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鬱るんです
躁鬱病のITエンジニア「はまー」が心と体の模様を記した雑記帳。 大手IT企業で心身ともにぼろぼろになり退職した後、ほそぼそと働いたり事業を立ち上げようとして頓挫したり、作業所に通ったり障害者雇用で働いたりと紆余曲折したが、今は無職な毎日。

自分は今、いったいどういう状態なのか。自分でもわからない。自分に問うてみるが答えは返ってこない。「人の考えていることがわかる機械」があったらまず自分に試してみたい。

つまりこういうことだ。今日もまたデイケアに行くことができなかった。今日は誕生日会で、朝からみんなで料理を作って昼からそれを食べながらわいわいする。15時からはガチンコ英検クラブ第3期初日。そういう予定だった。どれも楽しみにしていたはずだ。この中に自分を足止めする要素が含まれているのか。何を自分は拒否しているのか。

朝起きたときはどうってことなかった。5時半くらいだったろうか。いつものようにメールチェックして朝食を食べた。起きていればいいものを、また寝てしまった。どうしてまた寝てしまうのだろう。今日の場合でいうと、また眠たくなったから、単純なことなのだが。

その後は覚えていない。寝たり起きたりを繰り返していたような気がするが、気がつくと14時を過ぎていたと思う。それまでの間「行かなきゃ」と思った記憶がない。途中で目覚めたそのとき自分は何を考えていたのか。無意識に「行きたくない」という思いが働いてまた寝てしまったのか。つまりデイケアに行くことを「積極的に拒否」していたのか、あるいは何も考えることなく、布団にくるまっているのが気持ちいいのでただ寝ていただけなのか。つまり「消極的に拒否」していただけなのか。少なくとも今日は完全な「鬱」ではない。なにか自分の中に、自分の行動をさえぎる見えない壁のようなものが立ちはだかっている。デイケアのプログラムに対する心理的なプレッシャーなのか、外に出たくないというひきこもりの心なのか。自分が何を考えていて何を感じているのか、自分でもよくわからない。今日の心理状態で、おそらく先週の卓球大会やハイキングのような「強い動機づけ」があれば動けるのかもしれない。いや、そもそもそんなにモチベーションが高ければ今日のような心理状態にならないのか。

昼から何をしていたかもあまりよく覚えていない。多分ずっと寝ていたのだろう。夕方になると電気を消し、部屋を真っ暗に消して寝ていた。バイトが終わってやってきた彼女が部屋に入って、電気が消えているのでちゃんとデイケアに行ったのだろうと思ったようだ。

明日は診察だ。明日の診察は自分でちゃんと行かねば。毎月会社に提出している「傷病手当金請求書」の医者の診断の欄を書いてもらわなければならない。できるだけ貯金をくずさずにこの傷病手当で細々と食いつないでいる身としては、これを書いてもらわないとお金に困ってしまう。そういえば知り合いのうつ病仲間から聞いたところによると、ある本に「家族や知り合いがうつ病になったときにどのように接してあげたらいいか」ということが書いてあったそうなのだが、その中に「経済的な心配をさせないようにする」とあったらしい。しかし一人暮らしでは否が応でも心配せざるを得ない。せっせと家計簿を一円単位でつける毎日である。一円でも狂うとイヤなものだが、そういう性格が災いの元だとは自覚している。もっとアバウトになれないものか。

今日はまるで何もやる気がしなかったので、何もしなかった。できなかったではなく、あえてしなかったと書こう。
起きたのは6時ころだったか。4時頃に一度目が覚めた記憶がある。サイレースを1mgに減らしてからもわりとちゃんと眠れている。いつも通り起きてからメールチェックをしたり朝食を食べた後、な〜んにもやる気がしないので早々に「今日はデイケアもお休み」と決めて寝てしまった。そして午前中の記憶がない。ぐっすり眠っていたのだろうか。いつもなら寝たり起きたりを繰り返すのだが、記憶がない。これだけ寝てしまうというのは、サイレース1mgでもまだ眠材が強いのか。それにしても中途覚醒はある。

昼になってから昼食を彼女と一緒に食べ、ビデオを借りてきて一緒に観たり、ついでに借りたCDをCD−Rに焼いたりしていた。何もしなかったとか言いつつそんなことはやっている。ほしかったCDがレンタルショップに並んでいて、今日はキャンペーンで新譜でも一枚190円で借りれたのでラッキーだった。借りたのは一枚が山下達郎の「RARITIES」、俗称「裏ベスト」と言われているやつだ。聞き覚えのある曲がちらほらあって聞いているとご機嫌。映画「ジュブナイル」の主題歌もあった。ちょっと子供向きっぽかったけど、あの映画もおもしろかった。もう一枚は、スピッツの曲をいろんなアーチストがカバーしたアルバム「一期一会」。最近スピッツの最新アルバム「三日月ロック」やベストアルバムを繰り返し聴いていて、ちょっとスピッツがマイブームなのだ。ロックと言いつつフォークっぽいところが好き。

やはりどこか調子が悪かったのだろうか。夕方2時間ほど眠ってしまった。起きるといつの間にか彼女が夕食の準備をしていた。ご飯を食べてテレビを観て、またCDを聴いてまったりとする。今日は久しぶりに山岳会の集会に参加するつもりだったのに、すっかり忘れていた。夕方眠たくなったときに「これは行けないな」と思った記憶はあるのだが、欠席連絡をするのをすっかり忘れていた。あちゃ〜。

なんだかんだいいつつ、まあ自分の好きなことはやっているし、嬉しがってCDの話なんかを書ける状態なので、今日はまだいい方かもしれない。もっと鬱な状態だと本当に何もしないで寝てばかりか、あるいは「やるべきことはやってないくせに自分の好きなことはちゃっかりやりやがって」と自虐モードに陥ることうけあいだ。昨日はかなり状態が悪かった。今日は昨日よりだいぶましだ。焦る必要はない。明日行ければいいのだ。明日は英検クラブの初日だから、ぜひとも行きたいところだ。

そして今日はブルーマンデー。
そう、行けなかったのだ。
なぜ行けなかったのだろう…。

夜中3時頃目が覚める。再び寝る。5時頃目が覚める。普段ならここで起きるが今日はまた寝た。そして6時頃目が覚める。そして起きて朝食を食べた。そしてまた寝た。

8時半頃目が覚める。「行かなきゃ」という思いが一瞬頭をよぎるが、次の瞬間「まあいいや、午後からにしよう」と自分を甘やかしてしまう。そしてまた寝てしまう。途中何度か目が覚めかけた。いや、覚めたのだろうか。あまりよく覚えていない。目が覚めたときに「行かなきゃ」そう思ったような気がするが、自分で自分に言い訳をするかごとく、頭の中でその言葉をつぶやいただけのような気がしてならない。そう、本当は行きたくない、ここから動きたくないと思っているのに、それをごまかすかのように「本当は行くつもりなんだぞ」と自分で自分を無理やり納得させているかのような、あるいは自己弁護しているような、言い訳をしているような、自分をあざむいているかのような。

結局起きたのは14時過ぎ。15時からのカウンセリングも間に合わない。「またやってしまったか…」自分で自分が嫌になる。ほんとつくづく嫌になる。なぜなのか。昨日はそんなに調子が悪くなかったのに。だが、昨日の晩に、心の片隅に「ひょっとして明日も無理かも」という予感があったことに自分は気がついていた。それに気がついていることに気がついていないふりをしていたような気がする。その予感は、抑圧して目をそむけている自分の心の本音かもしれない。それを正視することができない。そこに歪みが生じる。「ねばならない」と「したい」のギャップを自分でうまく調節できず、ただひたすら自分を責めている。そんな自分がますます嫌いになる。

夜になって突如不安が襲ってきた。何もできない自分が悲しい。いつまでこの状態が続くのか。いつかマトモな人間に戻ることができるのか。不安に襲われ情緒不安定になった自分を震えが襲う。著しく精神的に不安定になると自分は体中、特に頭がぶるぶる震える。ほんの5分ほどだったかもしれないが、ぶるぶる震えていた。ただひたすら悲しくて。ただひたすら自分がうらめしくて。「自分に厳しすぎるんだよ」彼女もそう言う。「自分に甘い」自分を許すことができないゆえの自分の厳しさなのか。いかん、またループする。こういうときは開き直った方がいいのだ。口で言うのは簡単だが、そんなに簡単ではない。明日はどうなるのだろうか。

今日は昨日よりも調子がよく、久しぶりに外をぶらぶら散歩した。
朝は確か5時半くらいに起きただろうか。その後寝たり起きたりを繰り返し、10時半くらいからずっとテレビを見ていた。日曜日の朝はTBSの「サンデージャポン」がおもしろい。最近のアイフルのCMを見て「これは金を借りる人よりも犬を買う人が多くなるんじゃないか?」と思っていたら、実際にそのCMの効果でチワワが大人気、というのを番組でやっていた。考えることは誰も同じようなものだ。

昼から彼女と一緒にパンを買ってきて家で食べ、バスに乗って元町へ。久しぶりに元ブラし、そのまま山下公園へ行って、公園沿いのいちょう並木を歩く。目に鮮やかな黄色がどこまでも続いてきれいだった。そのまま中華街をくぐり抜け、またバスに乗って帰ってきた。寒かったけど、彼女とは久々の外出だった。今月は調子を崩すことが多かったので、外へ遊びに行くことがなかった。今日はいちょうが見れてよかったが、自分の好きなもみじの赤は見れなかった。この辺ではどこに行けば見れるのだろうか。京都にいたときは、京都の山奥の紅葉が真っ赤で、それはそれはきれいだった。あの紅葉は今でも目に焼きついている。さしずめ「東山魁夷の世界」といったところか。あの紅葉をもう一度見てみたい。

家に帰ってからは撮りだめしていたビデオを観て、夕食は今日は手抜きで宅配ピザにする。けっこう歩いたのでさすがにちょっと疲れた。でもここちよい疲れである。昨日と比べると調子は上り傾向にあるので、明日はぜひともデイケアに参加したいところだ。最低でもカウンセリングは行かねば。先週もすっぽかしてしまったし、しゃべることはたくさんあるのだ。

今日はお休み。一日中寝ていた。

昨日の疲れが身体的にも精神的にも出たようである。ま、最近のパターンだ。朝はいつもの通り早く目が覚め、5時半頃だったかメールを食べ、朝食をチェックする。もとい、メールをチェックして朝食を食べた。いかん、頭が混乱していて書いていることがめちゃくちゃだ。そして起きてぼんやりテレビを観たり、また寝たり、というのを繰り返していつの間にやら15時過ぎ。体も疲れているし頭もぼ〜っとして動きが鈍い。遅めの昼食を買いに外へ出る。けだるさが全身を襲う。まるでしゃきっとしない。軽い鬱が入っているようだ。

その後もぼんやりテレビを観たりまた寝たりしてだらだら過ごす。休日だからよかったようなものの、これが平日だったらまた「やれやれ、今日もだめだったか」となるところだ。まあ焦る必要はない。少しずつ回復していけばいいのだ。明日も休みだからじゅうぶん休息して調子を整え、来週に備えよう。