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鬱るんです
躁鬱病のITエンジニア「はまー」が心と体の模様を記した雑記帳。 大手IT企業で心身ともにぼろぼろになり退職した後、ほそぼそと働いたり事業を立ち上げようとして頓挫したり、作業所に通ったり障害者雇用で働いたりと紆余曲折したが、今は無職な毎日。

今日は診察だった。12時からの予約だったので10時半までには家を出ないといけなかったが、10時半の時点ではとても動ける状態ではなかった。でも予約してある日は遅れても診てもらえるので、寝ながら動けるようになるのを待った。

12時近くになって彼女に起こされた。もうそろそろ行かないと、と言う。そうなのだ。さすがにもう行かないとやばい。彼女は今日は診察についてくる、と言って自分も外出の用意を始めた。私も起きなければ、と思うのになかなか体が言うことをきかない。やばい、診察はなんとしてでも行かなければ。そう思ってじたばた、いや体が動かないからじたばたはしてないのだが、ともかく動こうとしていた。

私が起きないので、彼女が「少しだけでも動いてみたら?」と言う。動きたくなくて動かないのではない。なんか日本語がわかりにくいのだが、そう言われても動けないのだ。彼女が「じゃあ今日は私が行くよ」と言う。何回かこの手は使った。彼女に言ってもらって薬だけもらって来てもらうのだ。しかし、自分の状況は自分の口から説明しなければいけない。調子が悪いときならなおさらだ。

私は必死に動こうとした。そしてなんとか布団の回りに落ちている衣服に着替えた。これらの衣服、そう昨日の夜に動けなくなって、風呂も入らずにとりあえずパジャマに着替えた残骸だ。そのまま昨日着ていた服に着替え、なんとか動けそうなので体を引きずってカバンを持ってきて、そのまま家を出る。寝癖でぼうぼうの頭を帽子で隠しながら。

一度動いてしまえば、後はそんなに苦しくない。無事病院まで行って診察を受けて帰ってきた。薬を増やされてしまった。前のように新しい薬が増えるのではなく、今飲んでいる薬を1錠だけ増やすから、今度は副作用の問題はないと思う。しかしまあ、今日は動けてよかった。「最初の一歩」これが難しいのだ。最初になんとか動くことができれば、後はなんとかなることが多いのだが、今日はほんとぎりぎりのラインだった。


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