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鬱るんです
躁鬱病のITエンジニア「はまー」が心と体の模様を記した雑記帳。 大手IT企業で心身ともにぼろぼろになり退職した後、ほそぼそと働いたり事業を立ち上げようとして頓挫したり、作業所に通ったり障害者雇用で働いたりと紆余曲折したが、今は無職な毎日。

カテゴリー:その他諸々

SNSを見てると、次の元号が「令和」と決まってから情報システム業界が騒がしい。どうやら「令」には2種類の文字コードがあるらしい。

こういうケースは想定していたかなあ。していなくってもあと1ヶ月でなんとかしなくちゃならない。幸運を祈る。

青木祐子「これは経費で落ちません!」読了。おもしろかった。経理部の女性社員の目から見た人間模様。他人の人生にはできるだけ介入したくないが、否が応でも巻き込まれてしまう。主人公みたいなドライな性格はスッキリするようで、却ってストレスがたまるような気がする。なんとなくこういう女性とはつきあいたくないなあと思ってしまった。なんというか、無駄のない生き方なのだが、人生には無駄が必要だと思う。自分の人生も無駄ばかりだ。とは言え、毎日家計簿をつけて、1円でも残高が合わないと気が狂いそうな私や妻は主人公と同じ穴のムジナかもしれない。我々は経理向きかもしれないな。

「今送ったメール間違いだから。見ずに消せ!」という話は、タイトルを見ただけで笑ってしまった。これ、昔いた会社でも庶務の女の子がやったなあ。事務連絡で部内同報アドレスに出すことが多かったから、他の女の子との雑談メールを間違えて同報に流してしまった。その内容が、詳しくは忘れたけどちょっとやばかったと思う。そのあとどうなったのかも覚えてないや。あとメーリングリストに返信したらMLに流れてしまうのに、それを忘れて個人宛に送ったつもりがMLに流れてしまったりとか。

この本のラストは、う~気を持たせつつ終わってしまった。続きが気になる~。続編も借りなくては。予約したら3人待ちだった。もっと早く予約していればよかった。

先日書いた、兄から電話があって連休中に家族会議があるので大阪に帰るという件だが、やっぱり行かないことにした。時期的にリスクが高すぎる。

前に失職して体調がどん底に落ちてから、調子が良くなったり悪くなったり入院したりを繰り返して、7年かけてやっと作業所に通えるかというところまでこぎつけた。やっぱりこの大事な時期に体調は崩したくない。一昨年に大阪に帰った時は、その後3週間寝込んだ。今度また調子を崩すとまた回復するのに時間がかかるかもしれないし、最悪の場合じゅうぶん回復しなくて、また逆戻りになるかもしれない。それだけは絶対に避けたい。

その後の兄からのメールでは、

「集まる目的がいまいちはっきりしないので、もうちょっと先に考えておかないといかん。
何かを決めるというより、知っておくべきことや考えるべき事柄を家族で共有することが今度の目標か。」

という、なんとも曖昧な話なのだ。何か重大なことをその場で話し合って決めるというわけではない。と言うか、今は決めるだけの判断材料が揃ってない。一番重要な情報がわかっていないし、それが明らかにならないと話し合う内容が初っ端から違ってくる。弟たちはその辺の事情からして理解していないので、そこから認識を合わせるだけで終わってしまうかもしれない。そんなもん大きなリスクを負って出たってしかたがない。

一番の問題は、家族内のことなので詳しくは書けないが、その「一番重要な情報」を調べるすべがない、ということだ。これに関しては大阪の家族になんとかしてもらわなくてはいけないのだが・・・。

松岡圭佑「催眠」読了。催眠療法とか解離性同一性障害、すなわち多重人格が出てくるミステリーで私が好きなジャンル。読んでいて面白いのだが、カウンセラーが街なかで見かけた人を気にかけて、善意で勝手に心理療法を始めるという展開はちょっと無理があるのでは?と思った。臨床心理士が相談者に催眠療法をかけたりして、そんなことあるんかいなと思っていたら、巻末にちゃんと「これはフィクションで、実際にはそんなことしまへん」と注意書きがあった。

多重人格というと思い出すのはダニエル・キイスの「24人のビリー・ミリガン」。あの本は面白かった。本当に実話なんだろうか、人格を統合することなんかできるんだろうか、とか色々なことを考えて読んだなあ。「催眠」では交代人格に関する記述が「ビリー・ミリガン」と矛盾するところがある。どうなんだろう?やっぱこれもフィクションだからそういうものなのかな。

ところで、私は催眠療法を試してみようとしたことがある。うつ病(実際は躁うつ病だが最初の診断はうつ病)になって通院を始めたが一向に良くならず、どうしたらいいだろうと藁にでもすがる思いでいろいろ調べていて、自分に「自分は気力が出る。何ごとも意欲的に取り組むことができる」というマインドコントロールをかけられないか、と思いついた。そしてマインドコントロールについて調べていくと、催眠が深く関係していることがわかったので、催眠術の本を買ってきた。自己催眠をかけられないか、と思ったのだ。しかし本を読んでいくと、自分で催眠をかけるにはまず他人にかけることができないといけないと書いてあり、それは無理だと思った。しかし諦めずに、そうなると人にかけてもらうしかない、と思ってまた調べたら、催眠療法というものがあるということを知った。そういうことをやってくれる「催眠療法センター」というものを見つけて行ってみた。最初にいろいろ説明というかカウンセリングみたいなことを受けて、70万円かかると言われて、こいつはインチキだ、と思ってやめた。

いろいろ迷走していた時期だった。変な宗教に取り込まれなくてよかった。まあ私は宗教嫌いで、当時も宗教を勧めてくる人が何人かいたが、ことごとく突っぱねてたけど。

大阪の兄から電話があった。4月~5月の連休中に家族会議をやるから来れるか?との話だ。前々からの懸案事項だったことを話し合うことになった。父と兄弟4人、男ばかり。「来れるか?」との問いには、今の体調ではまあ行けるだろう、という答えになるが、問題はその後だ。戻ってきてから体調を崩すとちょいと困る。順調に行ったらその頃には作業所に通っているか、あるいはもうすぐ通い始めるという予定である。そこでいきなり調子を崩したくはない。

一昨年に法事のために帰阪した時は、2泊3日でいろいろな予定を詰め込んだ過密スケジュールだったというのもあるが、横浜に戻ってきてから3週間寝込んだ。兄の家で1日目は1時間、2日目は4時間しか眠れなかったのだ。去年に同期会のために日帰りで京都に帰った時も、5日間寝込んだ。一時的に調子を崩しても、ゆっくり休んでいればそのうち回復することはわかっている。作業所にもどこにも通っていなかったらそれでもいいだろう。しかしせっかく就労のスタートラインに立ったばかりでそれは避けたいところだ。

さてどうするか。これが法事なんかだったら断ってもいいが、重大な家族会議である。自分抜きで話を進めてもらうこともできなくはないが、話の流れで自分が口を挟みたいところも当然出てくるだろうから、出ないというわけにはいかない。下の弟の希望で、十連休の最初か最後くらいがいい、ということなので、4月27日か28日辺りでセッティングしてもらうように希望を出しておいた。連休の頭で調子を崩しても、その後はしばらく大型連休で作業所は休みだろうから、その間に体調を立て直せるかもしれない。

大阪に帰るのは大きなリスクがあるが、今週の土曜日には利用している福祉施設で面談があるし、来週の月曜日はメンタルクリニックの診察があるので、福祉施設の職員と主治医に相談だな。作業所への見学は予定通り4月9日に行くが、通所は連休が明けて私の体調が整いしだい、ということにさせてもらおうかと今はぼんやり考えている。

ついでに、6月9日に法事があるけど、とも言われた。6月にあることはわかっていたがそれは上の理由で欠席することにしていた。さてどうなることやら。