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鬱るんです
躁鬱病のITエンジニア「はまー」が心と体の模様を記した雑記帳。 大手IT企業で心身ともにぼろぼろになり退職した後、ほそぼそと働いたり事業を立ち上げようとして頓挫したり、作業所に通ったり障害者雇用で働いたりと紆余曲折したが、今は無職な毎日。

月別アーカイブ: 2001年11月

だいたい最近と同じパターンか。割と寝付きはよかった。2回目が覚めて、1回目は確か3:00、2回目は4:30だったような気がするが、以前のようにはっきりと記憶にない。途中で目が覚めても以前ほど「はっきり」覚めてるわけでなく、寝ぼけ度合いが強いので時計を見てもちゃんと記憶に残らないのだろう。4:30以降は断続的な浅い眠りモードになって、6:00の起床のアナウンスまでうつらうつらという感じだった。それにしても、起床時刻前から洗面所で騒ぐおばちゃん達は何とかならないのか。前もYさんが注意したのに。

今日はテーブル当番。朝の服薬後、せっせとテーブルをふきんで拭いてまわる。朝一はきれいだな。昨日の夕食後に昨日の当番が拭いた後、そんなに汚す人はいないからだろう。食後はちょっと汚れそうだ。昼間おやつを食べる人がいるので、夕食前も今よりは汚いかもしれない。

朝食後、コーヒーを飲んだ後テーブルを拭いたがそんなに汚れてなかった。みんなけっこう行儀がいいようだ。洗濯をしたいが今日も雨が降っている。しかたないのでまたまた乾燥機で乾かすことにする。

メールの返事を2通書く。私に「自分も鬱で、境界性人格障害」と告白してくれた女性へのメールはかなり長いものになって、書くのに時間がかかった。11/18に一緒に食事する約束をした。もう1通は私のオカリナのファン?だった女性へ。気がつけば女の子とばかりメールのやり取りをしている。

前に私の隣のベッドにいたKさんがまた来ているというので、ホールに行って話をする。やはりまだ不安定になるときはあって、その時はここの病院でなく開業医へ行って注射をしてもらうそうだ。なかなかスムーズに復帰するのは難しそうだ。「はじめての入院を大切にしてください」私にそう言ってくれた。Kさんはテーブルで手紙を書き出したので、その後は喫煙所でずっと他の患者と話をしていた。11:00の服薬後、乾燥機に入れっぱなしにしていた洗濯物を取り出そうとすると、まだ生乾きだった。しかたなくもう30分回したらようやく乾いた。乾燥するのに400円もかかるなんて、なんだかばかばかしい。

以前買っておいた「図説 精神医学入門」を読み始める。朝にメールを書いていて、境界性人格障害について調べたのがきっかけで、最初から読んでみることにしたのだ。この本を買ったことをすっかり忘れていた。

昼食後、テーブル拭きを済ませてから12:40くらいに作業棟の裏へ行ってオカリナを吹いた。雨が降っていて外はとても寒く、フルジップのパーカーの前を閉め、パーカーをかぶり、凍える指で吹く。寒くなると、当然だが指の動きも鈍くなる。ただでさえ鼻水が止まらない状態なので、早々に引き上げて病棟に戻った。

午後は「図説 精神医学入門」を読む。どうも私は「双極性障害」の軽躁かなぁと言う気が読んでいてしてきた。うつ病の「病因」のところに「遺伝的要因が明らかである」と書いてある。う~ん、うちの兄弟がみんなおかしいのはそのせいか?私がときどき感じる「自分が自分でないような感じ」は「離人感」という医学用語であることがわかった。うつ病に関しての「予後」には「約50%で再発がみられ、この再発率は重症例(入院治療を要する例など)では80%に達する。再発を繰り返すと、寛解期が短くなり、しだいに重症化するため、予防的治療が重要となる」と書いてある。やはり再発性は高い。「治療」には、薬物療法はもちろんだが、心理療法のうち認知行動療法が予防的効果があると書いてある。

今日は寒いのでシャワーは省略することにした。入浴日でないと浴槽に湯がないので、浴室はものすごく寒い。病棟に暖房も入ってないため、湯冷めして風邪をひくのが嫌なので。

I看護婦とS君やFさんが卓球をしている。私は横目で見ながら、S看護婦といろいろ話をした。何で看護婦になりたいと思ったのかを聞いたり、前から疑問に思っている「他の患者との関わり方」について聞いてみたりして、S看護婦は丁寧に自分の考えを話してくれた。

その後卓球に加わる。あれだけ寒かったのに、動くと汗をかいて今はとても暑い。これでまた風邪をひかないように注意しなければ。

16:00からリラックス体操をするが、やりながらテーブル当番だったことを思い出す。最近のように1時間かけてやっている暇はない。30分ちょいで終わらせて、テーブルをせっせと拭く。

夕食後はCDを聴きながら横になる。持ってきていたけど、季節柄あわないなと思って今まで聴かないでいたトライトーンの「アカペラJ-POPクリスマス」をかける。う~ん、やはりすばらしいハーモニーだ。聴くだけで感激する。

同室のYさんに「誰かからメール来てる?」と聞かれた。そう言えば11/1から職場復帰したKさんと、その11/1以来メールのやり取りがない。「10日たったけどどうですか?」とメールを出した。

「精神医学入門」を読み進める。最初から読んでいって、改めて12章の「人格障害」を読む。いろいろなタイプの人格障害の説明があるが、読んでいると私は「依存性人格障害」に該当するような気がしてきた。でも、こういうのを読んでいると、あれもこれも自分にあてはまるような気がするので、勝手に自分でこういう病気だと思いこまない方がいいのだろう。占いと同じだと思えばいい。

20:15をまわった。そろそろ就寝準備をして、寝るまで続きを読もう。

ぐっすり眠ったと思って目が覚めて時計を見たら1:30。その後は4:00前だったか、やはり2回くらい目が覚める。その後も時計を一回見たが、5:00くらいだったっけな。6:00ちょっと前に起きて洗面する。6:00というのに外はものすごく暗い。日の出が遅くなったのもあるが、今日は曇っているせいだろう。今日で入院100日目か。だからといって、特に何か感じることがあるわけではないが。

またまたメールがたくさん来ている。せっせと返事を書く。4通書いた。2通は山岳会の運営会MLに向けて。1通は昨日手紙をくれた女性へ。もう1通は、学生時代につきあっていた女の子で、昨日の夜にメールが来ていたのでその返事。彼女とは今でもけっこうメールのやり取りをしている。

雨がけっこう降っている。なんだか元気がなく、音楽を聴きながら横になる。隣のベッドのSさんがものすごく調子が悪そうで、何か不安の発作で苦しそうだ。看護士が来て注射を打っている。彼はかなりあせっているように見える。閉鎖病棟からこの病棟に移ってきた頃の方がずっと調子がよかったように見えた。どんどん悪くなっているようだが、それなのに早くここを出て仕事に戻ろうとしている。

作業棟に行く。体力テストはまあまあだったが、一般トレーニングの値は低かった。どうも気分が乗らない。1セット終わった後、そそくさとトレーニング後の体重を量って病棟に戻る。その時の体重がなんと、63.8kg。ついに63kg台をマークした。何年ぶりだろうか。

Wさんが奥さんと一緒に帰っていった。「また会うかも」彼はそう言った。同じ病院の同じ医者から紹介されてきたので、私が退院したら、その病院の外来でまた会うかもしれない。今日は親しい人が2人も抜けて、本当に寂しい。

昼はひたすらだらだら過ごす。入浴以外の時間はずっとCDを聴きながら横になる。

Sさんが主治医から「電気ショック療法」というのを試してみますか、と言われたらしい。電気ショック療法というのははじめて聞いた。長期の患者を短期で治療するときに使う手段で、奥さんと相談して、家族の了解を得てからでないとできないらしい。その療法について何か知らないか、と聞かれたのでネットで検索して調べると、効果的な薬が開発されて薬物療法が広まる前の時代によく行われていたものらしく、確かに一時的に記憶を飛ばしたりする、ということらしいが、それによる脳障害などもあり得るという。厚生労働省では医療行為として診療報酬3000点と定めているらしい。少し、というかかなり怖い療法だなぁ。そんなものまであるのか。それを医者が勧めるというのは、相当Sさんはあせっていて早く出たいと訴えているのか。E氏がうちの病室に入ってきて、しばらく3人で話をする。「焦らない方がいいと思うけど」「今この状態で出ていって会社行っても、仕事なんかできないでしょう」と2人で言うが、いろいろ事情はあるのだろう。どうしても早く仕事に戻りたいようだ。どんどん状態はひどくなっているというのに。会社の人と話をするために外泊するらしいが、医者としては外に出したくないらしく、どうしてもと言うので「自殺をしないと約束」させられて、奥さんに迎えに来てもらって外泊許可を得たらしい。大丈夫だろうか。

話しているうちに20:00を過ぎてしまった。さっさと就寝準備をする。なんだか今日は暗い一日だったような気がする。

昨日は寝付きは若干時間がかかったかもしれない。夜中は2:00前、4:00前、5:30に目が覚めた。5:30から後は寝たり起きたり、と言った感じか。6:00の起床のアナウンス直前に起きる。目覚めはまあいい方かな。割とすっきりしている。そこそこ熟睡もできたような気がする。

今日は朝から皮膚科に行って、そのまま家に戻ってまた「少しだけ片づけ」をする予定。今日は何をどう片づけようか。とりあえず乱雑に散らかっているものを、「片づける」前に「分類」してかためることにしよう。後はロフトベッドの下の収納BOXを引き出して掃除機でもかけるとするか。

8:00に外出し、皮膚科の診察を受けてから家へ帰る。予定通り、床に散らかったものをコンビニの袋やなんやらに「分類」して放り込んでいく。「もの」そのものが散らかっていた状態から、袋がたくさん並んでいる状態になった。これだけでもちょっとすっきりした気がする。続いて掃除機をかける。コンビニ袋で整理して広くなった床の埃を吸い取り、続いて机の下、ロフトベッドの下に置いてある収納BOXや机の引き出し、その奥の段ボール箱を動かして埃を吸い取る。かなりの埃がたまっていた。自分が吸い込むと嫌なので、部屋に入ったときからずっとマスクをしている。そしてまだ整理していない部屋の奥の方も、見える部分だけはちょいちょいと掃除機をかける。使い捨てのペーパー雑巾でいろいろなところの誇りもふき取る。今日はこのくらいにしておこう。なんだかんだやっているうちに2時間くらいかけてしまった。その間にシェーバーとCDプレーヤーの充電もやった。アマチュア無線の本とスペア眼鏡をデイパックにしまい、12:00過ぎに家を出る。今日はさっさと病院に戻ろう。15:00のシャワーも浴びたい。

さっさと帰ってくると、病院の最寄り駅の前で年賀はがきを売っていたので買った。今年は出そうかどうか迷ったが、とりあえず毎年出している連中には出そう。山岳会のメンバーには出さない。なんせ、去年全員に送ったのにわずかしか返ってこなかったから。

病棟に戻ると、私宛に手紙が来ている。なんと、前にオカリナを聴きに後を追いかけてきた女の子からだ。最近見かけないなあと思っていたら、11/2に退院していたらしい。「さよならの挨拶ができなかったので手紙を送りました」と書いてある。封筒にメールアドレスまで書いてあったので、思わずメールを送った。ちょいと長々と書いてしまった。

これを書いているときに掃除のおばさんが入ってきて、このハンドヘルドPCを見て、「それ何?」と聞くので、いろいろと話をする。なんでも、息子さんが大学生の時に「学校で必要だから」とか言われてPCをデスクトップとノートと2台、それにデジカメまで買わされたそうだ。まあ、今の大学では本当に必要なんだろうが、2台必要なのかな?家にもパソコンはあって自分もワープロ機能くらいなら少しは使えるが、あとはゲームしかできず、娘にからかわれている、と言っていた。

16:00からリラックス体操&自律訓練法をまたまたじっくりやる。最後の自己催眠状態のところで夕食のアナウンスがあった。もう17:00なのか。1時間近くやっていたことになる。覚醒暗示を自分に与え、起きて出ていく。

明日はWさんが退院する。ぜひ夕食のときに挨拶をしてもらいたいと思っていたが、夕食が始まってもその気配はない。Kさんが私をつついて看護婦に言ってきて、みたいな感じだったので、ナース室に行ってその旨を告げると、意外にも看護婦は記録を見て「全員が予定通り退院するとは限らないので現状維持」と書いてあるので、それは無理です、と言う。おかしい、私の認識と違う。婦長さんは前向きなご意見として伺っておきます、というようなことを言っていたはずだ。そもそも「予定通り退院するとは限らない」のなら、なおさら確実に退院する前日に挨拶してもらうべきだろう。今週の金曜日に退院する予定だから火曜日に挨拶したら、事情で退院が一週間延びた、というような場合は翌週の懇談会にもまた出てもらうことになる。事情がよくわからないが、どうも記録ではそうなっているらしいし、婦長はその場にはいなくて、看護婦は記録に書いてあるのを読んでそう言ってるだけなので、その看護婦に文句を言ってもしかたがない。その場はひきさがった。

その後、A看護婦が私のところに来て「やっぱり挨拶してもらうことに決まったから」と言った。ちょうどナース室にいた看護婦は懇談会にいなかった人ばかりなので事情がわからない。が、たまたま懇談会に出席していた医師がナース室にいたので、その医師に聞いたところ「挨拶してもらうようなニュアンスで話していたけど」と言ってくれたので、急遽そうなったらしい。その医師がいてくれてよかったが、きちんと記録してもらわないと困るなぁ。そもそも「患者主体」の懇談会の記録を看護婦がつけるのはいいとして、それならばその査収は患者が行うべきなのだが、その辺は看護婦は認識しているのだろうか。来週の懇談会で質問してみよう。

夕食後にメールチェックすると、昼間にメールを送った女性から返事が来ている。また返事を書く。メールが来たのでびっくりしたようだ。私が何気なく書いた言葉に励まされた、と書いてあって、自分もとても嬉しい。彼女は退院した後も自助グループやデイケアに通っているらしい。

夜、Uさんと昔のパソコンの話で盛り上がった。PC-98や一太郎の話からどんどん話はさかのぼり、BASICマシン全盛期の頃の話になった。この手の話題についてこれる人は少ないので、とても楽しかった。私がモトローラ系(680x)の方がマシン語としてはザイログ系のZ80より優れていた、と言うと「みんなそう言うね」と言っていた。彼はマシン語には少し手を出したが、自分には向かないと思ったらしい。BASICではプログラミングしていたようだ。「BASIC自体が悪いんじゃないけどね。やはりサブルーチンでローカル変数が使えないので、いいプログラムを書きにくかったんじゃない」という点で意見が一致した。

これを書いているうちに20:00をとっくにまわってしまった。今日は卓球をしなかったので汗もかいてない。さっさと着替えて就寝準備をしよう。

ようやく睡眠が安定してきた。昨日は寝付きはそこそこよかったと思う。夜中も一回目が覚めて、時計を見たら2:45だった。次に目が覚めたときは4:30だった。そこからは浅い眠りで断続的に寝たり起きたりを繰り返しつつ5:30くらいまでは寝て、その後はもう眠れなくなったので、「目覚めのヨーガ」を布団の中でもぞもぞやり、5:50くらいに起きて喫煙所に出てきた。そこでメールチェックすると、先日メールを送った女性が出張先から携帯でメールをくれている。「ノートPCのバッテリが切れたのでお返事ができませんでした。金曜日までお待ちください」とのことだ。返事がなくて、どうしたのかな、と思っていたのでほっとする。

朝食後、コーヒーをいれて飲んだ後、シーツ交換を済ます。その後日経バイトを読み出そうとすると、隣のベッドのSさんがいろいろ話しかけてきて、しばらく自分の病気の経過などについて話す。そのうち看護婦がシーツ交換を自分でやってない人の分をやりに入ってきて、そのときにI看護婦がいろいろ話しかけてきたので、カウンセリングの話なども含めていろいろ話をした。そう言えば今日はいい天気なのに散歩に行くのを忘れていた。ま、いいか。また昼にでも行こう。今日は体重測定のはずだが、10:00を過ぎた現在、まだアナウンスはない。

11:00の服薬後、体重測定があった。64.2kg。また減った。先月は65.6kgだったから1kg以上減ったことになる。順調だ。このまま入院中に標準体重までもっていけるといいのだが。

今日は午後からここの病棟のOBが3人も来ていた。私の隣のベッドにいたHさん、先月退院したO嬢、その前に退院したA君、みんな元気そうだ。喫煙所は同窓会のようだった。最近患者の入れ替わりが激しく、この1ヶ月半くらいの間にかなりの患者が入れ替わり、私と同年代の人が少なくなって平均年齢がぐっとあがってしまっている。久々に同年代の連中と楽しくおしゃべりできた。A君は引っ越し屋のバイトをしつつ、テレビ番組制作会社のADも受かったらしく、今でもちょこちょこやっているらしい。来年の4月から本格的にやるそうだ。目が輝いていて、とても元気そうだった。明後日はWさんとIさんが退院する。私より後に入った人が先に出ていくのを見送るのは何回目だろう。

昼間、日経バイト10月号を読んでいると、掃除のおばさんが入ってきて掃除機をかけているので、ついでにベッドや床頭台を動かし、それらの下の埃を吸い取ってもらった。アトピーなんで埃ができるだけない状態にしたいと話すと、そのおばさんの息子さんもアトピーらしく、よくわかると言ってくれた。わざわざ床を拭くような道具を持ってきて床を磨いてくれた。親切な人だ。

今日は散歩に行ってないので、入浴後15:40くらいにオカリナを吹きに病棟を出る。16:00の服薬までには戻らないのであまり時間がないが、久々に海の見える丘へ行って何曲か吹いた。病棟に戻ると、Uさんが自分の病室まで聞こえたと言った。けっこう遠くまで響くようだ。

16:00の服薬の後は、リラックス体操と自律訓練法を念入りにやった。1時間近くかかった。最近これ自体がとても充実した時間となっている。やった後は本当にリラックスできて気分がとてもいい。これを書いているうちに17:00になった。もう外はかなり暗い。日が暮れるのが早くなった。

日経バイト10月号も読んでしまった。これでコンピュータ雑誌は全部読んでしまった。これから何を読もうかな。そうそう、まだ買ってから読んでない小説が2冊ある。次の雑誌が届くまではそれらを読むとするか。そう言えばマーフィーの奇跡の本も途中までしか読んでなかった。

夜はまた卓球したり雑談したりして過ぎていった。毎日が同じパターンだ。少し変化を持たせたいな。

まだ汗がひいてない。例によって体の火照りが冷めるのを待ってから就寝準備をして、マーフィーの本でも読むとするか。

昨日も寝付きは悪く、1時間以上かかった。今日の懇談会の司会が結局決まったのか、寝る前に看護婦に聞いてみたら、決まってないと言ったので、もし調子がよかったら自分からやってみようと思ったのだが、その場合、何をどうやって進めていったらいいか、あれこれと考えていたせいもある。でも夜中は結構深く眠っていたかもしれない。一度目が覚めて、時計を見ると2:30だったと思う。次に目が覚めると4:30で、それから寝付けなくなったので5:00頃起きてホールに出てきた。この時間に起きてくるのは久々だ。早朝覚醒が復活した。

起きてきて喫煙所で早朝組といろいろ話をする。懇談会の司会を務めることになった場合、こういうことを最初に決めていきたい、と言うことをその場にいる人に話をすると、その場にいる人が賛同してくれた。とりあえず事前に看護婦、特に婦長とすりあわせをやっておいた方がよさそうだと思っているが、婦長にその時間はあるだろうか。

喫煙所でこの日記を書きながら、懇談会のレジメのドラフトをまとめた。仕事をしているみたいだ。今日も朝から雨だ。今日は洗濯をしようと思っていたが、これでは干せない。6:00過ぎに洗面を済ませた後、洗濯機を回し、乾燥機で乾かすことにする。ラジオ体操が終わった後、ちょうど残り10分の注水だったのでバケツで水を足して時間短縮する。これで朝食までに終わるはずだから、その後90分乾燥機で回そう。作業棟へ行くまでに乾燥が終わるだろう。

乾燥機に100円取られてしまった。入れても回らない。ときどきあるそうだ。もう一回コインを入れてまた取られると嫌なので、隣の乾燥機に中身を移して回す。あとから看護婦に「乾燥機に100円取られちゃいました」と言ったら「コインランドリートラブル連絡帳」なるものに記入してくれた。業者が回収に来たときに返してくれるそうだ。

昨日話があった懇談会の司会の件について、今日は調子は大丈夫そうなのでもし他にいなければやりますけど、と看護婦に言ったところ、じゃあお願いします、ということで引き受けることになった。最初なので、どういう風に進めていったらいいかある程度決めておく必要があると思っていて、それを自分なりに考えているので事前に婦長さんとちょっとお話したい、ということを伝えたら、そういう時間を取ってもらうようにお話しておきます、ということだった。

8:00から作業棟の裏でオカリナを30分くらい吹く。相変わらず雨が降っている。思わず一発目にただたけの「雨」を吹いてしまった。病棟に戻って乾燥機から洗濯物を取り出し、ベッドの上で畳む。少し熱っぽさを感じるけど、大丈夫かな?

9:00を過ぎてしまった。今朝の看護婦の話だと、午前中に婦長の時間が空いたら事前の打ち合わせをしてもらえるかもしれないし、内科医の面談もあるので、その時点で作業棟へ行くのはあきらめる。書き終えて喫煙所で一服していると、9:30頃にN看護士が来て「今ちょうど内科の先生来ているので、そこで待っていて」と言うので待つ。婦長が出てきて「ちょっと忙しいので打ち合わせは13:00頃からお願いできる?」と言われた。まあいいか。

呼ばれてナース室の奥へ入る。今日は男性の医者と女性の医者が2人とも来ている。甲状腺ホルモンの検査には異常がなかったそうだ。抗原検査ではハウスダストやダニが反応を示しているというが、そんなことはわかりきっている。男性の医者は喘息に関してはアレルギーの可能性が高い、などと言うが「アトピーとか持ってない?」と聞かれた。先週話さなかったかなぁ。抗原検査もやったことがあるというのも先週言ったのに。とりあえず結論としては「異常なし」ということらしい。頻脈もそれから来ているのではないかと言う。それならそれでいいのだが、あまり納得がいかないという顔をしていると、心エコーと呼吸器の検査をやりましょうということになった。

内科医との面接が終わったら10:00だった。婦長も忙しいし、今からならまだ作業棟へ行って1セットくらいはできる、と思って作業棟へ行く。Wさんが外泊でいないので正常な方のマシンで体力テストをやると、「エラー1」が出て結果が表示されなかった。作業療法士と一緒にマシンの取説を見たところ「体力テストの結果のVO2Maxの値が異常に高い」ということらしい。珍しいエラーだそうだ。まあ、それはいいやと思って一般トレーニングを30分1セットやったら189.7kcal。190kcalは超えなかったが、まあいい数字が出た。

13:00過ぎに婦長が帰ってきたので、自分の考えた枠組みについて説明する。婦長はかなりの面で納得してはくれたが、現状ではいきなりいろいろなことを行うのは無理があり、とりあえずは先週までの連絡会の延長、というか拡張版のような形で、患者からの意見、要望を婦長と医師が直接聞き、それに回答するという形で進めましょうということになった。以前とあまり変わらないが、医療スタッフの中核とダイレクトコミュニケーションを取れるようになっただけでも進歩と言えよう。

13:30から患者懇談会を行う。そつなく司会を務めた、と思う。患者のいろいろな要望、というより不満や意見を聞き、それに対して主に婦長が答えていった。私が補足して改めて婦長に質問することによって引き出したいと思っていたことは、他の患者が全部質問として出してくれた。まあ司会と言ってもたいしたことは結局やってない。人をあてていっただけだ。最後に入退院の患者の挨拶で終わり。楽勝だ。

Kさんから「司会、上手ですね」と言われて、思わず「何年ビジネスマンやってると思ってるんですか」と言ってしまった。まあ、普通の主婦は会議なんか慣れてないから段取りよく進めてるなぁと感心するのかもしれないが、会社にいれば下手すると一日中会議の連続ということもある。会議慣れして当然だ。

金曜日から外泊していた同室のSさんとWさんが帰ってきた。Wさんは部屋探しをしていたが、部屋が見つかったのでもう今週の金曜日に退院するという。またこりゃ急な話だ。木曜日の夜に挨拶してもらわなくっちゃ。奥さんと別居することになったそうだが「1年の猶予つき」だそうだ。なんとか踏ん張ってほしいところだ。彼も入院は2回目なので、もうぶり返さないといいが。前は退院してすぐに復職したが、今回は1ヶ月のリハビリ期間を見ているという。それくらい慎重な方がいいだろう。

日経バイト9月号の無線LANの記事を読んで、その後喫煙所でだべる。途中から卓球モードに入る。最近は毎日卓球だ。これもいい運動になる。KさんやSさんに「彼女できそうなのに」とか言われるが、何年もできないことを話す。やはり「短期間では理解しにくい人間」なのだろうか。Kさんは私のことを「知れば知るほど味がある人」と言ってくれるし、Sさんは「奥が深い人」と言ってくれるのだが。

そんな話をしているうちに20:00になったので引き上げる。あれ、今日コードを預けたかな?と思って引き出しの奥を見ると、鎮座まします状態なので、「すみません、預け忘れてました」と言って看護婦に預ける。例によってまた体が火照ってる状態。消灯準備をして、日経バイトの続きを読もう。