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鬱るんです
躁鬱病のITエンジニア「はまー」が心と体の模様を記した雑記帳。 大手IT企業で心身ともにぼろぼろになり退職した後、ほそぼそと働いたり事業を立ち上げようとして頓挫したり、作業所に通ったり障害者雇用で働いたりと紆余曲折したが、今は無職な毎日。

カテゴリー:団地生活

「冷凍マンモスYUKA」がパシフィコ横浜に来ている。見に行こうと妻と話していたのだが、8月中は夏休みなので混むだろうから、9月半ばまでやっていることだし、9月に入ってから行くことにしていた。

が、

すっかり忘れていた。昨日ふと思い出して「いつまでだっけ?」とネットで調べたら、9/16(祝)までとな。

 

「あさってまで?」

 

えらいこっちゃ。行くとしたら15日か16日しかない。しかし、15日の今日は、団地の自治会の「敬老の集い」で妻が朝から夕方までお手伝いに行っていた。なんでこんなときに。常任委員はなんだかんだ時間を拘束されて困る。

 

おまけに最終日の明日は、台風18号が関東地方を直撃するもよう。

 

台風進路図

 

会場のパシフィコ横浜は、天気が良かったら歩いてでも行けるところだが、台風の中では電車で行ってもとても辿り着けそうにない。みなとみらい駅で降りて、大きな陸橋を歩けばすぐなのだが、その陸橋が吹きさらしであり、設備自体が海ににそのまま面している。

 

今まで時間はたっぷりあったのになあ。今日、明日とまだチャンスもあったのになあ。なんて間が悪いんだろう。

生きてたらまたいつか会えるかな、冷凍マンモス。

 

そういえば以前、かなり大型な台風がやって来た時に、テレビのレポーターが、

「先ほど私の後ろを小柄な女性が飛ばされていきました」

と平然と言っていたのが衝撃的だった。自分の聞き違いかと思って、一緒に見ていた妻に確認したが、確かにそう言っていた。飛ばされた女性はどうなったのだろうか?

8月は夏祭りがあったが、9月は今週末に「敬老の集い」というイベントがある。常任委員であるうちら夫婦はまた手伝いにいかなくてはならない。私は前日の準備で、「テーブル、椅子、紅白幕、飾り付け、カラオケなど準備」というのにちょこっとヘルプに行くだけだが、妻は当日にお茶菓子を配ったり、と拘束時間が長い。やれやれ。

 

ところで、昨日妻が常任委員会に出席したときに聞いたらしいが、この団地の70歳以上の人が120人になったそうだ。4月の総会の資料によると、団地全体の世帯数は233。おそるべし高齢化率。自分なんぞまだまだ若手の方なのだ。(でも年金生活)

今日は団地の清掃日。清掃と言っても、裏半分が草地になっているうちの棟の場合は、ほぼ草むしりである。しかし今日は自分のコンディションが悪くて、途中で抜けさせてもらった。メンタルなしんどさではない。腰痛と喘息でギブアップした。

 

もともとは腰痛持ちではなかったのだが、いつ頃からか、前かがみの姿勢を続けているとだんだん腰が痛くなるようになった。それが少しずつ悪化してきている。

妻のお手伝いでキッチンの洗い物をしていたら、洗い終わる頃には腰がかなり痛くなっているので、洗い物のお手伝いはやらない方がいいと妻に言われるようになった。しかし、料理をするときに包丁で野菜を切ったり、ともう少し腰を曲げずに済むお手伝いはできていた。しかしそれすらも最近腰が痛くなるようになってきた。

 

清掃の話に戻るが、草刈りの最初には、常任委員が電動草刈機でがーっと草を刈ることになっている。最初にそれをやらないと、後の人の作業が遅れてしまう。自分がそれをやり始めたのだが、どうしても腰を曲げた態勢でないとできないため、10分ももたずに腰がギブアップ。結局、他の住人に代わってもらった。

その後は、他の人と一緒に刈った草を集めてポリ袋に入れる作業をしていたのだが、今度は息が苦しくなってきて、喘息が出てきた。こういう天気のときは気圧が低いので喘息は出やすいのだが、梅雨の時期や台風の時期は慢性的に気圧が低いので、よけいに喘息が出やすくなってしまう。

吸入ステロイド剤で予防しているが、出てしまったものはひっこめられない。自分は「喘息の人」と認識されているので、他の住人も心配してくれて、リタイアさせてもらった。「大丈夫?階段上れる?」とまで言ってくれた。階段くらい上れるが、もっと大きな発作が出たら上れないかもしれない。

 

自分の部屋に戻ったら、汗びっしょりで体中がかゆい。今度はアトピーの襲撃である。とりあえずシャワーを浴びて汗を洗い流す。めんどうだが、まだシャワーが浴びれるだけましだ。真夏の暑い時に汗びっしょりになっても、外出先だと痒さを我慢するしかない。あれは地獄である。痛いのは我慢できても、痒いのは我慢できない。

 

メンタルだけでなく、フィジカルな面でもがたがたである。喘息はすぐに治まったが、腰は一日痛かった。もう自分はポンコツなのだろうか。

先の日記で、この団地では所得制限があり、社会的弱者の集まりである、と書いた。この「所得制限」についてちょっと触れておこう。具体的な金額を記述してるが、「県営住宅 募集のしおり」や県のWebサイトにも書いてあるので差し支えないだろう。

所得制限の基準となるのは「月収」の金額で、この金額は世帯全員の所得から控除額を引き、それを12で割って算出する。所得税の計算に似ているが、基礎控除や社会保険料の控除、生命保険料等の控除がないので、税金の計算よりもシビアである。うちは扶養者控除1人分と2人分の障害者控除があるが、この障害者控除が大きいので助かっている。

具体的な所得制限の金額だが、普通の世帯では上記の月収の上限が158,000円、高齢者世帯や障害者世帯(うちはこれ)の場合は少し緩和されて214,000円となっている。共働きで子ども1人の普通の世帯で年収を逆算すると、税引き前の年収は2,656,000円が上限となり、そこから所得税などが引かれるので手取りはもっと少なくなる。なかなかシビアだ。

そして毎年必ず前年の収入調査があり、3年続けて収入超過があれば退去を命ぜられる。1年だけではないのは、たまたま会社が儲かって去年だけボーナスが多かった、というようなケースもあるので、継続的に収入額が上がったかどうか判断するためだろう。

そういうわけで、うちの場合は収入が低いのは「ワケあり」なわけだが、ずっとこの団地に住んでいる人たちは、やはり「ワケあり」の人が多いようだ。ざっと辺りを見渡したところ、シングルマザーが3人、独居老人が2人いる。団地全体での高齢者率はかなり高く、その他の世帯でも何らかの事情を抱えているところは少なくないかもしれない。

夫婦揃って精神障害者、というのは少しレアケースかもしれない。うちの「ワケ」は、そのうち理解してもらえるのだろうか。

昨日の日記で、「病気なのに病気に見えない」「まだ若いのに仕事もせずに昼間からぶらぶらと、と思われる」ということを気にしている、と書いたのだが、どうしてそれを気にするのか、その背景を書いておこう。 

最近では、同じマンションにやアパートに住んでいても、隣の人や、さらにその隣の人がどんな人で、何をしているかよく知らない、ということが多いかと思う。必要以上に周りの住人に干渉することもなく、逆に干渉されることもない。

しかし、この団地ではコミュニティが密であり、干渉されまくりである。否応なしに自治会組織に組み込まれ、回覧板が回ってきたり、自治会費の集金当番が順番に回ってきたり、自治会の常任委員が順番に回ってきたり(今年はうちとお隣さん)する。夏祭りには露店もやった。ご近所との付き合いが深いので、だからこそ「どう見られてるか」がいろいろと気になる。

 

入居したての頃に、ちょっと驚いたことがある。うちの棟の掲示板に「4月の清掃は29日(日)7:30からです」と貼ってあったので、詳細は何も聞いてなかったが、とりあえず汚れてもいい格好をして7時半に団地の前に出てみた。

何人か先に出ている人がいて、そのうち人が集まってきたのだが、「○○さん、出てきてないわね」とみんなが話していた。そりゃそうだろう。自分も子どもの頃は自治会で公園の草むしりとかやったが、みんながみんな出てくるわけでもない。そう思っていたら、

「まだ寝てるのかな?」
「起こしましょうよ」

という会話があって、1階に住んでいるその人のドアをドンドンドンと叩き、

「○○さ~ん、朝ですよ~、お掃除ですよ~」

と起こしに行ったのだ。

「この団地では、他の住人に起こされるのか」

と正直びっくりした。

 

後からわかったのだが、原則として清掃は各世帯から1人は参加しないといけないが、やむなく欠席した場合は「清掃欠席代」として後から1,000円徴収される。毎月このペナルティを払ってでも出ない人もいるのだ。先ほどの起こされた人は、毎月ちゃんと出ているのに来ないので、起こしに行ったらしい。

また、この団地は低所得者向けの県営住宅で、当然ながら所得制限がある。みんな生活に余裕がない人ばかりで、社会的弱者の集まりと言ってもいいだろう。弱者の集まりだからこそ、みんなで助けあうわけだが、その代わりに同じ弱者に対しても厳しい。夜勤の人で、どうしても毎月の清掃には出られない人がいる。そういう人は事情が事情なので免除、というわけではなく、どんな事情があれ、清掃欠席代は容赦なく徴収する。そういう世界である。

こういうご近所との関係は、優しくもあり厳しくもある。そんな環境で生活するのは子どもの頃以来で、昭和にタイムスリップした気分だ。