンタルをやられ、自分の生産性は極端に落ちてしまい、もうそこからはずっと3軍の人生のような気がする。頑張っても報われない。頑張っても裏目に出る。なんかそういう街道を歩いているような気がする。

だからどうしたと言うわけではないが、自分の人生はこのまま続いていくのかな、と寂しく思う。1軍は無理だとしても、何かの2軍くらいには上がれないものか。4軍がないことを祈る。

今日も今日とて9時半起床。眠い~。メールチェックすると図書館からメールが。予約した本が用意できたとのお知らせ。うわ、また4冊受け取り可になっている。これは大変!と思って昼前に図書館に行って借りてきた。いや大変でもないのだが。

途中でいつもの公園を抜けていったら、ビニールシートを広げてピクニックをしている家族が何組かいた。そっか、今日は日曜日だ。天気もいいしけっこう暖かいのでピクニック日和かもしれない。お花見とか小学校の遠足とか山登りを思い出した。外で食べるご飯は不思議においしい。私は登山は山小屋泊ではなく山岳会の仲間とテント泊だったので、ご飯は自分たちで作って食べたのだが、それがとてもおいしく感じた。テント泊ではテント以外に食料、調理道具、食器、寝袋、マットなどを背負って登らないといけないのでけっこう大変だが、それだけに達成感は大きかった。

帰りに妻に頼まれたお買い物をするために寄ったローソンで目にしてしまった。

恵方巻き

恵方巻きである。そうか今日は2月3日か。今までうちはそういう流通業界が仕掛けた罠にははまるまい、とか思っていたのだが、見ていたら純粋に巻き寿司が食べたくなってしまい、割高だと思いつつ妻に電話して相談して買ってしまった。自分が買うことによって1つでも廃棄ロスが減るように、という考えはミジンコもない。

今日借りた本。宮部みゆき他「宮辻薬東宮」、宮部みゆき「名もなき毒」、原田宗典「家族それはヘンテコなもの」、道尾秀介「ソロモンの犬」。

本2冊

本2冊

「宮辻薬東宮」は図書館のサイトで検索して宮部みゆきの本だと思って借りたら、その他辻村深月、薬丸岳、東山彰良、宮内悠介との共著書で、「ミステリー短編バトンつなぎ」なアンソロジーだった。講談社のサイトによると「宮部みゆきさん書き下ろし短編を辻村深月さんが読み、短編を書き下ろす。その辻村さんの短編を薬丸岳さんが読み、書き下ろし・・・」といったことらしい。本のタイトルは何か意味があるのか最初考えてしまったが、各作家の頭文字をつなぎあわせたものだった。道尾秀介は初めて読む。テレビ番組の「今夜はナゾトレ」にレギュラー出演しているミステリー作家で、この番組で初めて知った。

「宮辻薬東宮」から読み始めた。おもしろい。3話目まで読んでしまったが、ホラーテイストで一貫している。これは宮部みゆきから渡されたバトンの1つだろう。そして前の話から何らかの要素をバトンとして受け取って話を組み立てている。どの話もおもしろい。宮部みゆき以外の作家の本も今度借りてこようかな。

夕食に恵方巻きをいただく。

恵方巻き

登山用のシルバコンパスを出してきて、ちゃんと東北東を向いて2人揃って無言で食べました。なんかシュールだった。

シルバコンパス

でもあとから「なんか変だな?」と思ってスマホにコンパスアプリをインストールしてみた。

コンパスアプリ

すると、ぜんぜん方角が違ったことが判明。なんと、10年以上使ってなかったシルバコンパスの磁気がめちゃくちゃに狂っていたのだ。ぜんぜんあさっての方角を向いて食べてしまった。まあいいや。狂ったシルバコンパスを持って山に行かなくてよかった。

今週はちょっとしんどいながらもなんとか乗り切った。明日からちょっと忙しい。月曜日はメンタルクリニック、火曜日は歯医者、水曜日は皮膚科、木曜日は朝イチで内科クリニックで特定健診、午後からは福祉施設で朗読の会。4日連続で予定があるので、無理のないように乗り切らなくては。

今日の動画。節分の動画は・・・ないな。登山の話が出てきたから「山へ行こう」という歌詞で始まるDREAMS COME TRUE「晴れたらいいね」。