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鬱るんです
躁鬱病のITエンジニア「はまー」が心と体の模様を記した雑記帳。 大手IT企業で心身ともにぼろぼろになり退職した後、ほそぼそと働いたり事業を立ち上げようとして頓挫したり、作業所に通ったりと紆余曲折したが、今は地方公務員。

寝付くのには少し時間がかかったろうか。目を覚まして「4:00頃かな?」と思って時計を見たら3:00だった。その次、「6:00だろう」と思ったら5:00だった。そして浅い断続的な眠りが続き、夢をずっと見ていた。最近睡眠の質が低下しているような気がする。そんなにたびたび目が覚めなかったのに。寝付きももっとよかったはずだが。6:00には「目覚めのヨーガ」を軽くやって起きた。もっと前から「もう起きようかな」とは思いつつ寝ていたのだが。

メールチェックしたが、自分個人宛のメールはない。山岳会のMLがほとんどだ。今日は特に多い。

朝食後はなんだかけだるい、というか「鬱の前兆」のような気がした。このまま寝てしまうかどうするか。「ねばならない症候群」の話を思い出して、「寝たいんだったら寝よう」そう思って寝る。風邪もまだ治ったかどうかわからないし。

9:00前になって、「作業棟に行こう」と思った。自分の意志なのか、超自我による「行かねばならない」を自分の意識と混同しているのかわからない。とにかく作業棟に行った。

作業棟に行って体脂肪率を計ろうとすると、電池が切れている。電池の交換をお願いしたら、手元にないというので取りに行ってくる、ということでしばらく待った。その間に作業療法士の実習生として来ている女の子と話をした。

基礎データを計り、体力テストを行う。今日はまあいい数字が出た。その後、一般トレーニングではなくて「マニュアル」を選択し、自分で負荷をコントロールすることにした。どれだけ自分は負荷に耐えられるか、どこまで心拍数を上げたらしんどいと感じるだろうか。そう思ってどんどん負荷をあげていき、160Wくらいで漕ぐ。心拍数も上がっていって、150を超え、155を超え、160を超えたが、しんどくない。さすがに危ないと思い、160を超えたら負荷を120Wまで下げ、心拍数が155以下まで下がるのを待ち、再び負荷をあげる。これを繰り返した。確かにいつもより息があがったし汗もかいた。が、動悸がする、胸がどきどきして苦しい、ということはない。30分を数十秒オーバーしてしまったが、消費カロリーは250kcal以上という、むりやり出したむちゃくちゃな数値が出た。

その後、ピアノがあいているのでちょっと弾いてみる。なかなか初見は難しい。いつの間にかT君がそばに寄ってきていた。T君とSちゃんはさっきもピアノを弾いていた。二人とも経験があるようだ。Sちゃんは歌を歌うのが好きなようで、一人でオンステージをやってずっと歌っていた。発声について少し教えてあげて、自分がベルカントの発声で声を出したり「荒城の月」を歌ったりすると、少しびっくりしたようだ。周りから拍手が来てちょっとびっくりした。その後もSちゃんは一人でステージで歌っていた。

病棟に戻ってきてSさんと話をする。20日ぶりに散歩したそうだ。「ねばならない症候群から脱した」と話している。「散歩しなければならない、て思う必要ないんだ」と悟ったそうだ。私も作業棟へ行くのは、「行かねばならない」のか「行きたい」のかわからない、という話をしたら、「でもはまーさんは行動するよね。決断が早いよね」と言ってくれる。Sさんは私のことを高く評価してくれているようだ。「前から決断は早い方だった?」と聞かれて「いや、昔から私は優柔不断でした。そういう自分の欠点を直す努力をしてきたから決断は早くなったのだと思うんですが、それが『ねばならない症候群』につながってるんじゃないかと思うんです」そう話すと妙に納得したようだ。自分で話しながら気がついていくことがあるが、これもまさにそうだ。私は周囲から見た「優等生」を演じ続けてきた。昨日のカウンセリングでも「優等生であり続けなければならなかった自分」に問題があったと思う、と話した。自分のことを「優等生」と表現したのは多分はじめてだ。本当は無意識の中に常にそれがあったのだろうが。

その後、山へ散歩へ行って帰ってくる途中で近所の保育園の散歩軍団とすれ違う。「おじちゃんどこ行くの?」「おじちゃんも散歩よ」保母さんは言うが、う~ん、そうかおじちゃんかぁ。まあそうだろうがちょっとショックだ。広場の角のテーブルのところにSKさんとNちゃんがいた。Nちゃんが「オカリナ吹いているのはまーさんですか?」と聞くので「そうだけど」と答える。私が作業棟の裏で吹いていたのを聞いていたらしく、悲しげなメロディーだったけどとてもきれいな音色だった、と言う。いつも山の中で吹いている、と言うと、山の中には行ったことがないので連れていってと言われたので、午後から一緒に行くことにした。

その後、約束したとおり山へ散歩に行く。けっこうな人数になった。SKさん、Nちゃんだけでなく、S君、Sちゃん、Tくんも来た。一番眺めがいいビーチチェアが置いてある場所では、はじめて来た人はみんな「すごいいい景色」と感激していたようだ。Sちゃんがハイになってきた。しゃべりまくる。「世の中で自分が一番好き」と彼女は話す。「神様なんていない。自分が神なんだから」私が入院してからたどり着いた考えに、この歳にしてすでにたどりついている。

場所を音楽堂に移す。Sちゃんがステージに立って延々と喋り続け、歌も入ったりした。完全に彼女のワンマンショーだった。しかし、彼女はすごい。17歳にして達観している。彼女はものごころついたときから6歳年上の兄に殴る蹴るの暴力を受けていたそうだ。いわゆるドメスティックバイオレンスというやつだ。でも彼女は泣かなかった。自分の首をつねったりして痛みを感じることによって、感情の転化を行っていたそうだ。一歩間違えばリストカットになりかねない。そして彼女は同級生の男の子が好きになって、その子が好きだから、自分で自分を好きになる、と決めたそうだ。そうやっていくうちに、本当に好きになってきたらしい。でも家で暴れたので、ある日「耳鼻科へ行くよ」と言われて精神科に連れてこられ、入院したそうだ。彼女は暴れた。そして保護室へ入れられ、手足と腰を縛り付けられたそうだ。その拘束はすぐ取れたそうだが、保護室には6日間も入っていたらしい。今の彼女の前向きな考え方からは想像がつかない。彼女は歌が好きで、J-POPの中から自分に勇気を与えてくれる曲を何曲も歌った。「何歳からでもやり直しはきくよ」彼女はそう言う。この歳にしてなんて達観しているのだろう。いろいろな本を読んできたが、Sちゃんの言葉が一番説得力がある、そう言うと、後から来たKGさんかKSさんかどっちか忘れたが「同感」と言った。若いからこそ乗り越えるのも早いのだろうか。それだけの軌道修正ができるエネルギーを持っているということか。

Sちゃんが話している途中から、S君の機嫌が悪くなってきたようだ。ぶるぶる震えているかと思えば、足下の落ち葉をちぎっては投げつけている。こんな若い子がこれだけのことを言え、前向きに生きていることに対して、彼の卑屈な心が拒否反応を示したのか、自己嫌悪に陥ったのか。以前、トランプをやっているときに彼がキレたという話を思い出す。SIさんの「S君は境界性人格障害じゃないか」という言葉も思い出す。どうもその傾向ありという気がする。

もうすぐ1時間たつのでそろそろ戻ろうか、と声をかけたら、1曲だけオカリナを吹いて、と言われた。Nちゃんが「悲しい曲がいい」と言うので、ただたけの「雨」を吹いた。

夕方からなんだか元気がない。風邪のせいか鬱なのか自分でもわからないが、とりあえず調子が悪いのは確かなので夕食後ベッドに横になる。準夜勤で交代したT看護婦がまわってきたときにSさんと一緒にからかったりはしていたが、咳は出るし鼻水も復活してきた。検温したら36.9℃だった。微妙なところだが、やはり風邪だ。状態によっては明日の外出は中止した方がよいかもしれない。今日はゆっくり寝よう。

ずっと寝ているが、ただ寝ているのは苦痛だなあ。メールチェックしたが、たいしたメールはなし。ただいま19:15。

20:00をまわった。今日はさっさと寝よう。イソジンがきれてしまったが、T看護婦に言うと新しいのをくれた。この辺は融通を利かせてくれてありがたい。


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