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鬱るんです
躁鬱病のITエンジニア「はまー」が心と体の模様を記した雑記帳。 大手IT企業で心身ともにぼろぼろになり退職した後、ほそぼそと働いたり事業を立ち上げようとして頓挫したり、作業所に通ったり障害者雇用で働いたりと紆余曲折したが、今は無職な毎日。

日別アーカイブ:2001年10月11日

長い夜だった。眠れなかったわけではないが、途中何度も目を覚ましては「まだ夜か」「まだ夜か」と思った。以前のようにいちいち何時、と確かめているわけではないので、どれくらい連続して寝ているのかはわからない。途中で目が覚めたときに、布団が裏がえっていたり、ポータブルCDプレーヤーがソフトケースから飛び出しているのに気づいたりした記憶はあるが、夢を見た記憶はない。私は深く眠れたのだろうか。起床時刻の少し前からみんな起き出してきたようなので、私も起きて洗面をすませた。

今日は8:00から皮膚科に通院。10月というのにけっこう暑い。薬だけでもよかったけど、保湿剤のワセリンがべとべとするので、クリーム状の保湿剤を出してほしいと思い、診察を受けることにした。8:30過ぎに皮膚科に着いたというのに、一時間近く待たされた。まあ、こんなにもよく混むものだ。今まで「抗炎症剤」だと思って顔に塗っていた軟膏が、ただの「保湿剤」だと教えてもらい、さらにそのローションタイプがあるというので、それを出してもらうことにした。

バスの時刻を確認し、少し時間があるので駅ビルをふらふらしているうちに、ズボンを一本買ってしまった。そんなことをしているうちにバスは行ってしまい、次のバスが来るまで100円ショップをぶらぶらした。これくらいでは全然疲れを感じなくなった。

病棟に帰ってくると、看護婦からメモを渡された。ずいぶん前からお願いしていたカウンセリングだが、ようやく来週の月曜日にアポが取れたという。えらい長く待たされたものだ。話すことを整理しておかなくては。

昼食後も試験勉強を続ける。問題集の問題は「ものすごく難しい」という程度ではないだが、完璧な解答は書けない。まあ、完璧でなくてもいいや。それよりも、問題文を読み違えたり、よく読まずに意図から外れた解答を書いてしまう。それは避けるように注意しなければ。

ホールでは看護実習生が企画したレクリエーションをやっているが、私はもう試験が10日後に迫っているため、参加しないことにする。学生さんが病室にお誘いに来たが丁重にお断りする。

Mちゃんが退院していった。みんなで見送りに行った。最後に外来で医師と面談があるというので、外来まで行き、面談している間、玄関横の喫煙所で待つ。と、Tさんが入ってきた。「Mちゃん、今からもう行っちゃいますよ」そう言うと、「あら、ちょっと待ってて」と言い、荷物を置いてトイレへ行ってしまった。その後、面談を終えたMちゃんが来たが「Tさんがトイレに行ってるからちょっと待ってて」そう言って待ってると、その間にO嬢もそこを通りかかって、お見送り隊に加わる。Tさんが戻ってきて、じゃあ家に帰るから、というところで退院したA君に玄関で出くわす。何か用事があって来たらしいが、グッドタイミングだ。涙もろいMちゃんはまた泣きそうな顔で、一人一人と抱擁していく。最後は両親の車で帰っていった。見えなくなるまでみんなで手を振った。退院してもまた調子が悪くならないことを祈りつつ、病棟へ戻った。

その後は勉強の続き。問題集をやっていく。16:00からはリラックス体操をやって、17:00までの余った時間で少しだけグランドに行ってオカリナを吹く。食後少し休んでから問題集の続きをやり、午後Iの問題をすべてやり終えた。明日は午後IIの問題に取り組もう。

夜は喫煙所で少しお喋りした後、軽く卓球をした。O嬢にこの病院のカウンセラーについていろいろ話を聞いた。カウンセラーはどうやら3人いるらしい。カウンセリングに行くのに「話したいことまとめておかなくちゃ」と私が言うと、O嬢は「それはやめた方がいいっていう話だよ」と言う。たまにそういう人がいるらしいが、そうしない方がいいのか。その場でカウンセラーが引き出すものなのか。「瓶のふたを開けるのが私の仕事です。そこからいろんなものが出てくるかもしれない。でも、その瓶のふたを閉めるのも私の仕事です」カウンセラーがO嬢にそう言ったらしい。

話題がかわって、私が精神医学の本を買ったので読もうとしている、という話をすると、それはやめた方がいいんじゃないかとKさんは言う。どうなんだろうか。普通、医者は患者に対して病気や治療方針について詳しい説明をする。が、ここの医者はそういう説明はしてくれない。医者は自分に対してどういう治療をしようとしているのか自分でいろいろ知りたいと思って買ったのだが、それはよくないのだろうか。

さて、20:00もまわったことだし、後は就寝準備をしてから何をしようかな…。