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鬱るんです
躁鬱病のITエンジニア「はまー」が心と体の模様を記した雑記帳。 大手IT企業で心身ともにぼろぼろになり退職した後、ほそぼそと働いたり事業を立ち上げようとして頓挫したり、作業所に通ったり障害者雇用で働いたりと紆余曲折したが、今は無職な毎日。

カテゴリー:メンタルヘルス

昨日はあまり寝付けなかったので、いったん起きて自分の部屋でパソして(最近PCに向かってると彼女がこう言う)からまた布団に潜り込んだ。そのとき彼女が低い声で「ちょっと」とつぶやいた。なんか文句を言っている感じだったので「なに?」と聞き返すと「ん…」と言ってそのまま寝息を立てている。どうやら寝言だったようだ。どんな夢を見ていたのだろうか。

6時頃目が覚めたのでとりあえず起きた。今日は土曜日。第1と第3土曜日は紙類の資源ごみ収集日だ。収集はけっこう早かったので、もう集積所へ持って行こうと、パジャマにコートを羽織って、昨日の夜に紐で縛ってまとめておいた新聞や雑誌を両手に持って朝の冷たい空気の中、えっちらおっちら歩いていく。こんな早い時間だと今まで人に会ったことないのに、今日は見知らぬおばさんと鉢合わせしてしまい、「おはようございます」と挨拶して戻ってきた。う〜ん、パジャマ姿で外に出るのはあまりよくないか。まあ、マッパではないしいいか。

その後メールチェックして朝食を食べて、そしてまた寝てしまった。彼女は午前中からバイトなので、いつの間にか消えていた。

昼頃起きてパンを買ってきて食べ、しばらく音楽を聴いたり山岳会の会員専用HPのメンテをしていたりしていた。山岳会では、ぜんぜん活動していないのですっかり幽霊会員となってしまっているが、会員専用HPに会員名簿やら運営委員会の議事録やら載せていて、その作業だけ細々とやっている。先月に総会が行われて運営委員が入れ替わったので、そのページのメンテをして昨年度分は過去ログのページに追いやったり、総会の議事録を新たにアップしたり、あとはたくさんたまった名簿のメンテをちょこちょこやった。1月付けで入会した人たちをあわせると会員数も70人以上になる。これだけ多いとやれ引っ越しただの携帯の番号が変わっただの、ちょこちょこと修正依頼があって、ちょっとそれが溜まっていたのを一気にやっつけたのだ。

夕方になる。私は悩みだした。今日から合唱団Pの練習に復帰しようと思っていたのに、どうにも気乗りがしないのである。なぜなんだろう。ボーカルアンサンブルAの練習のときはそんなことはない。本当に調子が悪くて行けないことはあっても、「気乗りがしない」ということはない。ところが今日Pの練習に行くのかと思うと、なんか憂鬱感に襲われるのだ。これは最近のデイケアに行けないときの自分と同じ状態だ。体は動く。激しい鬱ではない。でも気乗りがしない。なぜなんだろう?どうしたら行けるようになるのだろう。デイケアに関してはそれは模索中であり、自分をひきとめる原因としては、カウンセリングでは「デイケアに行くことイコール社会復帰のための訓練、という意識が自分の中で強いため、よけいプレッシャーになっている」と指摘されている。

実はこの点において、Pとデイケアの類似点がある。私は98年にPに入団してから2回定演に乗ったものの、その後うつ病の治療のため、3ヶ月大阪の実家に戻ったり、いったん調子がよくなって横浜に戻ってからもAの本番を控えて忙しくなったりして、ずっとPにご無沙汰になっていた。そしてそのまま休団状態が続いていたのだった。そして去年の春ごろだっただろうか、やはり今と同じように調子に波があり、Aの練習も行けたり行けなかったり、という時期が続いた。Aの練習は月2回である。1回休むともう月1回になってしまう。それだけしか歌わないと、ぜんぜん声が出なくなるのだ。発声は筋肉の運動であり、使わないと衰える。筋力が衰える、というより筋肉の使い方を体が忘れるのだ。普段の生活で使わない筋肉の使い方をするのだから。これはA以外にもコンスタントに声を出す場が必要だ、そう思って悩んだあげく、結局Pに舞い戻ったのである。戻ったら戻ったで、そこには仲間がいるし素晴らしい音楽もある。だから去年の定演まではちゃんとコンスタントに練習にも出ていた。

しかしである。なんか疲れてしまったのである。毎週毎週練習に出るというのは、なんだかきつい。いや、別にきつかったら毎週出なくてもいいのだ。会社ではないから。それはわかっているのだ。わかっているのだがなぜか今日みたいに「気乗りがしない」という状態になってしまうのだ。これはやはりデイケアと同じように、Pの練習を「訓練」と自分が位置づけているせいだろうか。デイケアと同じように「気軽な気持ちで」行けばいいのだが、どうも身構えてしまう。

となんだかんだ迷っているうちに時間が過ぎて、結局今日は行かなかった。はあ〜、ま、いいかぁ。定演にも乗らないし、合宿にも行かないし。今からそう決めてるのは経済的な理由からなのだ。休職して1年半過ぎた私は、来月から傷病手当金がかなり減ってしまう。いよいよ貯金頼みの生活になるのだ。去年の夏、いい調子が続いて「この調子でいけば来年頭くらいに復帰できるだろう。乗り越えた」と思っていたのに、秋になってまた調子を崩し、職場に復帰できる見通しがまた立たなくなってしまって先行きが非常に不安なのだ。そもそも職場に復帰できるのか?生活していけるのか?貯金はいつまでもつのか?考え出したらきりがないし、考えても悩んでも答えは出ない。とにかく先が見えない今は、できるだけ節約することにしたのだ。だから、趣味の活動もできるだけ出費を抑えるのだ。演奏会やら合宿やら、万単位で金が飛ぶイベントは残念ながらこれからパスすることにしたのだ。はあ、バブリーだった独身寮時代が懐かしい。

夜、1通のダイレクトメールが目をひいた。「パペットマペットのうし君とかえる君のパペットを覆面とセットで990円」というものだ。思わずオンラインで買ってしまった。衝動買いもこの程度の金額で抑えなければ。

う〜む、今日もひきこもり。

そんなに調子は悪いという感じはしない。

でも何となく何もやる気がしない。

出かけたのは、パン屋へ昼食のパンを買いに行ったのと、コンビニへチョコを買いに行ったのと、とんかつ屋へ弁当を買いに行っただけ。

最低限の行動だけで済ませている自分がいまだにわからない。

う〜みゅ、今日もお休みモードなのだ。

動けそうなんだけど、なんだかしらないけど動く気にならない。

昨日は18時半まで寝てたが、今日は15時まで寝てた。昨日よりましだが、寝すぎなことには変わりない。起きてからずっとリアルグループのCDを聴いていた。

一日中寝てたよ。

月曜日になるとどうしてこうなるんだろう?

ウィルスメールが今日もまた5通も来た。MYDOOM.Aというのが猛威を奮っているようだ。

今日も特に予定はなかったので昼まで寝てようとしていたら、朝食を食べている隙に布団をあげられてしまったので、仕方なくソファで横になる。でも寝室の掃除が終わったらまた布団を敷いてくれたので、結局昼まで寝ていた。

昼食を終えた後、いい天気だしどこかにでも行こうか、と言うか今日開通したみなとみらい線に乗りに行こうか、と思ったが、どうにもこうにもまたまた何にもやる気が起きない。だらだらと布団に横になる。昨日はなんとか横浜までは行ったのだが、そのまますぐ帰ってきた。今日はどうしよう、などと頭の中でぐるぐる考えていた。

私が動く様子がないので、彼女は実家に電話をかけて家族の予定を聞いていた。彼女の家族はこれから散歩に行くので、出るときに電話をまたかけるという。そしてしばらくして電話がかかってきた。私はこのまま寝ていようか。そう思ったが、頭の中で「1、2、3」と数え、ダー、ではない、うりゃーという感じで飛び起きた。その様子に彼女はびっくりしたようだったが、自分で無意識に「今日も動けない」という自己暗示をかけているような気がしていたのを無理やり気力で振り切った、という感じだった。一度動けることを確認できれば後はスムーズに動く。てきぱきと着替えを済ませて外出の準備をし、彼女と一緒に家を出る。やはり最初の一歩なのだ。そしてその一歩は本当に病的な原因で踏み出せないときもあるが、心理的に自分で壁を作っていることもある。その壁をうちやぶるのだ。いついかなるときも。今日はそれができた。これを一つの自信とするのだ。

しかし、彼女の家族との散歩ははっきり言って疲れた。何が疲れるって、気疲れである。彼女と彼女のお母さんとお姉さんと姪。女3人集まればかしましくって、歩くにしても子供があっちへ行ったりこっちへ行ったりでなかなか前に進まない。我々は昼食を済ませたが彼女の家族はまだだったのでファミレスに入り、その後ぶらぶらと近くのSATYまで行く。この中でも3歩歩けば立ち止まってあれやこれや、また3歩歩けば…、という感じなのだ。自分の中ではさっさかさっさか先へ行きたいのだが、その心理にいちいちストップをかけられる。それが積もり積もるとなぜだか気疲れしてしまうのだ。

帰りは彼女の家族が家具屋へ寄るというので、私たちはそこで別れて近くのおいしい餃子屋へちょっと早い夕食を食べに行く。彼女に「疲れたよ」という話をすると「女の買い物ってあんなものよ」と言う。私は男4人兄弟、男社会で育ってきたので「女の中に男が1人」という状況に慣れてない。これから慣れないといかんなあ。私が関西人だからかどうかわからないが、常に先を急ぐ癖がある。「ゆっくり待つ心」が必要だ。