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鬱るんです
躁鬱病のITエンジニア「はまー」が心と体の模様を記した雑記帳。 大手IT企業で心身ともにぼろぼろになり退職した後、ほそぼそと働いたり事業を立ち上げようとして頓挫したり、作業所に通ったり障害者雇用で働いたりと紆余曲折したが、今は無職な毎日。

日別アーカイブ:2020年7月2日

昨日は21時半に寝たが、やはり寝付けず。なんだか波が激しいな。50分経ってからいったん起きて、またケロッグのチョコクリスピーを食べた。その後PCを起動してから何かやっていた。何をやっていたっけ?イベントログによると22時41分にログオフしている。なんだっけな。夜もしっかり眠れた感はない。朝は8時半にやっと起きれたがまだつらい。明後日は試験なので8時前に家を出ないといけないのに、こんなので大丈夫か、と思いながら朝食を食べていた。

いつもなら多少調子が悪くてもなんだかんだPCに向かってるのに、今日はあまりにもつらくてすぐに横になった。それから動けなくなり、久々に少し大きな鬱に襲われた。今日は午前中は鬱との戦い。午後は少しましになったものの、頭の中がもやもやとして鈍く、体もだるくてずっと横になっていた。ちょっときつかった。

午前中は眠っているのか起きているのかわからない状態。とにかく嫌な感覚が自分を襲い、離人感もする。動こうと思っても体が動かない。目の前に寝室の景色がある。手を目の前で振ってみても手が映らない。見えてない。偽物の風景。自分がその場所に固定されている。自分が自分の深層心理に騙されている。これはいったいどういう状態か。

これはおそらく、行きたくないのだろう。試験にである。昔カウンセリングで一番はじめに指摘されたこと、それは自分がフロイトのいうところの「超自我」、つまり「~しなければならない」というのに支配されており、「エス」と呼ばれる自分の欲求、「~したい」がわからなくなっているという。上に書いたような「偽物の風景」状態には、昔調子が悪いのに会社やデイケアに無理やり行っていた頃によく陥った。そして「起きて行かなきゃ、行かなきゃ」と思ってなんとか起きて行ったけどそれがまた夢だった、という夢を繰り返し見たりもした。行きたくない自分と行かねばならないと思っている自分、その葛藤の狭間で、行きたくない自分を守るために鬱が出現する。「行きたくないと思っている自分が存在する」という自分に都合の悪い事実から目を背けることは「否認」と呼ばれる。鬱は防衛反応であり、否認の病なのだ。

これはどうやって克服したらいいか。どうやってコントロールすればいいか。これもまたカウンセリングを通じてわかってきたことだが、「認める」ということだ。「ねばならない病」は無意識の領域に根を張っている。無意識下にあるものはコントロールできない。しかしそれを言語化し、意識上に持ってこれればコントロール可能になる。理屈の上ではそうなる。だから「行きたくない自分」を認めるところから始まる。

会社だってみんながみんな行きたくて行ってるとは限らない。遊んで暮らせるのならその方がいい、そうは思っていても、まあそういうわけにもいかないから生活のために毎日せっせと会社に行く。ちゃんと心の折り合いがついてる人はよけいな防衛反応なんて必要ない。

そしてなぜ試験を受けたくないのか。これは昨日から書いてるように、受かったはいいがいざ働きだしてから調子を崩して休みまくったりして「使えねーやつ」と思われるのが嫌で、その予防線を張っているからだろう。今の体調ではまだ自信がない。とは言え受けて落ちるのはプライドが許さない。「体調不良で受けられなかったのならしかたがないじゃないか」ということにしておきたいのだ。

さらに言えば、試験は明後日なのに今からこんな状態なのは、自分がアリバイを作っているような気がする。「ほら、何日も前から調子悪かったじゃない。この仕事はまだ無理だったんだよ」そういう言い訳を作るために、鬱が出てきたのだ。自分はそう分析する。じゃあ自分はどうすればいいのだろう。「本当は行きたくないんだろう」と気がついている分だけ昔に比べるとはるかに進歩してはいると思うのだが、さてそこから先である。どうすればいいのか。

どうすればいいんだろうねえ。(;´Д`)

なんだかいろんな自分の黒歴史と重なってきたようでちょっとしんどい。なぜこの募集に応募したのか。受かって働けたらいいというより、「受かったらすごいねえ」と言われたいからか。そんな気がする。他人の期待に応えるために生きるのはもうおしまいにしたはずなのに。自分の優秀さを認めさせるために高いハードルを越えようとするのもおしまいにしたはずなのに。そういうことのために次に挑戦すべきではない。体調がしっかり整って自信がついてから、A型の事業所や就労移行支援、または短時間のアルバイトや障害者雇用から始めるなどのステップを踏むべきだろう。

試験を受けるのはやめた。受かったら受かったで、来年の4月まで「なんとしてでも体調を回復させねばならない」というプレッシャーで潰れてしまう。かつて何年も休職していて、休職のリミットが刻一刻と迫っていたあの頃のように。あれは結局自分の体調にはマイナスに働いた。プレッシャーとの戦いの後に「十分に回復していないのに復職」という形で勝ち取ったものは、「もう休めない(休職できない)のに体調を崩してはいけない」という新たなプレッシャーだった。あの時は半年で潰れた。その後の冬の時代も厳しかった。今回も同じだろう。「週30時間働かないといけない」。そのプレッシャーで、働きだしてから潰れてしまう。

そんなことやってみないとわからないかもしれないが、だめだったときの代償は高くつく。「細く長く」「最低でも現状維持」が私のモットーである。週30時間というのは、今の「細く」をかなり「太く」する。正直今の体調からあと9ヶ月でそこまでは太くできそうにない。「現状維持」ができなかったとき、また体調はどん底に落ちるだろう。その状態から引っ張り上げるのはかなり大変で、今の状態より悪化して戻らなくなると厄介である。作業所すら通えなくなる。ぐだぐだ書いたが、要は「今こんな状態なのに、来年から週30時間は無理。よけい調子崩す」それに尽きる。

歴史は繰り返させない。引き返す勇気。