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鬱るんです
躁鬱病のITエンジニア「はまー」が心と体の模様を記した雑記帳。 大手IT企業で心身ともにぼろぼろになり退職した後、ほそぼそと働いたり事業を立ち上げようとして頓挫したり、作業所に通ったり障害者雇用で働いたりと紆余曲折したが、今は無職な毎日。

月別アーカイブ: 2009年5月

5/15(金)
04:30 起床
06:00 体重測定
06:30 血糖値測定
07:20 朝食(米飯120g、豆腐味噌汁(トウフ・ホウ・ワカメ)、シラタキ炒煮、納豆卸、牛乳)
09:10 血糖値測定
09:30 運動療法(エアロバイク20分)
10:00 シャワー
11:20 検温、脈拍測定
12:00 昼食(茹でそば180g、肉そば具、和え物L,、鶉豆煮)
13:00 血糖値測定
14:15 実はけっこう疲れるラジオ体操(第1、第2)
15:00-16:00 糖尿病教室(検査技師による「畜尿、検査データについて・自己血糖測定について」によるに関するレクチャー)
18:00 夕食(米飯120g、魚の南部焼70g、イモ厚揚旨煮、キウイフルーツ20kcal)
18:20 主治医回診
18:30 入浴
19:00 血糖値測定
   血圧測定
21:00 就寝

今朝は4時半に目が覚めた。早すぎるがな、とも思ったがそもそも就寝が21時である。睡眠時間としてはこれでいつも通り。つまりやっと熟睡できるようになったということか。

今日は特に検査はなし。いつも通り9時半からの自転車漕ぎ20分と15時からの糖尿病教室だけ。しかも土日はリハビリ室(エアロバイクが置いてある部屋)がお休みなので、明日と明後日は運動療法はなし。体がなまっちゃうなあ。外出許可をもらって外を散歩しようかな。でも畜尿があるから病院から離れられない。ためている尿の24時間の累積量が大切なデータだから、外で用を足すわけにはいかないのだ。

今日の糖尿病教室は、その畜尿をはじめとしたいろいろな検査データの見方と、自己血糖測定値の使用方法について。最初の方は自分で本を読んだり、入院前にたまたま2週連続で放送されたNHK教育の番組で知ったり(これがタイムリーでとてもためになった)、今までのレクチャーの内容と重複したしたものだったが、あとは「ふーん」てな感じだった。詰まりかけの頸動脈のエコーの結果とか見たり、CV R-RとかPWVとかABIとか、たぶん明日には忘れているだろう記号が並んでいた。

夕食後に主治医が回診に来て、昨日の両手両足吊し上げの検査結果が出て、全く異常なしと言われた。つまり、今のところ合併症の症状は全く出ていないということだ。これを聞いてかなり安心した。あとは退院後も生活習慣に気をつけて、血糖値が上がらないように日々値をウォッチしていれば、合併症の発症するリスクはかなり減るだろう。退院したらまず血糖値自己測定器を購入しなくては。

ところで、気になっていた「退院日はいつか」を尋ねてみた。「2週間」と言いつつカリキュラム自体は今週の月曜日から始まって来週の木曜日で終わる。入院初日に看護師に尋ねてみたのだが「お医者さんしだい」とのことだった。血糖値を見ながら様子を見て、という感じだと言われた。そして今日主治医から返ってきた答えは「木曜の講習が終わればいつでもいいですよ」とのことだった。

私の場合、一昨日までは食後2時間の血糖値はずっと正常範囲内だったので、ピークが他の人より早く来るのかも、と推測した主治医は昨日から血糖値の測定時間を食後1時間に変更にした。これがどんぴしゃで当たり、基準値以上の血糖値が出たのだが、それほど突出しているわけでもない。糖尿病としてはごく軽いものでしょう、とのことだった。講習が終われば教育入院の役目は終わり。そのあと特に入院を続けて治療することも検査することもない。

と言うわけで、木曜日の糖尿病教室が終わればさっさと帰ろうかな。そしたら金曜日から出勤できる!

5/14(木)
05:30 起床
06:00 体重測定
06:30 血糖値測定
07:30 朝食(米飯120g、豆腐味噌汁(豆腐、大根)、五目豆煮、白菜香和え、オレンジ20kcal、牛乳)
08:30 動脈硬化検査
09:00 血糖値測定
09:20 甲状腺エコー検査
   頸動脈エコー検査
   腹部エコー検査
09:45 運動療法(エアロバイク20分)
10:10 シャワー
11:30 検温、脈拍測定
12:00 昼食(米飯120g、和風ハンバーグ、芋玉葱煮、フルーツポンチDM)
13:00 血糖値測定
14:30 やっぱり今日もラジオ体操(第1、うろ覚えの第2)
15:00-15:30 糖尿病教室(看護師による低血糖とシックデイに関するレクチャー)
16:30 面会に来てくれた友人とお話
18:00 夕食(米飯120g、海鮮シューマイ4個、ほうれん草・ニンジン辛子和え、浅漬け、えのき清汁)
18:30 入浴
19:00 血糖値測定
21:00 就寝

今日から血糖値測定の時間が変更になった。食後2時間の血糖値が正常範囲や、むしろ低すぎるときもあり、血糖値のピークとなる時間が標準から少し早いのかもしれない、とのことで、朝一番を除いて残り3回の血糖値測定が1時間早くなった。

そして今日から本格的な合併症の検査が始まった。まずは動脈硬化の検査。これは初めて受ける検査だった。両手の二の腕と両足の足首4カ所を同時に血圧測定するような感じで、両手両足に巻いたマジックテープの例のアレがぎゅうっと収縮していって、今度は緩んでいってプシュ〜と空気が抜ける、というのを2回繰り返した。血圧ではなくて動脈の硬さを計っているのだろう。動脈硬化もまた代表的な怖い合併症の一つなのだ。

そして次は甲状腺、頸動脈、腹部のエコー(超音波)検査。ゼリーみたいなのをぬちょぬちょと塗ってぎゅうっと押し当てられるあれである。腹部のエコーは毎年やっているが、甲状腺や頸動脈のエコーは初めてだった。変なものが詰まってなければよいのだが。

今日も15時からは糖尿病教室。今日は看護師による「低血糖とシックデイについて」。糖尿病は血糖値が上がる病気。だから血糖値を下げるために食事療法や運動療法を行い、それに加えてインシュリンや血糖値を下げる薬を使う。しかし、そのコントロールはけっこう繊細で、かえって血糖値が下がりすぎる、というリスクもある。それが低血糖である。

低血糖になると、急に強い異常な空腹感、力の抜けた感じ、冷や汗
、手足のふるえ、動悸などの症状が現れる。さらにひどくなると、頭痛、眠気、異常行動、痙攣、昏睡といった症状が出るらしい。こうなったら速やかに糖分を補給してやらなければならない。そのため糖尿病患者は常に水に溶かして飲めるブドウ糖を持ち歩く。私も持ち歩いているが、ブドウ糖がないときはジュースでもなんでもいいので、とにかく糖分を採る。

低血糖のサインとして、症状を覚えてください、と配布された資料のうち1枚に大きくかかれていたのがこれだ。

ひ  冷や汗
ど  ドキドキ
い  いらいら
ぶ  ぶるぶる
す  空きっ腹(異常な空腹感)

もう少しましな語呂合わせはないんかい!と思わず突っ込みたくなった。症状は覚えられずに語呂合わせだけ覚えていそうだ。

シックデイとは読んでごとく「病気の日」のこと。風邪をひいたり、発熱、下痢、嘔吐、食欲がない、というときには血糖値が不安定になり、そのコントロールが難しくなるらしい。こういう場合はこういう対処法を、というレクチャーを受けた。

人によって低血糖の前兆といえるサインは異なる。看護師は自分のパターンを知っておいた方がいいと言うが、わざと低血糖になる、ということは怖くてできない。じゃあせっかく入院しているんだから病院でやれば、という他の患者の突っ込みに、さすがにそこまではやりません、とのお返事。どないせえっちゅうねん。

夕方、以前自分が所属していた山岳会の友人が面会に来てくれた。ネットではブログにコメントをくれたりとコミュニケーションはちょいちょいあったものの、実際にあったのは何年ぶりかわからないくらい久しぶりだった。山岳会の今の状況だとか、あの人は結婚したよとか子供が産まれたよとか、その他病気のことなども含めていろいろ四方山話をした。久しぶりに会えて嬉しかった。やはり持つべきものは友達である。

友人と話をしているときに主治医が来たので、ちょっと友人には待っててもらい、朝の検査の結果を聞いた。両手両足をしばって鞭でピシピシたたく検査(あれちょっと違ったかな)の検査結果はまだ出てないが、エコーの検査は問題なしだった。頸動脈、甲状腺、腎臓、ともに異常なしとのことで、いくらか安心した。

明日は何か検査があるのかな。今日の検査のうち、エコーは前日に知らされていたが、時間がぜんぜん違ったし、動脈硬化の検査はいきなり看護師に連れて行かれた。私が初日に医師に希望した腹部のCTは来週になるそうだ。一度自分の腹にどういう具合に脂肪がついてるのか、輪切りの状態でこの目で見てみたいのだ。まだまだフォアグラ状態かなあ。

5/13(水)
06:30 看護師にたたき起こされて起床
   体重測定
   採尿、採血
   血糖値測定
07:00 朝食(米飯120g、豆腐・ハクサイみそ汁、しらす卸、タラコ和え、牛乳、バナナ)
09:00 体温、脈拍、血圧測定
09:30 運動療法(エアロバイク20分)
10:00 血糖値測定
   シャワー
12:00 主治医回診
   昼食(ハヤシライス(米飯120g)、フレンチサラダ、ヨーグルト和え)
14:00 血糖値測定
14:10 なぜかやはりラジオ体操(第1、第2)
15:00-16:00 糖尿病教室(栄養士による正しい食事に関するレクチャー)
1700 検温、血圧測定
17:30 入浴
18:00 夕食(米飯120g、卵豆腐カニアン、きんぴら大根、里芋煮付け1/2、麩ミツバ清汁)
19:00 クイズヘキサゴン
20:30 血糖値測定
21:00 就寝

昨晩も3回夜中に目が覚めた。起床時間は6時だが、別にアナウンスが流れるわけではない。6時半に採血のため看護師に起こされるまで寝ていた。時間的にはたっぷり寝たはずなのだが、まだ眠たい。やはり眠りが浅いようだ。

今日の検査は採血と採尿。なのだが朝一番で終わってしまった。ところで、今朝の採尿は普通に紙コップに採取するものだが、それとは別に初日から「畜尿」というのをやっている。動物のお医者さん、ではなかった、おたんこナースで確か出てきたと思うが、トイレへ行ったら500ccのビーカーに尿をとり、自分専用の透明な袋の中にどぼどぼどぼと入れて、毎日の尿をためていく。この1日の量が重要なデータらしい。

ちょっと気になるのが、なぜか血糖値が「低い」のだ。空腹時血糖値の標準値は80〜110未満。ところが今朝の血糖値は75だった。昨日の14時も78と、標準値よりも低かった。70を切るようになると逆に低血糖になって危ない。糖尿病の治療において、低血糖のリスクはどうしても切り離せないものだが、それはインシュリンや経口薬の量やタイミングが適切でない場合の話。私の場合、入院してから血糖を下げる薬は1つ中止されたし、インシュリンも打ってない。普通に糖尿病食を食べて、あとは運動療法をやっているくらいだ。

昼食の直前に、血液検査の結果が出たとのことで主治医が病室に来た。ヘモグロビンA1cの値は6.2まで下がっていた。3月末の時点では7.6だったから、この調子でいけば正常範囲である5.8未満まで下がるのはそう遠くないだろう。朝の血糖値が低いことから、クリニックで処方された薬がまた一つ中止された。

検査結果を見ていると、他の数値も少なからず改善していて、これまた嬉しかった。特にずっと気にしていた肝臓の数値、GOT,GPTがなんと正常範囲内になっていた。これらの値はもう何年も前から基準値をかなりオーバーしていたので、これらが下がったのはありがたい。しかしまあ、「生活習慣病」とはよくぞ名付けたものだ。生活習慣を改めただけで、短期間でこんなに体が変わるとは。

15:00からは糖尿病教室。今日は栄養士による正しい食事の採り方について。今日のレクチャーは非常にためになった。なんせ今まで、どういう食事コントロールをしたらよいのか、何を食べてよくて何を食べてはいけないのかわからず、とりあえずカロリーの高そうな、やばそうなものには手をつけず、夕食は白米を抜いたりして極端に炭水化物を減らしたりしてきた。

今日のレクチャーでは、昔々家庭科の授業で習ったような記憶がある栄養素の分類について最初に解説があり、医師から指示された1日の摂取カロリーを各栄養素ごとに、これまた指示された比率に振り分けて食事をすればいいとのお話だった。しかし、これが難しい。

カロリーは80kcalを1単位として計算し、食材ごとに、たとえばごはんなら50gで1単位という計算をする。私の場合、1日のカロリーは1600kcalと指示されているので20単位。そのうち炭水化物は11単位が配分されている。これをさらに朝昼晩に振り分ける。11単位を3食に振り分けて4:4:3とすると、昼食に炭水化物を4単位=200gとなるので、白いご飯は(他に炭水化物がなければ)200g食べて、あとは残せばよい。食べていけないというものは基本的にない。ただ、栄養バランスを考えて必要な分を食べたら残せばいいとのこと。

と言うことはだ、実際に目の前にある食事を見て、これは何グラムだからこれくらい食べればいい、というように頭の中に食品交換表をたたきこむ必要がある。って、実際問題そんなこと実現不可能ではないだろうか。

まあ、完璧になんてどうせできるわけない。糖尿病の場合は炭水化物の量が重要なので、ごはんなら見た目どれくらいで何単位、パンなら、パスタなら、うどんなら、というところをある程度覚えて、あとは適当にカロリーオーバーにならない程度に気をつければいいのではないかなあ。カレーでもラーメンでもカツ丼でも食べてかまわないのだ。ただし、制限量だけ食べて後は残さないといけない。「残す勇気」が必要なのだ。

そして夕食。ここで「実践訓練」が行われた。運ばれてきた夕食のお茶碗は空っぽ。それを持って研修室へ行き、一人一人定められたグラム数のご飯を炊飯器からよそうのだ。私の場合は120g、入院してからずっとそうだ。これくらいかな?と目分量でご飯をよそって量りに乗せると140g。20gオーバーだった。う〜ん道のりは遠い。でも千里の道も一歩から。退院しても家で自分でよそって量るのを続けてみようかなあ。

5/12(火)
06:00 起床
06:30 体重測定
   血糖値測定
07:00 朝食(米飯120g、豆腐みそ汁、切干大根煮、カブ酢の物、牛乳)
09:00 腰が痛いらしい茶髪の看護師さんが体温、血圧測定
09:30 運動療法(エアロバイク20分)
10:00 血糖値測定
11:30 栄養士が来て、普段の食生活についてヒアリング
12:00 昼食(米飯120g、豚ショウガ焼き(ピーマン付き)、ミソ田楽、グレープフルーツ20kcal)
14:00 血糖値測定
14:30 なぜかラジオ体操
15:00-16:00 糖尿病教室(薬剤師によるインシュリンと経口薬に関するレクチャー)
18:00 夕食(米飯120g、白身塩焼、白和え、大根旨煮、ポテトテリーヌ1/2)
18:30 入浴
19:30 主治医の回診
20:30 血糖値測定
21:00 就寝

ところ変われば品変わる。ではない、床変われば品変わる、でもない。ぜんぜん例えになってない。昨日の夜は10回くらい目が覚めた。眠りが極端に浅かった。久々に睡眠障害の症状が出た。やはり自分は環境の変化に敏感なのか。

9時過ぎ、体温と血圧を計りにきた茶髪で腰が痛い看護師といろいろ話す。私のように肥満の患者は、体重を落とすだけで血糖値はかなり下がるとのことで、がんばってダイエットしましょうとのこと。

9時半から運動療法開始。エアロバイクを20分漕いだ。心拍数120、回転数50をキープしながら負荷をコントロールしてペダルを漕ぐ。いやはや懐かしい。昔々山に登ったりしてジムに通ってた頃は、心拍数150で60分とか、かなり無茶な鍛え方をしていたもんだ。鬱病で入院していた頃も、作業療法の一環の運動療法で、やはりエアロバイクを漕ぎまくっていた。

10時の血糖値測定のときに、茶髪で腰が痛い看護師に、自分も血糖値測定器を購入しようと思っているという話をしたら、使い方とか注意点をいろいろ教えてくれた。あらかじめどれくらいの値段なのかは調べてある。確か12000円くらいで、あとはランニングコストがかかるが、出せない金額ではない。自己管理がとても大切な病気である。こんなところをケチってはいかんだろう。

15時から糖尿病教室。今日は薬剤師による糖尿病で使う薬についてのレクチャー。最初にインシュリン注射の役割や種類、そして実際の使い方の解説。私は自分が糖尿病になるまで知らなかったが、インシュリン注射というのは、薬物中毒の人が覚醒剤を打つがごとく、普通の注射器で腕などに注射するものだと思っていた。しかし実際はそんな危なっかしいものではなく、太い蛍光ペンのような注射器の先に、鍼灸院で使うような細い針をつけて、おなかやお尻にあててワンプッシュ。針も細いしおなかやお尻は感覚が鈍いので、痛みは全くないとのこと。へー、そんな簡単なものなんだ。

それに加えて、「インシュリンを打つのは別に最後の手段ではない」ということも、読んだ本に書いてあったような気もするが、ちょっと目から鱗。インシュリン治療になったら一生インシュリンを打ち続けないといけない、というわけではなく、インシュリンを打つことによって弱った膵臓をしばらく休ませれば、膵臓がインシュリンを分泌する能力がまた蘇る、というのだ。私は一度膵臓がインシュリンを出す能力が低下したら、それは元には戻らないと思っていた。だから糖尿病は一生治らない、と言われているのかと思っていた。

続いて経口薬の種類や働きについての解説。血糖値が高くなる原因は、膵臓からインシュリンが十分な量分泌されなかったり、インシュリンは分泌されるのだが細胞が糖分を取り込みにくくなっている(肥満の人に多いらしい)と、人によって違うので、患者のタイプにあわせて適切な薬が処方されるとのこと。

するとますます昨日の日記にも書いたが、クリニックの医師はなぜHbA1cの値だけ見ていきなり薬を4種類も出したのだろうか。私はまだブドウ糖負荷試験も行ってないのに。ブドウ糖負荷試験とは、まず空腹時血糖値を計っておき、かなり濃い濃度のブドウ糖が含まれたジュースを飲んで、それから2時間後の血糖値を計る、という検査である。これによって、自分の膵臓はどれだけインシュリンを出す能力があるかわかるのだ。

今日まで検査といったものはまだなかったが、明日は採血と採尿があるとのこと。他にもいろいろ検査はあるのだが、その予定は前日に教えてくれるとのこと。主治医は回診の時に、明日の採血の結果に注目していると言っていた。

というのも、血糖値が良いのはわかっている。入院してから計ってきた血糖値がずっと正常の範囲内なのだ。その他に気になる数値があるという。それはメンタルクリニックで処方された薬に紛れ込んでいた「チラーヂン」という薬。この薬は本来甲状腺の数値に異常がある人が使う薬である。しかし、鬱を抑える効果もあるため、抗鬱剤と併用されることもある。精神科の医者ならば常識なのかもしれないが、内科の主治医にとっては初耳だったらしく、正常な人がこの薬を飲んだら、逆に甲状腺のに異常をきたすおそれがおるのではないか。それもひっくるめて色々な数値を総合的に見てみたいらしい。

てな感じで入院生活2日目は幕を閉じたのであった。

5/11(月)
10:00 入院受付
   身長、体重、血圧、血糖値測定
   看護師から入院生活についていろいろ説明を受ける
12:00 昼食 メニューは米飯120g、麻婆豆腐、ハルサメサラダ、りんご20kcal
14:00 血糖値測定
15:00-16:00 糖尿病教室(医師による糖尿病に関するレクチャー)
17:00 小沢さん辞任
17:30 血圧測定、脈拍測定
18:00 夕食 メニューは米飯120g、ハンバーグ(感激!)、ポテトクリーム煮1/2、コンソメスープ
19:00 入浴
20:30 血糖値測定
21:00 就寝

病室は思ったよりきれいで、一人分のスペースも広い。看護師さんの対応も丁寧で、同じ病室の人(4人部屋だが私ともう一人しかいない)もおとなしい人で、快適な入院生活を送れそうである。今日から当然食事療法だが、明日から運動療法で1日2回エアロバイクを漕ぐ。

その他、毎日15:00から糖尿病教室があり、日替わりでいろんな人がレクチャーをしてくれる。今日は医師による「糖尿病とはどんな病気か。どんな治療が必要か」という基本的なことで、すでに一生懸命勉強してきた私にとっては、知識の再確認となった。明日は薬剤師、明後日は栄養士によるレクチャーとのこと。

持ってきた普段飲んでいる薬のうち、精神科で処方された薬は病院預かりとなった。精神科に入院していた時は当たり前だったが、こういう普通の内科の入院でも薬が薬だけに、やはり病院側も扱いは慎重なようだ。内科のクリニックで処方された血糖値を下げる薬はこちらの主治医の判断で中止された。今日の糖尿病教室でも私が読んだ本にもあったが、治療の基本はまず食事療法と運動療法。それでも血糖値が下がらなかったら薬で下げる。それでだめなら(場合によってはだめでなくとも)インシュリン。なぜクリニックの医師ははじめから薬を使ったのだろうか?

教育入院とはいえ、暇な時間もたっぷりあるだろうから、暇をつぶすゲームやら勉強のための本やらいっぱい持ってきたのだが、いざベッドに横になると何もやる気が起きない。まあ、のんびりするもまたよし。