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鬱るんです
躁鬱病のITエンジニア「はまー」が心と体の模様を記した雑記帳。 大手IT企業で心身ともにぼろぼろになり退職した後、ほそぼそと働いたり事業を立ち上げようとして頓挫したり、作業所に通ったり障害者雇用で働いたりと紆余曲折したが、今は無職な毎日。

先の日記で、この団地では所得制限があり、社会的弱者の集まりである、と書いた。この「所得制限」についてちょっと触れておこう。具体的な金額を記述してるが、「県営住宅 募集のしおり」や県のWebサイトにも書いてあるので差し支えないだろう。

所得制限の基準となるのは「月収」の金額で、この金額は世帯全員の所得から控除額を引き、それを12で割って算出する。所得税の計算に似ているが、基礎控除や社会保険料の控除、生命保険料等の控除がないので、税金の計算よりもシビアである。うちは扶養者控除1人分と2人分の障害者控除があるが、この障害者控除が大きいので助かっている。

具体的な所得制限の金額だが、普通の世帯では上記の月収の上限が158,000円、高齢者世帯や障害者世帯(うちはこれ)の場合は少し緩和されて214,000円となっている。共働きで子ども1人の普通の世帯で年収を逆算すると、税引き前の年収は2,656,000円が上限となり、そこから所得税などが引かれるので手取りはもっと少なくなる。なかなかシビアだ。

そして毎年必ず前年の収入調査があり、3年続けて収入超過があれば退去を命ぜられる。1年だけではないのは、たまたま会社が儲かって去年だけボーナスが多かった、というようなケースもあるので、継続的に収入額が上がったかどうか判断するためだろう。

そういうわけで、うちの場合は収入が低いのは「ワケあり」なわけだが、ずっとこの団地に住んでいる人たちは、やはり「ワケあり」の人が多いようだ。ざっと辺りを見渡したところ、シングルマザーが3人、独居老人が2人いる。団地全体での高齢者率はかなり高く、その他の世帯でも何らかの事情を抱えているところは少なくないかもしれない。

夫婦揃って精神障害者、というのは少しレアケースかもしれない。うちの「ワケ」は、そのうち理解してもらえるのだろうか。


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