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鬱るんです
躁鬱病のITエンジニア「はまー」が心と体の模様を記した雑記帳。 大手IT企業で心身ともにぼろぼろになり退職した後、ほそぼそと働いたり事業を立ち上げようとして頓挫したり、作業所に通ったり障害者雇用で働いたりと紆余曲折したが、今は無職な毎日。

仕事が忙しい。やらないといけないタスクがつみあがっているのに、火の手は上がる。何とかタイムシェアリングで優先度をつけながら少しずつ進捗率をあげていく。

しかし、その騒動は本部からのメールがきっかけだった。きのうはP2Pソフトの通信を2つ検知した。その1つめの対応については昨日書いたのだが、2つめがあったのだ。

2つめは昨日の夕方のこと。居室を突き止めて乗り込んでいったら、かなり広い居室で、入口のところの人に事情を説明したら、

「P2Pソフトを使うことはうちのポリシーに反していることを周知徹底させればいいんですね?使用した個人の特定までするのですか?それはプライバシーの問題に関わるのではないですか?」

と言われ、まだここに来て1ヶ月の私は、どこまで厳しく取り締まればいいのかわからず、他のネットワーク担当者もいなくて、とりあえず

「それでは、使用したらこちらで検知されるということを踏まえて、周知徹底させてください」

と引き下がってきたのだ。一応、そこのメーリングリストに流すとその人は言っていた。

しかし、その対応では甘かった。昨日のP2Pの通信量は莫大だったらしく、本部の情シス(うちは情シス部門の横浜支部)から

「なんじゃこれは!!!」

とのメールが。とりあえず私がこういう対応をした、ということを同じネットワーク担当のNさんが説明したのだが、

「プライバシーもへったくれもあるか!使用した奴は始末書だ!」

とのこと。実際は禁止とは書いてあるが、使用したら始末書、とまでは明文化されてないので厳重注意で終わるだろうが、とりあえず使用者を特定せねばなるまい。

それで、私とNさんと、各部門にネットワーク担当者が本業と兼任でいるのだが、その人と一緒に3人で居室に乗り込む。間に部門の担当者が入ってくれるとやりやすい。

改めて経緯を説明し、IPアドレスと情報コンセントの番号までわかっているので、ここのシマのどこかだ、というところまで突き止めて、そこの人に許可を得て1台ずつIPアドレスを調べていったが、見つからない。一番窓際の開きっぱなしのノートPCが残った。

「そこのPCは誰のですか?」

「その持ち主は、今ちょっと席を外しているみたいです」

「調べさせていただいてもよろしいですか?」

「あ、いいと思います」

IPアドレスを調べるとビンゴ。ちょうどそこへ

「あ、今戻ってきました」

入口の方を振り返ると、、、1人の西洋人(またかよまたかよまたかよまたかよ…)

今日の人はかなり日本語が喋れたので助かったが、どうもP2Pソフトは使ってないと言う。本人の了解を得てPCを調べてみたが、確かにそれらしきものは入ってない。ロシア語の何かが入っていたが、彼はロシア人で、単なるロシア語のメールソフトだった。

しかし、事態は急変した。Symantecの画面を開いてみると、昨日に大量にウイルスに感染している。Infectedと書いているから駆除はされてない。よく見るとしばらくLiveUpdateはされてない。

「ウイルスチェックはしてないんですか?」

「イッカゲツクライ、シゴトヤスンデマシタ。キノウカエッテキマシタ」

他に調べたら、少なくともWindowsUpdateも4月以降はやっていない。

つまりだ、セキュリティ対策を怠っていて、1ヶ月ぶりにWindowsUpdateもしてないPCを開いてSymantecのLiveUpdateもせずに、なんか変なところにアクセスしたか何か開いたかして、ウイルスを頂戴したか、ひょっとしたらスパイウェアが入り込んだ可能性もある。

ただちにネットワークから切り離し、いったんはデータを全てバックアップしてOSの再インストールを指示した。しかし、こちらでもどういうものが入り込んだか調べたいので、バックアップが終わったら、そのまま電源も切らずにPCを持ってきてもらうことにした。

それにしても今日の人は昨日の人と違ってうろたえまくり。

「アア、ボクノコンピューターハドウナッタノデスカ。ナニガオコッタノデスカ」

それはまあ、後でゆっくりセキュリティ担当者から叱ってもらうとして、とりあえず解析だ。

それが14時から15時くらいだったろうか。1時間くらい経って、なにがしチョフから電話があり

「CDにBackupシテル、ジカンカカリマス。イイデスカ」

DVDが書き込めるPCではないのか。するとCD-Rに少しずつ焼いているのだなあ。それは大変だろう。

「時間がかかってもかまいませんからよろしくお願いします」

そして定時になったが、まだ来ない。まあ大量のデータを扱っているようなところだから、苦労しているのだろう。定時の1時間を過ぎてから再び電話があり、

「スミマセン、アシタニナリマス。アシタノアサ、カナラズ、モッテイキマス」

「わかりました。ではアシタモッテキテクダサイ」

いかん、こっちまでしゃべり方がうつりそうだった。

そんなこんなで今日は1時間の残業。そして初めてタイムシートをFAXで派遣会社に送った。これで15日に給料が振り込まれるはず。給料日が待ち遠しいのだ。


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