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鬱るんです
躁鬱病のITエンジニア「はまー」が心と体の模様を記した雑記帳。 大手IT企業で心身ともにぼろぼろになり退職した後、ほそぼそと働いたり事業を立ち上げようとして頓挫したり、作業所に通ったり障害者雇用で働いたりと紆余曲折したが、今は無職な毎日。

日別アーカイブ:2001年11月21日

今日はちょっと早く、5:20に起きた。途中3回目が覚めた記憶があるが、1回目はどうせまだ夜中だろうと思って時計を見ずにそのまま寝た。2回目は時計を見ると、確か4:30だった。3回目は、不思議なことに4:20だった。ありゃりゃ、おかしいな。-10分寝てしまった。ではなくて、最初に時計を見たときに見間違えたのか、「時計を見た」という夢を見たのだろうか。久々にこの時間に起きてくる。TMさんが暗い中で何かを書いている。「目を悪くしますよ」と言うと「大丈夫」と答えた。喫煙所ではKさんがイヤホンをつけながらかたまっている。さすがに寒い。

メールチェックする。Hさんからメールが来ている。それから、掲示板に書き込みがあったことがメールで通知されている。自分自身もアクセスしていない枯れたページだが、Nさんが「勇気を出して見てみました」と書き込んでいる。自分の病気のこととか書いているが、枯れたページとは言え、こんな公のページに書き込むのは、本人大丈夫なのだろうか。Nさんには「そんなこと掲示板に書いて大丈夫?」とメールを書く。

喫煙所でKさんと話をする。アルコール依存症についていろいろ話を聞く。自分の中に「治そう」という気持ちと「飲みたい」という気持ちが同居していて、それは比例するそうだ。なかなか難しい。

今日は卓球大会だ。普段なら散歩に行くが、今朝は卓球台を出してきて朝練する。メンバーを確認し、試合に備える。

卓球大会はけっこう盛大に盛り上がった。運動会のときのように応援団も盛り上がっていた。結果はうちの病棟が優勝した。AブロックとBブロックで4病棟ごとに分かれ、ブロックでの総当たり戦のあと、各ブロックの優勝チーム同士で決勝戦をする。うちはブロック内の試合はパーフェクトで、全試合5-0で勝った。決勝での試合も4-1で勝った。通算で、20試合中19勝1敗だった。圧勝だった。みんな盛り上がった。閉会式では私が表彰状を受け取り、Kおばあさんがトロフィーを受け取った。優勝の賞品としてポインセチアの花を病棟がもらった。こんなたいしたことのない試合でも、本番では少しどきどきした。もっと本番慣れしなくては。ただ、やり出すと集中できたのでよかった。私の相手は、最初のアルコール病棟Aのときだけ変な回転をかけてくるので少し手こずったが、相手のミスを待つ作戦に切り替えてからは楽勝だった。閉鎖病棟との試合は、ものすごく素人の女の子が出てきたので、優しく相手してあげたが11-1の圧勝だった。デイケアCは相手はやる気満々だったが、向こうがミスを連発して楽勝だった。決勝でのデイケアAの相手は、あまりたいしたことなかったが、あまり味気ないので大人げないがドライブやスマッシュを打ってしまった。11-0での圧勝だった。個人的には満足だ。

卓球大会で優勝したことをMちゃんにメールで書き、その後にHさんへの返事を書いている途中で昼食になった。昼食後、卓球大会に応援に来てくれたうちの病棟OGのY子さん、S美さんを交えてしばらく話をする。Y子さんのことはよく噂に聞いていたが、とてもノリのいい女の子だ。私とはすれ違いで退院していったそうだ。S美さんとは数日間だけ重なっていたが、彼女は私のことは覚えていなかった。

病室に戻ってHさんへの返事の続きを書き、朝に書いて送信していなかったNさんのメールとMちゃんへのメール、あわせて3通を送信した。同時に受信したメールにNさんからのものがあって「掲示板に書き込みました」と書いてあり、先日送ったメールの返事を職場から送ってきているようだ。私は「プロバイダ宛に送ったメールと入れ違いになりました」と前置きを書いて、職場とプロバイダ両方に返事を書く。ACに関する質問があったので、できるだけかいつまんで解説した。

その後「『心の病』の精神医学」を読み進める。なかなかおもしろい。入浴の順番までずっと読んでいたが、第7章の「境目にいる人達」に出てくる「ボーダーライン」という症状名は聞き慣れない言葉だった。が、どうやら読んでいくと「境界性人格障害」のことらしい。DSM-IVでの「ボーダーラインの判定基準」が載っている。この症例を見ているとかなり激しい患者らしい。

16:00からリラックス体操&自律訓練法をやった後、メールを書いている途中で夕食になった。明日はTMさんが退院するので挨拶していた。「仲間に巡り会えて本当によかったです。仲間に支えられました」そう言うTMさんは退院したら離婚が待っているという。本当に切ない。

夜は喫煙所で長々と話し込んでしまった。相手はNちゃんとKGさん。人との接し方やいろんな悩みの対処法など、いろいろな話をした。Nちゃんは17歳とは思えないほど話すことがしっかりしている。私がここ数年かかって悟ったようなことをすでに達観している。何かを乗り越えた時にそういう「ものの考え方」は成長するのだろうか。年齢に関係なく。

その後は19:00過ぎから「『心の悩み』の精神医学」を読みすすめ、19:40過ぎに読み終える。なかなかおもしろかった。やはりこの人の書き口は人をひきつけるものがある。具体的な症例もおもしろかったが、終章の「『心の悩み外来』から見た現代」の章はとてもおもしろかった。今まで読んだ本になかったような視点からいろいろなことが書いてある。「心理と医学の多軸診断」には思わずうなずいてしまったが、果たしてこの多軸診断をどれだけの精神科で採り入れているのだろうか。心理のわからない医者だけの病院などはまだまだあるのではないだろうか。「良い精神科医の判別法」もおもしろかった。混んでいる病院はそれだけいい医者がいるらしいが、それだけに一人の診察時間が短くなってしまうというジレンマがあるとのことだ。医者があわないと言って病院を転々とすることを「ドクター・ショッピング」というらしいが、それは3回までにしておいた方がいいなど、おもしろいことも書いてあった。

20:00からハモネプを見る。なかなかどうしてレベルが上がってきているような気がする。高校生でもなかなかやるもんだなぁ。いや、高校生だからこそできるのかもしれない。若さゆえ~てなもんかもしれない。今日はこれを書いて就寝準備をして、う~ん後は何をしようかな。気の向くままだ。