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鬱るんです
躁鬱病のITエンジニア「はまー」が心と体の模様を記した雑記帳。 大手IT企業で心身ともにぼろぼろになり退職した後、ほそぼそと働いたり事業を立ち上げようとして頓挫したり、作業所に通ったり障害者雇用で働いたりと紆余曲折したが、今は無職な毎日。

日別アーカイブ:2005年10月13日

昨日は夜まで不安感で体がこわばってかちかちだった。22時過ぎに寝ようとして布団に潜り込んでから、しばらくやっていなかった自律訓練法をやってみた。すると効果はてきめんで、体中の力が抜けていって、心も落ち着いてきた。これでやっと眠れるか、と思ったけどなかなか眠れずに、22時40分くらいに追加眠剤と牛乳を飲んだ。次の日にちゃんと起きれるのか、体が動くのか、それが心配だった。

朝は7時前に起床。普通に起きれた。心が重たい感じ、憂鬱感は多少あるが鬱ではない。憂鬱感といっても、「この2日間で何をどうしたらいいんだろう」という仕事に対する心配で、それに対して「まず作戦を練ろう。とりあえず協力会社さんと打ち合わせをして、あれをやって、これを決めて、こういう資料を作成して、最終的には各サブシステム担当者にバトンを渡せるだけの材料を提供しよう」というプランニングが少しアイデアとして浮かんできた。忘れないうちに会社の自分のアドレス宛にメールした。時間があったので、自分のHPの携帯写真館を更新したりした。けっこう余裕かも。

会社に行って仕事をする。忙しい。昨日のミーティングを受けて、とにかく早急にやらないといけないことをリストアップし、10時からは協力会社さんとミーティング。昼食を食べて少し休憩したら、今度は昨日のミーティングの結果を課題管理表に反映させていく。そんなこんなしているうちに、13時前。健康管理室へと足を運ぶ。今日は嘱託医との面接なのだ。

嘱託医に、とりあえず先月末の人事部との面接で通達されたことを話す。「残業制限」の最大6ヶ月というのは正式に復職となった7月から起算するので、12月いっぱいまではクビはつながったが、それを過ぎてまだ主治医から残業制限の診断書が出ると、これ以上はもう会社として私を守る枠組みは制度上ない、ということ。それとは別に、調子を崩して残りの有給休暇8日を3月までに使い切ってしまうと、ほとんどその時点でアウトということ。まずそれを報告した。

それは置いておいて、最近の状況として「体調はいいです。朝もしっかり起きて会社に行けてます。この1ヶ月、休んだのは9月16日だけです。遅刻も早退もありません」そう話すと「すごいじゃないですか」と言う。だけど、最近仕事がうまくまわせなくて、以前から苦手だったところだけど、やっぱりうまくさばけなくって、プレッシャーで押しつぶされそうだ、前もそう言うプレッシャーに押しつぶされて自分はおかしくなってしまった、またそうなりそうで心配だ、そう言うことを話した。

「『できません』と言うしかないだろうね」と嘱託医は言う。できません、と言えればいいのだが、なかなか言えるものでもない。「この会社で『できません』と言うのは相当難しいことみたいだね。ここに来る人はみんな『できません』が言えない人ばかりだよ」と言う。そんな簡単にNOと言えたらどんなに楽なことか。そして言われたのが、「私が思うに、あなたは人間関係を作るのが下手なんだと思います。それは脳自体の得手不得手、つまりハードウェアの問題なんでしょう」そんなこと言われたってなあ。人間関係云々の問題だけではないような気がするのだが。

しかしながら、昨日は帰ってからも相当なストレスで体中かちかちにこわばっていたけど、自律訓練法をやったら落ち着いたこと、今朝もすっきり目覚めて「会社でも行ってやるか」という感じだったこと、そしてそれは以前の自分には全くできなかったことで、前よりは進歩しているような気がすること、それを話すと、また「すごいじゃないですか」と言う。「あなたはとても努力しています。そして進歩しています。もっと自分に自信を持っていいですよ。自分を誉めてあげてください」そんなことを言われた。自分を誉めるってのは正直なかなか難しい。それができたら鬱にはならないんだろうけど。

そんなこんなで健康管理室をあとにして職場に戻る。資料の続きをメンテして、今度はまた15時から打ち合わせ。議題は、お客さんのところへ行って進捗報告をしてきた上司からその報告のフィードバックと今後の進め方について。

上司曰く、お客さんからは「進み方が遅い!何をもたもたやってるんだ」と怒られたらしい。それは想定の範囲内ので、これこれこういうところで調査に手間取りまして、とか適当にごまかしたらしいが、はっきり言って私のせいである。私がもっと要領よく進めていたらもっと先まで進んでいただろう。私のせいで上司がお客さんに怒られてしまった。とまた自分を責めてしまう。ここで開き直らないといかんなあ。と言うわけで「無能な私に任せた上司も悪いのよ」ということで開き直ることにした。いやもちろんそんなことは本人には言わないが。

ミーティングの結果、早急に各アプリの担当者に必要な事項をヒアリングしてインプットし、課題を洗い出してタスク化することに。そしてとりあえず第一弾、とりあえず一番大きな課題であろう、と思われるところについて、担当者をつかまえて17時からヒアリング。いきなり「え〜、そんな仕組みになっているの?」と仰天。移行計画がかなり難しくなる。というか、そこ全く想定外で誰もテストもしてないだろう。う〜ん、どうしよう。どうしようと今ここで考えてもしかたがないから、とりあえず課題に挙げて次へ。と言っても私はタイムリミットなのでここで帰宅。続きはまた明日。

帰ってきて叫んだ。「負けないぞ〜!」負けてたまるか。なんとしてでもやり遂げて、いまだに名刺も作ってくれない部長を見返してやるのだ。