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鬱るんです
躁鬱病のITエンジニア「はまー」が心と体の模様を記した雑記帳。 大手IT企業で心身ともにぼろぼろになり退職した後、ほそぼそと働いたり事業を立ち上げようとして頓挫したり、作業所に通ったり障害者雇用で働いたりと紆余曲折したが、今は無職な毎日。

カテゴリー:日々の出来事

清水義範の「心を操る文章術」を読了。最初少し読んだときには、これは単なるテクニック論ではないのんだな、などと思ったが、読み進めるとけっこうテクニックの解説だった。「文章で笑わせる」「文章で泣かせる」など、文章の目的ごとに、「人が笑うのはこういうパターンやああいうパターンがある」などとさらに分類し、そのパターンごとに「こういう場合はこういうテクニックが有効」とそれぞれ説明している。読んでいると「そっか、なるほど」と納得することばかり。

ただしこの本に書かれているテクニックを実践しようと思ったら、それはやはりそれなりのアイデアを思いつく才能や文章を書く上での高等技術(構成力、語彙の豊富さ、描写力、絶妙な比喩やオノマトペなど)が必要だなあ、簡単には真似できないよう、なんて思った。まあ当たり前と言えば当たり前だが。最後に著者はこう書いている。

「私はこの本で人の心を操る文章のことを考えてきたが、どんな文章だってテクニックで書けてしまうんだ、ということを言いたかったのではない。文章はやっぱり人柄が書く。それは当然のことなのだが、それを認めた上で、ちょっと工夫してみると人の心に届きやすい文章が書けますよ、というのがこの本で言いたかったことなのである」

人柄は文章に出る。まず人柄が良くないといい文章は書けないということらしい。う~ん、人柄ねえ。今更それは磨けるのだろうか。

最近画像や動画を貼るのがマイブームなので、今日も動画を貼っておこう。Spotifyが教えてくれた曲。アンテナ「深い 深い 青」。ちょっとスピッツぽいかな。一応公式ミュージックビデオらしいのだが、曲の途中で変なのが入る。本当の曲はちゃんと全部音楽。

今日は10時前に起床。ううう、遅いよ~。ほぼノンストップで10時間半も寝ていた。かなり疲れが溜まっていたのだろうか。ただ、起きたときのしんどさはあまりない。体が必要とするまで寝ないといけないのか。

昨日Twitterでこういうのを見つけた。

今日のお昼からみなとみらいホールで「オルガン・1ドルコンサート」というのがあるという。入場料が100円(または1ドル)という破格の値段でパイプオルガンの演奏が聴けるというコンサートで、定期的にやっているらしい。パイプオルガンと言うと、大学3回生の時に大阪シンフォニーホールでデュリュフレのレクイエムをパイプオルガンの伴奏で歌ったのが印象に残っている。楽しかったな~。

11時30分開場、12時10分開演と少し早いが、たっぷり寝たせいか体調は大丈夫そうだったし、晴れていたのでてくてくと歩いて行った。みなとみらいホールまで35分。横浜駅やみなとみらいといった商業地域が徒歩圏内というのは便利だ。考えてみると、みなとみらいホールの小ホールには行ったことがあるが、大ホールは初めてかもしれない。ここのパイプオルガンには「ルーシー」という名前がついているらしい。

みなとみらいホール

平日の昼間とあって、客層は「ちょっといいところ(と思しき)のご年輩の方々」が多い。それに若い世代がちらほら混じっているというところか。開演前のアナウンスで、「携帯電話は電源を切って、アラーム時計などは音を出ないように云々」という恒例の注意の中で「補聴器をおつけの方は、正しく装着されているかご確認ください」なんて言ってた。

演奏はとてもよかった。パイプオルガンの音色を聴いていると心が洗われる。オルガン奏者は原田靖子という人で、全然知らないが、そもそもこの方面は疎いので有名な人でも多分「そんな人知らない」で終わるだろうけど。

プログラムは全6曲。バッハの「主よ、人の望みの喜びよ」から始まってバッハの曲が5曲、そして最後に酒井多賀志という人の「「アメイジング・グレイス」の主題による変奏曲とフーガ 作品42」という曲。この曲がおもしろくて、次から次へと曲調が変わって、途中でアメイジング・グレイスが短調になったと思ったらRPGでダンジョンを歩いているような音楽になり、おりょりょと思って聴いてると、最後にはめっちゃゴージャスになって「スターウォーズか!」と突っ込みたくなったほどだ。

それはともかく、生の演奏に触れるというのはやはり楽しいものだ。最近ではすっかりそういう機会が減っている。100円で聴けるというのはお得だな。次は1月23日らしい。また行こうかな。

チラシ

コンサートの後、どこかで昼飯食おうとクイーンズスクエアをふらふら歩いていると、こんな看板を発見。

立ち食いすし

なんと、立ち食いすしとな?回るやつではない。へえ、こんなのあるんだ。そういえば昔、今はなき横浜駅西口のシァルにもあったな。ランチはお手頃な値段だったし、見たらお寿司が食べたくなったのでそこに入った。

立ち食いすし

久々のお寿司に舌鼓を打ち、またもエッサホイサと歩いて家へ帰った。今日はたくさん歩いたし、パイプオルガンの演奏も聴けたし、お寿司も食べられたし充実していた。でも帰ってきたらまたくたばったのだ。疲れやすい~。

クイーンズスクエアのクリスマスツリー。中の時計がすごい速さでぐるぐる回っていたのだが、なんなんだろう。

クイーンズスクエアのクリスマスツリー

今日も9時半起床。起きるのがつらくてつらくてたまらない。朝8時半くらいだっただろうか、地震があって「あ~起きなきゃやばい~」と思いつつ動けなかった。けっこう長い間揺れていた。うちは古いのであちこちがガタガタ音がして地震が来るたびに大げさに感じるのだが、横浜は震度2だったらしい。もっと大きいのが来たら本当にやばいな。

昨日の日記には、病院に行って帰ってきたらしんどさが抜けてすっきりしたと書いたのだが、その後夕食を食べて少しまったりしていたら、急にしんどくなってきて横になってしまった。そのまま動けなくなってしまって風呂に入れなかった。おかげで頭がかゆい。はあ、やっぱ低調だなあ。

図書館に取り寄せを予約していた本2冊が最寄りの図書館に回送されてきたというメールが来た。ちょうど昨日借りている本を読み終わったので、ちょっとしんどいけど午後から図書館へ。

この前は小説のコーナーしか見なかったが、今日は別のコーナーへ行ってみようと思った。本屋では新書のコーナーでジャンルは問わず何かおもしろそうな本がないか探すのが好きだった。図書館にも本屋みたいに新書だけ集めたところはないかなあと思ったがなかった。考えてみたらジャンルで分類してるのだから当たり前だが。

そこで情報科学のコーナーに行ってみた。自分の専門のIT関連の本なら読めるかなと思ったのだが、書架を眺めていてまたもや頭が痛くなってきた。昔ならこの本を読んでみたい、あの本もあの本も、となるところだったのに、今では全く理解できなさそうで、そんな自分がイヤになった。昔フル回転していたあの頃の脳みそは戻ってこないのだろうか。

その他、自然科学のコーナーをふらっと見てみたが、ふ~ん、てな感じ。面白そうではあるが、多分読めないだろう。今は頭がかなり腐っている。

予約していた本2冊を受け取って家路へ。途中でいつも行っている公園を通り抜けてきた。ついでに1周半してきた。けっこう歩いたかな。元気になったかと思ったが、帰ってきたらぐったり。

今日借りた本

「心を操る文章術」を少しだけ読んだ。清水義範らしいジャンル分けした様々な文章や読んだ人間の心理に対する鋭い考察に感心する。この本に書いてあった、

「歳をとるから笑わなくなるのではない。笑わなくなるから歳をとるのだ」

という言葉がなんとなく気に入った。大いに笑って日々過ごそう。

昨日の夜にヨドバシ・ドット・コムでポチったBluetoothイヤホンが11時頃に配達された。16時間くらいで来た。Amazonのお急ぎ便みたいなサービスでもないのにやけに早いし、送料無料だしなんでこんなにサービスがいいのだろう。競争が熾烈なんだろうか。とりあえずは充電。毎日充電しないといけない物がひとつ増えてしまった。2時間半の充電で4時間半の再生かあ。ちょっと効率悪いな。ヘビーユーザーだったら2つ持つところだ。

Bluetoothイヤホン

充電が完了して使ってみた。ペアリングするのにスマホ側の操作でちょっと手間取ったが、無事接続。うん、これは便利だ。ケーブルがないのは楽である。ボリュームコントロールも一時停止も耳元でできるというのも便利。電子レンジを使っている時に音が途切れたが、これはどっちも2.4GHzの周波数だから干渉するのは仕方がないんだろうな。

これで音楽ライフエンジョイレベルが1上がったのだ。

風呂に入った後に図書館で借りてきた清水義範の短編集「ゴミの定理」を読み進めた。朝は頭の中が灰色だったが、夜になるとクリアになるのはどうしたものか。一番体調が良くなるのが寝る前という皮肉。この病気はなんなんだろう。

今読んでいる本は二度目だがおもしろい。覚えている話もあれば忘れている話もある。と言うか、けっこう忘れている。これはこれで、好きだったこの作家の作品を読み返す甲斐がありそうだ。また借りてこよう。

相変わらず「日本語」で遊んでいる作品がおもしろい。今から20年近く前の時代(当時の「今」)を風刺した話は、今読んでも面白いとともに懐かしい。そうそう、そういう時代だったなあ。そういう話とはまた切り口が違う、4人家族の旅行の話をそれぞれの立場から書いた話は、最後でクスリと笑わせるはずの物語にじーんとしてしまったりした。

横浜市立図書館のサイトから蔵書検索をしたら、清水義範のまだ読んでない(と思う)本が2冊他の区の図書館にあったので取り寄せの予約をした。実はこの機能を使うのは初めてなのだ。図書館を全然使いこなしていない。

今これを書きながら聴いている、ゆずの「マボロシ」が気に入ったので、貼っておこう。