TOPに戻る
鬱るんです
躁鬱病のITエンジニア「はまー」が心と体の模様を記した雑記帳。 大手IT企業で心身ともにぼろぼろになり退職した後、ほそぼそと働いたり事業を立ち上げようとして頓挫したり、作業所に通ったり障害者雇用で働いたりと紆余曲折したが、今は無職な毎日。

日別アーカイブ:2009年5月12日

5/12(火)
06:00 起床
06:30 体重測定
   血糖値測定
07:00 朝食(米飯120g、豆腐みそ汁、切干大根煮、カブ酢の物、牛乳)
09:00 腰が痛いらしい茶髪の看護師さんが体温、血圧測定
09:30 運動療法(エアロバイク20分)
10:00 血糖値測定
11:30 栄養士が来て、普段の食生活についてヒアリング
12:00 昼食(米飯120g、豚ショウガ焼き(ピーマン付き)、ミソ田楽、グレープフルーツ20kcal)
14:00 血糖値測定
14:30 なぜかラジオ体操
15:00-16:00 糖尿病教室(薬剤師によるインシュリンと経口薬に関するレクチャー)
18:00 夕食(米飯120g、白身塩焼、白和え、大根旨煮、ポテトテリーヌ1/2)
18:30 入浴
19:30 主治医の回診
20:30 血糖値測定
21:00 就寝

ところ変われば品変わる。ではない、床変われば品変わる、でもない。ぜんぜん例えになってない。昨日の夜は10回くらい目が覚めた。眠りが極端に浅かった。久々に睡眠障害の症状が出た。やはり自分は環境の変化に敏感なのか。

9時過ぎ、体温と血圧を計りにきた茶髪で腰が痛い看護師といろいろ話す。私のように肥満の患者は、体重を落とすだけで血糖値はかなり下がるとのことで、がんばってダイエットしましょうとのこと。

9時半から運動療法開始。エアロバイクを20分漕いだ。心拍数120、回転数50をキープしながら負荷をコントロールしてペダルを漕ぐ。いやはや懐かしい。昔々山に登ったりしてジムに通ってた頃は、心拍数150で60分とか、かなり無茶な鍛え方をしていたもんだ。鬱病で入院していた頃も、作業療法の一環の運動療法で、やはりエアロバイクを漕ぎまくっていた。

10時の血糖値測定のときに、茶髪で腰が痛い看護師に、自分も血糖値測定器を購入しようと思っているという話をしたら、使い方とか注意点をいろいろ教えてくれた。あらかじめどれくらいの値段なのかは調べてある。確か12000円くらいで、あとはランニングコストがかかるが、出せない金額ではない。自己管理がとても大切な病気である。こんなところをケチってはいかんだろう。

15時から糖尿病教室。今日は薬剤師による糖尿病で使う薬についてのレクチャー。最初にインシュリン注射の役割や種類、そして実際の使い方の解説。私は自分が糖尿病になるまで知らなかったが、インシュリン注射というのは、薬物中毒の人が覚醒剤を打つがごとく、普通の注射器で腕などに注射するものだと思っていた。しかし実際はそんな危なっかしいものではなく、太い蛍光ペンのような注射器の先に、鍼灸院で使うような細い針をつけて、おなかやお尻にあててワンプッシュ。針も細いしおなかやお尻は感覚が鈍いので、痛みは全くないとのこと。へー、そんな簡単なものなんだ。

それに加えて、「インシュリンを打つのは別に最後の手段ではない」ということも、読んだ本に書いてあったような気もするが、ちょっと目から鱗。インシュリン治療になったら一生インシュリンを打ち続けないといけない、というわけではなく、インシュリンを打つことによって弱った膵臓をしばらく休ませれば、膵臓がインシュリンを分泌する能力がまた蘇る、というのだ。私は一度膵臓がインシュリンを出す能力が低下したら、それは元には戻らないと思っていた。だから糖尿病は一生治らない、と言われているのかと思っていた。

続いて経口薬の種類や働きについての解説。血糖値が高くなる原因は、膵臓からインシュリンが十分な量分泌されなかったり、インシュリンは分泌されるのだが細胞が糖分を取り込みにくくなっている(肥満の人に多いらしい)と、人によって違うので、患者のタイプにあわせて適切な薬が処方されるとのこと。

するとますます昨日の日記にも書いたが、クリニックの医師はなぜHbA1cの値だけ見ていきなり薬を4種類も出したのだろうか。私はまだブドウ糖負荷試験も行ってないのに。ブドウ糖負荷試験とは、まず空腹時血糖値を計っておき、かなり濃い濃度のブドウ糖が含まれたジュースを飲んで、それから2時間後の血糖値を計る、という検査である。これによって、自分の膵臓はどれだけインシュリンを出す能力があるかわかるのだ。

今日まで検査といったものはまだなかったが、明日は採血と採尿があるとのこと。他にもいろいろ検査はあるのだが、その予定は前日に教えてくれるとのこと。主治医は回診の時に、明日の採血の結果に注目していると言っていた。

というのも、血糖値が良いのはわかっている。入院してから計ってきた血糖値がずっと正常の範囲内なのだ。その他に気になる数値があるという。それはメンタルクリニックで処方された薬に紛れ込んでいた「チラーヂン」という薬。この薬は本来甲状腺の数値に異常がある人が使う薬である。しかし、鬱を抑える効果もあるため、抗鬱剤と併用されることもある。精神科の医者ならば常識なのかもしれないが、内科の主治医にとっては初耳だったらしく、正常な人がこの薬を飲んだら、逆に甲状腺のに異常をきたすおそれがおるのではないか。それもひっくるめて色々な数値を総合的に見てみたいらしい。

てな感じで入院生活2日目は幕を閉じたのであった。