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鬱るんです
躁鬱病のITエンジニア「はまー」が心と体の模様を記した雑記帳。 大手IT企業で心身ともにぼろぼろになり退職した後、ほそぼそと働いたり事業を立ち上げようとして頓挫したり、作業所に通ったり障害者雇用で働いたりと紆余曲折したが、今は無職な毎日。

日別アーカイブ:2002年12月2日

昨日、「明日はやばいかもしれない」という予感を感じた、と書いた。そしてその予感と正面から向き合うことで乗り切れるかもしれない、そう書いた。

はたして、今日は朝起きてからすこぶる快調だった。昨日の予想は裏切られたのか?いや、そう単純な話ではない。自分でも驚きだが、向き合った結果は思った以上に良好だった、ということだろう。実際、昨夜この日記を書いた後、少し自分の中のもやもやが吐き出せてすっきりした気がした。そして、書く前に感じていた「悪い予感」が薄らいでいたのを感じていたのだ。その結果、今日は調子が好転したに違いない。これも一つのパターンとして、これからも同じような状態に陥ったときには試してみよう。

というわけで、久しぶりにデイケアのプログラムに朝から参加した。午前中はスポーツ。久しぶりにバレーボールと、それから卓球をやった。かなり体がなまっているのでけっこうきつかった。午後からは今週の金曜日に予定されている鎌倉散策のコースをみんなで話し合い、その後は週例のミーティング、掃除、そして15時からはカウンセリングと、月曜日のメニューをフルでこなした。

カウンセリングは2回さぼってしまったため、3週間ぶりだった。とは言えカウンセラーはデイケアの担当スタッフでもあるため、その間まったく会わなかったわけではなく、デイケアルームで話をしたりボーリングをやったりもしていた。まあ、そこでは世間話しかしないが。そうそう、英検クラブもこのカウンセラーが主宰している。

カウンセリングではこの3週間の状態を報告し、前に成功したパターンを試したが今度はうまくいかなかったことや、昨日の日記に書いた「予感」の話、調子が好転した話などをした。自分の予想を裏切って「予感」の話にはあまり突っ込んでこずに、先週の土曜日にヴォーカルアンサンブルの練習と山岳会の仲間の結婚式二次会に行けなかった話にかなり突っ込んできた。誰かに強制されたイベントではなく、あくまでも自分の趣味や友達づきあいのイベントで、当然自分としては「行きたい」と思っているし、行くも行かないも自分が自由に選択できるイベントなのに、なぜその日に調子を崩したのか。プレッシャーになっているとしたら、何がプレッシャーになっているのか。その辺を細かく突いてきた。

結局、自分の中に「自分の理想像」があり、それは以前と同じようにフルで活動できる自分であって、そのつもりで行動したり予定をたててしまうが、理想通りの振る舞いができないことに対するおそれが鬱を引き起こしているのではないだろうか。今日のカウンセリングではそういう話になった。

自分で入れた予定、自分で選択したつもりだが、その裏に「そういう場には参加して当然」と思い込んでいる自分があり、それらのイベントに「参加する」と表明した時点で「約束」が生じる。そう、土曜日の日記のタイトルに書いた「守れなかった約束」が。約束は契約であり、契約を交わした瞬間からそれを守る義務が発生する。その義務が自分を「ねばならない病」に追い込む。「行かねばならない」そう思った瞬間から自分にプレッシャーを与えている。結果、自分で作り出したプレッシャーに縛られて動けなくなるのだとカウンセラーは指摘する。

「義務」「責任」「約束」など、社会生活を営むにおいて、そういった外的制約から逃れられることはできない。そういうものと、これからどううまくつき合って行けばいいのだろうか。今後の自分の課題が見えてきた。