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鬱るんです
躁鬱病のITエンジニア「はまー」が心と体の模様を記した雑記帳。 大手IT企業で心身ともにぼろぼろになり退職した後、ほそぼそと働いたり事業を立ち上げようとして頓挫したり、作業所に通ったり障害者雇用で働いたりと紆余曲折したが、今は無職な毎日。

退院した。

心臓の手術はうまくいった。

が、状況は芳しくない。

心臓は電気で動いている。その電気は心臓のある部分から規則的に出て、それで心臓が規則的に動くのだが、それ以外の変なところから電気が出ていることがある。すると心臓の動きが不規則になる。これが不整脈である。

不整脈にも期外収縮と言って危険でないものもあり、ふつうの健康な人でも1日に100発くらい出ている。それとは別に、危険な不整脈があり、そのために心房細動や心房粗動、心房頻拍と言った治療が必要な病気になる。

この余計な電気が出ている心臓の部位を突き止め、カテーテルを使って心臓の組織を中から焼いて、電気が出ないようにするのがカテーテルアブレーションという手術である。肺静脈など「よく電気が出てくるところ」というのがあり、そこを焼けば80%の人は一回の手術で根治する。

しかし私は4年前にこの手術を受けた後も心房細動が止まらなかった。別のところから電気が出ているのかもしれない。マイナーなケースだが、自分は一回では止まらなかったかあと思って3ヶ月後に2回目のアブレーションを受けた。この時は前に焼かなかったところを焼いた。

そのアブレーションの後は心房細動は起きなかった。やっと解放された、と思った。

それから3年半。横浜市の特定健診を地元のクリニックで受けたところ、心電図検査で心房細動の波形が確認された。クリニックの先生はすぐに循環器内科への紹介状を書いてくれた。それを持って久しぶりに循環器内科を訪れ、しばらく通ったが、24時間心電図検査をやって心房頻拍と言われた。心房細動とはまた違うが、これも危険な不整脈である。3度目のアブレーションをやることになった。

そして今回の入院・手術の結果、手術はうまくいった。手術中によけいな電気を誘発して、その部位をアブレーションで焼いた。今回は半年ほど前から行われるようになった新しい術式で行った。パルスフィールドアブレーションと言って、電気の力で心臓の壁を焼いた。手術時のモニタリングでは電気は出なくなっていた。その意味で手術は成功した。

しかし、手術したその夜からまた今度は心房細動の心電図が確認された。次の日の日中にも出ていた。手術をした人は携帯型心電計を首からぶら下げて入院生活を送っているため、24時間心電図がモニタリングされているのだ。

主治医は難しい顔をして、今回手術中に誘発できなかったところからまだ電気が出ているのかもしれない、と話した。とりあえずは不整脈を抑える薬で凌ぐことになった。

今後の運命やいかに。1カ月後にまた通院だ。


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