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鬱るんです
躁鬱病のITエンジニア「はまー」が心と体の模様を記した雑記帳。 大手IT企業で心身ともにぼろぼろになり退職した後、ほそぼそと働いたり事業を立ち上げようとして頓挫したり、作業所に通ったり障害者雇用で働いたりと紆余曲折したが、今は無職な毎日。

これから自分、どうなるのだろう、どうしたらいいのだろう、そういう漠然とした不安の中、なかなか安定しない体調をもどかしく思いつつ、未曽有の就職難のなか、精神障害者が職に就くのは大変困難であることをネットのコミュニティなどで知っている私は、ずっと一人で大きな爆弾のような不安を抱えていた。

 

そんな折、ハローワークで精神保健福祉士と話をしてきた。相談してみてかなり気が楽になった。「尋ねないと知らない」行政の制度や機関はいろいろあるものだ。

 

仕事の相談に関しては、障害者の就労を支援する「就労支援センター」という機関があるそうだ。横浜市独自のものらしいが(うろ覚え)、横浜市内にいくつかあり、精神障害者専門のところも一箇所ある。それ以外のところで、精神障害に精通していてIT関連に強いところが上大岡にあるので、そこに相談することにした。あくまでも「就職について相談するところ」であり、仕事を斡旋してくれるわけではないが、今までの職歴、経験や障害の状態、家族環境などいろいろな面から、どういう形態でどういう仕事を選べばいいのか、アドバイスをくれるらしい。

 

生活面の相談に関しては、区役所の障害支援課に行政のケースワーカーがいて、その人にいろいろ相談すればいいとのこと。本当に困ってから相談に行くのではなく、「ここに障害者2人で生活している世帯がある。今はなんとかなってるが、この状態が続くと生活が破綻する」ということを予め話しておくといいとのこと。そうすると行政側も少しは気にかけてくれる(と言っていたが本当かなあ)し、民生委員に話を通してくれたり、少なくともにっちもさっちも行かなくなったときに、そこで初めて相談に行くより、ずっと話が早くなるとのこと。とにかく「障害支援課のケースワーカーとのパイプを作っておく」ことが重要とのこと。

 

そしてケースワーカーだけでなく、「精神障害者生活支援センター」というのが各地域にあるらしい。この施設もいろいろと相談に乗ってくれたり、単に無駄話を聞いてくれたりするらしい。うちからけっこう近いところにあったので、そこにも顔を出してみるといいとのこと。同じ地域の精神障害者同士で情報交換ができたり、何らかの支援を得られるようだ。この施設に関しても「顔を売っておく」ことが大事とのこと。

 

帰宅してから、とりあえず真っ先に上大岡の就労支援センターに電話してアポを取った。明後日に面談することになって、そのときに履歴書と職務経歴書を持っていかないといけないので急遽作成している。改めて精神障害者の履歴書のいい見本がないかを検索したら、普通の履歴書とはいろいろ異なったりすることがわかったので、別のサイトからダウンロードしたEXCELのテンプレートを手直しして作成中。

 

だがちょっと困っている。仕事の方向性が決まってない、というかそれを相談しに行くのに、志望動機やら自己PRやら書けないのだ。履歴書にしろ職務経歴書にしろ、応募する会社にあわせて今まで内容は変えてきた。まあ、とりあえず適当に書いてみて、それをたたき台にアドバイスをくれるだろう。「就労支援センター」なのだから。

風邪をひいて病院へ行ってから5日経っても、いまだに咳と痰と鼻水が止まらず、声もまだかすれている。5日分の薬ももうなくなるので再び病院へ行った。どうやら風邪ではなく、喘息が悪化しているようだ。多分気管支に細菌が入ったな、こりゃ。

というわけで、今度は14日分の薬を大量にもらって帰ってきた。これで一日に飲む薬は43錠になった。

おーい肝臓、大丈夫かああああああぁぁぁぁぁ。

前に出してもらったものより強い吸入ステロイド剤も1日2回、1回につき2吸入しなければならない。ああもう、めんどくさいのだ。これで今月の医療費は2万円を超えてしまった。おまけに今年の医療費の累計は20万円を超えた。健康な人が羨ましいよ、ほんと。

仙谷官房長官が「一寸先はなんとやら」と言っていた。
「なんとやら」ではなく、「やみ」と正確に言った方が短いのに、なぜ誰もがわかりきっているところをぼかすのだろう?

他にも「触らぬ神になんとやら」など時々耳にするような気がする。政治家のレトリックだろうか。いやレトリックというほどのもどでもないし、使っているのは政治家だけではない。

文章でも、「某公共放送が」とか「フ○テレビが」などと、誰が見てもそれが何か特定できるようにぼかしたりするのを見かける。そう言えばネットでよく私も使っているではないか。なんでなのか自分でもよくわからん。

曖昧なものを曖昧にしておくだけでなく、確固たるものまで曖昧にしておくのが最近の日本人なのだろうか。

どうやら風邪をひいたようだ。4日前に朝起きると喉が痛かったのだが、夜になって息が苦しくなった。私は呼吸器系が弱く、気圧の低い時や体調が悪いときにときどき喘息が出る。今回もいつも同様、気管支拡張剤を吸入してそのまま寝た。しかし次の朝も起きると喉が痛くて、さらに声がかすれるようになった。それなのに、妻の実家におじゃまして話し込んでしまい、よけい喉が痛くなって、その帰りに病院へ行った。

糖尿病で通院している診療所なので、医師はいわば内科のかかりつけ医。私の喘息のこともよくわかっており、鎮咳薬とか炎症止めとかの薬と一緒に「体に貼る気管支拡張剤」というのを処方してくれた。

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気管支拡張剤というと、私が苦しくなったときに使っている「メプチンエアー」に代表されるような、即効性があり吸入した薬剤がダイレクトに気管支に効く薬しか知らなかった。こういうニコチンパッチみたいな経皮吸収するタイプもあるんだ。皮膚に貼ってどういう風に効いているのだろうか。ちょっと気になって調べてみた。どうやら「ホクナリン」という薬のジェネリックらしいので、そんなに新しい薬でもないのようだ。特徴として、

  • β2受容体刺激薬に分類される気管支拡張薬です。
  • 気管支に選択的に作用します。旧来のβ刺激薬に比べ、心臓を刺激する作用が弱いほうです。
  • 皮膚から有効成分を吸収させるテープ剤です。作用時間が長いので、明け方の発作をおさえるのに好都合です。子供を含めて、喘息や気管支炎の治療に広く使用されています。なお、喘息においては、吸入ステロイド薬と併用するのが基本です。

ということらしい。ふ~ん「気管支に選択的に作用」なんてできるのね。

それにしても、病院に行って2日経った今もまだハスキーボイスである。昨日はハローワークで精神保健福祉士と今後の仕事探しについて相談する予定が入ってたのに、これでは文字通り話にならないのでキャンセルした。(ぼちぼち再就職に向けて動き出しているのだ)

今日はメンタルクリニックに通院だが、これはキャンセルするわけにはない。しゃがれ声で話すとするか。

松平健の奥さんが亡くなった。首を吊っての自殺と聞いて、「もしかして」と思ったら案の定、うつ状態だったらしい。

自分も希死念慮に駆られた経験は一度や二度ではない。なんとかして止めることはできなかったのか、こういうニュースを聞くたびに歯がゆく思う。

「フリーター、家を買う」というドラマを観ているが、主人公のお母さん(浅野温子)がうつ病という設定。その演技にリアリティがあり過ぎて怖い。あれを見て「うつ病患者って怖い、気持ち悪い」と思う人もたくさんいそうだが、あれは現実なのだ。調子がとても悪い時、家の中では私はあれに近い状態になる。精神科医による的確な演技指導が行われていると思われる。

「患者を責めるようなことを言ったり、決断を求めることはやめてください」とか、「薬と一緒にアルコールを飲むと危険」だとか、医学的に的確なことを言っているので、うつ病に対する理解を、うつ病患者への接し方を、こういう「普通のドラマ」を通じて広く認知されることを期待したいが、果たしてうつ病や患者と無縁に過ごしてきた人はどのように受け止めるのだろうか。
(「普通のドラマ」というのは、「うつ病自体をメインテーマにしたドラマ」ではないという意味)