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鬱るんです
躁鬱病のITエンジニア「はまー」が心と体の模様を記した雑記帳。 大手IT企業で心身ともにぼろぼろになり退職した後、ほそぼそと働いたり事業を立ち上げようとして頓挫したり、作業所に通ったり障害者雇用で働いたりと紆余曲折したが、今は無職な毎日。

カテゴリー:日々の出来事

先週の土曜日に、最初に勤務していた会社の同期会があった。体調が心配だったし、当日も好調だったとは言えないが、行ったら行ったでテンションがあがって、その反動が来て毎日疲れている。まあ、想定の範囲内ではあるが。

同期会は、半分は楽しかったけど、半分はつらかった。みんな仕事もプライベートも充実していて、出世して偉くなっていたり、転職して会社を起こした人もいた。なんだか自分が場違いなところにいる気がした。

何人もの人に「今どうしてる?」と聞かれて困った。自分がうつ病であることや、休職していたことを知っている人は限られている。遠回しに言ったり、「ほそぼそと働いている」と言ったり。楽しい場であまりしめっぽい話はしたくなかった。

3年も休職した挙句、復職しても半年しかもたずにひっそりと辞めた自分である。寮にいた頃は同期の仲間とドライブに行ったりしていたが、だんだんプライベートなつきあいも浅くなり、寮を出たあとや携帯を変えた時にも、誰にも自分のプライベートな連絡先を教えていなかった。

それから9年間、今まで鳴りを潜めていた。

新人研修以来、20年ぶりに会った人もたくさんいた。そうでなくとも、ずっと疎遠になっていた自分である。自分を覚えている人も少ないだろう、そう思っていた。しかし、案外そうでもなかった。「お前、太ったな」と何人もの人に言われた。普段ならあまり嬉しくない言葉であるが、そう言われるのは自分を覚えてくれている証拠。素直に嬉しかった。

再びつながった細い糸である。その糸をたぐり寄せると、たくさんの仲間がいた。それだけで十分な収穫だった。

いつの間にかもう10月ではないか。先週風邪をひいてから、それがなかなか抜けなかったのでちょっと焦った。熱は1日で下がったのだが、その後ずっと咳と痰と鼻水が出て、どうしようかと思っていた。

明後日はいよいよ最初に勤務していた会社の同期会。17時からスタートで、20時からは二次会が予定されている。一昨日来た幹事からのリマインダーメールによると、出席予定者は60人に増えているという。入社から20年経って、90人中60人が集まるとは凄い。

体調はなんとかなりそうだ。最近はしんどさも抜けてきた。なんとか明後日の1日だけは元気で楽しませてください。お願いします。誰にお願いすればいいのかわからないけど、とにかくお願いします。

風邪をひいてから4日目。熱は1日で下がったが、まだ咳と痰が出て体がだるい。なんとか6日後の土曜日までには元気になりたい。土曜日には、最初に勤務していた会社の同期会があるのだ。

自分が就職したのは1994年。ちょうど20年前である。それから鬱を発症し、紆余曲折あって3年も休職した挙句、ようやく復職したのに、半年ちょっとしかもたずに結局退職した。

会社を辞めた時には、とにかく悔しかった。復職した時には同期の友達が何人か集まってくれてお祝いもしてくれた。それなのに、すぐに辞めてしまうなんて、みんなに申し訳なかった。自分は後ろめたさを感じ、誰にも自分のプライベートな連絡先を教えずに、ひっそりと会社を後にした。

それから9年。9月の半ばにFacebookで「誰か知っている友達いないかな」と名前で検索していたら、その会社の同期で、寮も同じだった友達がヒットした。昔のことは自分の中ではもう吹っ切れていて、素直に「久しぶり~」と、メッセージと友達リクエストを送った。向こうも驚いて「超!!!」と返してくれた。そして、タイムリーなことに、104日に同期会があるから来いよ、と教えてくれた。東京駅の近くで、17時スタート。

自分は迷った。なんせ体調が不安定なのだ。何かの約束をしておいてドタキャンするのがつくづく嫌になっている。それに、出先で調子が悪くなった時に、東京から自宅まで戻ってこれる自信がない。それから、会費も今の自分にとってはちょっと痛い金額である。昔ならば普通に出せていた金額なのだが。

しかし、せっかく繋がった糸である。一度は自分で切った糸である。それを手繰り寄せたい。久しぶりにみんなに会いたい。そう思って、出席することにした。既にFacebookつながりで、何人もの友達とも繋がった。今度は会って話をしたいのだ。

幹事の2人は自分のことを覚えていてくれた。幹事から送られてきたお知らせによると、なんと同期90人のうち、55人も出席予定だという。まさに「大同期会」である。20年も経ってこれだけ集まるとは。これはますます楽しみだ。

体調に万全を期すために、東京駅のすぐ隣の神田駅前のカプセルホテルをおさえた。当日も早めにチェックインしてから少し横になって休んでから、会場に向かうことにして、帰りもそのままそこに泊まればいい。

だから、あとは当日に動けるかどうか。そこに照準を合わせて体調管理をしていこうと思っていた。その矢先に風邪をひいてしまったのだ。

なんとか間に合ってくれ。そして当時だけでいいから、元気になってくれ。たとえその後1ヶ月は寝込んでもいいから。

今日は起きた時はちょっとしんどいかな、と思ったけれども昨日ほどではない。天気もいいし、ちょうど近くで大道芸のイベントをやっていたので、散歩がてら見に行った。

いくつもの会場でいろんなパフォーマーが演じているのだが、とても全部は見れない。パフォーマンスが始まってから見ようと思っても、すでに黒山の人だかりで見えやしない。パンフレットを見て、自分が見たいものは開始時刻よりも前に行って陣取っておかないといけない。

結局まともに見れたのは3つだが、その1つ目の「人間美術館」という芸では、いきなりパフォーマーの人に手を引っ張られ、芸を手伝わされてしまった。こういう舞台で目立つのは割と好きだったりするので、参加できてちょっとラッキーな気分。大道芸デビューをしてしまった。たくさんの人が写真を撮ってたから、誰かが自分の写った写真をどこかにアップしているかもしれない。まあいいけど。

2つ目に見たブレイクダンスの2人組ははすごかった。ドイツのコンテストで2年連続優勝しているという実力派。アクロバティックな技が続き、途中から見ていて何がなんやら。う〜ん、人間技とは思えない。テレビでは時々見かけるが、実際に目の前でみたらド迫力。

3つ目に見たのは、有名な「風船太郎」。何年か前まで深夜に放送していた「あらびき団」を観ていた人ならご存知だと思うが、巨大な風船を頭からかぶったり、風船の中から顔だけ出してぴょんぴょん飛び跳ねたり、その他風船を使ったマジックやら何やら。最後に大きな風船を割ると、たくさんの小さな風船が宙を舞って、子どもたちは大喜びだった。

久しぶりに「どこかにでかけて楽しかった」という、当たり前の幸せを感じた1日であった。

仕事もしていないし、趣味の活動も辞めてしまったし、友だちと遊ぶこともなくなった今、普段話をするのは妻と医者だけ、という毎日。

しかし、最近はSNSが楽しい。Facebookは以前からやっていたが、ほとんどROM専門だった。自分は何も書くことがない。時々クスっと笑ってくれた面白いかな、というものをネットで見つけたら、それをシェアしたりするくらいだった。

最近では、ネットで読んだニュースをシェアし、自分なりのコメントを書くようなことが多くなってきた。ジャンルはIT関連のことやらメンタルヘルス関連など。ポリシーとして政治的なことは書かないことにしている。

今までは、Facebook上では何くわぬ顔をして普通の社会人をやっているふりをしていたのだが、そもそも自分はだいぶ前から鬱であることをオープンにしていて、そのことを知っている友だちも多い。そういうわけで、特にメンタルヘルスに関するネットの記事に関して、自分がいろいろ「当事者」として経験してきて、今思うこと、感じたことをコメントしたりするようになってきた。

Facebookでは実名というのが、SNSとしては最初は少し怖いな、と思っていたのだが、最近は実名だからこそ便利だと思う。一昨日のことだが、知り合いの名前でいろいろ検索していたら、最初に働いていた会社の同期で、寮も同じだった友だちを発見した。メッセージを送ってみたら、「おお、超久しぶり~。元気?」と返事が返ってきて、Facebookで友だちになった。

そして芋づる式に、会社の同期の友だちを何人も発見し、みんなにメッセージと友達リクエストを送った。一気に友だちが増えた。自分の病気のことや、それで会社を辞めたこともみんな知っている。「また飲みに行こうよ」と言ってくれたりして、とても嬉しかった。

ずっと途切れていた友だちとの糸を、SNSが繋げてくれた。実生活では話し相手は少ないが、ネット上にはたくさんの友だちがいる。そして、今度はネットからリアルの世界に繋げよう。またみんなと会える日を楽しみにして。