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鬱るんです
躁鬱病のITエンジニア「はまー」が心と体の模様を記した雑記帳。 大手IT企業で心身ともにぼろぼろになり退職した後、ほそぼそと働いたり事業を立ち上げようとして頓挫したり、作業所に通ったり障害者雇用で働いたりと紆余曲折したが、今は無職な毎日。

月別アーカイブ: 2001年11月

なんだか変だ。いや、昨日は寝付きはよかった方で夜中もそんなには目が覚めなかったが、起床の放送で起こされて、まるで起きる気がしなかった。「もっと寝ていたい」「夢の続きを見ていたい」「自分の空想の世界に浸っていたい」そういう感じが強く、ずっと布団の中にいた。看護婦が脈を計りに来てと言うので仕方なく出ていって計る。80だった。戻ってきて着替える。が、何かやる気が出ない。これを書いてるが、この後もまた寝てしまいそうだ。また何かが不安定なのか。とりあえずメールチェックすると山岳会の仲間が結婚するとの報告。「会員同士の結婚」は私が入ってからはじめてだ。こうやって仲間がどんどん結婚していくのを見ていると、焦るわけではないが、なんだか寂しいしうらやましい。

また寝てしまって、薬の時間になっても朝食の時間になっても起きていく気がしない。看護婦が呼びに来て、ようやく食事に出ていく。外部からトリガーを与えられると何とか動けるようだ。

朝食後、喫煙所で調子が悪いことをKさんに話す。Kさんはいろいろ話してくれて、私の話も「よくわかる」と聞いてくれた。「いい子」「いい人」を演じ続けて来た自分の中に抑圧された何かが出てきそうになっている。それに対して「よくわかる」と言ってくれたのだ。Kさんは私を、最初はとっつきにくいと思ったが、ずっと一緒にいると「とてもいい人」だと思うようになってきたらしい。「いい人」というのはときどき言われる。「すぐにはよさがわからないけど、だんだん味が出てくる人」というのも何回か言われたことがある。人から見るとやはりそうなのか。「彼女作りなよ」そう言うKさんに対して「できないんですよ」と答える。本当に何年も彼女もできない。友達はたくさんいるのだが。基本的に寂しがりやの自分にとって、とにかく誰か、あるいは何かに頼りたくなることがある。すがりつきたくなることがある。昨日は久々に学生時代の友達に会えてとてもうれしかった。その反動が来たのだろうか。昨日も日記に何度も書いたが「寂しい」のだ。

その後もまた横になる。散歩に行く気力もない。9:00になって、少しましになったのか、よっしゃと起きあがって作業棟に行く。体力テストはまあまあだったが、30分の一般トレーニングを始めたら、すぐに気が滅入ってきてやめたくなった。なんとか「あと少し」「あと少し」と踏ん張って30分乗り切ったが、心の調子は体に現れるのか、数値は低い。もうそれ以上やる気力がなかったので病棟に引き上げてきた。

昼食までまたCDを聞きながら横になる。最近は6月のコンサートのCDを聴くことが多い。自分の下手さにうんざりする。思った通りにぜんぜん歌えていない。音の立ち上がりは不安定で、ピッチも狂い気味。他のグループはとてもうまい。

昼食後、今朝の「結婚報告」をした2人におめでとうメールを送ったあと、Pocket Outlookの「連絡先」に山岳会の新メンバーでまだメールアドレスを登録していなかった人を追加していく。この「連絡先」もどんどん膨らんでいく。

入浴後、15:00からカウンセリングに行く。カウンセラーに「今日は元気なさそうだね」と言われたので、先週に薬を減らし、土曜日から不安定になったことを話す。他にも昨日学生時代の友達と久しぶりに会って楽しかったが、帰ってきてからひたすら寂しいと思って、また不安定になったこと、土曜日に母親から電話がかかってきてからやはり不安定になったこと、本を読んでいる間は集中してそういうものを抑えていられるが、本を読むのをやめるとまた不安定になってくること、そういうことを話した。

20分くらいその話をした後、先週の続きで高校時代からのことを話す。続いて浪人時代、大学時代のことについて話した。大学時代は合唱にのめり込んでいて、一般教養はぜんぜん講義に出なかったこと、そのために留年したこと、自分は他の人がやるのを見てその通りにやっている癖がついていて、何か「お手本」がないと自分では何も判断できず、逃げるようになってしまったことなどを話す。高校の頃は女の子と話すのが苦手だったが、大学に入って合唱団に入ってから普通に話せるようになったこと、彼女ができたことも話した。就職する頃の話になりそうなところで16:00になった。「時間がかかりますねえ。まあ、ゆっくりやりましょう」カウンセラーは言う。やはり私は抱えている問題が相当大きなようだ。普通はもっと自分の話をする時間は短いのだろうか。

病棟に戻ってくると、やはり不安定だ。なんだかぶるぶる震えそうになる。なぜだ、なぜだ。看護婦から明日の第1回患者懇談会の司会をお願いされるが、最近不安定なので、と断る。普通だったらやってもよかったが、今の状態では明日司会ができる精神状態かどうか定かではない。

主治医と面談する。先週からの経過を話し、最初は調子がよかったが土曜日から調子が悪くなったことを話す。どう表現していいかわからないが、とにかく精神的に不安定なことを話した。「不安」とも「焦り」とも言えない、とにかく何かおかしい、いつもの自分の精神状態ではない。抑圧した何かが出てきそうになっているのを必死に抑えているような気がする。そういうことを話した。主治医は、カウンセリングによって過去の自分や家族との関係について掘り返していくと、そういう風に調子が悪くなることはある、と言った。それはカウンセラーにも一番最初のときに言われた。そのせいなのか。それくらい精神的な動揺を伴うものでないと、逆にカウンセリングの意味がない、とも主治医は言った。なんとなく納得できた。今の自分の不安定さは、今まで背負ってきたものを乗り越えるための試練なのかもしれない。私が不安定なのを見て、他の患者は「薬をもらったら」と言う。それも主治医に伝えて「私としては精神的な依存性ができるのが嫌なので、できれば薬には頼りたくないんですけど」そう言うと「それはもっともです」と主治医も言ってくれた。よかった、簡単に薬を出すようだと逆に怖かったかもしれない。これくらいの不安定さならなんとかなる。だけどこれがどんどんひどくなって、希死念慮が出てきたりするのが怖い。そう訴えた。「あまりひどくなったら薬を出します」そう医者が言ったので、とりあえず今の状態ならまだ自分でなんとかできる。どうしようもなくなったら薬をもらおう。そう思って診察室を引き上げた。

ホールに出ていくと、私が入院したときに隣のベッドにいたKさんが遊びに来ている。懐かしくていろいろ話をする。いつの間にか不安定さは収まっている。卓球台がいつの間にか出て卓球をやっている人がいる。Fさんがやってみたいというのでみんなで順番に相手する。Fさんは体育館レクを見ていてもかなり運動神経がいいので期待していたところ、やはり結構上手だ。どうも看護婦に「卓球大会に出るように」と言われたらしい。よし、これから毎日彼を特訓しよう。動いて汗をかいたら、もやもやした気分はますますすっきりして消えていった。

20:00前まで卓球して病室に引き上げる。汗をかいて暑い。最近首の周りがアトピーで少しやられていて、汗をかくと火照って暑かゆい。そろそろ就寝準備をしよう。明日は元気でいられるかな。

まただ。寝付きに1時間以上かかるし、夜中に何度も「まだ夜か」と思った。6:00には起きれるのだが、夜中に目が覚める回数が多いのでなんだか気持ちが悪い。熟睡できているかどうかは別として「安眠」できてないような気がする。

昨日の夜、書きかけで送信したメールの続きを書く。「アトピーと鬱」という、私と同じ悩みを持った女性と長いメールを交換している。昨日はレスの途中で就寝時間になったので、とりあえずそこまでで送信しておいたのだ。一緒に食事する約束をした。都合のいい日をお知らせください、と書いたら11/18,24,25と返事が来たので、18日でどうですかとレスを返す。

朝食後、8:00くらいまでCDを聴いて横になり、その後オカリナを吹きに外へ出ると雨が降っていた。寒い。今日の天気予報では晴れるはずなのに。しかたがないので昨日と同様作業棟の裏のベンチで30分くらい吹く。

病棟に戻ると、朝から卓球をやっているので混ぜてもらった。1時間くらいやったらいい運動になってすっきりした。外は晴れてきて、急に気温が上がってきた。1時間前とはぜんぜん違う空模様だ。喫煙所で一服していたら日勤で交代したT看護婦が「お変わりありませんか」と回ってきたので、薬を減らしたらだんだん不安定になってきて、昨日は調子が悪かったことを改めて告げる。それから、先週の血液検査の結果がいつ出るか尋ねたら、もう出てる頃だという。来週の火曜日に内科医に面談をお願いする。

今日は学生時代の合唱団の同期の集まりがある。私が呼びかけたものだ。同期の女の子の結婚が決まったのでそのお祝いで、婚約者も連れてくるという。暑くなってきたのでそれに合わせた格好に着替えて外出する。しかし、なんだか不安定だ。精神的に何かバランスが取れていない。心の中になにかのあせりがあって落ち着かない。情緒不安定だ。なぜだ、なぜだ。行きの電車の中でどんどん自分が不安定になるのを感じる。それを抑えるために、また日経コンピュータを広げて集中して読む。自分の不安定さをむりやり払拭するかのように。

店についてみんなと久しぶりに出会い、わいわい騒いでいるうちにその不安定はどこかへ行ってしまった。子連れが2人いる。本当はもう1組子連れの夫婦が来るはずだったが、子供の具合が悪いので来れないらしい。どの子供とも初対面だが、まだまだこのくらいの歳だとかわいい。3歳と1歳4ヶ月。自分は子供を作ることはないだろうが、見ているとやはりうらやましく思う。みんな10年以上のつきあいだが、10年前とぜんぜんノリは変わらない。みんなと会えてとても嬉しかった。また次はいつ会えるだろうか。

みんなと別れて病院に戻る。電車を乗り継ぎ、駅についてバス停で念のため時刻表を確認する。と、15:40に出ると思っていたバスがない。15:50になっている。おかしいな、前は15:40だったのに。そうだ、前にダイヤ改正があって、ちょこちょこと発車時刻が変わっていたのでハンドヘルドPCの時刻表に転記したのだが、どうやら見落としがあったらしい。やばいなあ。15:50だと門限の16:00に間に合わない。タクシーを拾おうか、病院に電話して事情を説明して遅れる旨を伝えようか迷っていると、バス停でTさんとばったり会った。外泊からの帰りらしい。なぜか外国人も一緒だ。同じ病院の他の病棟の入院患者で、たまたま知り合いになったらしく、しかも帰りでばったり会ったらしい。ちょうとよかったので3人でタクシーで相乗りして帰ってきた。ラッキーだった。外泊から帰ってきたTさんは足が悪いのに大きな荷物を抱えていたので、タクシーを降りてから荷物を持ってあげたら、あとからプリンを差し入れしてくれた。

16:00過ぎからリラックス体操をかなり入念にやり、その後自律訓練法をやるが、どうも雑念が入って体の各部に意識を集中できない。今日みんなと会ってしゃべりまくった興奮がいまだに残っていて、昔からの癖である空想癖が出てきた。頭の中を空想が走り抜ける。なんだかとても切なくなってきた。みんなと別れてすごく悲しくなってきた。対人関係に飢えているようだ。あのように昔の仲間とわいわい騒げる、それが自分にとってどれほど貴重な時間なのか、改めて思い知ったような気がする。

なんとか自律訓練法を終えたら、もう17:00前だった。夕食は野菜だけ食べて、あとはほとんど残してしまった。14:00前までたらふく食っていたのだ。17:00に夕飯が食えるわけがない。

なんとなく気力が出ない。やはりみんなと別れたことが寂しい。ずっとCDを聴きながら横になる。Rさんが話しかけてきた「自分みたいな不潔な人間が近くにいると、影響を受けませんか?」また自己否定に入っているようだ。「そんなことないよ」なんとか説得したり慰めたりするが、どうも調子が悪いようだ。ときどき彼はそうなる。なぜなんだろうか。何かきっかけがあるのだろうか。

不安定だ。何かがおかしい。夜に卓球を少しだけやったが、なんだか精神状態が不安定だ。情緒不安定というのだろうか。何かがおかしい。何かが狂い始めている。自分の存在に違和感を感じる。わけのわからない、不安感と言うと少し違う、なんと表現していいかわからない、なにかバランスが崩れている。ともかく正常じゃない。何か心の底にわめきちらしたいものが潜んでいるような気がする。何かを抑圧している。不安定だ。何かがおかしい。今日は何も考えずに早く寝よう。

う~ん、寝付きが悪いぞう。20:45に寝ようとしたのにぜんぜん寝付けず、22:00の巡回の懐中電灯の灯りを覚えているので、1時間15分以上は寝付くのにかかったことになる。夜中も相変わらず何度か目が覚める。夢をたくさん見たような気もする。でも6:00にちゃんと起きれてそんなに頭がぼけてないから、まあいいのかなぁ。熟睡できているのかどうか自分ではよくわからない。

今日はあんまり元気がない。曇り空で、午後から雨だと言う。散歩に行くのもおっくうなので、先日もらった6月のコンサートのCDを聴いて横になる。

調子はずっとよくない。気力がない。ずっとCDを聴いて寝ていた。10:00頃、母親から電話があった。どうしてもぶっきらぼうな受け答えになってしまう。とりあえず近況は伝えて、定期的に部屋を片づけるために外出していること、カウンセリングを受けたことを話す。母親は私が教えてアダルト・チルドレンの本を読んだようだ。「別にそれでお父さんとお母さんにどうしてもらいたいというのは僕にはない。ただ、弟のことも含めて、自分たちはどうすればいいか自分なりに考えてほしい」そう話す。もう家族には関わり合いになりたくない。前と同じことを繰り返す。

昼食後もまたCDを聴きながら横になる。少しはましになってきたのか、オカリナを吹きたいと思って外に出た。が、雨が降り始めてきた。屋根のあるところを探し、作業棟の裏のひさしがあってベンチがあるところで30分、いやもっとそれ以上だろうか、ずっと吹いていた。寒くなってきたので病棟に戻った。少し喉が痛い。また風邪をひくのはごめんだ。用心のためにうがいをした。気力はまだあまりない。本も読みたいが、多分今は読んでも内容は頭に入らないだろう。

15:00になったのでシャワーを浴びさせてもらう。今日は寒いし湯冷めして風邪をひいたら嫌だからやめておこうかとも思ったが、シャワーでも浴びれば気分転換にでもなるかと思って浴びた。浴室は冷え冷えとして、シャワーの温度もいくら高く設定してもあまり熱くならない。入浴日以外はボイラーの設定が低いのであろう。寒いので頭を洗っただけで体を洗うのはやめて、できる限り高い温度にしたお湯を体中に浴びてさっさと出る。

18:00頃、準夜勤で交代した看護婦が「お変わりありませんか」と回ってきた。「今日は調子が悪いです」そう訴える。「午前中は気力がなくてずっと寝てたですけど、午後からは、何か不安定なんです。入院してからはじめて出たんです。鬱とは違って、説明しにくいけど不安定なんです」そう言っておいた。あいにく今日は土曜日だ。主治医もいない。当直の医師では面接もできない。

S君を誘って卓球をする。まだ名前を覚えていないが先日他の病棟から移ってきたおじさんと相手をする。結構上手だ。Kさんとも相手をする。だんだんレベルが上がってきたので、手の抜き加減を調節する。N看護士が出てきたので勝負した。2戦やって2敗だった。2戦目は最初は優勢だったがデュースに持ち込まれ、結局負けてしまった。N看護士にはまだ一度も勝ったことがない。もう少しだったが、惜しかった。

体を動かすと少しすっきりした。20:00になったので病室に引き上げてきた。まだ体が火照っている。汗は拭いたが、上半身裸の状態だ。風邪をひいてもいけないが、この状態でシャツを着るとまた汗で濡れてしまう。もう少し体が冷めたら上を着て就寝準備をしよう。

また同じパターンだ。寝付くのには少し時間がかかって、夜中に何回も目が覚めた記憶がある。何度も「まだ夜か」「まだ夜か」と思った。昨日と同じことを書いている。たくさん夢を見た気がする。途中で一回時計を見たが何時だったか忘れた。目が覚めたと言ってもはっきり覚醒しているわけではないのだろうか。

時計を見たら5:55。昨日と同じだ。起きて洗面をすまし、着替えた。隣のベッドのSさん曰く、「Kさんの目覚ましが3:30に鳴って起きちゃったよ。それから眠れなかった」Kさんは一番奥の女性の部屋で、ここからは離れているが、そんなに大きな音で鳴ったのだろうか?私はぜんぜん気がつかなかった。そう言えば昨日も夜中の3:00頃に同室のRさんが床頭台をがたがたやっていて、Yさんが「うるさい!」とどなったらしいが、私はぜんぜん知らなかった。ぐっすり寝ていたのだろう。けっこう熟睡しているようだ。その割に昨日は昼間眠たくなったぞ。本当にちゃんと眠れているのだろうか。

メールチェックすると31通。うひゃぁ。読んでいくと、やはり山岳会関係のMLが多い。もう明日から会のお祭りなので、その連絡が飛び交っている。ジョイントコンサートをやったグループの集まりのMLもいつもより少し多い。

N看護士が脈を計りましょうと言うので計ると91。朝からこの数字はやはり高い。「前の自分の脈拍と比べると明らかに速いんです」そう看護士に訴えておいた。

洗濯機に洗濯物を放り込んでから朝食を済ませ、「キリマンジャロ」をいれる。う~ん、うまいと言えばうまいが、この間の「オリジナルブレンド」の倍の値段を払うほど味の違いがわかるわけではない。今度からは安い豆でいいや。ストップウォッチで時間を計りながら、ちょうど洗濯機がすすぎの注水の時間になったのを見計らって、またバケツで水を汲んで入れる。バケツを3つ使うととても効率的だ。コーヒーを飲んでいる途中だったので、飲み終わって新聞をぱらぱらと見たところで洗濯がちょうど終了する時間だったので、洗濯物を取り出して干しに行った。今日は風呂は午後の一番だが、昼までにバスタオルが乾くかな?

その後はいつもの通り音楽堂でオカリナを吹いて帰ってきた。行くときも帰るときもグランドのベンチでSさんがぼ~っとしていた。鬱状態で散歩する気力もないが、外に出てたそがれているらしい。Sさんはここのところずっと調子が悪そうだ。大丈夫かな。

作業棟へ行っていつもの通り基礎データを計る。お、64.8kg。今度ははじめから65kgをきった。体脂肪率も19.3%と低い数字が出た。いい傾向だ。体力テストをやり、10分インターバルをおいて30分の一般トレーニングを行う。

漕いでいる途中で眼鏡の右のレンズが落ちてしまった。あ、と思って眼鏡を見ると、フレームを止めるネジの部分がはずれてしまっている。幸いネジはフレームに引っかかって残っているので、よかった、ネジさえ残っていれば締めればいいや、と思って気にせず漕ぎ続けた。

漕ぎ終わった後、どうやってネジを止めようか考えたところ、この作業棟にはいろんなものがあるので、小さなドライバーもあるかもしれないと思って作業療法士に聞いてみたところ、案の定マイクロドライバーがあったので貸してもらった。それでネジを留めようとしたが、いくらまわしてもすぐに外れる。おかしいな?と思ったら、ネジをまわさなくてもすかすかにネジ穴に入るではないか。どうもネジ穴自体がバカになってしまっているらしい。あちゃ~、これは直るんかいなと思いつつ、眼鏡がないと不便なので、Wさんの「事情を説明して今日の午後から眼鏡屋に行かせてもらったらどうですか」というアドバイスを聞いて、そうしようと思い、トレーニングは切り上げて病棟に戻る。

病棟に戻って事情を説明したらOKが出たのでその場で外出届を出す。看護婦さんがセロテープでフレームを固定してくれて、ネジはなくさないようにビニール袋に入れてセロテープで留めてくれた。なおるかなぁ。

この眼鏡を買った店のチェーン店が車で15分ほどのところにあるという。ちょうど昼からYさんが外泊で、しかもリハビリでちょっと遠くの病院に通院するために車の使用を許可されているため、車で出るそうなので、乗せていってもらった。事前に電話でその店にこの眼鏡のフレームの在庫があるか調べてもらったら、色違いならあるという。直らなかったらフレームだけ取り替えることにしようと思っていたが、行ってみて見せてみると、一回り大きなネジでなんとかなりそうだという。改めてネジ穴を切り直してもらったところ、見事に直った。よかったよかった。ただし、強度は少し落ちるという。穴を大きくした分、周りの金属部分が薄くなったせいだ。それはまあしかたがないだろう。念のために今度家に戻ったときにスペアの眼鏡を持って来よう。

車で駅まで送ってもらい、せっかく出てきたのでそこでぶらぶらする。その後はバスが出るまで時間があったので、駅ビルの上の本屋でぶらぶらする。「マーフィー自分に奇跡を起こす心の法則」を買った。最初のページに「この本は、あなたの内にある潜在意識の力を日常生活の中で十分に発揮し、実際に利益を得る方法を教えてくれます。また、生きていく上で出会うさまざまな問題を乗り越えていくにはどうすればよいか、明快な答えを授けてくれます」という文章に、自分が考えていることに近いことが書いてありそうだ、と思ったからだ。「自分の潜在能力」それは自分にもあると信じているし、それを引き出すための方法を模索しているところだから。

病棟に戻り、なんだかんだしているうちに時は過ぎ行く。本の続きは読めなかった。何をやってたっけ?風呂に入ったのと、そうそう、かなり長い時間をかけて、同じ悩みを持つ女性へのメールの返事を書いていた。かなり長い文章になってしまった。今度遊びましょうと約束した。会ってくれるかな?

夜は日経バイトを読み進めた。7月号を読み終えて8月号に入る。PtoPの記事はおもしろかったが、なかなか課題があって難しい。技術的には問題がないのだが、著作権などの法的な問題をどうクリアしていくのか、これからの展開がみものだ。7月号をゴミ箱に捨ててタバコを一服吸ってると、看護婦が新しく届いた日経コンピュータを持ってきてくれた。読んでもまた来る雑誌かな。もう20:20だが、これから就寝準備をしてマーフィーの奇跡の法則でも読むか。

昨日と同じだ。寝付くのに時間がかかり、夜中は以前よりも目が覚める回数が多くなった。だが、熟睡感はある。「かなり眠ったな、そろそろ朝か」と思って時計を見るとまだ2:00だった。その後も何回かうっすらと目を覚まして「まだ夜か」「まだ夜か」と思った記憶がぼんやりとある。でもそこそこ深くは寝ていたようだ。6:00前にみんながしゃべりだしてからかどうかわからないが、その時点で目が覚めていたので5:50に起きて洗面に行った。

上の文章を書いてメールチェックしたら、25通も来てた。なんで一晩でこんなに来るんだ。今から読むとするか。ほとんどが山岳会のMLと、夏にやったジョイントコンサートのメンバーを中心としたMLだ。自分もうつ病だという知り合いの女性からもメールが来ていた。もう何人目だろう。

朝食をはさんで同じうつ病の知り合いに返事を書く。彼女も同じような悩みを持っているようだ。けっこう長いメールになってしまった。書き終えてから散歩に行き、音楽堂でオカリナを吹いて帰ってきた。

今日の体育館レクは、ドッヂボールの後、卓球とバドミントンだった。11月22日に卓球大会があるので、それに向けて卓球の練習だった。はじめて体育館で卓球ができてうれしかった。広いとやはり動き回れるし、後ろに下がってロビングをあげたりできる。最初は違和感があってなかなか勘が戻らなかったが、あとからはばしばしスマッシュが決まった。I看護士と試合をして、2-0で勝った。元卓球部のS君もSさんもいるし、うちの病棟は結構強いぞ。

午後からずっと日経オープンシステムを読み続け、10月号を読んでしまった。日経オープンシステムは全部読んでしまったので、今度は日経バイトを読み始める。これは6月号からだ。それも読んでしまった。残るバックナンバーはあと数冊だ。と言っても次から次へと新しいのは送られてくるだろうけど。まだ読んでない文庫本もあるし、読みたい本で買ってないのもあるし、勉強したい技術はたくさんあるし、やることはたくさんある。

夜はまたまた卓球。Kさんはだいぶ上達してきた。Fさんが「やったことないので教えてください」と言ってきたので軽く相手をして、ちょこっと教えてあげた。サーブは普通に打てるのに、フォアは全然反応できない。バックはかろうじてボールに当てることができる程度なので、「まっすぐ前に押し出して」などとアドバイスする。卓球やったり「クイズミリオネア」を見たり、忙しかった。そのうちに20:00を過ぎたので病室に引き上げてきた。これから就寝準備をして、次は日経バイトの7月号でも読むとするか。