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鬱るんです
躁鬱病のITエンジニア「はまー」が心と体の模様を記した雑記帳。 大手IT企業で心身ともにぼろぼろになり退職した後、ほそぼそと働いたり事業を立ち上げようとして頓挫したり、作業所に通ったり障害者雇用で働いたりと紆余曲折したが、今は無職な毎日。

先週と今週、大学に行って学生の前で話をしたのだが、それに向けて自分でいろいろ頭の中を整理して話をまとめたりした。せっかくまとめたので、就労についてどう考えているか、という質問に対して学生に話をした内容を書いておこう。

 

自分にとって「働く」というのは「自分の価値を社会に認めてもらう行為」です。もちろん昔会社員をやっていたときは、お金のため、自分のやりたいことをやるため、というのがありました。それが普通だと思います。

しかし、自分が病気になってから働けない時期が長く続いたとき、自分は社会に対して何もできないことが悔しく思うようになりました。自分の価値がわからなくなりました。そんな中、自分のリカバリーが進み、今年から作業所に通うようになってから、少しでも自分が社会に参加している、少しでも役に立っているということがとても嬉しくて、自己肯定感が出てきました。

しかし、作業所というのはそれだけで食べていけるだけのお金をもらえるわけではありません。だから今のところ、私は「働くこと」と「収入を得ること」を切り離して考えています。金銭面では今は障害年金といった社会資源に助けてもらいながら、仕事の面では作業所に通いながらじょじょにリカバリーを進めていきたいと思っています。

そしてやがて、また再び自分が働いてお金をもらえるようになったら、たとえば月10万円でも20万円でも稼げるようになったとしたら、それはそれだけのお金を自分がもらうということだけでなく、自分がそれと同等の価値の何かを社会に与えている、ということです。働くとはそういうことだと思っています。だから、社会が再び私にそれだけのお金を払っても自分にやってほしい仕事がある、それだけの価値が自分にはある。そう思ってもらえるように、私はリカバリーを頑張っています。

 

という話をしましたよ。これから社会に踏み出す若者たちに幸あれ。


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