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鬱るんです
躁鬱病のITエンジニア「はまー」が心と体の模様を記した雑記帳。 大手IT企業で心身ともにぼろぼろになり退職した後、ほそぼそと働いたり事業を立ち上げようとして頓挫したり、作業所に通ったり障害者雇用で働いたりと紆余曲折したが、今は無職な毎日。

今日は9時半起床。今日も朝から屋上工事の音がする。真上ではないから騒音はまだまし。今日も昨日と同じくそんなに寒くないな。

昨日の夜から伊坂幸太郎の「フィッシュストーリー」を読み始めた。4つの話の短編集。以前読んだ本に出てきた登場人物が3人出てきたり、他の本で出てきたエピソードが散りばめられている。伊坂幸太郎の話はこういうのが多いから、できるだけ古い本から読まないといけないな。知ってる人物が出てくると「よお、久しぶり」なんて感覚に陥る。どれも読みやすい話で長くもなかったので、午前中に読んでしまった。おもしろかった。最後の話はじーんとしてちょっと涙が出てきた。予定調和が予定通り終わってくれたことに作者に感謝。「こういう結末がいいな」と思ってたら裏切られることも多いのだが、伊坂幸太郎は幸福感を伴って読み終わることが多いような気がする。モヤモヤが残らない。

水道料金の紙が入っていた。今回は前回より1,500円くらい安い。使用量は48m³から44m³と4m³減っているが、この差は一体なんなんだろう。ライフスタイルは変わってないのだが。

今日はメンタルクリニックへの通院日。診察で、最近はまあまあの状態をキープしていて外にも出られていることや、昼間にしんどくなることもないし夜もよく眠れていること、今週はピア・ミーティングに参加する予定であることなどを話すと、「いい調子が続いているので、4月くらいからアルバイトくらいできそうですかね」と言われてびっくりした。いきなりアルバイトは無茶でしょう。しかも4月ってあと1ヶ月ちょいですがな。

「それは、ちょっとハードルが高いです。作業所で、せめて週に2~3日くらいから始めたいのですが」
「そうですね。B型とかですかね」
「あと地域活動支援センターがやってるのもあると聞いたのですが」
「ああ、地活ですね。それもありますね」
「今利用している福祉施設でも面談しているので、そちらでも相談してみます」

という感じで話は終わった。作業所とは、障害者が就労訓練をするための施設である。大きく分けて、「就労継続支援A型事業所」「就労継続支援B型事業所」「地域活動支援センターがやっている作業所」がある。「A型」は本格的な就労に近い形で雇用契約も結び、まともな仕事をして基本的に最低賃金以上の給料がもらえる。それに対して「B型」は内職程度の軽作業で工賃も時給数十円というもの。フルタイムで通っても月1万円くらいにしかならない。あくまでも「働く」「稼ぐ」というより「働く訓練をする」ためのものである。それから私が通っている福祉施設は横浜市が独自にやっている(と思う)精神障害者のサポート施設だが、それとは別に「地域活動支援センター」というのがある。これは障害者自立支援法を根拠とする、障害者の日中の活動をサポートする福祉施設であり、他のメンタルな人のブログを読んでいても「地活」という言葉でよく出てくる。その地活がやっている作業所もあり、それはB型よりもさらに軽いらしい。これらは利用している福祉施設の職員から聞いた話である。

単に「作業所」と言ったときにはB型あるいは地活の作業所を指すことが多く、たいてい障害者が始めるとしたらその辺りから、つまり軽いところから、ということだ。当たり前の話である。B型で慣れたら次はA型に、そこで慣れたら本格的な就労に、というのが理想である。ところがいろんなメンタルな人のブログを読んでいると、B型から先に進める人はほとんどいないらしい。内職程度の軽作業しかできなくてもっと複雑なことができない、というわけではなく、体がもたないのだ。精神障害者は疲れやすい。体調にもムラがある。B型や地活はけっこう緩いらしいから、多少調子が悪くても続けられるかもしれない。しかしそこから本格的な就労につなげるA型へのハードルはかなり高いようだ。

というのが実情だとわかっているので、いきなりアルバイトを勧めてきた主治医には???である。相変わらずスパルタである。いきなり飛ばしすぎて潰れたことは何度もある。慎重に行きたいのだ。そもそも毎日出かけていると言っても、1時間弱の散歩とかそんなのである。その負荷と、1日何時間かわからないが何らかの作業との負荷を同列には比べられない。とりあえず今週末に利用している福祉施設で面談があるから相談しよう。

そう言えば、今は動けると言っても主に午後からである。毎日9時半くらいに起きて、午前中はなんとなく過ごしており、外に出る気力が出るのは午後になってからという状態が続いている。この辺のところをきっちり主治医に話せていない。朝から動けないと、たとえ作業所と言っても難しいかもしれない。なんとか落とし所を見つけて少しでも前進したいのだが。焦ってはいけない。

そんなことを考えつつ、行きつけのカレー屋に寄ってメンチカツカレーを食べて帰ってきた。ルーティーンである。

メンチカツカレー

今日の動画。「フィッシュストーリー」を読んだから、RADIO FISH「PERFECT HUMAN」。バカバカしいけど好きだなあ。


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