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鬱るんです
躁鬱病のITエンジニア「はまー」が心と体の模様を記した雑記帳。 大手IT企業で心身ともにぼろぼろになり退職した後、ほそぼそと働いたり事業を立ち上げようとして頓挫したり、作業所に通ったり障害者雇用で働いたりと紆余曲折したが、今は無職な毎日。

う~ん、昨晩は何回も目が覚めたぞ~。6回くらいは覚めたかもしれん。最初に目覚めたら23:00。21:00に眠剤もらって寝てから、多分寝付いたのがその30分後くらいだと思うから、1サイクルか。あとは毎回時間は確認してないが、まだ2:00か、と思った記憶はある。5:00に起きようかと思ったけど、これだけ目が覚めると眠りは浅いだろうから、ぎりぎりまで寝ようと思い、6:00の起床を知らせる放送で起きた。「全身の細胞よ、目覚めよ!」一瞬くわっと念じたら、今日は割とスパっと起きることができた。

朝食後、相田みつをの本を広げる。最後まで読んでしまった。「七転八倒」という言葉に添えられたエッセイを読んで「なるほど」と思った。「七転び八起きではありません。人生は転んだり倒れたりの連続です。でも、転ぶのも倒れるのも、具体的に行動に移さないと起きません」その通りだ。転んでも倒れてもいいから、とにかく前へ進もう。

その後に出てきた「バランスの図式」も「なるほど」と思った。
「心」× 「技術」 = 「作品」
 9 ×  1  =  9(失敗)
 8 ×  2  =  16
 7 ×  3  =  21
 6 ×  4  =  24
 5 ×  5  =  25(最高)
 4 ×  6  =  24
 3 ×  7  =  21
 2 ×  8  =  16
 1 ×  9  =  9(失敗)
というもので、「心」と「技術」のバランスが取れて、はじめて最高の作品ができあがる、というものだ。これはぜひこれからこころがけよう

8:00くらいまで休んでから、昨日発見した「音楽堂」へ行ってみようと思い、病棟へ出た。病院の敷地内の山道を通っていき、音楽堂へ。そこのステージでオカリナを吹いてみた。コンサートで演奏予定の5曲を通して吹いたあと、「竹田の子守歌」の最後の部分、3度のポルタメントの練習をする。少しこつがつかめてきた。あとは繰り返し練習だな。

オカリナを吹いたあと、昨日とは別の方向の道に進む。はじめて歩く道だ。それにしても、病院の敷地内にこんな山道があるなんて。他の病棟や海が見える見晴らしのいい山道に出たあとは、クモの巣だらけのヤブこぎ道。こんなところまでちゃんと整備されているはずはなく、生い茂った草で道がよくわからず、一度は「登山道」からはずれてしまい、引き返して来たりした。「ひょっとしてこっちかな?」とわずかなトレースを頼りにヤブを漕いでいくと、普通の山道に出た。そこを下っていくと、グランドから音楽堂の方面へ出る道への分岐点に出た。久しぶりに山を歩いたみたいで嬉しかった。

散歩すると調子がいい。今までは散歩と言っても、すぐそばのグランドに行ってオカリナを吹いて戻ってくる程度だったが、これくらい歩くと体が目覚めるようだ。今まで「作業療法まで体を休めよう」としてたが、これからは散歩してアップすることにしよう。

作業棟へ行って、基礎データを計る。あれ、心拍数104?もっと正常値に近いと思ったのに、やっぱり100を超えている。しばらくじっとしていたが下がりそうにないので、体力テストを始める。すぐに心拍数が上がっていったので、これはまた悪い結果が出るな、と思ったら、途中で打ち切られて「6段階中の1。劣る」が出た。通常は10分の測定なのに、最初から心拍数が高いと途中で打ち切られることがあるのだ。前も一度あった。少し休んでから、もう一度体力テストにトライすると、今度は「6段階中の3。普通」だった。うむ、散歩くらいではアップにならんか。今日はその2回目のデータを元に、20分2セットを漕ぐ。割といい数字が出た。インターバルでのひねりを入れた腹筋も忘れずにやった。

病棟に戻ると、昨日までHさんがいたベッドに新しい患者が入っている。閉鎖病棟から移ってきたそうだ。大柄でおだやかそうな人だ。大いびきをかかなければいいが。どうやら閉鎖病棟からこの開放病棟へ移ってもいい患者はまだいるそうなのだが、順番待ち状態らしい。

入浴の前、畳のところで順番を待っていると、看護婦のTさんがHさんの髪を切っていた。Hさんは多分20代の女性だが、いつも無表情で一言もしゃべらない。そしていつもゆっくりと廊下を行ったり来たりしている。Tさんが「これでどう」?と彼女に尋ねると、低い声で「見えない」ぼそっとそう言った。彼女が喋るのをはじめて聞いた。Tさんは「そうねぇ、美容院みたいに大きな鏡じゃないからねぇ」と言ったが、そこではたと気づいた。「大きな鏡」これは精神科の病棟に置いたら、何か効果があるのではないだろうか。

飛び込み自殺が多い駅では、プラットホームに鏡を置いたら、自殺者が減ったという話を聞いたことがある。また、エレベータを待っている人がいらいらするのを解消するため、エレベータホールに鏡を設置することによって、いらいらする人が減ったという話も聞いたことがある。鏡は自分の姿を客観的に映し出す。いずれも鏡に映った自分の姿を見て、自分は本来の自分を取り戻す、つまり「我に返る」ということだったと思う。別に自殺を防がなくても、鏡に映った自分の暗い顔を見て「あ、いかんいかんもっと笑顔にならなきゃ」そうやって無理にでも笑顔を作っているうちに、心が明るくなってくることはあるかもしれない。そういうのを取り入れている精神科というのはあるのだろうか?

そして、以前思いついたことで実行しなかったことを思い出した。「枕元に鏡を置いておいて、朝起きたらまず自分の顔を見て表情をチェックし、笑顔でその一日をスタートしよう」そうだ、今からでもやってみよう。鏡を買ってこなくちゃ。

入浴後、喫煙所でKさんがOさんに「この辺、おもしろいよ。読んでみて」と文庫本を渡す。森田療法の本だ。それからいろんな療法についての話になった。世の中には心の病を回復するための、○○療法と名のついたものが、医学的に認められたものから胡散臭いものまでたくさんある。みんな自分のことだけに、私のように本をいろいろ読んだり、心理療法士や精神科医の指導を受けたりと、いろんな療法に詳しい。話をしていて意見が一致したのは、結局どの療法が正しいとか正しくないとか、一番いいとか悪いとかそういうのはなくて、「自分にあってるかどうか」というのが重要なんだね、ということだった。それはおそらくその通りだろう。だから、手当たり次第に自分にあうものを見つけていろんな療法を試してみるのも悪くはないかもしれない。とは言え、そんなにすぐに自分で始められるものばかりではない。医師や指導者などの適切な指導の元で行わないといけないので、そんなに手当たり次第に、ということはできないだろう。前にも書いたが「インチキでないのなら」催眠療法は一度試してみたいと思っている。

情報セキュリティの参考書を読み進める。「管理的セキュリティ対策」を読んでいるところだが、主に人間系のセキュリティ対策だ。内部犯罪のリスクを軽減するために「予防牽制機能」という言葉が出てきた。うわ、試験でこの漢字書けるかな。それはおいといて、いやでもちゃんと書く練習をしとかないと試験で困ってしまう。えと、それはそれとして、その内部犯罪予防の基本は「従業員の心の健康状態を定期的にチェック」だそうだ。おお「心の健康状態チェック」ぜひやってもらいたいものだ。内部犯罪の牽制のみならず、精神的な病気の兆候をも発見できることだろう。

喫煙所で話をしていて、今度は薬の話になった。薬を飲んでいる間は男も女も子供を作ってはいけないそうだ。何か影響があるらしい。それだけでなく、薬を飲まなくなってもよくなっても、何か影響が残るため、その後5年間はやはり子供を作ってはいけないらしい。さらに、再発を防ぐために治っても5年間は薬を飲み続けさせる方針の医師もいるらしい。と言うことは、10年は子供を作れないという可能性もあるということか。子供を作るのはあきらめた方がよさそうだ。それ以前に嫁さんが見つからないとしかたがないが、これでまた結婚が遠のいた。

夜、ACの本を読み進める。自分を変えていくプロセスが次々と出てきて、本当はそのプロセスを書かれている通りに進めていく必要があるのだが、全部読み流す。が、今からでも始められることがあれば、すぐに始めよう。

と書いているうちに20:00になった。就寝準備をしてから、寝るまでこの本を読み続けるとしよう。


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