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鬱るんです
躁鬱病のITエンジニア「はまー」が心と体の模様を記した雑記帳。 大手IT企業で心身ともにぼろぼろになり退職した後、ほそぼそと働いたり事業を立ち上げようとして頓挫したり、作業所に通ったり障害者雇用で働いたりと紆余曲折したが、今は無職な毎日。

カテゴリー:メンタルヘルス

今日は会社を休んだ。昨日の悪い予感が当たった。鬱で朝起きることができず、その後も回復しなかった。自律訓練法もやってみたが、夜まで鬱の感覚は続いた。

頭も痛くて首もこっていて、鼻づまりもある。風邪気味でもあるようだ。昼頃にうつ状態は少し落ち着いたのだが、「よし、行ける」という状態にまでは切り替わってない。「行こうと思えば行けなくもない」状態であった。この状態で無理して会社に行ったら、ますます状態が悪くなる。

派遣会社から給与明細が送られてきた。それを見てため息をつく。先月は結局3日休んでしまった。その分当然給料は少ない。ITエンジニアとしては最低ラインの時給で働いている私。1ヶ月残業なしで休みなく勤務して、1ヶ月の生活費がぎりぎりという状態なのだ。休んだらその分赤字になる。ちょっと臨時の出費があった月なんかも赤字である。派遣だから当然ボーナスなんかない。年収にしてみると、以前勤務していた会社の半分以下になるだろう。

「少しでも稼がなくては」という思いと、「ここで無理をして体調を崩したら元も子もない」という思いが交錯する。もちろん体調管理が最優先なのだが、どうしても無理をしがちになってしまう。バランスを取るのが難しい。

チャップリンは映画「ライムライト」の中で言った。「人生に必要なのは、愛と勇気と少しのお金」でも、その少しのお金を稼ぐにも、一番の基礎となるところに「健康」というものがある。愛と勇気だけでは健康は補えないのが現実。

考えても悩んでも今の状態は改善されない。今できることは、とにかく回復するためにしっかり休み、生活のリズムを崩さないことだ。

今日は8時過ぎに起床。別に調子が悪かったわけではない。もっと前に何度も目は覚めていたが、朝の冷え込みが厳しくなってきた今日この頃、ぬくぬくとした布団から勇気をふりしぼってでることができなかった。冬の風物詩、朝の魔物である。あ、でも昨日バレーの試合を観ていて寝るのが遅くなったせいもあるかな。

今日も9時くらいに布団に横になったら、12時近くまで寝てしまった。疲れがやはり溜まっているのか。休めるときの休んでおかなくては。

そして、15時くらいに眠たくなって、横になったらまた17時半まで寝てしまった。かなり熟睡していたらしい。寝室の窓際で寝ていたのだが、激しく雨が降ってきたので、妻が私の耳元で雨戸を閉めたにもかかわらず、私は起きずにスースー寝ていたらしい。自覚していない疲れだろうか。昨日の疲れが出たのか。全く気が抜けない。

夜も女子バレーを観戦しながら、なんだかだるさを感じていた。明日はちゃんと起きれるだろうか。ちょっと自分で心配だ。

仕事でミスをしてしまった。しょぼ〜ん。

とても初歩的なミスだった。いや、別に誰に実害があるというわけではないのだが、ユーザからの依頼に対してメールでやり取りしている中で、間違った説明をしてしまった。説明は間違っていたが、結論としては問題なかったのが幸い。

しかし、とてもエンジニアとは思えない超初歩的な勘違いで、とてもここにも書けないが、ユーザとのやり取りはすべてチーム内のメーリングリストに流れるので、そのメールを読んだ先輩のYさんが

「おいおい、はまーさん。これ思い切り間違っているよ」

と指摘され、これがこうなっているからこれがこうだろう、と説明され、え?あれ?あ、あ〜そうか、しまった!という感じだった。即座に訂正のメールを流したが、本当にお前はエンジニアなのか、と小一時間自分に問い詰めたい。ああ、穴があったら入りたい。本当に初歩的な間違いだったのだ。

そしてしばらく自己嫌悪に陥る。う〜、俺って俺って俺って俺って。ばかばかばかばか。修行するぞ修行するぞ修行するぞ。その自己嫌悪は病院へ行って帰る頃まで続いた。

そして思い出した。

唯一「鬱」の感覚を人に説明できるもの、それがこの「自己嫌悪」である。自己嫌悪のものすごく強くなったもの、もう自分に愛想を尽かして自分が嫌になって、何もかも嫌になって、ばかばかばか俺のばか〜、はぁ(ため息)という感覚のおそろしく強いもの、それが鬱に近いと思う。単なる落ち込みではない。自責の念を伴って初めてそれは鬱となるのだ。

今日も病院の扉を開くとすし詰め状態。いや、それは大袈裟か。まあ普通に混んでいて、これは1時間超コースだな、と思ったのでいつもの通り診察券を出してから食事をしに外出。コンビニに寄ってから、40分くらいで戻ったら、あんなにわんさかいた患者がぽつりぽつり。そしてすぐに呼ばれた。よかったよ早く戻ってきて。

診察では、毎日調子が違って安定しないが、ときどき午後からになるものの会社には行っている、そんな感じの話をした。まあ様子を見ながらだましだまし行くしかないでしょう、ということで主治医と合意を得て固い握手を交わした。(一部嘘有り)

そして20時頃に帰って来た。わ〜い、21時からの女子バレーの試合が観れる〜。風呂も入ったし、もうスタンバイOK。という状態である。さらば。

今日は朝5時に目が覚めて、そのまま眠れなくなった。調子は悪くない。早朝覚醒でもなさそうだ。でも体を休めるためにしばらく布団の中でおとなしく寝ていた。6時を過ぎてさすがに退屈だから起きてきた。ちょっと寒い。ああ、これから布団から出るのがますますつらくなる。早めにファンヒーターを出しておこうか。

それにしても毎日のように体調が変わる。なんとか安定してくれんかのう。今日はまた女子バレーの試合だが、夜は通院。しかし放送は21時からなので間に合いそうである。とりあえず会社に行ってきま〜す。

今日も7時の目覚ましでは起きれなかったが、7時15分になんとか起きて、顔を洗って食事して着替えて、さあ時間もないし会社に行こう。そう思った矢先であった。

「ヤ・バ・イ」

くらっときた。堕ち気味である。行こうと思えば行けなくはないが、自分の中で危ない兆候を感じた。そして、とりあえず休むことにした。布団に横になり、9時を過ぎてから会社に連絡した。

その後11時過ぎまで寝たり起きたりの状態。郵便受けに何かが入った音で起きた。先日受けた検診の結果だった。肝臓の数値は思ったほど悪くなく、基準値の範囲内だった。高コレステロールと心印影肥大で引っかかっていた。それはメタボリックな私にとってはわかりきったことである。

そして、そのとき自分のモードが切り替わっているのがわかった。

「ノーマルに戻った」

今なら普通に動ける。そして家を出て会社に12時半くらいに着いた。同じネットワークチームのNさんはお休み。なんと咽頭に潰瘍ができるという風邪にかかってしまったという。しばらく休みかもしれない。仕事は最近忙しくないのが幸いだが、風邪が流行っているというので自分も気をつけないといけない。

この「堕ちたとき」と「ノーマルなとき」、そして「躁のとき」の切り替わりは何なのだろう。躁や鬱は、脳内の神経伝達物質であるセロトニンやノルアドレナリンなどの分泌異常によって起こる。薬もそれらを調節するものである。その分泌パターンが極めて短い時間の間に変わるのだろうか。

特にしんどいこともなく仕事をこなし、定時になったので家路につく。帰ってきても、あまり疲れたとかしんどいという感覚はない。全くもってノーマルな状態である。不思議なものである。

そして今夜もバレー観戦。タイ戦は2セット目こそヒヤリとしたが、3セット目は気持ちよく大差をつけてストレート勝ち。明日はイタリア戦かあ。がむばれ、にっぽん。