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鬱るんです
躁鬱病のITエンジニア「はまー」が心と体の模様を記した雑記帳。 大手IT企業で心身ともにぼろぼろになり退職した後、ほそぼそと働いたり事業を立ち上げようとして頓挫したり、作業所に通ったり障害者雇用で働いたりと紆余曲折したが、今は無職な毎日。

日別アーカイブ:2001年9月26日

昨日は21:00に就寝後、目が覚めると1:30だった。もう少し長く眠れないかな。最近はけっこう長く連続して眠れていたのに。その後3:00、4:00と目が覚め、それからあまり眠れなくなったので、4:40頃にホールに出てきた。すでにたくさんの人が起きてきている。

Mちゃんが自分の話をしている。学生時代にアメリカに1年間留学していたとか、そういう話から、K君が作業療法士になりたいという話、それならいっそアメリカに留学にしたら、という話になった。K君がMちゃんの一つ年下ということを知り、K君を弟のようにかわいがってなでなでしている。また弟のことを思い出して泣いている。いつになったら彼女は「弟が死んだこと」を受け入れられるのだろうか。死んだ人間はその時点から美化され始める。

朝食前に相田みつをの本を開いてみた。うん、いいことが書いてある。みんなが「いい」ということだけある。中には「目を自分の内側に向ける」というような、一見「道は開ける」と矛盾しているような言葉もあるが、言葉尻だけとらえてはだめだろう。別のものごとについて別の角度から見ると、そういうこともいい場合がある、ということだろうな。「むりをしないでなまけない わたしは弱い人間だから」という言葉には少し感銘を受けた。この本は、本当に悩んだり鬱に陥って、次の多い小難しい本も読めないときには開いてみるといいかもしれない。

洗濯機は2台あるが、右側の方はなぜか時間がかかる。最初に残り時間が「31分」と出るのだが、とても31分では終わらない。どうやら、右側は水の出が悪いので、時間がかかるようだ。洗濯機に洗濯物を入れ、25分くらいたったところで見にいくと、「18分」の表示だった。すすぎのための水がちょろちょろと出ているところだった。ふと思いついた。「自分でバケツで水を汲んで入れてやれば、早く終わるのではないか?」試しにやってみた。水をある程度入れたところで、洗濯機がすすぎモードに入って回り始めた。成功である。よし、これで洗濯時間を節約できるぞ。最初にまず注水するときも、バケツで水を汲んでやるともっと早く終わるに違いない。みんなで共同で使っているので、入れっぱなしにはできず、洗濯が終わるまでは散歩にも行けなかったが、これで待ち時間を節約できる。

洗濯が終わって干しに行き、そのまま散歩に出かける。みんなから誘われたが、洗濯が終わるのを待ってるので先に行ってて、と言っておいた。みんなはこっそり病院の敷地内を抜けて海まで行ってから敷地内に戻ってきて一周しているらしいが、今からでは追いつけないので敷地内を歩く。途中で合流し、病棟の近くのグランドまで来た。みんなはもう一周すると言って行ってしまい、私は一人でオカリナを吹いた。1月のコンサートで吹く曲の練習と、あと何曲か。オカリナのCDを聴いていると、ポルタメントをやっていたので練習してみる。穴を塞いでいる指を少しずつスライドさせていくのと、息の加減を調節すると、以外に簡単にできた。3度のポルタメントもやってみた。何回かやっているうちにそれっぽくなってきた。よし、「竹田の子守歌」の最後はこれでいこう。

散歩から戻って、環境整備に入る。今日は窓を重点的に拭いた。今まで内側だけしか拭いてなかったけど、外側も手を伸ばして拭いた。が、両側から手を伸ばしても届かないところがVの字に残っている。ちょうど自動車のワイパーのように。そこが気になるが、人生にはあきらめないといけないこともある。潔くあきらめよう。

午前中はセキュリティ関連の記事を読み進める。最初はファイアウォールの基礎。続いて「電子署名法」についての記事。そうそう、買ったのにぜんぜん読んでなかった参考書があった。それをぱらぱらと見てみる。この辺のことも載っている。やはり理解しておいた方がよいだろう。この記事では技術的な解説はあまりなく、法律の内容について書いてあるので、技術的な部分は参考書で勉強することにしよう。

ということで、午後から参考書を読み始める。最初から順番に読むんではなくて、目次を見て自分の知識が足りなさそうなところから読んでいこう。そうしなさいと「はじめに」に書いてある。技術的なところは今まで日経BP社の雑誌記事でけっこう理解できたので、「情報セキュリティアドミニストレータの役割」から読み始める。

同室のHさんとKさんが明日退院する。6人部屋で、私の隣と、そのまた隣のベッドが一気に2つ空いてしまう。2人ともとてもいい人だったので、なんだか寂しい。退院しても元気でいてほしい。Hさんは4回目、Kさんは2回目の入院だ。「また戻ってきたときにはよろしくお願いします」連絡会のときの退院の挨拶でKさんは冗談まじりにそう言ったが、そうならないように祈るばかりだ。

外泊中のKさんに送ったメールの返事が来ている。会社の上司と産業医と話し合って、今後は体力作りと、勤務状態に近い環境に慣れる訓練をし、その上で職場復帰するそうだ。私も同じような経過をたどるのであろう。そう言えば、今朝看護婦さんに「ここからしばらく会社に通うという手もありますよ」と言われた。そうだ、いきなり一人暮らしで会社通勤、というのは危険だから、復帰するときは徐々に慣らし運転を、ということを考えていたが、ここからなら会社に通えなくもない。まだ当分先の話だろうが、状態が安定し、自信がついてきて退院のめどがたったら会社の人とも相談しよう。

連絡会の後、「依存症」の本を読み進める。世の中にはアルコール依存症や薬物依存症だけでなく、摂食障害もまた依存症の一つであり、他にもギャンブル依存症、セックス依存症、買い物依存症、テクノ依存症、仕事依存症など、さまざまな依存症があるそうだ。それらは病気としては認知されにくい。心の中の動きとしては、かなり病的なものなのだが、アルコールや薬物と違って直接体を滅ぼすことがないので、表面に出てこないらしい。

「依存」と「依存症」の違いは、「依存」は文字通り「何かに頼っている状態」で、これは普通の人は何かしら誰でも持っている。別に病的なものではない。だが「依存症」は、「それがないとダメなんだ。たとえ体を壊しても借金をしても家族を困らせても、それがないとダメなんだ」という状態で、これはもう「精神病」の域に入るらしい。私も「テクノ依存症」の一人かもしれない。

「依存症になりやすい七つのタイプ」という章で、私は3つ当てはまった。「ストレス処理の下手な人」「こだわりの強い人、強迫性のある人」「うつ傾向を持っている人」自分でも感じていたが、やはり私は「はまりやすい」タイプ、つまり「何かの依存症になる可能性が高い」タイプのようだ。気をつけなくては。

今、はじめてテレビで「ハモネプ」なるものを見た。これか、最近「にわかアカペラ志望者」が増えている原因となっているというのは。うん、裾野が広がるのはいいかもしれんが、出ているアマチュアグループのレベルは、正直言って低い。まあ、これからだろうな。女性のボイパでうまいのが一人いた。

いかん、目がしょぼしょぼしてきた。本の読み過ぎかもしれない。これからは休み休みにするように気をつけよう。目薬くらい買っておこうかな、ビタミンE入りのやつを。それくらい持っていても大丈夫だろう。今日はこれくらいにして、そろそろ就寝準備に入ろう。