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鬱るんです
躁鬱病のITエンジニア「はまー」が心と体の模様を記した雑記帳。 大手IT企業で心身ともにぼろぼろになり退職した後、ほそぼそと働いたり事業を立ち上げようとして頓挫したり、作業所に通ったり障害者雇用で働いたりと紆余曲折したが、今は無職な毎日。

日別アーカイブ:2019年5月3日

金田一春彦「美しい日本語」読了。途中から古典からの引用が多くなってちょっと難しくなったが、深く考えずに読み進めていった。日本語に関するあれこれや、その背景にある日本の文化や習慣、思想などいろいろな軸で話が広がっておもしろかった。

途中のコラムで辞書編纂の裏話が出てきてちょっと笑えた。新しい言葉とかカタカナ語がどれだけ定着したか、すぐ消えそうなのか判断するのはやはり難しそうだ。「現代用語の基礎知識」なんかでは流行語を入れてもいいが、国語辞典だからなあ。「『チョベリバ』はすぐ消えそうだ」と書いているが、はい消えました。ワープロ、PCの普及で似たような漢字の区別ができなくなっている人も多いようだ。真理は「追究」、責任は「追及」、快楽は「追求」するもの。漢字変換して出てきたものをそのまま確定している場合が多い。自分も気をつけなくては。「迷ったら辞書を引け」だな。

日本語については、自分が昔から疑問に思っていることがいくつかある。そのうちのひとつは「前後」の概念。これは少しだけ出てきたのだが、もっと深く掘り下げてほしかった。位置関係における「前後」と時間軸における「前後」の相違である。自分から見て前方にいる人は、文字通り「前」にいる。それは自分の進行方向に軸を引いたとしたら、プラスの方向にある。マイナスの方向にあるのは「後ろ」である。しかし「1時間前」という場合の「前」は、時間軸においてマイナスの方向にある。「1時間後」だとその逆である。気分的に自分より「後ろ」にある時間を「前」と表現する。英語で言うところの「front」と「before」がどちらも「前」である。これはなんぞや?というのが昔からの疑問。

他の疑問は、例えば兄弟姉妹に関することがある。男だけなら「兄弟」、女だけなら「姉妹」と書いて差し支えないが、男と女が混じった場合は?兄と妹の場合は「兄妹」、姉と弟の場合は「姉弟」という言い方がある。では「男・女・男」の場合は?ときどき「きょうだい」とひらがなで表記されることがあるが、それが正解なのかな、というか落とし所なのかなあ。そもそも「日本」は「にほん」でも「にっぽん」でもいいのだ。日本語はいろいろなことを曖昧にしておくのが美徳とされる。国名からしてそのようだ。

なんてことをぼんやり考えるのが好きなのである。この本は「ホンモノの日本語を話していますか?」という本の続編らしいので、今度はそっちの本を借りてこよう。

今日は8時半起床。また8時までに起きれなかった。7時頃に一瞬目が覚めて起きようとしたが、次の瞬間に落ちていた。次に7時半の目覚ましが鳴って目が覚め、なんとか起きようと頑張ってサナギのポーズになったがそこから動けず。いつの間にかまた寝ていた。どうしても動けない。なんとかならないものか。

ゴールデンウィークだし、いろいろイベントがやっているだろうから、近場で無料のイベントが何かないか調べてみたら、「横浜開港記念みなと祭 国際仮装行列 第67回ザ よこはまパレード」というのがあったので行ってみた。山下公園~横浜税関~横浜赤レンガ倉庫~万国橋~馬車道商店街~伊勢佐木モールのコースを練り歩くらしい。どこで見物しようかな、と考えた末、イセザキモールに行って見学することにした。11時15分出発ということなので10時半に家を出た。歩けば30分くらいの距離である。驚いたことに、Googleマップで「よこはまパレード」で検索すると、そのコースがちゃんと表示されている。

Googleマップ

てくてく歩くこと35分。イセザキモールについて、とりあえずドンキでトイレを借りた。迷路のようでなかなかたどり着かなかったが、ドンキというのはそういう店だ。トイレに行く途中でデイパックなどのカバンを売っているのを発見。おお、今年の2月にダイエーが閉店して不便になったと思っていたが、ここにも売っていたであったか。今持っているのが全部使えなくなったら来てみよう。

イセザキモールは警備員だらけ。消防も警察もいる。交通規制もしてるので大変そうだ。モールの両側、歩道との間にはロープが張られている。シートを敷いて座って待っている人もたくさんいる。私は適当なところで立ったまま本を読んで待つ。それにしてもこの辺りはあまり柄のよろしくない人が多い。民度が低いのは昔からだが。パンフレットを配っていたのでもらった。

パンフレット

待つこと1時間。やっとパレードの先頭がやってきた。私はこのパレードを甘く見ていた。なんと、出場団体は41組。めちゃくちゃ時間がかかる。全部見終わったら14時半だった。3時間半くらい立ちっぱなしでめっちゃ疲れた。でもいろいろと見れておもしろかった。鼓笛隊がいくつかあったが、よく歩きながら演奏できるもんだなあと感心する。バトントワリングもすごかった。5メートルくらいの高さにバトンを放り投げて、その間に片足を軸にして体をねじるように2回転させ(ちょっとわかりにくいか、表現が難しいな)、そしてバトンをキャッチするのだ。他にも和太鼓とか中国の獅子舞とかあって楽しかった。写真を300枚以上撮ってしまった。100枚くらいここに載っけておこう。通信量が大きくなってしまうが、100枚で6MBくらいなのでご容赦を。肖像権のことは忘れることにする。

見ていると自分も出たくなってしまった。学生時代にバイトで時代祭に出たことを思い出す。昔の装束を来て京都の街を練り歩いたのだ。あと、京都府合唱祭の開会式で仮装大会があって、大学のOB合唱団の代表として先輩とふたりで太陽の塔の格好をして出た。楽しかったなあ。今日は実に様々な団体が出ていたが、「横浜税関音楽隊」には「へ?」となってしまった。警察や消防の音楽隊は馴染みがあるが、税関にも音楽隊があるのか。ただのクラブじゃなくて?

お腹ペコペコだったので、天下一品に行って豚キムチ定食のラーメン大盛りを食べてしまった。今度はお腹がパンパンである。そしてそのまま歩いて帰宅。図書館の前を通ったから、パレードを待っている間に読み終えた本を返して、また2冊借りてきた。しまった、他に読んでしまった本が2冊あったので、持って行ったらよかった。

今日借りた本。

借りた本

夏川草介「神様のカルテ2」
1巻がおもしろかったので借りてみた。

伊坂幸太郎「マリアビートル」
「グラスホッパー」に連なる作品らしい。「グラスホッパー」はおもしろかった。

この連休はころころ天気が変わったなあ。「女心と春の空」といったところか。くるくる心変わりするのは男でも同じような気がしなくもないが。

今日の動画。スガシカオ「午後のパレード」。CMで使われていたから知ってる人も多いかと思う。