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鬱るんです
躁鬱病のITエンジニア「はまー」が心と体の模様を記した雑記帳。 大手IT企業で心身ともにぼろぼろになり退職した後、ほそぼそと働いたり事業を立ち上げようとして頓挫したり、作業所に通ったり障害者雇用で働いたりと紆余曲折したが、今は無職な毎日。

日別アーカイブ:2013年3月27日

今日は着替えることができた。

と書いても、何のことやら。とりあえず経緯を書こう。

先々週の土曜日、心理ワークショップに参加したときのこと。セラピストの先生から、

「今一番困っていることはなんですか」

と聞かれた。今の私が困っていることは、

「なぜか外に出られない」

ということなので、そう答えた。

暑いとか寒いとかいうわけでもなく、行きたくないところに嫌々行くのでもなく、とにかく外に出ることができない。最近は、けっして調子がいいわけではないが、ものすごく調子が悪いというほどでもない。

それなのに、外に出る気力がない。外に行く用事があれば、なんとかがんばって出られる日もあるが、出られない日もある。家の中では普通に過ごしているのに、外に出ようか、と思った瞬間、急に憂鬱になったり気が重くなったりして、体調が悪くなる。そのまましんどくて寝てしまうことすらある。

時には用事がなくとも、少しは外に出なければ、と思って、なんとか頑張って着替えて外に出てみることもある。少し歩いてみれば、気分が上がってくることもあるが、よけいしんどくなって、家に引き返すことも多々ある。これは出てみないとわからない。しかし、やはりそれ以前に「外に出る」までのハードルが高い。

そうなると、なんというかもう「着替えることすら面倒」になるのだ。普段は家の中ではスウェットなどのルームウェアを着ているが、

「外に出る?じゃあ着替えないといけない。着替える?いやいやいや無理無理無理」

我ながら書いていてアホらしい。しかし、これが現状なのだ。ただ着替えること、それだけのことが高いハードルになってしまっている。気が重たくて着替えることすらできない。「着替えるのがめんどくさいから外に出たくない」ではない。その先にある「外に出る」ことに対する拒否反応がいち早く出ているのだと思う。

「着替えられれば外に出られのですか?」

と先生に聞かれたので、出られるかもしれないし、出られないかもしれない、と答えた(と思う)。さらに、その週は割と調子がよく、3回着替えて外に出ることができた、と話した。

「じゃあ、とりあえずの目標を『着替える』ということにしよう。1週間のうち、何回着替えられたらいいと思う?」

「着替えるだけなら、できるだけ毎日できればいいと思うのですが」

「最初からそんなに高い目標を掲げてはいかん。とりあえず、週3回着替えられたらいいことにしよう」

ふむ、そうなのか。

目標が高すぎると、却って早く挫折する、というのはわかっているつもりだ。だから今では、「とりあえずこれくらいできれば」という、自分としては「高くない」目標を設定しているつもりなのだが、それが今の自分にとっては既に高すぎる、ということを自覚していないようだ。そこのズレが、悪循環を生み出している要因の一つかもしれない。

だから自分は言われた通り、とりあえず「週3回は着替える」ということを目標にした。

先週は、1日は妻と一緒にスーパーに行った。もう1日は電子レンジを買いにヨドバシに行った。そして土曜日。

「今週はまだ2回しか着替えてない」

ということに気がついて、外に出るつもりもないが、とりあえず着替えるだけ着替えてみた。外に出るのではなくて、ただ着替えるだけ、と思ったら、気が重くなることも何もなく、普通に着替えられた。そのまま部屋で過ごした。

最初はこれでいいのかもしれない。

今週は今日はじめて着替えた。妻が皮膚科に行くというので、まだ薬はあるが、自分もついて行って診察してもらった。ちょっとしんどかったが、着替えられた。よし、これで今週はあと2回。最悪の場合「着替えるだけでいいんだ」と思えば、ずいぶん気が楽である。どうせだから3日分まとめて着替えてしまえ。あ、いやいや、それは違う。

ついでだから、皮膚科に行った話。

最近背中に白いボツボツができている。自分では見えないので、妻にiPadで自分の背中を撮ってもらい、それを見てみると「なんじゃこりゃ?」という、本当に白いボツボツが点々とある。しかもけっこう大きい。妻が「ここは何の薬を塗っていいかわからない」と言うので、今日も一緒に診察室に入り、診てもらった。すると、

「老廃物が溜まったものです。周りと同じように軟膏を塗ってかまいません」

とのこと。おそるおそる、なぜこんなものができるのか聞いてみたら、またしても、

「老化です」
「老化です」
「老化です」
「老化です」
「老化です」

もう老化は飽きたからやめてほしい。と誰に文句を言ってもしかたがない。