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鬱るんです
躁鬱病のITエンジニア「はまー」が心と体の模様を記した雑記帳。 大手IT企業で心身ともにぼろぼろになり退職した後、ほそぼそと働いたり事業を立ち上げようとして頓挫したり、作業所に通ったり障害者雇用で働いたりと紆余曲折したが、今は無職な毎日。

日別アーカイブ:2004年6月29日

朝8時に彼女に起こされた。この時間帯はまだつらい。鬱は朝が一番つらいのだ。しかし今日は診察がある。這ってでも行かねばならぬ。予約は11時なので9時半頃に家を出ればいいが、デイケアにも顔を出そうと10時頃に病院に着くつもりで家を出るつもりだった。何とか準備をして8時半に家を出た。何とか体が動くうちに外に出てしまわないと、家の中でひきこもりっきりになる。しかしあまり無理をしてもいけないときもある。この辺の見極めが難しい。

ひきこもりっきりで思い出したが、病院の帰りにレンタルCDによって一青窈の「月天心」のアルバムを借りてきて、PCでWAVファイルに変換し、速度をコントロールできるプレーヤーで80%の速度で再生する。先週のトリビアでやっていたのを実際にやってみたのだ。これが驚愕。本当にどの曲を聴いても平井堅が歌っているのだ。本当に平井堅なのだ。ということは、平井堅のアルバムを125%で再生すると一青窈になるのだろうか。平井堅のアルバムは持っているのでさっそく試してみた。が、こっちはいまいちだった。歌い方はやはり似ているが、声はちょっと違う。これはこれで、速度をあげて再生した違和感はあまりなくて、こういう歌手だ、と言われるとそうなんだ、とうなずいてしまいそうではあるが、やっぱ違うなあ、という感じだった。それにしても一青窈→平井堅は見事だ。どの曲を聴いても平井堅が歌っているように聞こえるぞ、うん。

話が前後したが、デイケアに顔を出したあと、診察でここ2週間の様子を話す。まだ少し鬱の状態が続いているので抗鬱剤が増えた。寝てるときにエアコンをつけたことを覚えてない、ということを話したら、即座に眠剤を変更した。今までの眠剤が強かったのか、と聞くと、強い、ということではなく、それは副作用だそうだ。自分が寝ている間に知らない行動をとっているのがちょっと怖かったが、薬の副作用とわかってほっとした。

午後はみんなで映画を観る。火曜の午後は今まで「セミフリー」というプログラムで、何をやるかは月曜のミーティングで決めることになっていた。今までも映画鑑賞が多かったが、散歩に行ったりすることもあった。それが、これからは「ビデオ鑑賞」というプログラムに定着したらしい。毎週担当者が変わって、その担当者が選んで借りてきたビデオを毎週観るのだ。もう9月分くらいまで担当者リストができている。これって自分が担当になったとき、すごいプレッシャーだろうなあ。今日は「最後の恋初めての恋」という映画を観た。日中合作なのだろうか。上海を舞台に、日本の自動車メーカーから転勤してきた一人の男と、2人の姉妹との間で繰り広げられるラブストーリー。淡々とストーリーが進んでいき、ときにはじれったく感じるが、最後にはほろっと泣いてしまうような、そんな映画だった。