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鬱るんです
躁鬱病のITエンジニア「はまー」が心と体の模様を記した雑記帳。 大手IT企業で心身ともにぼろぼろになり退職した後、ほそぼそと働いたり事業を立ち上げようとして頓挫したり、作業所に通ったり障害者雇用で働いたりと紆余曲折したが、今は無職な毎日。

仕事でミスをしてしまった。しょぼ〜ん。

とても初歩的なミスだった。いや、別に誰に実害があるというわけではないのだが、ユーザからの依頼に対してメールでやり取りしている中で、間違った説明をしてしまった。説明は間違っていたが、結論としては問題なかったのが幸い。

しかし、とてもエンジニアとは思えない超初歩的な勘違いで、とてもここにも書けないが、ユーザとのやり取りはすべてチーム内のメーリングリストに流れるので、そのメールを読んだ先輩のYさんが

「おいおい、はまーさん。これ思い切り間違っているよ」

と指摘され、これがこうなっているからこれがこうだろう、と説明され、え?あれ?あ、あ〜そうか、しまった!という感じだった。即座に訂正のメールを流したが、本当にお前はエンジニアなのか、と小一時間自分に問い詰めたい。ああ、穴があったら入りたい。本当に初歩的な間違いだったのだ。

そしてしばらく自己嫌悪に陥る。う〜、俺って俺って俺って俺って。ばかばかばかばか。修行するぞ修行するぞ修行するぞ。その自己嫌悪は病院へ行って帰る頃まで続いた。

そして思い出した。

唯一「鬱」の感覚を人に説明できるもの、それがこの「自己嫌悪」である。自己嫌悪のものすごく強くなったもの、もう自分に愛想を尽かして自分が嫌になって、何もかも嫌になって、ばかばかばか俺のばか〜、はぁ(ため息)という感覚のおそろしく強いもの、それが鬱に近いと思う。単なる落ち込みではない。自責の念を伴って初めてそれは鬱となるのだ。

今日も病院の扉を開くとすし詰め状態。いや、それは大袈裟か。まあ普通に混んでいて、これは1時間超コースだな、と思ったのでいつもの通り診察券を出してから食事をしに外出。コンビニに寄ってから、40分くらいで戻ったら、あんなにわんさかいた患者がぽつりぽつり。そしてすぐに呼ばれた。よかったよ早く戻ってきて。

診察では、毎日調子が違って安定しないが、ときどき午後からになるものの会社には行っている、そんな感じの話をした。まあ様子を見ながらだましだまし行くしかないでしょう、ということで主治医と合意を得て固い握手を交わした。(一部嘘有り)

そして20時頃に帰って来た。わ〜い、21時からの女子バレーの試合が観れる〜。風呂も入ったし、もうスタンバイOK。という状態である。さらば。

今日は朝5時に目が覚めて、そのまま眠れなくなった。調子は悪くない。早朝覚醒でもなさそうだ。でも体を休めるためにしばらく布団の中でおとなしく寝ていた。6時を過ぎてさすがに退屈だから起きてきた。ちょっと寒い。ああ、これから布団から出るのがますますつらくなる。早めにファンヒーターを出しておこうか。

それにしても毎日のように体調が変わる。なんとか安定してくれんかのう。今日はまた女子バレーの試合だが、夜は通院。しかし放送は21時からなので間に合いそうである。とりあえず会社に行ってきま〜す。

今日も朝7時の目覚ましで起きた、のだが…

そのまま寝てしまった。調子が悪いとかでなく、単に眠たかった。7時半に妻に起こされ、ありゃりゃ急がなくては。えっと自分の調子は、うん大丈夫そうだ。急いで支度をして会社へ。

そしてたんたんと仕事を進める。Nさんはマスクをして10時頃出勤し、まだ調子が悪いからと言って14時に帰っていった。私も風邪をひかないように気をつけねばねば。

フェーズ2に入ったプログラミングは、またこれがおもしろい。あああああああ、今日はバレーの試合がないいいいいい。ストッパーがきかないよううううううう。

そして2時間残業してしまいました。どうもすみません。誰に謝っているのかというと、このせいで調子を崩してしまうかもしれない未来の自分にである。しょぼ〜ん。なんで懲りないんだろう。仕事がおもしろくてしかたがないのだ。

明日は通院日だから、何がなんでも早く代謝しないといけない。脂肪を燃焼するのだ。えっさほいさ、えっさほいさ。何か誤変換から書いていることが違ってきている気がする今日この頃。

今日は7時の目覚ましで目覚めた。が、また今日もヤバイ。すぐに動くのはやめておこう。何とか早く自分をブートするのだ。自分をコントロールしてみようと、自律訓練法をやってみた。両手両足の重量感、温感を感じ、額に冷たい風を感じる。

しばらく経ってから起きた。よし、大丈夫そうだ。急いで準備をして、いつもより15分ほど遅いが家を出た。会社に着いたのは9時5分。5分の遅刻だが一番乗りだった。こういう職場でよかったよ。

Nさんはやはり今日もお休み。たんたんと仕事を進めた。最近はネットワーク関連の依頼が少なく、私は先日リリースしたアプリのエンハンスをやっている。802.1Xを利用した認証無線LANのユーザ管理アプリを作っているのだが、今は紙ベースで申請してもらい、RADIUSサーバにユーザを登録して、Excelで管理している。それをDB化してWebで管理するアプリを作ったのだ。

しかし、これはあくまでも第1フェーズ。まだ紙ベースの申請書を、私が作った画面から登録している状態。第2フェーズはユーザがWebベースで申請し、そのままDBに「登録待ち」というステータスで情報を突っ込み、担当者に「新規の申請がありました」というメールを飛ばそうというもの。担当者はアプリから「登録待ち一覧」を見てRADIUSサーバに登録し、ステータスを「登録済み」に変えていく。その辺りのエンハンスをしているのだ。

そして定時になったので潔く帰ってきた。これも女子バレーのおかげ。しかしイタリアは強かった。日本の調子が悪いとかそういうことではなく、完全に実力負けだ。ああ、オリンピックがまた遠のくぅ。

今日も7時の目覚ましでは起きれなかったが、7時15分になんとか起きて、顔を洗って食事して着替えて、さあ時間もないし会社に行こう。そう思った矢先であった。

「ヤ・バ・イ」

くらっときた。堕ち気味である。行こうと思えば行けなくはないが、自分の中で危ない兆候を感じた。そして、とりあえず休むことにした。布団に横になり、9時を過ぎてから会社に連絡した。

その後11時過ぎまで寝たり起きたりの状態。郵便受けに何かが入った音で起きた。先日受けた検診の結果だった。肝臓の数値は思ったほど悪くなく、基準値の範囲内だった。高コレステロールと心印影肥大で引っかかっていた。それはメタボリックな私にとってはわかりきったことである。

そして、そのとき自分のモードが切り替わっているのがわかった。

「ノーマルに戻った」

今なら普通に動ける。そして家を出て会社に12時半くらいに着いた。同じネットワークチームのNさんはお休み。なんと咽頭に潰瘍ができるという風邪にかかってしまったという。しばらく休みかもしれない。仕事は最近忙しくないのが幸いだが、風邪が流行っているというので自分も気をつけないといけない。

この「堕ちたとき」と「ノーマルなとき」、そして「躁のとき」の切り替わりは何なのだろう。躁や鬱は、脳内の神経伝達物質であるセロトニンやノルアドレナリンなどの分泌異常によって起こる。薬もそれらを調節するものである。その分泌パターンが極めて短い時間の間に変わるのだろうか。

特にしんどいこともなく仕事をこなし、定時になったので家路につく。帰ってきても、あまり疲れたとかしんどいという感覚はない。全くもってノーマルな状態である。不思議なものである。

そして今夜もバレー観戦。タイ戦は2セット目こそヒヤリとしたが、3セット目は気持ちよく大差をつけてストレート勝ち。明日はイタリア戦かあ。がむばれ、にっぽん。