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鬱るんです
躁鬱病のITエンジニア「はまー」が心と体の模様を記した雑記帳。 大手IT企業で心身ともにぼろぼろになり退職した後、ほそぼそと働いたり事業を立ち上げようとして頓挫したり、作業所に通ったり障害者雇用で働いたりと紆余曲折したが、今は無職な毎日。

一昨日に無事退院した。病院を出たのがちょうど10時頃だったので、荷物を妻に預けて自分はそのまま会社へ直行。久しぶりに仕事をして、なかなか楽しかった。やはりPCに向かってないとつまんないのだ。昼食後、40分くらいしてからウォーキングに出た。まず会社の敷地内をぐるっと一周。これだけで10分かかる。そして戻ってきて今度は1階から9階まで階段を上って下りた。これがけっこうきつくて、2日経った今でも筋肉痛である。いきなり飛ばしすぎただろうか。しかし、その後に血糖値を計ってみたら、食後1時間の血糖値は入院中は正常範囲を超えていたのに、その日はそれよりだいぶ低く、正常範囲内だった。うむ、理論どおりである。これは続けなくては。

糖尿病教室で、水虫を放っておくだけでも危ない、という話を聞いて、ほったらかしにしていた水虫の治療をしようと昨日皮膚科に行った。足の裏でなく、爪白癬もあるので、根気よく治療していきましょう、と言われた。水虫を完全に治すのはなかなか難しいが、めんどくさらずに毎晩薬を塗らなければ。

その後、妻の実家にお邪魔して義母や姪とお喋りをしていたが、15時頃に妻とウォーキングへ。赤レンガ倉庫まで行ってラ・マシン(巨大グモ)を見たかったが、時間が合わなかった。次の回は17時からだったのだが、18時頃また妻の実家でみんなで夕食の予定だったので、今回はパスして公式記念グッズ売場へ行ってあちこち物色。せっかくだから開国博かたねまるくんのTシャツが欲しかったのだが、サイズがMとLしかない。LLはなかったよ。やはり太っていると何かと損である。

帰ってきて食事して、20時頃にお暇して帰宅。病院生活も勉強できたりストレッチをやったりと悪くはなかったが、やはり精神的に開放感を感じる。せっかくの入院を無駄にしないように、これからも食事療法と運動療法は継続し、定期的に血糖値を計ってコントロールするのだ。

5/21(木)
04:00 起床
06:00 体重測定
06:30 血糖値測定
07:00 血圧測定、体温測定
07:20 朝食(米飯120g、大根味噌汁、温泉卵アンカケ(タケノコ・ニンジン)、ヒジキ炒煮、牛乳)
09:00 血糖値測定
   腹囲測定
09:30 運動療法(エアロバイク20分)
10:00 シャワー
12:15 昼食(五目おこわ120g、豚ショウガ焼、浸しカツオ、サラダ)
13:00 血糖値測定
14:00 心エコー検査
14:15 今日で終わり?ラジオ体操(第1、第2)
15:00-16:00 糖尿病教室(看護師による「フットケアについて」に関するレクチャー)
16:30 主治医による今回の入院の総括
17:30 血圧測定
17:50 夕食(米飯120g、カニ玉アンカケ、冷奴豆腐、大根醤油漬)
19:00 血糖値測定
21:00 就寝

一昨日の腹部CTで検査はすべて終わったと思っていたら、今日は心臓のエコーの検査があった。先週に3カ所のエコー検査をしたので、そのとき一緒にやったらいいのに、と思ったが、医師曰く「心エコーは予約が取りにくいから」とのこと。意味わかんない、と思っていたのだが、実際に検査を受けて理由がわかった。検査の機械が違うのだ。普通のエコーはぬるぬるぬちゃぬちゃした例のアレをつけてぐりぐりされるだけなのだが、心エコーは手首と足首に電極をつけられた。心臓は他の部位とはちょっと扱いが違うのだ。VIP待遇なのだろう。

最後の糖尿病教室は、外来の看護師による「フットケアについて」。足のケアについて1日割くのは、足の裏というのは普段は意識して見たりしないが、糖尿病の症状によって影響を受けやすく、見過ごしがちになるためだ。水虫を放っておくだけで足の切断にまで及んでしまうこともあるのだ。

どういうことかと言うと、

糖尿病になると、動脈硬化で毛細血管が詰まって足の先まで血液が行きにくくなり、放っておけば壊疽になったりする。
糖尿病になると、細菌やウィルスへの抵抗力が弱くなり、感染症にかかりやすくなる。
糖尿病になると、神経障害により痛みを感じなくなる。

つまり、足の先は水虫などの些細な疾患や小さな傷でも、そこから細菌が入り込んで治りにくくなる。しかし痛みに鈍感になっているので足の変化に気がつかず、気がついたときには時すでに遅しで、足の指や、ひどいときは足を切断しなければいけなくなったりするのだ。だから、水虫などは放っておかずにきちんと治療をし、毎日足の裏を観察して傷がないかチェックし、清潔に保たないといけないのだ。

夕方、妻と一緒に主治医と最後の面談。今回の入院の総括をしてくれた。私に一度話してくれたことも含めて、改めていろいろ説明してくれた。

まずは残っていた心エコーの結果は異常なし。その他の検査結果も(糖尿病の値に関しては)異常なし。(肝臓の値はちょっと悪い)

それから、血糖値について。これも自分は以前に聞いたが、普通の糖尿病患者は食後2時間で血糖値がピークに達する。しかし私の場合は1時間でピークに達し、2時間後では正常値に戻る。ピーク時の値は正常範囲の上限値である140を越えてはいるものの、200を越えたことはない。糖尿病ではあるが、ごく初期だということだ。

それから体重について。糖尿病と診断されてから、いきなり自己流の食事療法を始めた。でも一応カロリー計算はしていたのだが、体重の減り方が尋常なペースではない。最初の2週間で4キロ、さらに3週間で5キロ減ったのだ。この減り方は体にとって危ない。1ヶ月に1キロくらいのペースで落としていくように調節する必要があるのだ。

しかし、入院して、カロリー計算されて栄養バランスのとれた正しい糖尿病食を食べ、指示された通りに運動療法をやったのに、入院してから今日までの10日で体重が3キロ減った。この結果をうけて、カロリー制限を多少緩めてもいいかもしれない、とのことだった。

今回の教育入院はとても実りがあった。単に糖尿病のことについて知りたければ本を読むなり(実際読んだけど)ネットで調べたり(実際調べたけど)すればいい。しかし、入院して毎日4回血糖値を計り、自分のパターンを知ることができた。これは外来通院ではなかなかわからないだろう。今回の大きな収穫である。今後、この入院生活を無駄にしないように、自己管理を怠らないように、でも楽しく糖尿病ライフをおくることにしよう。

5/20(水)
04:00 起床
06:00 体重測定
06:30 血糖値測定
   採血、採尿
07:20 朝食(米飯120g、厚揚味噌汁、昆布甘辛煮、卸し大豆、牛乳)
09:00 血糖値測定
09:30 運動療法(エアロバイク20分)
12:15 昼食(米飯120g、ローストポーク80g、春雨ミドリ和え、グレープフルーツ20kcal)
13:00 血糖値測定
   血圧測定、脈拍測定、体温測定
14:30 なんだか待ち遠しくなってきたラジオ体操(第1、第2)
15:00-16:00 糖尿病教室(医師による「糖尿病腎症について」に関するレクチャー)
16:30 入浴
17:30 主治医回診
17:50 夕食(米飯120g、鯖みそ煮60g、大根旨煮、白菜サラダ、つみれ汁)
18:30 血圧測定、体温測定
19:00 血糖値測定
   血圧測定
   クイズヘキサゴン
21:00 就寝

昨日の晩は夜中1時頃に目が覚めて、それからしばらく眠れなかった。トイレに行って戻ってきたらやたらのどが渇いていたので水をがぶ飲みして寝た。もう一度眠れたはいいが、また目が覚めてトイレに行った。なぜだか異様にのどが渇いていた。4時に起きてまたトイレに行った。それからずっと起きていたが、結局昨晩は3回もトイレに行った。あの異常な喉の渇きはいったいなんだったんだろう。

リハビリ室に行って今日も前に進まないチャリを漕ぐ。全国のスポーツジムで何万人の人がこの進まないチャリを漕いでいるのだろうか。このエネルギーを使って何かに役立てられないだろうかと思ったりする。という話を以前会社で話したら、そういう計画はすでに検討されてるとかなんとか聞いた覚えがある。ちょっと詳しく知りたいところである。

リハビリ室には両手で棒につかまりながら歩行訓練している人、階段の上り下りをしている人、背中にあてがった棒を両肘で挟みながら左右に上半身をひねっている人、手をグーパーしたりばんざいをしている人など、いろんな人がいる。この人たちに比べたら、自分の苦労なんてほんのかけらほどだろう。みんながんばって回復してほしいものだ。

売店に行ったらついにマスクが「一人一枚まで、院内で使用する場合に限ります。買いだめはご遠慮ください」との張り紙。全国的にマスク不足になっているのだろうか。

今日の糖尿病教室は、網膜症、神経障害と並ぶ糖尿病の三大合併症の一つ「糖尿病腎症」について。目が見えなくなる網膜症が怖いと思っている人も多いし、実際怖いのだが、実はこの腎症が一番怖い。腎臓の障害は一番生命に関わるのだ。そのことは本で読んで知っていたが、今日の講座を聞いてますます怖くなった。症状も出ずに20年にわたって少しずつ進行し、症状が出たらそこから先はあっと言う間に進行するのだ。対処法は一つしかない。糖尿病の治療、つまり食事療法、運動療法をはじめとした正しい生活習慣の徹底しかない。

夕方、主治医が私の希望した腹部CTの写真を持ってきて説明してくれた。皮下脂肪も内臓脂肪もたっぷりついていた。人によって皮下脂肪型と内臓脂肪型とあるが、私の場合「両方型」である。とほほのほ、である。怖いのは内臓脂肪。これを落としていかなければ。

ところで内臓脂肪は「落ちやすい」、という人と「落ちにくい」という人がいて、どっちが正しいのか前から疑問だったので質問してみた。その答えは、

「内臓脂肪は皮下脂肪よりは落ちやすいが、かといって簡単には落ちない。有酸素運動を毎日継続して行えば徐々に落ちる」

とのことだった。だから「有酸素運動を毎日継続して行う」ことを簡単なことだと思っている人にとっては「落ちやすい」のだ。でもそれを実行するのはなかなか難しい。でも落とさねばならぬ。そうでないと合併症のリスクを下げることはできない。千里の道も一歩から。地道に努力するのだ。

5/19(火)
04:30 起床
06:00 体重測定
06:30 血糖値測定
07:20 朝食(米飯120g、芋味噌汁、豚大豆煮、ツナ卵焼き、グレープフルーツ20kcal、牛乳)
09:00 血糖値測定
09:30 運動療法(エアロバイク20分)
11:30 血圧測定、脈拍測定、体温測定
12:20 昼食(米飯120g、魚のマスタード焼60、セロリエノキ金平、オレンジ20kcal、牛乳)
13:00 血糖値測定
14:15 やみつきになってきたラジオ体操(第1、第2)
15:00-16:00 糖尿病教室(医師による「糖尿病の合併症について」に関するレクチャー)
16:30 腹部CT検査
17:50 夕食(米飯120g、けんちん煮、小倉煮、トロロ昆布汁)
18:30 血圧測定、体温測定
19:00 血糖値測定
20:00 入浴
21:00 就寝

病院で使っているのと同じ自己血糖値測定器を土曜日に注文して、発送したとのメールが昨日来た。それでもって今朝ヤマト運輸のサイトで配達状況を確認したら、「配達中」となっていた。午前中指定をしているので昼までには届くはず。妻にメールして、今日の糖尿病教室のときに持ってきてもらうようにした。妻も毎日病院に来て、一緒に糖尿病教室を受けてくれいるのだ。

それで、えっと、そうそう自己血糖値測定器である。病院で使っているものと同じものを買った、と看護師に話したら、今まで看護師にやってもらっていた血糖値測定を、練習のために自分でやることになった。今まで何日も1日4回やってもらってきたので、やり方はもうすっかり頭に入ってある。実際にやってみたら、やはり簡単である。

私の場合、毎日、それも1日に何回も血糖値を測定する必要はない。自己管理のために1日おきか2日おきくらいに、朝の空腹時と、入院生活でわかった私の血糖値が一番高くなる昼食後1時間に計測してみようと思っている。正しい食事療法と運動療法を続けていれば、ピークの値はだんだん下がっていくはずだ。逆に上がっていくようなことがあれば、生活習慣の見直しが必要になる。

妻が病院に到着し、さっそく箱を開けてみる。うん、確かに病院で使っているものと瓜二つだ。おお、持ち運びに便利なポーチまでついてるではないか。そうか、外出先で血糖値を測定することは当然ある。

今日の糖尿病教室はとても重要な「合併症について」だったが、たくさんの内容を詰め込もうとして、パワーポイントで作ったスライドもどんどん飛ばして、手元の資料も次々進んで、結局わかりづらかった感じがする。私は自分が糖尿病と宣告されてから、本を読んで勉強していたからある程度理解できたが、他の人たち、特に年輩の方々はあんなグラフとか見せられてどこまで理解できただろうか。

教室のあとは腹部のCT検査。これはもともとは今回の教育入院のプログラムには含まれていなかったのだが、自分のおなかにどんな具合に脂肪がついているか、輪切りにした写真を一度見てみたいと思っていたので、私がお願いしたのである。皮下脂肪がたっぷりあることは自分のおなかをつまめば一目瞭然なのだが、やはり気になるのは内蔵脂肪。ではなかった内臓脂肪。さてさて、どんな絵が見られるのか。

5/18(月)
05:00 起床
06:00 体重測定
06:30 血糖値測定
07:20 朝食(米飯120g、油揚味噌汁、味付き納豆、厚焼卵、お浸し、牛乳)
09:00 血糖値測定
   血圧測定、脈拍測定、体温測定
09:30 運動療法(エアロバイク20分)
12:00 昼食(米飯120g、豚野菜煮、中華あえ、バナナ1本70kcal)
13:00 血糖値測定
14:15 今週もやるの?ラジオ体操(第1、第2)
15:00-15:20 糖尿病教室(理学療法士による「運動療法について」によるに関するレクチャー)
16:30 入浴
17:30 血圧測定
17:40 夕食(米飯120g、鶏からあげ、信田煮、白菜浅漬)
19:00 血糖値測定
21:00 就寝

3日ぶりにエアロバイクを漕いだ。毎日やるにはこの20分という時間はちょうどかもしれない。ウォーキングなら歩いてるだけで楽しいが、エアロバイクは、景色もあんまり変わらないし、すぐに飽きてくるのだ。でもこれから梅雨に入ると雨でなかなか歩けないだろうし、その後灼熱の真夏が来ると今度は熱中症が怖いしそもそも暑いの苦手だしアトピーはひどくなるし、やっぱ歩くのはちょっと、ちょっとちょっとである。

そんな私にアドバイスを、と思っていたら、今日の糖尿病教室は「運動療法について」。期待して臨んだが、あんまり目新しい情報はなくて、講師役の理学療法士も事務的に資料を読み上げるだけで、ちょっといまいちだった。家の中で運動療法をやるときは、ラジオ体操を第2までやるとけっこう有酸素運動になるのでそれがいいそうだ。ラジオ体操の音源どっかに転がってないかなあ。あとは階段の上り下りがいいそうなので、会社で食事した後、自分がいる1階から最上階の7階まで往復しようかな。

ペットボトルの水を買いに売店に行ったら、レジのおばちゃんが2人いて、1人はレジを打っていたが、もう1人は電話で「マスクが……」「そんなに大量に……」「うちの売店でも……」とかなんとか話していた。どうやらマスクの受注が関西から殺到して品薄になっていて、仕入れ交渉をしているようだった。神戸、大阪の新型インフルエンザの影響は早くもこちらまで来ているようだ。

夜、主治医と話して金曜日の退院が確定した。先週、木曜日の糖尿病教室が終わったらその足で退院しよう、と書いたが、原則として退院は午前中になるとのことで、金曜日となった。

私はまだ軽い糖尿病、というかむしろ今では境界型(糖尿病予備軍と呼ばれるレベル)まで血糖値は下がっている。食後1時間の血糖値はまだ許容範囲より上だが、めちゃめちゃ高いわけでもない。その後1時間経てば血糖値は正常値に戻っている。だから私の膵臓はちゃんとインシュリンを出してくれているのだ。ただ、正常な人ならすぐに出てくる一次分泌が低いので一時的に血糖値が標準値を越えてしまうのだ。でも二次分泌できちんと正常値まで下げてくれている。ピーク時の血糖値もこれから食事療法と運動療法をきちんと行っていけば、だんだん下がってくるでしょう、とのことだった。

糖尿病は治らない病気。今では薬も中止されたし、うまくコントロールできているが、退院してからどこまでそれを貫けるか。血糖値が下がったといって、元の食生活に戻ればまた血糖値は上がる。土曜日にネットで自己血糖測定器を注文した。これで自分の血糖値をウォッチして、数値が高くなってきたら何か生活習慣を見直そう。一昨日のDVD講座に出てきた言葉「主治医はあなたです」を肝に銘じるのだ。