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鬱るんです
躁鬱病のITエンジニア「はまー」が心と体の模様を記した雑記帳。 大手IT企業で心身ともにぼろぼろになり退職した後、ほそぼそと働いたり事業を立ち上げようとして頓挫したり、作業所に通ったり障害者雇用で働いたりと紆余曲折したが、今は無職な毎日。

月別アーカイブ: 2009年7月

昨日も会社に行けなかった。そして今日も朝9時過ぎまで起きられず、起きても頭と体はしんどかった。やっぱ今日もだめか。しばらくぼ〜っとして、会社に休む旨の連絡を入れた。鬱の嫌な感覚が自分を襲っていた。

しかし自分は思い出した。少しでもいいから体を動かすと、気分が晴れてくる。そう思ってWiiの電源を入れてみた。Wii Sports Resortのサイクリングをやってみた。コントローラとヌンチャク(コントローラに接続するサブコントローラ)を両手に持って、上下に振るだけの、あまり激しく動くこともなければ頭を使うこともない種目。ペース配分とか、体力が減ってきたときには前の自転車の後ろについて風をよけ、体力を回復した後一気に抜き去るなどの頭は使うが、ただリモコンを上下に振っているだけで楽しい。やっぱ画面が前に進むのはいい。

すると「タクシーを拾えば何とか行けそうかも」というレベルまで調子があがってきた。しんどいけど着替えて、家を出た。出たところにちょうどタクシーが来たので、それを拾って会社へ。11時20分ころ会社に着いた。

私がずっと休んでいるせいで、プライオリティの高い仕事がストップしている。新しいWebアプリを開発することが決まっていて、同じネットワークチームのDさんと私がその担当なのだが、今回はユーザ数も桁違いに多く、利用頻度も高い重要なアプリなのだ。その仕様について検討するために、担当者が集まってミーティングをする予定だったのだが、私が全然会社に行けないのでずっとストップしていた。今日、関係者が全員揃っていて皆予定が空いていたので、私がいるうちにやってしまおう、ということになり、急遽14時から7人で2時間超のミーティング。Dさんがかなり資料を作っていてくれたので、かなりスムーズにいった。

その後、定時過ぎまで後回しになっていた他の仕事を進め、しんどいながら家へ帰ってきた。なかなか調子がよくならない。調子が悪くても、曲がりなりにも毎日今日みたいに行けたらいいのだがなあ。

なぜなんだ…。

朝、6時に起きた。のんびりと会社に行く支度をして朝食を食べたが、なんだかまだ眠い、というかしんどい。起きているのがつらくなってきた。なのでもう一度布団に潜り込んだ。二度寝すると遅刻になってしまう可能性があるが、しんどい状態で会社に行くより体調をまず整えるのが先だろう。

しかし、少し寝ただけではそのしんどさは抜けなかった。昼まで寝てしまい、起きてきたときは、朝よりも無気力になっていた。しんどい。なんで?昨日切り替わったと思ったのに?昨日張り切りすぎた?

とにかく、とても会社に行って仕事ができる状態ではない。会社に休む旨の連絡を入れて、ただぼ〜っとしていた。

いつになったら安定するのだろうか。

 「鬱るんです」と同名の本

いつの間にかこんな本が出版されていた。私に何の断りもなく!こっちは2002年からこのタイトルで日記書いてるんだぞ〜。てか、「鬱るんです」で検索したらいっぱい出てくるんだな、同じ名前のサイトが。おんなじこと思いつく人はいっぱいいるんだなあ。どこの本屋に行っても品切れだったので、アマゾンで注文して今日届いた。

体調だが、どうやらようやく切り替わったらしい。朝は何時か忘れたが、けっこう早く起きたような気がする。そして横浜駅へ今日も徒歩でとほほのほ。昨日の日記で書いたマジクールの威力はすごい。別に首がずっと冷え冷えな感じがする、というわけではないのだが、いつもみたいに体中から汗が噴き出したりしないし、横浜駅に着くまでにペットボトルの水を軽く1本飲み干すところが、余裕くしゃくしゃで余っていた。

今日は半日は引っ越しで潰れた。引っ越しと言っても、体制変更による座席のレイアウト変更があったので、席を移動しただけなのだが、これがけっこう大変だった。なんせPCが5台もあるのだ。机の奥でフィジカルスパゲッティになっているミステリアスな謎を紐解き、えっちらおっちら運んでは配線をする。そしてようやく書類やら荷物やら引っ越して、昼過ぎに完了。

どこの会社でもこういうレイアウト変更にともなう引っ越しはあるだろうが、普通は「何月何日の何時から、いっせーのーで」で全員同時に動いたりして、玉突き状態になったりデッドロックになったりしたものだった。しかし、今回の引っ越しは「最近は円周率を100桁くらいまでしか覚えてない」というY先輩の考えた方式で、一人ずつできるのだ。1番目の人が今まで空席だったところに移る。その後2番目の人が1番目の人がいた席に移る。3番目の人が2番目の人がいた席に…、という具合で、一人ずつゆっくり引っ越ししていけばいいのだ。う〜ん、よく考えたものだ。

てなわけで、新しい席で違和感を感じつつ、久々に仕事を進めるのであった。

 

結局先週は月曜、火曜しか会社に行けなかった。金曜日は夕方になってもあまり調子はあがらなかった。しかし、メンタルクリニックへ通院のため、重い体をひきずって外へ出た。

相変わらずの不調を診察時に伝えたら、主治医も難しい顔をしていた。私のように慢性化している患者は波があるのが当たり前で、なんとか上がってくるのを待つしかないのだ。薬もあまり変えたくないとのことで、今週も様子見。

土曜日になって、割と調子がよくなった。一日中「Wii Sports Resort」でゲームをやっていたら、すごくすっきりしてきた。やはり体を動かすというのは、精神衛生上とてもよろしいようだ。これはよい買い物をした。

今日は朝4時半に眼が覚めた。躁転した?切り替わった?と思って起きて、2時間くらいPCでゲームをしていたのだが、別に躁転したわけではないようで、やっぱり眠たいのでまた布団に潜り込み、10時くらいまで寝た。

元気になった私は、昼過ぎになってから久しぶりに横浜まで歩いた。うう、外界は蒸し暑い、と思いつつ、先日雑誌で見つけてネットで買った「マジクール」という商品を首に巻いて歩いていたら、思いのほか効果があった。冷感スカーフというやつで、数分間水につけておくと特殊な高分子ポリマーが水を吸収して蓄え、それが少しずつ気化することで熱を発散し、長時間の冷却効果があるというものである。家に届いてさっそく試したのだが、部屋の中で巻いてみても、まあ冷たいと言えば冷たいが、なんかぬるい感じ、ほんとこれ大丈夫なんか?と思っていた。

しかし、その真価が今日発揮された。長時間のウォーキング。陽は差し運動により体温は上昇する。するとその分気化する水分も多くなって冷却効果が高まるのだ。5月頃に横浜駅まで歩いていたときは、今よりも涼しかったのに今日よりもっと汗をかいていた。おそらく首に巻くことによって頸動脈が冷やされるのも大きな要因であろう。頸動脈にはこれから全身に送られる血液が流れている。そこを冷やすことによって、全身を中から冷やしてくれているようなものだ。熱中症対策にもってこいである。いいものを買った。

そして買い物をすませ、また歩いて家に帰ってきた。これで1万歩以上歩いたぞ。久しぶりに歩くと気持ちいい。この夏はこのマジクールで乗り切ろう。

明日会社行けるかなあ、というのが心配。先週も土日は割と調子がよかったのだ。月曜日になると調子が悪くなるというのは、自分の深層心理では会社に行きたがってないのか?自分の超自我によって隠蔽されている真実を、私はまだ見つけることができない。

昨日、今日とまた会社に行けなかった。まず体でも動かすか、というところまでもたどり着かないのだ。

あせらずに梅雨明けを待とう。