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鬱るんです
躁鬱病のITエンジニア「はまー」が心と体の模様を記した雑記帳。 大手IT企業で心身ともにぼろぼろになり退職した後、ほそぼそと働いたり事業を立ち上げようとして頓挫したり、作業所に通ったり障害者雇用で働いたりと紆余曲折したが、今は無職な毎日。

筒井康隆の「聖痕」読了。幼少期に男性器を逸失してしまったため、男性ホルモンが作られなくなって恋愛感情や性欲が失われ、その結果聖人君子のようになった、見目麗しき美貌を持つ男性の物語なのだが、途中からその男根レスの話はどこかへ行ってしまって、美食の話と男女の性交の話ばかりになり、経営しているレストランが会員制の秘め事場みたいになっていく。恋愛感情というものを一切持たない主人公は、男女関係の仲を取り持ちつつそれを淡々と見ている。なんだこりゃ?この物語はいったいどこへ向かっているのか?とか思いつつ続きが気になって読み進めてしまう。最後の最後での展開に驚いた。忘れた頃にここでこう来たか、てな感じだ。

読み終えてから最後を見てびっくり。この小説は2012年に朝日新聞に連載されていたらしい。これ、新聞小説だったの?けっこうな(と言うほどでもなかったかな)性描写もあったと思うのだが。まあ、日経新聞に連載されていた失楽園もけっこうやばい描写があったというから、ありなんだろうな。でも日経と朝日では読者層が違うだろう。朝日新聞なら下手したら小学生も読んでるぞ。

新聞小説というと、「朝のガスパール」も確か朝日新聞だったと思うが、あれも昔読んだ時に「なんて斬新な」と思った記憶がある。なんせ読者とインタラクティブで、誌面を読んだ読者がパソコン通信のBBSに書き込んだ反応によって話の内容を作っていくという不思議な小説だった。毎日少しずつ掲載される新聞小説だからこそできる技である。筒井康隆、遊んどるなという感じだった。筒井康隆は時々「残像に口紅を」のような実験的な小説を書く。

この「聖痕」は読み進めるにつれてだんだん難しい言葉が増えていき、見開きのページの左端に載っている「言葉の意味、解説」が増えてくる。まるで読者に挑戦状を叩きつけいるというか、けんかを売ってきているかのようだ。これもネットの反応を見て書いていったのだろうか?こんな感じである。

朋子は陸梁した。周囲が浮きだっていてもそげだち、渋げで食細だった彼女は、突然登希夫に向けて息だわしく罵りはじめたのである。孫外れであり、兄と比べりゃ利根と鈍根、黄口も切れぬにふたほがみ悪魔の使いか暗向か、ついには連枝の眤を忘れて兄の妻に恋慕れれつの下焦れなどと過去のことを言い立て始めたので・・・

難しい言葉が増えてくるといっても、筒井康隆が適当に作った言葉とか混じってたりして、なんて読み進めていった。枕詞がやたら出てくるのだが、

「みづたまる」池田(人名)の枕詞
「みつみつし」久米(人名)の枕詞

と解説があって、人名に枕詞?と思って調べたら、本当だった。自分の無学を憂う。

今日は9時半起床。午前中から読書。東野圭吾の「名探偵の掟」を読み終えた。登場人物が小説世界と小説の外の世界、つまり小説を読んだり書いている立場の世界を行ったり来たりする異色な作品だった。何回も使える手ではないな、という感じではあるが。このシリーズはもう1冊あるらしいから予約した。3作目も刊行予告されていたらしいが出ていない。

続いて筒井康隆の「聖痕」を読み始めた。美少年が幼少期に変質者に男性器を切り取られるというショッキングな描写から始まってげんなりした。いや、そういう小説だとはわかって借りたのだが、筒井康隆の描写力でなんだか気持ち悪くなったのだ。でも読み進めると面白い。そういう主人公の一生を描いた物語だと思っていたら、いやそうなのだが、なんだか方向性がおかしい。これはグルメ本なのか?

しかし読んでて難しい。文体が自分が理解できるぎりぎりのところといったところか。それに見たこともない言葉が並んでいる。なんせこんな風に見開きページの左端に言葉の解説が並んでたりするのだ。

聖痕

まるで辞書を引きながら英文を読んでいるようだ。こんなの以外にもよくわからん言葉がたくさんあるが、面倒なのでいちいち調べずに適当に読み流している。読んでてへこたれそうになるが、でも続きが気になるから頑張って読んでいる。今までは急ぐように本を読んでいたが、これはじっくり読もう、と思いつつ朝からもう半分くらい読んでしまった。

15時くらいまで本を読んでいたが、家の中に籠もってばかりではいかんと思って着替えて外へ出た。いつもの公園へ行こうとしたのだが、今日は寒いし風も吹いていて体感温度が低く、歩いて5分くらいで心が折れた。結局ローソンでお買い物だけして帰ってきた。20分くらいしか外にはいなかったよ。これからずっと寒いのかなあ。

帰ってきたら実家へ行っていた妻が帰ってきていた。今日はお正月料理用の食材を母親と買い出しに行ってたらしい。お正月はお煮しめやその他の料理を作るらしいのだが、毎年年末には妻が手伝いに行っている。今年は12月31日に手伝いに行くらしいが、妻曰く「毎年里芋の皮を剥いているだけ」らしい。義母が作る煮物が美味しいから作り方を覚えてほしい、と結婚当初は思っていたのだがもう諦めている。

妻がもらってきたお菓子。「萩の月」がうまいんだよな。妻の母親は編み物教室の先生をやっていて、生徒さんがいろいろくれるらしい。そしてそのおこぼれはうちに回ってくるのである。

和菓子

今日の動画。高橋優「虹」。2017年の「熱闘甲子園」のエンディング曲だったとか。元気をくれる曲だなあ。「前へ 前へ 数cmずつでいいから」「奇跡を待ちはしないよ それを起こしに行くんだろ」という部分が好き。前向きに生きたい。

今日の午後は横浜へお買い物。まずはそごう横浜店のロフトへ。ロフトはお正月用品でいっぱい。おそらく2日前まではクリスマス用品もいっぱいあっただろうが、一晩で入れ替えたんだろうな。こういうお店で働いてると大変だろう。お正月もお店やってるのだろうか。妻のお姉さんはファミレスで働いているが、年末年始は16日連続勤務とかあったらしい。

ロフトで山積みになっていた「アランジアロンゾ」というシリーズ物のキャラクターのグッズ。私は知らなかった。なんかひねくれてそうなところがかわいい。

アランジアロンゾ

ロフトの後は隣のスカイビルに移って100円ショップのSeriaへ。そこでもお正月コーナーがあって妻が物色。小さなだるまを買ったようだ。

Seriaのお正月コーナー

だるま

小さな鯛がいた。買ったら良かったかな。

小さな鯛

その後はそごうの地下で、妻の実家に持って行くお年賀の品を購入。妻が生協のカタログに載ってあるのを見つけて「これがいい」と思った品があったのだが、注文日を過ぎてしまっていたので売っている店を探したらそごうにあった。「幸せを呼ぶ馬車道馬蹄パイ」。

馬車道馬蹄パイ

そごうの地下は平日なのにものすごい人だった。有閑マダム、いや有閑婆と思しき人が多かった。やっぱり年末だからか。ここに来たら御座候が食べたいと思ってお店に行ったら長蛇の列で諦めた。またすいてるときに来よう。

今日は9時20分起床。相変わらず起きるのがつらい。起きた後もしばらくつらい。

午前中から読書。昨夜から読み始めた筒井康隆の「傾いた世界」を読み終えた。「自薦ドタバタ傑作集2」とサブタイトルがついている。7つの物語の短編集で、文字通りドタバタで何でもありである。うん懐かしい、まさに筒井康隆ワールドだ。

「毛布はないか」と、おれはケララに訊ねた。
「どっちの毛布だ」ケララが言った。「寝るための毛布か。起きるための毛布か」

このバカバカしさがいいなあ。

少々古臭いが面白い。古くても面白いものは面白いのだ。古いなと思ったら、一番古い話は昭和47年だと。自分は3歳だ。それはそうと、古いし筒井康隆だからか(?)、障害者への差別的表現が当たり前に出てくる。今でもこの本売ってるんだろうか。てんかん騒動で断筆宣言する前にも問題にならなかったのかな。これくらいは当たり前の時代だったのか。あまりにも暴力的で読み進めるのがしんどい作品もあった。ナンセンスの世界は何でもありと言えばありだが、筒井康隆はタブーを敢えて破っていくのだろう。

続いて東野圭吾の「名探偵の掟」を読み始めた。どうやら「天下一大五郎シリーズ」というシリーズ物の最初の本らしい。名探偵と警部の2人が、小説の登場人物ということを意識しつつ、「今回はお決まりの密室殺人か」などとありがちな推理小説のパターンに辟易したり、「あのトリックは見破ったがここで明かすと話が続かないのでまだ話さないでおこう」などと言いながら話を進めるという不思議な小説である。「推理小説っぽくするために、しかたがないからこんなセリフを吐くか」「密室なんて読者は飽き飽きしているだろう」みたいな描写が多い。Wikipediaの言葉を借りると「メタフィクション」とのこと。斬新で面白い。

宇多田ヒカル「誓い」。ゲーム「KINGDOM HEARTS III」のテーマソングで、この動画はそのトレーラーなので短い。ピアノ伴奏の2拍目と4拍目が微妙に後ろにずれていて、なんだか躓いているという印象を受ける不思議なリズムの曲。

今日は9時半起床。今日は特別に起きるのがつらく、起きた後もしんどかった。最近は午前中も調子がよかったのだが今日はしんどい。

メールチェックすると図書館からメールが来ている。ああ、また予約していた本が4冊も準備できている。今年の図書館は明日までだ。さっさと今借りている本を返してまた借りてこよう。ちょっとしんどいけど11時半頃家を出た。今日は夕方から面談が入っているし、明日は妻と年末年始の買い出しの予定なので、午前中に行くことにしたのだ。

昨日財布を忘れたから、行く前に妻が「財布持った?」と聞いてきた。「持ったよ」「本は?」

・・・持ってなかった。返しに行く本を持ってなかった。ボケボケである。

そして無事本を返して、また4冊借りてきた。

図書館で借りた本

図書館で借りた本

筒井康隆「傾いた世界」「聖痕」、東川篤哉「謎解きはディナーのあとで3」、東野圭吾「名探偵の掟」。図書館のサイトで適当に検索して出てきた本ばかり。東野圭吾の新しい本が読みたいが、大人気で予約がいっぱいなので少し古い本。筒井康隆の「傾いた世界」はかなり古い本でボロボロだなあ。

16時からは某福祉施設で面談。最近は割といい調子をキープして、イベントを見にみなとみらいまで歩いて行ったりとよく歩いていることや、図書館に通って本を借りてきて片っ端から読んでる、というような話をした。まあ昨日主治医にしたのと同じような話である。妻からは、何かに没頭するとブレイクを入れずに突っ走ってるのでそれが心配というような補足があった。確かにそれは自分でわかっているし、積年の課題でもある。職員の方からは、いい調子で来てるのでその調子をキープしつつ、予め休みの予定を入れておきましょうというようなことを言われた。前も同じことを言われたような気がする。

今年は調子も上がっていってこの季節になってもキープしているし、私も妻もプログラムに参加し始めたというのは大きな進歩なので、来年の目標としては他のプログラムでもそれ以外のときでもいいから、月にもう1日くらい福祉施設に来る、ということにした。リカバリー系のプログラムに誘われたので(前から誘われていたが)、どんなものかわからないが1月17日に参加することにした。予約制なのでその場で予約したが、吉と出るか凶と出るか。一度そのプログラムに関しては主治医に相談して、「激しい人もいるから引っ張られないように注意した方がいい」と言われたのでちょっと敬遠していたのだが、どうなることやら。