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鬱るんです
躁鬱病のITエンジニア「はまー」が心と体の模様を記した雑記帳。 大手IT企業で心身ともにぼろぼろになり退職した後、ほそぼそと働いたり事業を立ち上げようとして頓挫したり、作業所に通ったり障害者雇用で働いたりと紆余曲折したが、今は無職な毎日。

カテゴリー:メンタルヘルス

1週間ぶりの外泊だ。家の方が居心地がいいし、調子が悪かったので先週の日曜日は病院に戻りたくなかったのだが、戻らないと大変な事態になってしまう。少なくともしばらくは外泊はできなくなってしまうので、やっとの思いで戻った。

 先週は調子が悪かった。外泊から戻った次の日の月曜日は割りと調子がよく、朝から作業療法でエアロバイクを漕いだりしていたのだが、火曜日からどうも不調になって、少なくとも午前中は寝ていることが多かった。夜中に5回も6回も目が覚めるので、眠りが浅く、それで寝不足な気がする。金曜日は彼女が面会に来てくれて午後はずっと一緒に話したり、病院内の敷地を散歩した。

どうも3〜4日おきくらいに好調と不調を繰り返している感じだ。まだまだ安定しない。今回の入院は今までよりも安定するのに時間がかかっている。退院までいったい何ヶ月かかるのだろう。彼女に会えないのもつらいし、さっさと退院したいのに、そう思って焦るとよけい逆効果なのだ。いったいこの病気は治るのか。金曜日に主治医と面談し、月曜日から薬が変わることになった。アナフラニールからアモキサンに変更。薬がうまく効いてくれるといいのだが、抗鬱剤は効き目が現れるまで2週間くらいかかるくせに副作用はすぐ出るというやっかいものだ。しばらくは辛抱かもしれない。それから、寝る前にリーマスという薬を追加してみます、と言われた。催眠作用があるので睡眠障害の改善になるでしょう、と言われたが、家に帰って薬の本で調べたら「抗躁剤」と書いてある。躁状態を抑える炭酸リチウムらしいのだが、そんな薬飲んで大丈夫なのだろうか。「薬の効果の出る量と副作用の発生する量とがあまり離れていないため、厳格な管理が必要な薬です」などと脅し文句が書いている。怖いなあ。

土曜日、9時過ぎに病院を出て日吉の散髪屋に向かう。頭がいいかげんにぼさぼさになっていたのですっきりしたかったのだ。13時からボーカルアンサンブルのジョイントコンサートのの合同練習が都立大学であるので、途中で寄るのにちょうどよかった。12時前に散髪屋を出てから都立大学へ移動し、マックで昼ごはんを食べたあと、駅前で誰かを待ち伏せする。練習会場の名前はわかるのだが、病院から直行なので地図をプリントアウトできず、どうやって行くのかわからなかったので、ここで待ってたら誰か来るだろうからついて行こうという算段だったのだ。ほどなくしてボーカルアンサンブルAのYちゃんが来たので練習会場へ。久々に合唱の練習をした。発声練習からまじめにやったのは何ヶ月ぶりだろうか。予習不足だったが、まあなんとかなった。今回新たに参加したS-Wafnaの人たちはとても頼もしい。彼らがいなかったら今回の合同演奏はかなり苦しかったろう。

16時頃に練習を終えて駅前でお茶する。17時過ぎになってみんな飲みに移動するようだったが、私は疲れたので家に帰ってきた。彼女はバイトが18時までの予定だったが、他のバイトの人が体調不良で帰ってしまったので急遽20時までになった、とメールがあったので急いで帰る必要はない。横浜でぶらぶらして松屋の「豚めし」を食べて、ヨドバシで単3電池を買い込んで帰ってきた。

家に帰ってきたらやることがいっぱいたまっていた。まず大量のレシートやメモ書きを家計簿につけていく。できるだけ正確に家計簿をつけるようにしているのだ。病院ではそんなにお金は使わないが、それでも節約をこころがけなくては。

入院してから2週間が過ぎた。今ははじめての外泊で、自宅に戻っている。

今回の入院ではかろうじて通信環境は確保できた。電波の入り状態が悪く、何回かトライしてやっと接続できるが、なんとかメールのやり取りはできる。しかし、病棟内での充電ができないため、PDAを頻繁に使うことはできない。前は毎日細かく日記をつけていたが、今回の入院では1日2回のメールチェックのみをやるだけにして、できるだけバッテリーを温存してきた。それでも2週間でもうバッテリーが残りわずかだ。まともに使おうとしたら毎日充電しなければならない。

そういうわけで日記も更新できずにいたが、これから毎週末は家に帰ってくるので、1週間おきの更新になるだろう。外泊のたびにPDAとシェーバーと携帯電話とポータブルCDプレーヤーを充電して戻らないといけない。CDプレーヤーは別に乾電池でも動くのだが、まあ電池節約である。一日中CDを聴いているとあっという間に電池もなくなる。

今回で3回目の入院となるが、今までで一番回復が遅い。なんせ、つい3日前までずっと寝たきりだったのだ。なかなか調子があがってこなかった。特に午前中が具合が悪い。これはまあ、いつものパターンでありうつ病患者の典型的な症状ではあるのだが、本当に午前中はずっと動けなかった。前は散歩したりチャリ漕ぎをしたりオカリナを吹いたり、午前中にもいろいろ活動はしていたのだが、それが全くできず、朝食をなんとか食べた後はまたベッドに倒れこむ状態であった。午後は日によって動けたり動けなかったり、というところだった。

今日はボーカルアンサンブルの練習が昼からあり、それに出るつもりでいったん家に帰ったのだが、さすがに2週間もあの田舎ののんびりした病院にいると、外へ出るだけで疲れる。練習に行くつもりで外泊したのに、調子が悪くて結局練習には行けなかった。こんな調子で6月のジョイントコンサートのコンサートに乗れるのだろうか。今回は単独ステージにも乗る、と決めてしまった以上、私が乗ることを前提に選曲もして練習が進められている。当日動けなくなるのはもちろんやばいが、それに加えて数少ない練習にもきちんと出ないと追いつけない。なんせ全部新曲をやるのだから。トライトーンの4thの音は難しい。

今回の入院はどれくらいになるのだろうか。入る前は、1ヶ月くらいでさっさと退院したい、と思っていたのだが、2週間を過ぎてまだこんな調子である。少なくとも2ヶ月くらいはかかりそうだなあ。とほほ。彼女に会えないのもつらいし、毎日公衆電話から電話してるのだが電話代もばかにならない。

早くよくなって退院したい。でもあせると逆効果なのはわかっている。わかっちゃいるけどやせられない。もとい、やめられない。

今日なんとか彼女にたたき起こされて、一緒に病院に行き、診察を受けた。

もうずっとこんな状態が続いている。主治医は何度も「電気ショック療法」を勧めてくるが、ちょっと怖いので二の足を踏んでいる。

結局明日からまた入院することになった。帰って身支度をする。いろんな不安が押し寄せる。今回の入院は何ヶ月になるのだろうか。いつまでこんなことを繰り返すのか。貯金はどこまでもつのか。彼女は一人で大丈夫だろうか。

なんにもできなくてただ毎日寝てるだけの自分は、本来ならよけいなことは考えない方がいいはずだが、そうは言ってもいろんなことが気になる。

病院からネットできるだろうか。今まではPDAを持ち込んで、PHSカードでこっそりメールをしていたが、いなかの病院なので電波の入りが悪く、窓際のベッドでないと電波が入らない。今まで2回の入院はどちらも窓際のベッドだったのでなんとかなったが、明日からどうなるかわからない。

それに、PDAもまた使わせてもらえるかわからない。精神科の病棟では、患者の自殺を防ぐために、紐やコード類、それから刃物類の持込を一切禁止している。だがPDAをまともに使おうとしたら毎日充電しないといけない。乾電池で動くようなおもちゃではないのだ。そのACアダプターのコードを使わせてもらえない可能性があるのだ。前回、前々回の入院では、コードは看護婦預かりで、充電するときだけ出してもらい、使い終わるとまた返す、ということをやらせてもらっていた。しかし、少しずつその辺の規制も厳しくなりつつある。特定の患者だけに特別の対応はなるべくしないようになってるのだ。

心配事ばかり書いてもしかたがない。おとなしく腹をくくるか。

今日も1日何もできなかった。何をする気力もない。あいかわらず本も読めない。

夜になって夕飯を求めてふらふらと外に出た。今日は彼女はバイトのあと歯医者に行って遅くなるから別ごはんにする約束だった。近くのコンビニの前まで行ったが、コンビニ弁当はなんか自分が惨めだったので、駅前のラーメン屋まで歩くか、と歩き出した。が、途中で歩くのが嫌になって近くの路地に入って家に帰ろうとした。

自宅のすぐ近くだが普段通らない路地。その角に、こじゃれた居酒屋というかお食事どころというか、看板には「居食処」と書いてあったのだが、そういうお店を見つけた。自宅からほんの100メートルくらいなのに今までその存在を知らなかった。これはいいなと思っていったん自宅に帰り、彼女が帰って来るのを待って一緒に行った。いろんなメニューがあるのだが、韓国料理が基本らしい。石焼ビビンバとチヂミを頼んだ。けっこううまかった。他にも刺身やらピザやらいろんなメニューがあって、雰囲気もいいし、大勢で来るのもいいなと思った。しかし地元の人しか通らないような路地の中なので、果たして繁盛しているのだろうか。この店がつぶれないといいのだが。

昨日も今日も寝たきりですって、ええ。

新しく買った本を読もうとしても、2、3ページめくっただけですぐに読めなくなってしまう。面白そうな本なので、買ったときはあっという間に読んじゃうだろうな、と思った本が2冊も手元にある。何もする気力がなくて、そんな本も読めない。

ちなみに最近買った本とは、「言いまつがい」という本なのだが、糸井重里のHPもおもしろいからお薦めなのだ。