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鬱るんです
躁鬱病のITエンジニア「はまー」が心と体の模様を記した雑記帳。 大手IT企業で心身ともにぼろぼろになり退職した後、ほそぼそと働いたり事業を立ち上げようとして頓挫したり、作業所に通ったり障害者雇用で働いたりと紆余曲折したが、今は無職な毎日。

日別アーカイブ:2013年11月2日

今回、妻が入院した病院は、様々な面で恵まれていた。その1つが「病室で携帯メールOK」だった。通話も、病室を出てすぐのオープンスペースでは可能だった。

病室でメールができたおかげで、いろいろな連絡ややり取りができた。

 

「持って行ったサンダル、ちょっと大きかったから赤いスリッパ持ってきて」

えーと赤いスリッパ。どれだっけ。ここにあるやつかな、茶色いけど。とりあえず写メを撮って妻に送る。

「これ?」

「違う、どこどこに入っている赤いやつ」

えっと、ああこれか、とまた写メを撮って妻に送る。

「あ、こっち?」

「そうそう、それそれ」

 

文章だけでなく、画像も送れるというのは非常に便利である。他にもいろんな雑談やら連絡事項をやり取りできて、いろいろ助かった。

この8日間の入院で、妻と私が交わしたメールの総数は・・・、

 

202

 

なかなかの数字であった。数えるのが大変だった。

 

病室で携帯のメールがOKという病院は初めてだが、今どきは他の病院でもそういうことになっているのだろうか?

今日、予定通り妻が退院した。

荷物も多いことだし、退院時にはタクシーで帰ることにしていた。

今日も体調がいまいちな自分は、9時半に病院に着くべく、バスと徒歩で迎えに行った。へろへろだったからタクシーを拾いたかったが、行きも帰りもタクシーを使うわけにはいかない。タクシー代もバカにならない。とにかく病院に着けば、後は荷物を持ってタクシーに乗るだけだ。

病院についたら、妻はぴんぴんしていたが、自分はぐったりしていた。

そのまま家に帰るかと思いきや、自由の身になった妻は、ユニクロに行きたいと言い出した。

手術で切ったのは、脇腹を3センチくらいと、背中を1センチくらい。普通の下着だと、ちょうど傷になったところが擦れるかもしれないので、いわゆる「ブラトップ」というやつを買いたい、とのこと。

それを女医さん(ここ重要)が勧めていたのを自分も昨日聞いていたので、へろへろだったが、妻につきあって近くのユニクロまで歩いた。

結局その後はバスで帰った。へろへろになって家にたどり着いた。

 

退院にあたって一番気をつけないといけないのは、「安静にすること」だと女医さん(ここ重要)に言われた。ずっと寝ていたりすると、筋肉が固まってしまうので、よく手を回すこと、1日1時間は歩くこと、などと言われた。1時間はきつい、と妻が言うと、30分でもいいと。日常の生活も、重いものを持ったりしなければ、普通にやってかまわない、というかどんどんやってください、とのこと。

 

とりあえず、短いようで長かった男やもめの生活が終わった。

 

正直、きつかった。

 

自分自身調子が悪い中、最初はきちんとご飯を作ったり布団を干したり、家事をやっていたのだが、週の半ばからもうヘトヘトだった。

 

鬱の身体症状である「易疲労感」が恨めしい。

ただの「疲労感」や「慢性疲労」ではなく、「易疲労感」である。読んで字のごとく「疲れ易い」ということだ。少し何か家事をやっただけで、くたくたになる。しばらく休んで、また何かやると、またくたくたになる。その繰り返し。改めて、これでは働くどころではないな、と思った。

 

今回の妻の入院では、いろいろ考えさせられた。

 

家事の大変さ、自分の脆さ、そして妻の存在の大きさ。

 

いつもはちょこちょとっと手伝っているだけの家事を、本気でやるとこんなにしんどいとは。妻に任せっきりだった自分が情けなくなる。

これからは、もっと積極的に妻をサポートしなくては。それが自分の役目だから。そして妻の役目もまた同じ。支えあって生きている。

 

 

なんだか今日の日記はまとまりがないが、

 

何はともあれ、

 

無事で何より。