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鬱るんです
躁鬱病のITエンジニア「はまー」が心と体の模様を記した雑記帳。 大手IT企業で心身ともにぼろぼろになり退職した後、ほそぼそと働いたり事業を立ち上げようとして頓挫したり、作業所に通ったり障害者雇用で働いたりと紆余曲折したが、今は無職な毎日。

日別アーカイブ:2001年10月10日

隣のベッドの人の気配で目が覚めた。時計を見ると起床時間の直前だ。ほどなくして起床を知らせる放送が入った。う~ん、眠いけどえいやっと起きて洗面しにいく。最近はよく眠れてる。昨日の晩も、1回か2回布団ちゃんとかぶってるかなぁというのを半分寝ぼけながら確認した程度で、それ以外は目を覚ました記憶はない。ちょっと寝過ぎかもしれないが、別にかまわないのだろうか。

メールチェックすると、山岳会の仲間のKちゃんから返事が来ている。のでまた返事を書く。栄養士で病院に勤務しているので、病気についても、詳しくは知らなくても偏見はあまりないと思うので、山岳活動を休止している旨を説明した他の人宛のメールを転載する。私の日記を読んでくれていた人だけに送ったメールだが、躁状態に陥ると正常な判断力を失うので、山岳活動中に躁状態に陥って自分を含めたパーティのメンバーを危険な状態に陥れる可能性があるという内容である。

問題集の続きを1題だけやった。システム監査の問題だ。やはり難しい。なんとなくはわかるが、的を得た解答がやはりかけてない。いっぺんにたくさんの知識を詰め込んだものの、それら個別の知識の重要度が頭の中で整理されていない証拠だ。より一般的で的確な書き方で解答すべきなのに、どうしても具体論的な答えを書いてしまう。

今日の午前中は運動会だが、外は雨だ。まあ、体育館でやるから関係ないが。私は8:00過ぎに小雨の中、厚着をしてグランドまで行き、小さな建物の屋根の下でオカリナを吹く。病棟に戻ったら少し熱っぽい感じがした。やばい、また風邪がぶり返したか?

運動会はけっこう盛り上がった。各競技のルールも、スタッフ側もなんだかうろ覚えで、最初の競技をやった後、少し違うというので「今のは練習とします」とかなんとか言って、結局2回も「本番」のはずの「練習」になったりした。「練習」ではうちのチームが2回とも勝ったのに、「本番」では負けてしまった。う~む、納得いかんぞぉ。それはそうとして、よく見るとアンカーがゴールするときに張っているテープは包帯だ。さすが病院。

タイヤ転がしはけっこう難しかった。車のタイヤだが、スペアタイヤなのか、細めのやつを転がして戻ってくるだけなのだが、細いせいか安定が悪く、なかなかまっすぐに進んでくれない。少し転がしては軌道修正して、という感じでなんとか乗り切ったが、人によってはえいやっと転がしたらぜんぜん別の方向へ行ってしまってあわてて追いかけたり、ちょこちょことタイヤにくっついて転がしているものの、方向がだんだんずれていったりする人もいた。一度タイヤが思わぬ方向へ行ってしまったりして失敗すると、みんなあせって余計に失敗を繰り返す。なかなか人生の縮図を見ているようでおもしろかった。

本当に小学生や中学生の頃に戻ったようで、けっこう楽しめた。玉入れもけっこうやってみるとむきになってしまうし、フォークダンスも楽しかった。でもけっこう疲れた。最後の綱引きは、久々に全力を出しきった。あんなに力を入れたのはいつ以来だろう。クライミングで必死に手で支えているとき以来だろうか。クライミングがやりたくなってきた。

午後からまた問題集の続きをやる。まあまあの解答を書けたものもあるが、やはりベストではない。まあ、この問題集では「問題の解き方に慣れる」という感じで取り組んだ方がよさそうだ。今の段階でベストの解答を書けなくてもいい。復習するポイントをつかんで、もう一度重点分野を来週復習しよう。

私の担当のY看護婦が別の病棟に異動になって、N看護士が担当になったらしい。「よろしくね」Nさんがそう言う。Nさんは話のわかる人なので、こちらもやりやすい。

入浴した後、勉強を続ける予定だったが、Iさんと話を始めたら、話が盛り上がってしまった。入浴前にIさんとTさんが話しているのにちょこっと割り込んだときに「薬の本、持っているんですよね?」と聞かれたので「見たいですか?」と言ったら「見たい見たい」と言うので貸してあげたのだが、風呂から上がってくると、Iさんが「見方がわからないんですけど」と言うのでそのまま話し込んでしまって、気がつくと16:00だった。服薬後、喫煙所で一服していると、今度はK君と話が盛り上がってしまって、結局もう16:50だ。勉強は進まなかったけど、ま、いいか。

新しく私の担当になったN看護士に呼ばれて、私のハンドヘルドPC(「電子手帳」ということになっている)の充電のことについて、充電のためのコードを夜間はナース室で預かる、ということが決まったと言われた。充電していることをできるだけ目立たないようにして、袋に入れてカモフラージュしていて、一度婦長にも見てもらってそのときは認めてもらっていたのだが、改めて看護婦が預かる、ということになったらしい。やはりコードが問題になるからということだ。まあ、本体を取り上げられると困るが、充電のコードだけだったら昼間充電すればいいので特に支障はない。毎朝10:00にナース室に取りに行って16:00に返しに行く、ということになった。充電はその間にすればいいか。

風呂の後、上着を着ないでずっと話していたため湯冷めしたのだろうか。夕食後、なんだかまただるさを感じて熱っぽくなってきた。勉強したかったがこの状態では無理なので、しかたなくベッドに横になって音楽を聴きながら休む。夕方の服薬では風邪薬が出てなかったが、それまで薬で抑えていたのが、薬効がきれてまた症状が出てきたのだろうか。

寝ていると、看護婦から呼び出しがあった。「風邪薬がまだ残っているので飲みますか?」ということなので、ホールへ出ていって飲む。熱っぽいので熱を計るが、やはり平熱。身熱があるのだろう。

明日退院するMちゃんが「今までありがとう」と言ってお別れのプレゼントをくれた。廊下で「ありがとう」「がんばってね」を言い合う。もうすぐ連絡会だ。今度こそ彼女は本当の「退院の挨拶」をすることになる。手を握りあって、また会えるよね、そう言う。プレゼントの中身は、靴下と、手のひらサイズの小さな人形。薄紫色の透明で、宇宙人らしき何者かがボールを持っている。なかなか私にぴったりなシュールな人形で嬉しかった。

夜も寝て体を休めようと思ったが、19:00から「力の限りゴーゴーゴー」の2時間スペシャルで、「ハモネプ東西対抗」という特別企画があったので見てしまった。なんと「こーろころころ」の犬飼さんが出ている。そうだろうなあ、世界アカペラ連盟の日本代表だもんなあ。東西の大学アカペラサークルのバンド3つずつが出てきたが、京大が一番うまいと思った。判定は関東96対関西104で関西に軍配があがった。この間の高校生と比べると、はるかにレベルが高い。なかなかおもしろかった。4年前にヴォーカルアンサンブルの講習会で一緒のグループで歌ったことのある人がレギュラーっぽく出ていた。その当時はまだ大学生で、その頃からだいぶ感じは変わっているが、テレビ出演するようになるとは。しかしまあ、アカペラもだいぶ世間に広まってきたようだ。特別ゲストでm-pactが出ていた。

20:00にメールチェックする。いろいろやり取りしているメールの返事が来ているので、また返事を書くために返信のドラフトに放り込んでおく。就寝準備をしてからゆっくり返事を書いて、今日は早めに寝ようかな。