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鬱るんです
躁鬱病のITエンジニア「はまー」が心と体の模様を記した雑記帳。 大手IT企業で心身ともにぼろぼろになり退職した後、ほそぼそと働いたり事業を立ち上げようとして頓挫したり、作業所に通ったり障害者雇用で働いたりと紆余曲折したが、今は無職な毎日。

週末はくたっていた。土日ともあんまり調子がよくなくて、一日中家で休んでいた。土曜日は夕方1時間か2時間くらい寝てしまったが、日曜日は午前も午後もずっと寝ていたような気がする。こんなんで大丈夫か?次の日からまた会社に行けるのか?不安が頭をよぎった。

ダイエット食にもだいぶ慣れてきて、今度は運動療法もはじめにゃならん、と思いつつ外へ行く元気がない。なので日曜の夜、テレビのバラエティ番組を覧ながらずっと足踏みしてみた。けっこう汗をかいた。何もやらないよりかはましだろう。

そして今日、確か6時半くらいに起きたっけ。早く起きたもののちょっとしんどい。でもなんとか支度をして、ああまだ会社に行くには時間が早い、でも家を出る時間を待っていたらまた寝てしまいそう、そう思ったから早いけど家を出て会社に行った。

家を出て歩き始めたら、気分はあがってきて調子がよくなった。やはり体を動かすことは精神衛生上よろしい。大事なのは最初の一歩を踏み出せるか。この一歩は人類にとっては小さな一歩かもしれないが、自分にとっては大きな一歩なのだ。

なにげに忙しい。

空腹にも少しずつ慣れてきた。徐々に胃が小さくなってきているのだろうか。ご飯をよ〜くかんでゆっくり食べるようにしたら、量は少なくても前より満腹感が少し上がったような気がする。RPGで経験値が少しあがったようだ。

ここのところ安定して会社に行けている。今週は遅刻もなくフルタイムで働けた。と言うか、なにげに忙しくて19時とか20時とかまで残業している。調子がいいからといって調子に乗らないように気をつけないといけないのは百も承知なのだが。

今日はメンタルクリニックへの通院日。これから毎週代わる代わる精神科と内科に通院しないといけない。糖尿病のことを話したら、薬が2つ減った。1つはリピトールというコレステロールを下げる薬で、もともとコレステロールが高いから精神科で処方してもらっていたのだが、糖尿病の治療のため内科系の薬はそちらの病院で出してもらうようにした。

そしてもう1つはジプレキサという向精神薬。本来は統合失調症の患者に処方する薬だが、鬱にも効果がある。昨年のはじめにかなり調子を崩していた頃、この薬が追加されて病状がかなり改善された。しかしこの薬は血糖値を上げる副作用があり、糖尿病の患者には使ってはいけないのだ。主治医はとても困っていた。代わりに処方する適当な薬がないのだ。結局今のところ調子も安定しているし、抜いてみて様子を見ましょう、ということになった。

薬が減るのはいいのだが、また調子が悪くならなければいいのだが。あっちを立てればこっちが立たず。デッドロックは解消できるのか?

相変わらず食事療法で食事を済ませた直後から空腹に耐えている毎日だ。

そんなことより、今日またショックなメールが来た。学生時代の友人が倒れ、一時は昏睡状態だったのだが、右小脳出血の開頭手術をはじめとして何回も手術を繰り返し、今ではやっと名前が言えたり手でグーチョキパーができる状態だと言う。アメリカの科学雑誌「サイエンス」にも論文が掲載された優秀な研究者で前途洋々だったのに。

これから彼はつらいリハビリに入るのかもしれない。私が糖尿病でおなかすいたとか言ってるレベルではない。一日も早く彼の回復を祈ることしか自分にはできない。

つい先日の同い年の知人の急死、先週の糖尿病の宣告、そして彼の病気。「病魔」と言う言葉があるが、本当に悪魔の仕業としか思えなくなってくる。

糖尿病との闘いはすでに火蓋を切って落とされている。

私のHPに「カミングアウト宣言」と題して、躁鬱病とアトピー性皮膚炎について書いてあるが、糖尿病も追加するべきか。この日記も最初は自分が躁鬱病でなく単なるうつ病だと思っていた頃に書き始めたので「鬱るんです」というタイトルになっているのだが、躁鬱病だとわかってからは「躁なんです、鬱るんです」に変えようかと思ったものの長すぎるからこのままにしている。糖尿病を入れるとするとどうなるだろう。「打糖、躁なんです、鬱るんです」長いか、やはり。

カロリー制限はきつい。一日1500kcalに抑えるのは難しい。妻は糖尿病の食事のレシピ本を買ってきて「固形スープの素8分の1」とか書いているのを見ては「1センチ四方の固まりをどうやって8等分するんじゃい」などと嘆いている。「一度大きくしてから切り分けて、その後小さくするんだよ」とExcelやVIsioでお絵かきするときの技を教えたところで何の意味もない。

間食は厳禁。厳禁と言えば現金。現金と言えばキャッシュ。キャッシュと言えば、そうか一時的にため込んでおくのか。間食をすると一時的に血糖値が上がってしまう。だから間食は厳禁なのだ。ああ、わけのわからないことを書いて空腹感を紛らわしている自分が悲しい。

飲み物も、食事のとき以外は水、お茶、紅茶(砂糖無し)、コーヒー(ブラック)しか飲めない。3食きちんとバランスよくカロリーを制限して食べ、食べたら速やかに薬を飲まなければならない。しかし血糖値を下げる薬なので、飲み忘れたからといって、食事してから時間が経ってから飲んだら今度は低血糖に陥るのでそれも注意しないといけない。低血糖もこれまた危ないのだ。

鬱との闘い。空腹との闘い。糖尿との闘い。

一病息災とは言うが、一秒嘘くさいとは言わない。ああ、またもわけのわからないことを書いている。もう腹が減ったから寝る!

デブの味方、サカゼン。石塚英彦がシンボルキャラクターとなっている大きな服をたくさん置いている店である。その「朝市」のダイレクトメールが先日来た。今日の午前8時から11時まで、何と数量限定だが2パンツスーツが1万円ぽっきり。他の商品も大幅割引。これは行くしかない!

と言うのも、どんどん太ってしまったため私が持っているスーツは全部着れなくなってしまっているのだ。先週お通夜があったが、急いでブラックフォーマルを買いにやはりサカゼンに行ったのだ。社会人としてスーツを一着も持っていないというのはちょっといかがなものか、と思っていたところだった。

しかし、起きてみたら朝はちょっとしんどかった。でもなんとか家を出て10時半くらいに店に着いた。目玉商品の1万円スーツはさすがになかったが、大幅割り引きのスーツを1万5千円でゲットした。しかし体の中で一番出っ張っているウエストを基準にサイズを選んでいるため、パンツはいいがジャケットはぶかぶか。着丈と袖丈をつめてもらうことにした。すると何とパンツの裾直しも含めて4500円かかるという。う〜ん、でもしかたがない。大人の服を着せられた子どものようなのだ。

他にもブルーのワイシャツ(矛盾してるな、この言葉)とカジュアルのシャツ2枚をお得な価格でゲットした。出費は痛いが、安く済んでよかった。家の近所だとチラシが入るのだろうが、何と言ってもうちは横浜、店は蒲田。ダイレクトメールが来て良かった。会員登録は必要なところはしておくものだ。

そして横浜に戻り、眼科へ行った。糖尿病と診断されて怖いのは合併症であるが、その中でも網膜症という目の見えなくなる病気が一番怖い。とりあえず検査してもらいに眼科に行った。

ちょうど視野検査の予約が入ってなかった時間帯らしく、ついでに視野検査もしたり、目のエコーをしたり、いろんな検査をした。私は目の中が「視神経乳頭陥凹」という、緑内障の患者に見られる状態である。しかしこの状態であっても緑内障とは限らない。だけど年に一度くらいは視野検査をした方がいいと言われているのだ。前回は去年の2月にやったので、ちょうどよかった。緑内障もこれまた怖い。進行を遅くすることはできても治すことはできない病気で、視野がだんだん欠けてきて最後には目が見えなくなってしまう。

そして網膜症の検査もして異常なし、だった。とりあえずはよかったが、糖尿病である以上、一生安心することはできない。半年に一回は網膜症の検査を受けてください、と言われた。

ああ、うちの医療費はどんどん増えていく。妻とあわせて一年で10万円なんか超えてしまいそうだから、来年は確定申告しようかな。でもめんどくさいんだよな。詳しそうな人に聞いてみるとするか。