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鬱るんです
躁鬱病のITエンジニア「はまー」が心と体の模様を記した雑記帳。 大手IT企業で心身ともにぼろぼろになり退職した後、ほそぼそと働いたり事業を立ち上げようとして頓挫したり、作業所に通ったり障害者雇用で働いたりと紆余曲折したが、今は無職な毎日。

カテゴリー:日々の出来事

前々から、貯金はあと数ヶ月しかもたない、と書いてきた。貯金がなくなったら、もうあとは生活保護に頼るしかない、と書いてきた。

改めて生活保護について調べてみた。現金や貯金を全部集めても10万円以下にならないと申請できない、それは前から聞いていた。人生綱渡り状態。だけど、先日うちに来てくれた友だちから、実は前借りもできると教えてもらった。まだ調べつくしてないことがある。

それで、改めていろいろ調べてみると、高価な宝飾類や車、不動産などは売却指導が入る、つまりそれらを売っぱらって、それでも金がなければ、ということは知っていたのだが、貯蓄型の生命保険に入っていると、それを解約しなければならないこともわかった。

それで、私はもう生命保険は解約してしまっているのだが、妻の方の保険はまだ解約していない。いま解約すると、いくらくらいの解約返戻金が戻ってくるのか妻が問い合わせた。

すると、

あと1年くらいはしのげるくらいの、予想よりかなりいい金額が返ってくることがわかった。

経済的な面でプレッシャーを感じていたので、少しだけ肩の荷が下りた。しかし、私と同じく妻も病気を抱えているため、保険は解約すると二度と入れない。これは最後の最後にとっておく手段である。その大前提としては、何らかの理由で障害年金の支給が停止されないことであるが、これはまあ大丈夫だろう。

そして、「これで最後の大きな買い物」として、二人して欲しがっていた(いや自分だけ?)iPadを買ってきてしまった。贅沢である。むっちゃ贅沢である。だけど、どうしてもほしかった。以前の自分なら発売されたら真っ先に飛びついていただろうが、今では喉から手が出るほどほしかったのに、こんなの贅沢だから、とずっと我慢していた。しかし、まだ経済的な猶予が多少生まれた、ということで、つい誘惑に負けてしまった。

買ってきてさっそくいじくり回す。おもしろくて仕方がない。買ったからには使い倒す。大事に大事に使い倒すのだ。

昨日は友だちのホームパーティーへお誘いを受けていたが、ノロにかかった妻一人を残して旅立つわけには行かないので、やむなく欠席した。本当に久しぶりの人ばかり来る予定だったので残念だったが、少しだけだがSkypeのビデオチャットでみんなとやり取りした。懐かしい山の仲間たちの顔ぶれが液晶モニタの向こう側に並ぶ。同時にその小さなお子様たちも。

私が山岳会で実質的に活動していたのは、もう10年くらい前のことだ。あれからみんな変わってないように見えるが、あの頃はみんな独身だったのに、今はみんな結婚して子持ち。ほとんどが山岳会の仲間どうしの結婚。合唱団もそうだが、サークルって結局出会い系になるんだよな。

昔は山に登って火をおこしてご飯を炊いていた仲間たちだが、今では子ども連れのホームパーティー。Skypeで話す友だちの声よりも、その後ろで高周波を発生させるギャングたちの声のほうがうるさいくらい、元気な子どもたちだった。

またいろいろイベントにも声をかけてもらいたいし、家にも遊びに来てもらいたい。せっかく人様をお呼びできるくらいのところに引っ越せたのだから。

先日ひいた風邪はすっかりよくなった。医師は勝手にノロだと決めつけてたが、結局ノロではなかった。

しかし、事態は思わぬ方向へ。

昨晩、妻がいきなりトイレで嘔吐した。その後もトイレを行ったり来たり。

「間違いなくノロ」

彼女はそう言いきった。実は2006年にノロが大流行したときにも、妻はノロにやられているのだ。そのときと全く同じ状況であった。

私が風邪をひいたときには、妻は一生懸命看病してくれたが、自分は今何もできない。熱を出して寝込んでいるわけでもなく、要は食中毒のようなものだから、ノロには太刀打ちできないのだ。

今日になってもまだ症状は続いている。あまり続くようだと、病院へ行って点滴をうってもらわなければ。前回も2日目の夜になってから、マーライオンのようにがばーっと嘔吐してしまい、妻はそれですっきりした、と言っていたが「いやいやいやいやダメダメダメダメ」とタクシーを呼んで夜間急病センターに連れて行った。そこで点滴を受けて回復した。出すものを出しても、今度はすぐに常食を食べられるわけではないので、点滴で栄養補給しなくてはいかん。

そして自分は必死に手を洗い続けるのであった。ノロウイルスにはアルコール消毒も効かない。ひたすら石鹸と水で手を洗うしかないのだ。ただひたすらに。ひたすらに。

と昼間にここまで書いたが、夜になって落ち着いたようだ。とりあえず一安心。とんだクリスマスイブになった。

一昨日の夜、夜中に眠れなくなって、喉がやたら乾いて、体の節々が痛くなってきた。

そして朝になってから、嘔吐した。かなり苦しかった。熱は38℃を超えていた。

なんとか這うように近くの内科クリニックへ行って、診察を受けたが、最初に「嘔吐した」と話したら、

「最近お腹の風邪がとても流行っています。その半分はノロです。現時点ではノロかどうかわかりませんが、お腹も張ってますし、とにかく出しきってください」

と言われた。

しかし、その後は嘔吐することもなくお腹を下したりすることもなく、ただひたすら熱にうなされていた。熱はずっと38.7℃くらいで、むちゃむちゃしんどかった。

一晩経って、ようやく熱が37.2℃まで下がって、関節の痛みも和らいだ。けっきょくただの風邪だったようだ。

しかし、けっこう腕のいい先生で評判なのだが、最初に「嘔吐した」と話しただけで、お腹の風邪かノロと決めつけられるとは・・・。そう言えば喉の奥を見ることもなく、聴診器をあてることもなかった。なんなんだかなあ。

今もまだ関節がちょっと痛い。早くよくなってくれ。

今日、友だちが家に来てくれて、いろいろお喋りをした。かつて自分が山岳会に所属していた頃の仲間で、すっかりご無沙汰だった。前に会ったのはいつだっけ、と思い返すと、2005年に山岳会の仲間が入院して、そのお見舞いに行った時に会ったかな、ということは7年ぶりだった。その頃の自分は山岳会を休会中で、その後退会したので、今まで会う機会がなかった。

しかし彼女は自分のブログを読んでくれているみたいで、久しぶりにお茶でもしようよ、とメールをくれて、家に来てもらった。前のアパートだと狭過ぎて、とてもお客様を招待することはできなかったけど、今の団地ではちゃんと人をお招きできるのが嬉しい。

彼女は、自分の印象では「何かオーラをまとっていて、物事の真贋を見抜く力」を持っている「不思議ちゃん」みたいな存在。話しているだけで心が癒される。私がいろいろ困っているところに女神のように降臨し、自分のためにいろんな情報を調べて教えてくれたり、いろんなアドバイスをくれた。4時間くらいお喋りしただろうか。あっという間に時間は過ぎ去った。

思えば、友だちとは電話で話しても、実際に会って話すこと自体がずいぶん久しぶりだった。それだけに今日はとても楽しかった。やはり自分、ずいぶんと「人とのつながり」に飢えていたようだ。

自分は本当に友だちには恵まれているなあ、とつくづく感じる。みんなが支えてくれている。だから、自分はここに立つことができる。ここに存在することができる。いくら感謝してもしきれない。遠くの親類より近くの他人とは正にこのことだろう。

何回でも書こう。

「友だちは財産である」