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鬱るんです
躁鬱病のITエンジニア「はまー」が心と体の模様を記した雑記帳。 大手IT企業で心身ともにぼろぼろになり退職した後、ほそぼそと働いたり事業を立ち上げようとして頓挫したり、作業所に通ったり障害者雇用で働いたりと紆余曲折したが、今は無職な毎日。

朝、また起きれなかった。起床の放送が入って目がさめたが、体は重い。なんとか少しずつ「目覚めのヨーガ」をやって体を動かしていったが、途中で挫折してまた寝てしまった。ラジオ体操を知らせる放送でまた目がさめたが起きれず、服薬の放送でも起きれず、結局T看護婦が病室まで呼びに来たとき、なんとか伸びをして起きることができた。寝付きは、まあ悪くはなかったんじゃないかと思う。夜中もほとんど目を覚ました記憶がない。

喫煙所で一服した後、新聞を見ようとテレビのコーナーに移動する。1ヶ月近く前に入院した女性のTさんと話をする。Tさんとは今朝も洗面所で話をした。20代後半か30代前半だと思っていたら、明日で39歳になるという。若く見える。「私、まだ少女なんです」彼女は言う。「15歳のときと、25歳のときに、男の人に変なことされたんです」彼女は突然喋りだした。どうやら15歳のときに同級生か誰かから性的な行為をされてびっくりしたらしい。それから25歳のときにつきあっていた男性が、変態的な性的要求をして、嫌なのになすがままにされていたと言う。変態的な、というのは女性器を30分くらいなめられたとか、精液を顔にかけられたとか、どこでもかまわずキスをしたがるとか、そういうことらしい。それで彼女は男性不振に陥ってしまったらしい。でも、私とは普通に話をしている。「ここのお兄さんはいい人ばかりですね」以前にも彼女はそんなことを言った。「本当に男らしくて、一本筋の通った人って、世の中にいるんでしょうか」そんなことを言うので「そりゃあ、いくらでもいるでしょう」と答えるが、果たして本当に「いくらでもいる」のかな。最近は「一本筋の通った」たくましい?男性は減っているのかもしれない。「一緒に頑張りましょう」お互いにそう言う。

その後、音楽堂へ行ってオカリナを吹いていると、Hさんが来て少し離れたところに座った。一曲吹き終えて私が「おはようございます」と挨拶すると、向こうも挨拶して「どうぞ気にせずに吹いてください」と言うので、適当にいろいろ20分ほど吹く。今日は作業療法なのでそろそろ戻ろうかな、と思って「もう戻りますけど」と声をかけると、「一緒に戻っていいですか?」と聞いてくるので一緒に歩く。今日は賛美歌を歌いに来たのかと思ったら、私が出ていくのが見えたので、うちの下の病棟の彼女が追いかけてきたらしい。いつの間にか私のオカリナのファンになってしまったのか?ちょっと嬉しい。

作業棟へ行っていつものメニューをこなす。今日はWさんは外泊でいないので、壊れていない方のマシンを使う。体力テストは「6段階中の3。普通」で、最近はコンスタントに3が出るようになってきた。この間喘息が出た件で内科医と面接するため、トレーニングは30分1セットで切り上げたが、消費カロリーが190kcalを超えた。今までの最高記録だ。

昼食時、院内のミーティングから帰ってきたKさんがいきなり苦しみだした。ものすごい勢いでぜいぜい息をしている。看護婦が来て「ゆっくり大きく深呼吸して」と言い、ナース室に連れていき、ビニール袋を口にあてる。どうやら過呼吸らしい。その後処置室に連れていかれた。昼食が終わって一服し、戻ろうとすると、立ち直ったらしいKさんが食事をしようとしている。「大丈夫ですか?」と聞くと「過呼吸だった」と言う。どうやら発作は治まったらしい。話を聞くと、ミーティングで子供のことやらいろいろ考えることがたくさん出てきて、頭がそれらでいっぱいになってパニックになったらしい。精神的な原因で過呼吸が起こるらしい。隣のベッドのSさんは「Kさん立ち直りが早いなあ」そう言うので「Sさんも過呼吸になるんですか?」と聞くと、「俺の場合は職場に行くとああなる」と言う。Sさんの場合はそういう状態になると、「いきなり注射」らしい。つまりKさんほど立ち直りは早くなく、病院に連れて行かれて注射されて治まるらしい。やはり精神的なことが原因なのだろう。

日経オープンシステムの8月号を読み終え、9月号を読み始める。いくつかの小記事を読み終え、特集記事「2001年版モバイル・システム構築法」を読もうとしたところで休憩する。ホールに出てタバコに火をつけ、一息吸ったところで「雨が降ってきてるらしいよ」とIさんに言われる。中庭を見ると下の病棟の人たちが洗濯物を取り込んでいる。あわてて私もダッシュして洗濯物を取り込んできた。まだ少し冷たくて生乾きなのと、少し濡れてしまったので30分だけ乾燥機に放り込む。

その後もシャワーを挟んで日経オープンシステムを読み続け、16:00少し前に主治医から呼ばれて面談する。「普通の日常生活レベルの外泊」をして、やはり鬱が出かけたことを話し、その原因がどうも「散らかった部屋」にあるらしいこと、その部屋にいるだけでストレスが溜まるので、これから毎週外出という形で「少しずつ片づけに」家に戻ることを考えていることを話した。医者も賛同してくれて、「いっぺんにやり過ぎずに、今日はどこまで、というのを決めて少しずつやったらいいですよ」と言ってくれた。とりあえず明日はその一発目だ。どこから手をつけようか。とりあえず「入院前からたたまずにくしゃっと置いてある洗濯物」と「入院前からそのままになっている洗い物」を片づけるか。とりあえずそれだけにしておこうかな。それだけだとすぐに済むかもしれないので、「余裕があれば、ゴミとして出せるものをピックアップ」しよう。

それから、やはり眠剤が効きすぎて今朝も起きられなかった件を話すと、だいぶ様子を見てきたので、少し薬を減らしましょう、ということになって、眠剤代わりに飲んでいたメジャートランキライザーを減らすことになった。

面談を終わったら16:10くらいだった。夕薬を飲んでリラックス体操&自律訓練法。いつものパターンだ。

その後はずっと日経オープンシステムを読み続ける。夕食と連絡会の時間以外、読むのに没頭してしまい、9月号を読み終えたらもう20:20だ。一気に読んでしまった。う~ん、首と肩が凝った。そろそろ着替えて就寝準備をしよう。明日は部屋の整理のために外出する。少しずつ、あせらないようにしよう。採血、採尿があるので早く起きないといけない。看護婦が起こしてくれると言うが、起きれるかな?


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