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鬱るんです
躁鬱病のITエンジニア「はまー」が心と体の模様を記した雑記帳。 大手IT企業で心身ともにぼろぼろになり退職した後、ほそぼそと働いたり事業を立ち上げようとして頓挫したり、作業所に通ったり障害者雇用で働いたりと紆余曲折したが、今は無職な毎日。

月別アーカイブ: 2001年10月

長い夜だった。眠れなかったわけではないが、途中何度も目を覚ましては「まだ夜か」「まだ夜か」と思った。以前のようにいちいち何時、と確かめているわけではないので、どれくらい連続して寝ているのかはわからない。途中で目が覚めたときに、布団が裏がえっていたり、ポータブルCDプレーヤーがソフトケースから飛び出しているのに気づいたりした記憶はあるが、夢を見た記憶はない。私は深く眠れたのだろうか。起床時刻の少し前からみんな起き出してきたようなので、私も起きて洗面をすませた。

今日は8:00から皮膚科に通院。10月というのにけっこう暑い。薬だけでもよかったけど、保湿剤のワセリンがべとべとするので、クリーム状の保湿剤を出してほしいと思い、診察を受けることにした。8:30過ぎに皮膚科に着いたというのに、一時間近く待たされた。まあ、こんなにもよく混むものだ。今まで「抗炎症剤」だと思って顔に塗っていた軟膏が、ただの「保湿剤」だと教えてもらい、さらにそのローションタイプがあるというので、それを出してもらうことにした。

バスの時刻を確認し、少し時間があるので駅ビルをふらふらしているうちに、ズボンを一本買ってしまった。そんなことをしているうちにバスは行ってしまい、次のバスが来るまで100円ショップをぶらぶらした。これくらいでは全然疲れを感じなくなった。

病棟に帰ってくると、看護婦からメモを渡された。ずいぶん前からお願いしていたカウンセリングだが、ようやく来週の月曜日にアポが取れたという。えらい長く待たされたものだ。話すことを整理しておかなくては。

昼食後も試験勉強を続ける。問題集の問題は「ものすごく難しい」という程度ではないだが、完璧な解答は書けない。まあ、完璧でなくてもいいや。それよりも、問題文を読み違えたり、よく読まずに意図から外れた解答を書いてしまう。それは避けるように注意しなければ。

ホールでは看護実習生が企画したレクリエーションをやっているが、私はもう試験が10日後に迫っているため、参加しないことにする。学生さんが病室にお誘いに来たが丁重にお断りする。

Mちゃんが退院していった。みんなで見送りに行った。最後に外来で医師と面談があるというので、外来まで行き、面談している間、玄関横の喫煙所で待つ。と、Tさんが入ってきた。「Mちゃん、今からもう行っちゃいますよ」そう言うと、「あら、ちょっと待ってて」と言い、荷物を置いてトイレへ行ってしまった。その後、面談を終えたMちゃんが来たが「Tさんがトイレに行ってるからちょっと待ってて」そう言って待ってると、その間にO嬢もそこを通りかかって、お見送り隊に加わる。Tさんが戻ってきて、じゃあ家に帰るから、というところで退院したA君に玄関で出くわす。何か用事があって来たらしいが、グッドタイミングだ。涙もろいMちゃんはまた泣きそうな顔で、一人一人と抱擁していく。最後は両親の車で帰っていった。見えなくなるまでみんなで手を振った。退院してもまた調子が悪くならないことを祈りつつ、病棟へ戻った。

その後は勉強の続き。問題集をやっていく。16:00からはリラックス体操をやって、17:00までの余った時間で少しだけグランドに行ってオカリナを吹く。食後少し休んでから問題集の続きをやり、午後Iの問題をすべてやり終えた。明日は午後IIの問題に取り組もう。

夜は喫煙所で少しお喋りした後、軽く卓球をした。O嬢にこの病院のカウンセラーについていろいろ話を聞いた。カウンセラーはどうやら3人いるらしい。カウンセリングに行くのに「話したいことまとめておかなくちゃ」と私が言うと、O嬢は「それはやめた方がいいっていう話だよ」と言う。たまにそういう人がいるらしいが、そうしない方がいいのか。その場でカウンセラーが引き出すものなのか。「瓶のふたを開けるのが私の仕事です。そこからいろんなものが出てくるかもしれない。でも、その瓶のふたを閉めるのも私の仕事です」カウンセラーがO嬢にそう言ったらしい。

話題がかわって、私が精神医学の本を買ったので読もうとしている、という話をすると、それはやめた方がいいんじゃないかとKさんは言う。どうなんだろうか。普通、医者は患者に対して病気や治療方針について詳しい説明をする。が、ここの医者はそういう説明はしてくれない。医者は自分に対してどういう治療をしようとしているのか自分でいろいろ知りたいと思って買ったのだが、それはよくないのだろうか。

さて、20:00もまわったことだし、後は就寝準備をしてから何をしようかな…。

隣のベッドの人の気配で目が覚めた。時計を見ると起床時間の直前だ。ほどなくして起床を知らせる放送が入った。う~ん、眠いけどえいやっと起きて洗面しにいく。最近はよく眠れてる。昨日の晩も、1回か2回布団ちゃんとかぶってるかなぁというのを半分寝ぼけながら確認した程度で、それ以外は目を覚ました記憶はない。ちょっと寝過ぎかもしれないが、別にかまわないのだろうか。

メールチェックすると、山岳会の仲間のKちゃんから返事が来ている。のでまた返事を書く。栄養士で病院に勤務しているので、病気についても、詳しくは知らなくても偏見はあまりないと思うので、山岳活動を休止している旨を説明した他の人宛のメールを転載する。私の日記を読んでくれていた人だけに送ったメールだが、躁状態に陥ると正常な判断力を失うので、山岳活動中に躁状態に陥って自分を含めたパーティのメンバーを危険な状態に陥れる可能性があるという内容である。

問題集の続きを1題だけやった。システム監査の問題だ。やはり難しい。なんとなくはわかるが、的を得た解答がやはりかけてない。いっぺんにたくさんの知識を詰め込んだものの、それら個別の知識の重要度が頭の中で整理されていない証拠だ。より一般的で的確な書き方で解答すべきなのに、どうしても具体論的な答えを書いてしまう。

今日の午前中は運動会だが、外は雨だ。まあ、体育館でやるから関係ないが。私は8:00過ぎに小雨の中、厚着をしてグランドまで行き、小さな建物の屋根の下でオカリナを吹く。病棟に戻ったら少し熱っぽい感じがした。やばい、また風邪がぶり返したか?

運動会はけっこう盛り上がった。各競技のルールも、スタッフ側もなんだかうろ覚えで、最初の競技をやった後、少し違うというので「今のは練習とします」とかなんとか言って、結局2回も「本番」のはずの「練習」になったりした。「練習」ではうちのチームが2回とも勝ったのに、「本番」では負けてしまった。う~む、納得いかんぞぉ。それはそうとして、よく見るとアンカーがゴールするときに張っているテープは包帯だ。さすが病院。

タイヤ転がしはけっこう難しかった。車のタイヤだが、スペアタイヤなのか、細めのやつを転がして戻ってくるだけなのだが、細いせいか安定が悪く、なかなかまっすぐに進んでくれない。少し転がしては軌道修正して、という感じでなんとか乗り切ったが、人によってはえいやっと転がしたらぜんぜん別の方向へ行ってしまってあわてて追いかけたり、ちょこちょことタイヤにくっついて転がしているものの、方向がだんだんずれていったりする人もいた。一度タイヤが思わぬ方向へ行ってしまったりして失敗すると、みんなあせって余計に失敗を繰り返す。なかなか人生の縮図を見ているようでおもしろかった。

本当に小学生や中学生の頃に戻ったようで、けっこう楽しめた。玉入れもけっこうやってみるとむきになってしまうし、フォークダンスも楽しかった。でもけっこう疲れた。最後の綱引きは、久々に全力を出しきった。あんなに力を入れたのはいつ以来だろう。クライミングで必死に手で支えているとき以来だろうか。クライミングがやりたくなってきた。

午後からまた問題集の続きをやる。まあまあの解答を書けたものもあるが、やはりベストではない。まあ、この問題集では「問題の解き方に慣れる」という感じで取り組んだ方がよさそうだ。今の段階でベストの解答を書けなくてもいい。復習するポイントをつかんで、もう一度重点分野を来週復習しよう。

私の担当のY看護婦が別の病棟に異動になって、N看護士が担当になったらしい。「よろしくね」Nさんがそう言う。Nさんは話のわかる人なので、こちらもやりやすい。

入浴した後、勉強を続ける予定だったが、Iさんと話を始めたら、話が盛り上がってしまった。入浴前にIさんとTさんが話しているのにちょこっと割り込んだときに「薬の本、持っているんですよね?」と聞かれたので「見たいですか?」と言ったら「見たい見たい」と言うので貸してあげたのだが、風呂から上がってくると、Iさんが「見方がわからないんですけど」と言うのでそのまま話し込んでしまって、気がつくと16:00だった。服薬後、喫煙所で一服していると、今度はK君と話が盛り上がってしまって、結局もう16:50だ。勉強は進まなかったけど、ま、いいか。

新しく私の担当になったN看護士に呼ばれて、私のハンドヘルドPC(「電子手帳」ということになっている)の充電のことについて、充電のためのコードを夜間はナース室で預かる、ということが決まったと言われた。充電していることをできるだけ目立たないようにして、袋に入れてカモフラージュしていて、一度婦長にも見てもらってそのときは認めてもらっていたのだが、改めて看護婦が預かる、ということになったらしい。やはりコードが問題になるからということだ。まあ、本体を取り上げられると困るが、充電のコードだけだったら昼間充電すればいいので特に支障はない。毎朝10:00にナース室に取りに行って16:00に返しに行く、ということになった。充電はその間にすればいいか。

風呂の後、上着を着ないでずっと話していたため湯冷めしたのだろうか。夕食後、なんだかまただるさを感じて熱っぽくなってきた。勉強したかったがこの状態では無理なので、しかたなくベッドに横になって音楽を聴きながら休む。夕方の服薬では風邪薬が出てなかったが、それまで薬で抑えていたのが、薬効がきれてまた症状が出てきたのだろうか。

寝ていると、看護婦から呼び出しがあった。「風邪薬がまだ残っているので飲みますか?」ということなので、ホールへ出ていって飲む。熱っぽいので熱を計るが、やはり平熱。身熱があるのだろう。

明日退院するMちゃんが「今までありがとう」と言ってお別れのプレゼントをくれた。廊下で「ありがとう」「がんばってね」を言い合う。もうすぐ連絡会だ。今度こそ彼女は本当の「退院の挨拶」をすることになる。手を握りあって、また会えるよね、そう言う。プレゼントの中身は、靴下と、手のひらサイズの小さな人形。薄紫色の透明で、宇宙人らしき何者かがボールを持っている。なかなか私にぴったりなシュールな人形で嬉しかった。

夜も寝て体を休めようと思ったが、19:00から「力の限りゴーゴーゴー」の2時間スペシャルで、「ハモネプ東西対抗」という特別企画があったので見てしまった。なんと「こーろころころ」の犬飼さんが出ている。そうだろうなあ、世界アカペラ連盟の日本代表だもんなあ。東西の大学アカペラサークルのバンド3つずつが出てきたが、京大が一番うまいと思った。判定は関東96対関西104で関西に軍配があがった。この間の高校生と比べると、はるかにレベルが高い。なかなかおもしろかった。4年前にヴォーカルアンサンブルの講習会で一緒のグループで歌ったことのある人がレギュラーっぽく出ていた。その当時はまだ大学生で、その頃からだいぶ感じは変わっているが、テレビ出演するようになるとは。しかしまあ、アカペラもだいぶ世間に広まってきたようだ。特別ゲストでm-pactが出ていた。

20:00にメールチェックする。いろいろやり取りしているメールの返事が来ているので、また返事を書くために返信のドラフトに放り込んでおく。就寝準備をしてからゆっくり返事を書いて、今日は早めに寝ようかな。

起床の放送で起こされた。せっかくぐっすり眠っていたのに。とは言え、一晩中ぐっすり、というわけにはいかなかった。何回か目が覚めたのか覚めかけたのか、あ、一回時計を見た記憶がある。何時だったか覚えてない。それから布団を2枚重ねているのに、気がついたら1枚しかなくてもう1枚がずり落ちていたのも覚えている。寝相が悪いからなぁ。寝付くのにちょっと時間がかかった記憶がある。ちょっと頭かかっかしていたからか、寝ようとするときに私の悪い癖である空想癖が現れてしまった。強制的に起こされて、まだ眠くてもっと寝たいと思ったが、えいやっと起きることができた。

朝食後もまだ眠いというかだるいというか、あまり調子がよくない。少し喉も痛いし、まだ風邪は治りきってないようだ。今日は無理しないようにしよう。午前中は作業療法もお休みにして勉強しよう。しばし音楽を聴きながら横になる。同室の人もほとんど寝ている。

シーツ交換は水曜日だが、明日は午前中に運動会があるため、今日やることになった。という放送が急に入った。なんでこういうことをいつも「急に」言うのだろう。まあいいや。手っ取り早くシーツ交換を済ませる。一服してから勉強モードに入ろう。

午前問題集の残りをやる。昨日やった分の解説を読んで、その次は「情報セキュリティの運用管理と評価」に入る。7問しかないが、4問しか正解しなかった。情けない。まだまだ理解が浅いのと、問題文や選択肢をよく読んでひっかけ問題にひっかからないようにしなければ。

それにしても、廊下が騒がしくて集中できない。シーツ交換を自分でしない人のために病室に看護士とスタッフが入ってきてシーツ交換をしているが、しじゅう喋りまくってとてもうるさい。どこの病院に行っても、病室や廊下では静かにする、というのは常識だと思っていたが、この病院ではどうもそういう雰囲気ではない。医療スタッフ自らが大声で話しているのだ。どうなっているのだろうか。婦長に直談判してみようか。

と思ってホールに出ていったら、ちょうど婦長がいたので聞いてみた。「ここはいろんな患者さんがいて、周りが静かだとどんどん落ち込んでいくような患者さんもいるので、できるだけ声かけなどをしていく方針なんです」と説明してくれた。まあ、そういう方針で医療スタッフ側がやっているのならしかたがないだろう。ただ、さっきは部屋に私一人しかいなくて、明らかに本を読んでいる状態なのに、大声で看護士が話をしていた、ということを話すと「そういう場合はちゃんと状況を見て判断しないといけないですね。注意しておきます」と言ってくれた。ここの婦長はかなり話がわかる人だ。

午後Iの問題を2題やってみた。「監査」の問題はぼろぼろだった。何をどう答えていいやらわからない。解答と解説を読むと納得して、読めば「そんなことはわかっていたのに」と思うのだが、いざ出題されると、その通り答えられない。難しいものだ。

記述式問題の続きをやってみる。う~ん、ぜんぜんまともな答えが書けない。しかし、試験制度の概要によると「情報セキュリティアドミニストレータ」は「システム利用者」の位置づけの試験なのに、こんなに高度な問題が出るものなのだろうか?

シャワーを浴びてスキンケアの後、午後I問題の第一部「情報セキュリティシステムの企画・設計・構築に関すること」の最後の問題をやった。まあまあできたが、「40字以内で述べよ」というところで、必要な要素を簡潔にまとめて書くことができない。部分点になるかな、という感じだ。こういう訓練はあまり最近あまりやってないなあ。

16:00を過ぎてリラックス体操をやっているときに、薬剤師が来たというのでホールに出ていった。この間、たまたま主治医が来ているときに薬の説明を薬剤師にお願いしたい、と申し出ておいたのだ。自分が飲んでいる薬の作用、副作用の一覧表をくれて、丁寧に一つずつ解説してくれた。これだけ丁寧に説明してくれるとは思わなかったが、最初のトレドミンの説明が、どう聞いてもSSRIの説明だったので「これってSNRIですよね」と確かめたら「あ、そうでした。その通りです」と頭をかいていた。いや、実際にはかいてないが。その他の薬についてはソラナックスとサイレースくらいしか知らなかったので、いろいろ教えてもらえてよかった。本で調べたらわかることだが、やはり実際に説明してもらった方がわかりやすいし、質問にも答えてくれる。ちょっとびっくりしたのは、寝る前の薬にメジャートランキライザーが入っていたことだ。メジャーは私は飲んでないと思っていたので意外だった。「メジャートランキライザーの中でもマイルドな方ですから」そう教えてくれた。

前から気になっていたことについて質問した。一つ目は、普通「食後」と指定されている薬なのに、ここの病棟では食前に服用しているが問題ないか、ということで、その回答は、これらの薬は胃を荒らすようなものではなく、通常「食後」と指定されているのは単に飲み忘れを防ぐため、ということらしい。本当に胃を荒らすような薬は「食直後」と指定したり、胃薬と一緒に処方したりするらしい。

もう一つの質問は「依存性」についてどうか、ということだが、これらの薬は比較的新しくて、依存性も全くないわけではないが非常に少なく、依存症にならない程度の量を守って処方しているので問題はない、ということだった。何か発作的なものを抑えるために、そのときに薬を飲んだりするようなタイプの薬では「精神的依存性」ができあがることがあるが、医師の指示で定時に飲むような場合は依存症にはならない、ということも補足して説明してくれた。なかなか親切な薬剤師だ。今日は作用の説明だけだが、来週また副作用の説明をしに来てくれるらしい。

夕食の直前に、明日の運動会の説明をするのでホールに集まってください、という放送が入ったので出ていく。どうも班分けがあるらしいが、「班」というのにどういう意味があるのかよくわからなかった。各種目に出るメンバーは決まっていて、それとは別に班があるらしい。後から看護婦に聞いたら、ぶっちゃけた話「どの看護婦がどの患者を見張っているか決めておくため」という程度のものらしい。うちの病棟は白組だった。白組は他に2つの病棟がチームとして入っていて、赤組は2つの病棟とデイケア組のようだ。私は「タイヤ転がし」と「バドミントンレース」に出る予定になっている。他に全員参加の「ウルトラクイズ」や「パン食い競争」や「フォークダンス」がある。

メールチェックすると、学生時代の合唱団の同期の女の子から同期ML宛にメールが来ている。来年のGW頃に結婚するらしい。「おめでとう」メールを出す。ついでに自分の近況も報告するが、ついでの方が長くなってしまった。

Mちゃんが明後日退院するそうだ。もうちょっとしかいないので卓球したい、と言うので卓球を始める。私は風邪がの症状がようやく治まってきたところなので無理をしないで見ておこうと思ったが、やはり見てるだけじゃ物足りなく、参加してしまった。先々週に私の隣のベッドに入ったSさんがはじめて卓球に参加したが、けっこううまい。基本ができている。ちゃんとスマッシュもつっつきもやっている。聞けば中学時代にやっていたそうだ。S君に続いてまた卓球経験者出現だ。対戦してみたが、けっこうおもしろかった。久しぶりというので勘が戻ってないと言うが、これで勘が戻ってきたら相当手強いだろう。2戦して1勝1敗だった。まぁ、私はあまり動かないように軽くやっていたけれども。さてと、風邪がぶり返さないように気をつけなくては。

20:00から問題集の続きをやった。第2部「情報セキュリティシステムの運用・管理に関すること」の1問だけをやったが、またしてもシステムアナリストの過去問だ。それにしても、こんな難しい問題が出るのか?はじめての試験なので、問題集を作る側としてもセキュリティに関する過去問を別の試験から引っ張って来るしかないのだろうが、「情報システム利用側」の立場の試験で、システムアナリストレベルの問題が出たらたまらんなぁ。

1問やって解説読んでこの日記を書いてたらもう20:40近い。今日はこの辺にしておいて、後は眠剤を飲んで寝ることにしよう。

朝、起きれなかった。

強迫観念にかられた夢を見ていた。起床の合図、ラジオ体操、朝の服薬、朝食の合図、すべての音は聞こえていた。でも体は動かない。いつものような、ダイレクトに「目を覚ます」夢ではなく、なにか別の形で自分の覚醒を妨害するような強迫性の夢を見ていた。内容までは覚えてないが、そういう夢だったことだけは覚えている。

朝食に来ないので看護婦が呼びに来てようやく起きることができた。朝食を食べてから薬をもらう。喉がかなり痛い。洗面をしてからイソジンでうがいをする。鼻水も出てきた。やはり風邪だろうか。

まだ一つ残っているはずの風邪薬を看護婦に出してもらって飲む。やはり昨日薬を出してもらっておけばよかった。昨日の夜にいた看護婦さんだったので事情はすぐにわかってくれて、「昼に連絡しておきます」と言ってくれた。どうやら当直の医師を待たずに昼から薬を出してもらえそうだ。今日は無理をせずにゆっくり体を休めよう。

10:00過ぎまで横になって休んで、ちょっと一服しようとホールへ出てきたら、テレビでNコンの中継をやっている。中学生の部だ。中学生だけあって声が若々しいが、しかし発声がきっちりしてとてもいい声をしているのに驚かされる。よく訓練されている、という感じだ。男性は特に変声期なので、コントロールが難しいものなのだが、ベースもテナーも時々光るものを持っている生徒がいる。課題曲は寺島陸也の曲だ。最近はやっている作曲家だな。自由曲は、鈴木憲夫だったり高嶋みどりだったりタダタケだったり、なかなか懐かしい。鈴木輝明の曲を持ってきている学校もいる。三善晃の弟子であるこの作曲家も最近はよく取り上げられる。それにしても、最近は普通の合唱とは縁遠くなっていたので、知らない曲ばっかりだ。新しい曲は次から次へと生まれているのだろう。

昼の服薬では風邪薬は出ていなかった。どうも熱っぽいので体温を計らせてもらおうとナース室へ行くと、ちょうど風邪薬が来たところだったのでもらって飲んだ。熱を計ると36.1℃。「自分では熱っぽいんですけどねえ」そう言うと、看護婦は「身熱があるんでしょうね」と答える。「身熱ってなんですか?」「体の中に持ってる熱ですよ。熱っぽく感じるのに、計っても体温が低いのは、熱が中にこもってるんでしょう」ふ~ん、そういうものなのか。体を休めるために再びベッドに横になる。

14:00過ぎまで寝ていた。風邪薬の作用だろうか、眠気が来て眠っていたようだ。ホールに出ていくと、もうすぐ風呂の順番だ。準備をして待つ。テレビを見ると、アメリカがついに攻撃を始めたようで、その報道をしている。戦争が始まってしまった。このまま第三次世界大戦に突入しないことを祈るばかりだ。なんとか世界レベルで穏便に済ますことはできないのだろうか。

外は雨が降っている。気温は低い。入浴して、湯冷めしないようにTシャツの上にサマーセーターとフルジップのパーカートレーナーを着込む。

下半身を布団に潜りながらベッドの背にもたれて問題集の続きをやった。第2部の「セキュリティポリシの策定」は15問中12問正解。正答率は8割だ。まあまあかな。

連絡会の後、看護婦が「熱を計りましょう」と言うので計ると36.6℃。まあこんなもんか。血圧は正常だった。心拍数も100を切っている。心拍数が高いのは朝だけなのか?

夜、問題集の続きをやる。午前試験の一番の山場「セキュリティシステムの設計と実装」の章で、50問中39問正解。正答率は78%か。まあ、これだけとれたら十分だろうが、まんまと引っかかった問題や、電子透かしなど全然理解していない問題、VPNの定義とPVCを間違えたり、まだまだ自分の中で知識を整理する余地はある。

それはそうと、私が勉強していて、隣のベッドではSさんが本を読んでいるというのに、仏教のある宗派の信者である同室のRさんに向かってS君が「なんまいだ~なんまいだ~」とからかっている。この男は本当に幼稚っぽいと言うか、幼稚そのものだ。本を読んでいる人がいるのに騒がしくして他の人の迷惑になるとか、そういうことでからかわれると不愉快だろうとか、そういうことは思わないのだろうか。

メールチェックすると先日退院したKさんからメールが来ている。近況報告をしているので、返事を出した。もう20:25だ。今から着替えて就寝準備をして終わりにしよう。

よく寝た。途中目が覚めた記憶もない。ただ、夢を見たのは覚えている。明け方近くだったかもしれない。目が覚めると洗面所で音がしていたので、ああもう5時半を過ぎたのだなと思った。そのままうつらうつらしていると、6時の起床の放送が入った。まだ寝ていたかったけど「全身の細胞よ活性化しろ!」と念じて起きあがった。

昨日買ってきたPHPスペシャル10月号「人を癒やす言葉、傷つける言葉」を少し読んでみるが、どうも女性向きの雑誌のようだ。男性と女性で根本的な違いはないとは思うが、女性を読み手として意識して書かれてあり、内容も私から見るとあまり深くはなく、タレントの体験談や、ハウツー的なところがあって、少し浅いものを感じる。まあ、最初から否定的にとらえずに、とりあえずぱらぱらと読んでみるか。「あなたが人を傷つけている可能性の度合いチェック」というのをやったら、評価はBで「けっこう心配」知らぬ間に人を傷つけていることが多いとか。全部でたった7問、それぞれ2択の質問だけでこんなことを判断されるのは納得がいかない。

朝食後、昨日買ってきたコーヒーを飲みながら一服する。昨日買ってきた「毎日ライフ」と「暮らしの健康」を持ってきてみんなに見せた。「毎日ライフ」は特集が「薬で治す『心の病気』」で、主に精神分裂病とうつ病についての今までの薬と最新の薬について詳しく解説してある。分裂病のSさんに貸してあげると熱心に読んでいて、自分も買おうと言っていた。

8:00前からいつもの散歩。オカリナでいつも通り5曲を通した後、今日は「コンドルは飛んでいく」の出だしの部分を練習する。オカリナは10本の指で12個の穴を塞いで音程をコントロールする。指で普通に押さえるのが10個、そして後2つは右手の人差し指と中指の穴のそばに小さな穴があって、これらを一つの指で同時に塞ぐのだが、これは一番低い音域を使うときに使用する。これを押さえるのが非常に難しいのだ。「コンドルは飛んでいく」の音域は、オカリナで出せる最低音から最高音まですべてを使う。その出だしは最低音、つまり12個の穴をすべて塞いだ状態から始まる。まあ、最初はいいのだが、戻ってきて同じフレーズを繰り返すときにとっさに指をその位置に決めるのが難しい。最初はなかなかできなかったのだが、オカリナの角度を瞬間的に変えて指の置き方を工夫することでできるようになった。だが、毎回ばっちり決まるわけではない。この瞬時の切り替えはまだまだ練習が必要そうだ。吹きながら音階が上昇するにつれて角度も修正していかなければならない。簡単そうで奥が深いぞ、オカリナは。

散歩に行く前、階段から玄関に降りようとしたら、S君が野良猫をそこまで入れていた。病棟内に野良猫を入れるなんて、なんて非常識なんだろう。「だめじゃないか」私が思わずそう言っても、でへへへと笑っているだけだ。この男には「反省」という概念はないのか。

9:00前から勉強を始める。同室の人はみんな寝ていて静かだ。いびきをかいている人もいるが、耳栓をすれば気にならない。けっこう集中できた。「電子署名認証法」について読み終え、続いて途中飛ばした技術的な解説の部分について読む。日経BP社の雑誌の記事でさんざん勉強したことだ。復習になった。

10:00過ぎに休憩をとって一服し、Mちゃんへのメールの返信を出し、日記を、つまり今のこの文章を書いている。この後は技術的な解説の残りを読むと、ちょうどお昼くらいになるだろう。そうすると参考書は一通り読み終えたことになるので、次は問題集に入ろう。

11:00過ぎに参考書を読み終え、続いて問題集の最初の方に書いてある「試験の実施要綱」を読む。自分の読んでいた参考書には書いてなかったが、こちらには詳しく書いてある。そう言えば、この参考書に準拠した問題集が前はあったのだが、昨日行ったときには売っていなかったので、別の問題集を買ってきた。こちらの方が試験自体の説明も詳しく書いてあり、学習のポイントがわかりやすく書いてある。そうだ、問題集を解いていくにはノートが必要だが、しまったノートを持ってない。売店は今日は休みだし、明日も祝日なので休みだ。う~ん、ペーパーレスを徹底するとこういうとき困るなあ。幸いなことに、S君がほとんど使ってないノートを持っていて、それを譲り受けることができた。お金払うよ、と言っても「いいですよ」と言うので別の形でお礼しよう。結局お茶漬け海苔を2袋あげた。

問題集をやり始める。途中でカラオケが始まったので中断して一曲歌ったが、なんだか喉が痛かったので、その一曲でやめてまた問題集に取り組む。今までは午前試験では6割だか7割だかが足切りラインだったので、このまま勉強を進めていけば大丈夫だと思うが、その足切りラインというやり方も今年度から変わっているかもしれない。

なんだか熱っぽさを感じ、冷や汗もかいているので看護婦にお願いして体温を計らせてもらったが、36.4℃と平熱。前々回に出してもらった風邪薬がまだ残っているというので、それをもらって飲み、前回出してもらったうがい薬でうがいをする。風邪ばっかひくのはやだなぁ。

なんと、テレビで卓球をやっている。と思ったら、Yさんが昨日たまたま撮ったビデオに入っていて、それを見ていた。ミズノが提供している「ファイトマネー」という番組で、素人がプロに挑戦するという内容だった。解説を聞いていると、ときどき的が外れていておもしろい。ドライブとスマッシュの区別がついてないが、それはいたしかたないだろう。「つっつき」のことを「カッティング」と言っていたが、その言い方の方がかっこいいし一般受けするだろうから、日本の卓球界もその呼び方に変えればいいのではないか、と思った。せっかくメジャー化でいろいろ苦心しているのだから。「カッティング」というのはどこから出てきた言葉か知らないが、ひょっとしたら英語では本当にそう言うのかもしれない。

やっぱり風邪か。夕食後からなんだかしんどくなって、当直の医師が来たら風邪薬を処方してもらうように看護婦にお願いし、その後ずっと寝ている。アイマスクをして、トライトーンの「One Fine Sunday」を聴きながら。昨日外出した疲れが出てきたのか、抵抗力、免疫力が弱っているのか。外出した後は、その日や次の日に何らかの形で悪影響が出てきているような気がする。まだまだってことなのか。もう20:00前だ。当直の医師は来たのだろうか。

一度起きてコーヒーをいれて飲む。20:00になって就寝前の服薬の時間になった。いつもは21:00にもらってるが、今日はしんどいので早く寝たいからください、と言うと、当直の医師がまだ来てないのでまだ準備してないとのこと。風邪薬と一緒に準備するそうだ。

と思ったら看護士から「熱を計りましょう」とお呼びがかかるので、計りに行ったら、35.8℃。なんでこんなに低いんだ?血圧も計って、と言うので計ると、上が97、下が73。えらく低いじゃないか。心拍数も88だ。これまた低いじゃないか。いや、普通か。この血圧計、いつもは紙なんか出てこないのに今日は出てきた。気まぐれか?んなわけないか。ご丁寧に「拍動の変化」とグラフまで出ている。「ノイズ(測定誤差値)」と書かれた棒グラフまで出ていて、「少ない」と「普通」の間だ。その直後に当直の医師が来たので、症状を言う。風邪薬は結局もらわなかった。あまり薬に頼りたくない。熱もなく、まだ喉の痛みと体のだるさだけなので、うがい薬を出してもらう。前回のがまだ残っているが、出してもらっておいて損はないだろう。今度から外出して帰ってきたらうがい薬でうがいすることにしよう。そして眠剤を出してくれたので、それを飲んで就寝準備をした。今日はこれを書き終えたらもう寝ることにしよう。