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鬱るんです
躁鬱病のITエンジニア「はまー」が心と体の模様を記した雑記帳。 大手IT企業で心身ともにぼろぼろになり退職した後、ほそぼそと働いたり事業を立ち上げようとして頓挫したり、作業所に通ったり障害者雇用で働いたりと紆余曲折したが、今は無職な毎日。

日別アーカイブ:2003年5月18日

昨日は珍しく普通に眠れた。朝は何時に起きたっけ?4時とか5時とか、そういう早い時間ではなくて、普通に起きた気がする。午前中はぼ〜っと過ごし、10時からTBSの「サンデージャポン」を観る。この1週間の話題が次から次へと流れていく。今日は白装束集団の話題はでてこなかった。白装束というと、以前町のいたるところで別の白装束集団が「無料お試しキャンペーンです」とか言ってただでモデムを配っていたが、あれはもう終わったのだろうか。

昼前に彼女からメールが入る。「今起きたところ」彼女は今日は寝坊らしい。「起きているけどぼ〜っとしている」と返事を打った。少しして彼女がうちに来て、一緒にパンを買って来て食べた。

今日は、「中華街に行ってタピオカ入りココナツミルクを飲むぞ」という予定だった。前々から行こう行こうと言っていたのだが、ずっとのびのびになっていたのだ。彼女は行く気満々だったが、実は私はあまり調子がよくなかった。あいかわらず頭はぼ〜っとして体がだるかった。だが、最近彼女と外へ遊びに行ってなかったし、来週の土日も彼女がバイトなので、無理を承知で行くことにした。

が、やはり調子が悪いものは悪い。駅で電車が来るまでベンチでぐったり座ったり、石川町の駅から中華街へ歩くまでもふらふらだった。西門の近くに雑貨屋さんができていて、彼女が「ちょっと見ていきたい」というので、彼女がお店を見ている間、店の前にあったベンチでまたまたぐったり。その後、店頭で売っているタピオカ入りココナツミルクを買って西門の手前で飲む。門から先に行くつもりは到底なかった。見ると、中華街の大通りは原宿並の人込みだった。調子が悪くなくても避けたかもしれない。ココナツミルクを飲み干してから回れ右し、帰途に着く。

家へ帰ってから、やっぱりしんどいのでしばらく寝ていた。クライミングジムに行った夢を見た。ガバホールドをがしがしつかんでは初心者向けのルートをハーネスもつけずに上っていく。前に室内クライミングをしたのはいつだったか。もう2年くらい前だっただろうか。今のこの弱りきった体では、すっかり肥えてしまったこの体では、到底クライミングなんかできそうにない。おそらくハーネスもウェストが入らないだろう。目標のルートを完登したときの達成感。あれはもう味わえないのだろうか。トップロープでなんとか5.10aを登れるかどうか、というレベルで止まってしまった。次にやるときはエイトノットからやり直さなくてはなるまい。

私が寝ている間、彼女は漫画を読んでいて、いつの間にか買い物に行ってきた。夕食にスパゲッティーを作ってくれて、それを食べながらテレビを見る。今日は夜、ずっとテレビを見ていた。「あるある大辞典」では「軽うつ」がテーマだった。

鬱のCMをやっていたり、最近ではマスメディアでも取り上げられることが多くなった。私が最初に鬱の症状を発した頃、こういう番組はやっていただろうか?少なくとも私は「うつ病」という言葉は聞いたことはあってもどういうものか全く知らなかったし、自分がどういう状態でどこへ行って誰に相談すればいいかもわからなかった。あの頃、こういう番組を見て何らかの予備知識があれば、最初に適切な治療を行っていれば、こんなにも苦戦しなくてもすんだかもしれない。

ストレスの多い現代社会に数多く存在すると思われる「うつ病予備軍」に「うつ病」というものの認知度を広げるこの手の番組はよいと思う。実際には、健康ブームに乗っかって「健康」をテーマにした番組を続けてきて、「体の病気」があらかたテーマとして片付けられたので、「心の病気」が採り上げられるようになったのかもしれないが。