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鬱るんです
躁鬱病のITエンジニア「はまー」が心と体の模様を記した雑記帳。 大手IT企業で心身ともにぼろぼろになり退職した後、ほそぼそと働いたり事業を立ち上げようとして頓挫したり、作業所に通ったり障害者雇用で働いたりと紆余曲折したが、今は無職な毎日。

日別アーカイブ:2001年9月14日

ちくしょう、ぜんぜん寝た気がしない。20:30から5:30までの9時間の間、目を覚まして時計をみるたびに30分くらいしか進んでないし、おまけに夜中にくしゃみが連発して出て、喘息まで出た。これは、昨日寝ようとしたときに、スウェットだと暑かったので、上はTシャツだけで寝たせいだろう。夜中になって冷え込んできて、しかも寝相が悪いので布団はどっかへ行った状態。体がかなり冷えたためにくしゃみと喘息。ありがちなパターンだ。喘息が出たときは寝た状態だと苦しいので、しばらくベッドに座って落ち着くのを待ち、スウェットを改めて着込んだ。そのあとはくしゃみや喘息は落ち着いたものの、浅い眠りですぐに目を覚ます状態は変わりない。昨日のストレスは、こういう結果で出た。

トイレの個室に入って、携帯のi-modeからリモートメールを利用してメールチェック。携帯で読むとうざったいので、差出人とサブジェクトを見て、読む必要のありそうなメールだけ目を通す。1通、返事を出す必要のあるものがあった。i-modeで返事を書くのはめんどうだが、内容は短くてすむので、暇のあるときにゆっくり返事を書こう。

寝ぼけた頭を覚醒させるために、朝一番に濃いめのコーヒーをブラックで飲んだが、まだぼ~っとしている。ラジオ体操&服薬後、朝食までの20分、何か元気の出る音楽でも聴こう。「ACAPPELLA」の「Hymns」にした。聴きながら、昨日持ってきたウェンガーナイフで日経オープンシステムの記事をスクラップしていく。やはり切れ味は抜群だ。こういう単純作業は寝ぼけた頭を覚醒させるのに効果的かもしれない。

朝食後、久しぶりに一人で丘へオカリナを吹きにいく。調子が悪いときは一人で吹きたい。もともと自分のために吹いているのだから。オーディエンスがいると緊張するし、リクエストなどと言って自分の吹きたくないものも吹かなければならない。目を閉じて、頭に浮かんだメロディーを適当に奏でる。

散歩のついでにデイケア棟に寄り、そこのトイレの個室で今朝のメールの返信を書いて出す。「事情により隠し持っている携帯から送信します」という文言で始めたが、彼が公開していた頃の日記を読んでいたとしたら、「どうやって隠し持てたのだろう?」と不思議に思うかもしれない。

病棟に戻って喫煙所に行ったらKさんがいたので、マーフィーの法則を貸してあげた。私は続編の方を読むことにしよう。続編の方が私にはおもしろい。1冊目はアメリカで出版された本を和訳したもので、アメリカの諺をもじったりしたものもあってわかりにくいところがあるけど、続編は本編を受けて日本人が作った法則を収録しているからだ。

「続・マーフィーの法則」を読みながら、ふと心拍数を自分で計ってみた。106だった。やはり調子が悪いときは平常時心拍数が高い。午後になれば回復してくると思うのに、作業療法は午前中しかできないのが残念だ。でも、いい状態の数値だけみて安心するより、悪い状態の数値をみて安心する方がベターだろう。

作業棟へ体力トレーニングへ行く。どうせ今日もはじめから心拍数が高くて調子が悪いから、体力テストをやってもレベル1だろう。そう思いつつ、体力テストのメニューを選んでエアロバイクを漕いだところ、以下のような結果が表示された。
 エラー→5
 エラー→HR0.66%
なんじゃいこりゃ。エアロバイクの取説があったので調べてみると、エラー5とは「体力テストの結果がマイナス値になる」ということで、つまり「6段階中の0未満」てことだ。おいおい、そんなに今の俺には体力がないのか、しゃーねーなぁ。ちなみにHR0.66%というのは、体力テスト中の脈拍検出エラー率で、0.66%ということは、ほぼ正確に心拍数を検出していることなので、不整脈などによる影響ではない。これを漕いでるときは実際にそれだけの体力だったのだ。

少し休んでから、気を取り直してもう一度心拍数を計ってみる。さっきより少し低い。朝は調子が悪いけど、昼に向けてだんだん調子はあがっていくはずだ。もう一度体力テストをやってみると、今度は「6段階中の2。やや劣る」と違う結果が出た。多分、午後にやるとまた違うんだろうな。

調子がよくなったので、昼から読書。というか、新たに会社から送られてきた日経オープンシステムの記事を読む。5回連載の3回目から5回目を読んでから、あらためて1回目を読むのも変な気分だったが、ま、別にいいだろう。

と、名前を呼ばれて目が覚めた。「パラマウント楽な状態(手動)」で読んでいたのだが、いつのまにか眠りこけていた。そんな体勢でも眠ってしまう、というのはやはり睡眠が足りてないのであろう。

入浴を挟んで2回分の記事を読み、続けて日経バイトの特集記事「サーバに不正侵入されたら」を読む。けっこう長い記事で、前半がUNIX編、後半がWindows編だ。やっとUNIX編を読み終えた。日経オープンシステムの記事はアプリ系の話だったが、今度はインフラ系の話だ。私はどちらかと言うと社内ではインフラ系の人間で、UNIXもWindows系もシステム管理はずっとやっていたので、このあたりの記事もとても興味深く読めた。でも、インフラは疲れるんだよね~。なかなか目に見えなくて評価されにくい仕事なんだ。「アプリもやりたい」とずっと主張していたのだが、インフラはシステムに関するテクニカルな知識が必要で、実際にできる人間が限られているため、他の人間にはなかなか振れない、ということでずっとインフラをやっていた。

入院する直前は、現場から離れて「部門における生産性向上」という、部門横断的なテーマを進めていたが、それはそれでやりがいがあった。なんせ、これはインフラからアプリ、特に様々な開発言語に精通していないと全体が見渡せないからだ。自分にはうってつけの仕事だと思って、とても楽しくやっていたのに、病気でストップしたのがとても残念だ。インフラからアプリ開発まで、エンジニアとしての技術力には自信がある。だが、この業界の技術の進歩はとても速い。復職したときに技術的についていけるように、現場から離れてもこの類の雑誌なんかで知識をつけなくては。でも、義務感でやっているわけではない。読んでいておもしろいから読んでいるだけである。根っからのコンピュータ好きなんだな、やっぱ。ところで日経バイトを読んでいると、ときどきアルバイト情報誌と間違えられるのは、いたしかたないことだろう。

なんと、アメリカのテロ事件で私に直接被害が及んでいることが発覚した。私の主治医がアメリカに出張に行っていて、飛行機が飛ばないためまだ帰ってこれないそうなのだ。カウンセリングの件と、眠剤を変えてからの状況などを伝えて今後の治療方針を相談したいので、面談を先週末から依頼していたのだが、「水曜日まで病院には来ません」としか聞いていなかったので、木曜日以降に面談できると思っていた。看護婦さんに状況を聞くと、本人から2回連絡は入ったが、いつ帰ってこれるかはまだわからないとのこと。まあ、そりゃそうだろう。カウンセリングは医師を通じてしか依頼できないが、主治医以外の医師を通じてでもOKなのか聞いてみたら、ちょうど別の医師がいて、「カウンセリングは向く人と向かない人がいて、向かない人はかえって病状を悪化させることもあります。なので、本人の状態を一番把握している主治医でないとカウンセリングの依頼はできません」と説明された。ま、あせらず待つことにしよう。

あいからわず普通の調子で連絡会の司会を務めるが、書いてある通りに読むだけではどうも物足りない。と思いつつ、今日も普通にやってしまった。明日は土曜日なので連絡会は休み。残りは日曜日の1回だけだ。最後くらい何か一発かましてやりたいなぁ。いきなり出だしで「みなさんこんばんは。平成13年9月16日、日曜日の連絡会を終了します」といきなり終わらせてしまう、と言うのを思いついたが、怒られるかな、やっぱ。それよりもこれだけの人数を前にして場が凍りつくと困る。やるなら「マジボケ」したふりをしないといかんな。

夜は3日ぶりに卓球したが、S君はなかなか手強くなってきて、2戦して2敗してしまった。うむ、なかなか見切れないサーブがある。あと、構えに隙がなくなってきて、サーブのときにどこにどういう球を出すかかなり迷う。でも読まれていることもあって、2球目からドライブを打たれることもある。サーブは短いのが鉄則で、長いのは意表を突くときにしか使わないのだが、どうも長いサーブを出してしまう癖がついている。

また腹が痛い。ずっと整腸剤を飲んでいたが、飲んでも下痢が止まらないので出してもらうのをやめた。やめたからと言ってよくなるものでもないのだが。

最近は眠剤が効き出すのが早くなってきて、20:30頃には寝てしまうことが多い。眠剤は効いてきたときに寝ないといけない。そのタイミングを逃すと、もう眠れなくなってしまうからだ。20:30というのはいくらなんでも早いので、21:00に就寝できるように、20:30に飲んでもいいか看護婦に尋ねると、21:00に飲む人が何人かいるので、それにあわせてほしいと言われた。それでもいいや。飲んですぐに横になれば、効いてきたときに眠れる。そもそも21:00でも実際の生活と比べると早いのだから。ということで、今後は21:00に飲むことにした。

ということで、今日は20:00には便通の回数だけ書いて、スウェットに着替えて就寝準備。スウェットも暑いけど冷えて昨日みたいになるのは嫌なので我慢しよう。

さて、明日も外出だ。ところで、本当にP-in Comp@ctとCFカードが家にあるか少し心配。本当はデイバックに入れたけど、何かを取り出す拍子に、それらを入れた袋を落としてしまった可能性もあるからだ。でも、そういうマイナス思考はいけない。そのときはそのときだ。去年読んだカーネギーの名著「道は開ける」に、「最悪の事態を想定し、それに耐える覚悟があらかじめできていれば、何も怖くない」と書いてあったが、そうなのだ。そういえばカーネギーの2冊も何度も繰り返し読みたい本だった。明日持って来よう。ベッドの周りが本だらけになるなぁ。

寝る前までは「自分の内面を磨く」ための本を読むことにする。今は例の「宗教関係」の本を読んでるが、発行されたのが昭和37年と古くて、文体や例えが古いのはいいとして、やはり同じことを何度もいろんな表現で繰り返し書いているのが鬱陶しい。「信者」として読むのでなく、「どういう思想か」ということだけを知りたいだけの私にとっては苦痛なことこの上ない。「要点だけ箇条書きでまとめろ」と言いたくなる。

そろそろ21:00が近づいてきた。眠剤をもらって寝ることにしよう。