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鬱るんです
躁鬱病のITエンジニア「はまー」が心と体の模様を記した雑記帳。 大手IT企業で心身ともにぼろぼろになり退職した後、ほそぼそと働いたり事業を立ち上げようとして頓挫したり、作業所に通ったり障害者雇用で働いたりと紆余曲折したが、今は無職な毎日。

昨晩、早めに20時半就寝。0時に目が覚め追加眠剤をもらって飲む。そして次に目が覚めたのは2時半。また追加眠剤をもらう。あれ、2回目なのにサイレースだ。まあいいや、と思って飲む。でもまた3時半に目が覚める。トイレに行ってから喫煙所で一服し、また寝る。そして4時半に目が覚め、これを書いている。途切れ途切れだが、割と熟睡はできているようで、頭のぼんやり感や体のだるさはない。夢も見た記憶がない。眠りが浅いときは夢をたくさん見るのだ。結局飲んだ眠剤はベゲタミンB2錠、ダルメート、サイレース5mg、ロラメット。わかる人はわかるだろうが、けっこうな量である。

朝食の後は日課の散歩。今日は雨が降っているので、作業棟の前の屋根の下でオカリナを吹き、その後廊下にたむろしている猫たちと遊ぶ。と言ってもみんな警戒心が強くて、近づくと逃げていくので少し離れてしぐさをみているだけ。猫のしぐさはかわい。見ているだけでこんなにも癒されるのはなぜだろうか。今週末の外泊のときに猫のえさを買ってきて、これから手なづけることにチャンレンジしてみよう。

作業棟へ行っていつものメニューをこなす。体力テストの結果も昨日と同じ。一般トレーニングはまたも消費カロリーがあがった。体力は上がっているようだ。でも体重はあまり減らない。その後はデイケアへ。火曜日の午前中は料理と園芸。どちらか好きな方に出ればいい。実は通院していたときは火曜日の午前中は行ったことがなかったので、はじめてなのである。これからは園芸にでも出ようかと思ったが、今日は雨でお休み。デイケアルームでしばらくおしゃべりした後、作業療法士の実習で来ている学生さんに関するクイズをやった。

火曜日の午後は患者懇談会。13時半から。だが、私は音楽を聴きながら寝てしまっていて、多分眠ってはいなかったとは思うが、放送が聞こえなくて5分遅刻してしまった。病棟からの連絡を聞きそびれてしまったが、他の患者から聞いたところによると、これから外からの電話は患者に取り次がないことになったらしい。長電話をする人が多く、院内のFAXが送れなくなるなどの支障が出ているかららしい。患者には「だれだれさんから電話がありました」ということだけが告げられ、こちらから公衆電話でかけなおさないといけないらしい。ちょいと不便になった。でも他の6つの病棟ではどこもそうなっているらしい。でも他の病棟では携帯電話の使用を許可しているところもある。検査のため精密機械などがある外来棟から遠く離れたこの病棟には携帯の電磁波の影響を受けそうなものはない。それなら携帯くらい使わせてくれたっていいのに、なんだか納得いかないことの多い病院である。

昼過ぎから看護実習に来ている学生さん達とちょっと話をする。学生と言ってもみんな准看護師の資格を持っていてすでに病院で働いており、正看護師になるための実習なのだ。看護師の本音などをいろいろ聞けておもしろい。

16時半頃から、前に入院していたときにも日課だったヨガの体操をやる。隣のベッドだった人がくれた小冊子に10種類のヨガのポーズが載っていて、自律神経の調節にいいらしい。やってる体がほぐれて気持ちがよくなる。本当のヨガならこのまま瞑想状態に入るらしいが、その域に達するのは困難だろう。

夕食後、なぜか婦人科の医者から呼ばれた。精神科と内科が中心で、大きな総合病院ではないこの病院では、婦人科の医者が皮膚科やその他の科の医者として活躍しているそうだ。呼ばれたのは昨日の血便の件でだ。直腸触診をされてしまった。結局、お尻の穴が「すこ〜し切れてますね」ということらしい。ああああああああああああああああ。ちにてんてん、なのかあああああ。

いかん、睡眠障害はひどくなっていっている。いつもどおり21時に寝て、最初に目が覚めたのが23時。いつもは0時くらいなのに、2時間しかあの量の眠剤がもたないのか。追加眠剤をもらって飲む。そして次に目が覚めたのが1時。また2時間しか寝ていない。今度はもう一度寝ようとするが、数十分おきに目が覚めて、3時過ぎにホールへ出てきて一服。追加眠剤は3時までと決まっている。2回目をもらいそこねた。タバコを一本吸ったら病室に戻り、どうせ眠れないだろうからと音楽をかけて横になる。そしたらけっこう眠れて、4時半に目が覚めた。そこでもう一度ホールに出てきてこれを書いている。

朝食のメニューはご飯に味噌汁、そして納豆と牛乳。他の人にはさらに副菜がついてるが、私はダイエットメニューなのでこれでおわり。納豆をご飯にかけて食べ、味噌汁を飲んで牛乳を飲む。朝は毎日味噌汁と牛乳が出るのだが、この取り合わせもなんだかな〜という感じである。

朝食後は日課となりつつある散歩。猫と遊んでオカリナを吹く。警戒心の強い猫が多いが、えさをやって手なづけている人もいる。私もえさを買ってきてあげてみようかな。ちゃんと去勢手術をした猫もいて、病院内の野良猫というより、みんなで飼っている、という感じだ。

8時40分ころからストレッチを開始し、作業棟に行く準備をする。9時になったので作業棟に行ったら、鍵がかかっていて入れない。中から作業療法士が出てきて「早い、9時半から」と言われた。いつも9時過ぎには開いていて、エアロバイクも勝手に使っていいようになっているのに。午前中は作業療法とデイケアのダブルヘッダーなので、早く始めたかったのだがしかたがない。「10分前には開けますから」作業療法士のその言葉を聞いてから、作業棟の裏手へまわり、これを書きながら時間をつぶすことにする。ちょうどベンチがあって灰皿もある。しばらく一服してゆっくりしよう。

作業棟が開いたのでいつもの通り体力テストから始める。やはり「6段階中の4。優れている」と出た。確かに持久力という面ではあまり衰えてないようだ。その後もいつもの通り30分の一般トレーニング。やるたびに消費カロリーがあがっていく。今日も最高値が出た。体力も少しずつあがっていっているようだが、私の今の目標は体力をあげることでなくてやせることなのだ。体脂肪を減らすのだ。それは目に見えた数値でなかなか出てこない。

エアロバイクを漕いだ後は体育館へ行ってデイケアに合流。なかなか忙しい。今日は前半が卓球とバドミントン、後半がバレーボールだった。私は元卓球部なのだが、他にも卓球経験者がいて、久々にレベルの高い卓球ができた。

昼食後、13時前までは横になって音楽を聴き、体と神経を休める。その後デイケアに出る。デイケアは今日はしばらくは団欒タイムが続いた後、ミーティング。今後の予定である海水浴やキャンプのこと、それから先日のバレーボール大会の打ち上げのことなどを話し合った。

デイケアの後はカウンセリング。最初に自分がハイテンション気味らしいことを話す。そして、自分が最近思っている、「あれだけ長い間調子が悪かったのに、入院したら1週間で調子がよくなったのはなぜだろう。自宅と病院で何が違うのだろうか。違うところはいっぱいあるが、どの違いが自分の調子を左右する要因となっているのだろうか。その要因を特定して、退院してからまたぶり返さないために、自宅に戻ってから入院時と同じような環境を作れないだろうか。要するにその要因を自分の住環境の中に盛り込めないだろうか」そういうことを話した。

カウンセラーの意見は「病院はあくまで病院で、それを自宅で再現するというのは少し違うんではないですか」ということだった。そういえば一番最初に言われたことでもあるが、「自分以外のものを変えようとしてもだめ。変わるのはあくまでも自分」ということを思い出した。それでは入院しているときの自分はどういう心の動きをしているのか。そこを見出していくことが必要だろう。

5日間便秘が続いていたので病棟に戻ったら看護婦に浣腸された。すると血便が出た。看護婦さんにお尻の穴をまじまじと見られて「痔ではないわね」と言われた。とりあえず様子見ということで、また血便が出たら検査するそうだ。やだなあ。そういやドラッグストアでバイトしている彼女から聞いた話だが、痔の薬を買っていくのはおばさんと、そして若いきれいな女性が多いという。

昨日は結局寝たのが23時半くらいだったかな。寝つきもよく、比較的ぐっすり眠れたような気がするが、3時半ころ目が覚める。睡眠を持続するのは難しい。しっかり寝ておきたかったので追加眠剤を飲む。そして起きたのが5時半過ぎ。追加眠剤を飲んでもこんなものだ。ま、しかしけっこう熟睡感があったからいいだろう。

朝、メールを読み書きしたり、昨日のうちに洗濯して乾燥機の放り込んでいた洗濯物をたたんだりする。そのうちに6時半になったので、病院の日課と同じようにラジオをつけてラジオ体操をする。朝一番には少しきつい運動だが、体を目覚めさせるにはちょうどいい。

8時過ぎまで昨日買った本をぱらパらと読む。最初の方は体験談ばかりで「早起き健康法のおかげでこんなに元気になりました」という人たちの手記が続く。どうもこういうのを見るとうさんくささを感じてしまう。

8時半ころ彼女がやってきた。今日は13時からバイトらしく、それまで一緒にいることにしたのだ。とは言え、二人とも眠くて、昼まで一緒に寝てしまう。昨日は追加眠剤も飲んだが、やはり眠りは浅かったようだ。昼になって一緒にパンを買ってきて食べる。その後横になると、またうとうとしてくる。やばい、このままだと寝てしまって病院に戻れなくなるかもしれない。彼女がバイトに行く13時前に、もう一緒に家を出ることにしよう。

早めに家を出て病院へ帰る。なんだか疲れが出てきている。やはり病院では感じない疲れだ。これは外に出ないと感じない疲れ、そして外に出ないと慣れることができない疲れだ。外泊訓練は重要だ。

病棟へ戻るとちょうど男性のシャワーの時間だったので、順番を待って汗を流す。私は新陳代謝がよくて汗をすぐかく。特にこの季節は暑いし、最近はスポーツもよくやるので、シャツがすぐびしょびしょになる。この際だから家から登山用のTシャツをたくさん持ってきた。登山用のシャツは綿でなく、乾きが早い特殊素材でできている。洗濯して脱水しただけでほとんど乾いた状態になっているくらいだ。山登りをしない人でも、汗かきの人にはお勧めだ。

その後は洗濯をしたり喫煙所でご歓談したりCDを聞きながら横になったり、のんびりして過ごす。夜になるとだいぶ疲れもとれてきた。

さてさて、今夜は果たしてぐっすり眠れるだろうか。明日月曜日は一番ハードスケジュールな日だ。午前は作業療法とデイケア、午後はデイケアにカウンセリング、そして入浴。なかなか忙しい。と言っても会社で働いていた頃に比べるとはるかに楽チンなのだが、これくらいのことがこなせなくては社会復帰はまだまだ遠い。あせらずゆっくりがんばろう。

いかん、最強の眠剤ベゲタミンが追加されたにもかかわらず、睡眠は不安定だ。寝つきはよかったものの、0時に目が覚め、追加眠剤をもらいに行った。それで眠れるかと思いきや、またまた2時半に目が覚める。もう一度寝ようと試みるが15分くらいで目が覚める。しかたがないので、また追加眠剤をもらいに行く。後に残るかもしれないという強い眠剤だ。夜勤の看護婦は「明日予定ない?寝てても大丈夫?」と言って渡してくれた。それを飲むと熟睡できた。が、起きたのは結局5時前。眠剤が増える前とぜんぜん変わりない。追加眠剤をもらっているから、何とか熟睡はできているようだ。朝早く起きても頭のぼんやり感はない。

ところで昨日の日記のアップに失敗しているようだ。PDAからだとやはり何かうまくいかないところがあるようなので、今日外泊で家に戻るから、PCからアップしなおそう。

今日もいい天気だ。朝食後は日課となりつつある散歩。今日は近場で猫と遊ぶ。ちょっと人に慣れてなくて、近くによると逃げていってしまう。と言っても遠くへ行ってしまうわけではなく、2メートルくらいの距離をおいて寝転がっている。他の患者が来てえさをあげだしたら寄ってきたので、私も一緒にえさをやる。少しはなついてくれないかなあ。その後作業棟の前でオカリナを吹く。

今日から外泊だ。少し早めに病棟を出てバス停でバスを待つ。日差しがきつい。連日のソフトボールのせいですっかり日焼けしてしまった。バスと電車を乗り継ぎ、途中横浜で買い物をして家に帰る。税所弘の本を買った。「早起き健康法」というのをやっている人で、うつ病の本を何冊も出している。うつ病に関する本は今まで何冊も読んだが、この人の本は読んだことがなかった。何かのヒントにでもなればいいが。

家に帰り、まずは散髪屋に予約を入れる。合唱団Pの練習が18時半からなので、16時半に予約を入れた。そして、自分が管理しているHPの更新などの作業をちょこちょこやる。そうこうしているうちに彼女がから電話がかかってきて、家で一緒にご飯を食べる。14時前に彼女はバイトへ戻っていってしまった。その後、いつのまにか布団の上でうとうとしているうちに寝てしまった。気がつくと16時。ありゃ〜、今からでは16時半には間に合わないぞい。しかたがないので散髪屋にキャンセルの電話を入れ、とりあえず家を出る。

散髪屋に着いたのは16時40分ころか。「1時間くらい待ち時間がありますけど」と言われたが、このぼさぼさの頭は今日中になんとかしたい。合唱団Pの練習には遅れるが、待つことにした。そうすると案外早く順番が回ってきた。17時25分くらいだったか。終わったのが18時20分。電車に乗って移動し、途中マックで「おとうふサンド」を買っていく。ダイエット中だから今日の夕食はこれ1個。

練習会場に着くと、少し集まりが遅かったようで、ちょうど練習が始まるところだった。ブラームスを3曲、そしてプーランクを3曲。21時半までみっちり練習する。なかなかハードだ。でも疲れはさほど感じない。

練習後は飲みに行きたいのを我慢して家に帰る。帰る途中、さすがに疲れを感じた。病院での作業療法とデイケアのダブルヘッダーなどのプログラムの方がよっぽど疲れるような気がするが、あっちはスポーツ中心なので体の疲れ。今日の疲れは神経の疲れ、といった感じだ。やはり病院の中でのんびりと暮らしていると、街中に出て電車に乗って人ごみの中を歩くだけで神経が疲れる。それに慣れるための外泊訓練でもあるのだ。

さて、病棟ではとっくに消灯時間を過ぎているので、今日は夜更かしになってしまったが、まあたまにはいいだろう。問題はこれから眠れるか、だ。一応追加眠剤ももらってきてあるが、使うことになるのだろうか。

昨日もよく眠れなかった。寝つきはけっこうよかったものの、また0時に目が覚める。今度は追加眠剤をもらわずにもう一度寝ようとするが、断続的に目が覚め、ついに2時に追加眠剤をもらいに行った。サイレース2mg。けっこう強い眠剤で、これで眠れなければ異常としか言わざるを得ない。しかし、やはり熟睡はできずに何度も目が覚める。結局4時に起きてホールへ出てきて一服した。そしてこれを書いている。眠剤が増やされるだろう。あまり薬は増やしたくないが、こういう状態ではいたしかたない。台風が接近している。外はもう嵐だ。

朝になると雨もやんで日が照っている。今日も散歩日よりだ。しかし、熟睡できなかったためかなんだかだるく、朝食後横になってると少し寝てしまう。8時40分ころに日勤の看護婦が挨拶にやってきて起きる。少し体がだるく頭もぼんやりしている。もう少しすると作業棟へ行ってエアロバイクを漕がなくてはならない。が、なんだかめんどくさい。「なんだかめんどくさい」これを乗りきることが必要なのだ。、まだ「気合で何とかなる」範囲のだるさなのだから。

何とか作業棟へ行き、いつものメニューをこなす。まずは体力テストから。またもや「6段階中の4。優れている」ほんとかなあ。そう思っていたら作業療法士がやってきて、「お、けっこう維持してるじゃないですか」と言う。前の入院のときにもお世話になった方で、そのときもずっとエアロバイクを漕いでいて、最初は体力テストの結果が2だったのが、最後は5までいったのだ。それからすっかり衰えていると思っていたが、作業療法士が言うには「筋力はすぐ落ちるけど、持久力はけっこう落ちないもんなんだよね」と言う。自信を持っていいようだ。その後30分の通常トレーニング。やるたびに消費カロリーがあがっていく。いい傾向だ。燃えろ体脂肪!

エアロバイクを漕いだ後はいったん病棟に戻り、明日からあさってにかけての外泊届を書いて出す。毎週末は外泊で家に帰る。明日は、そうだなあ伸びきってどうしようもないこの髪を切りに散髪に行こう。そして久々に合唱団Pの練習に出るのだ。入院しているはずの私が現れたら、みんなさぞかし驚くかもしれない。

そしてすぐに体育館へ行ってデイケアに合流する。なかなか忙しい。デイケアでは三角ベースをやった後、ポートボールをやった。おととい、昨日とソフトボールをやって今日もスポーツができるなんて、なんて恵まれているんだ。存分に楽しんだ。体はやはりきついが、前よりも疲労感は少ない。

12時前に病棟に戻り、昼食。この昼食からダイエットメニューになっている。確かにみんなは肉を焼いたような料理を食べているが、私は豆腐だった。カロリー制限もやって、少しでも体重と体脂肪を減らして退院したい。しかし、その後のリバウンドに気をつけなければ。

昼食後、主治医に呼ばれて面接する。昨日の夜も追加眠剤をもらったが断続的にしか眠れなかったことを報告すると、眠剤が増えることになった。ベゲタミンが1錠増える。バルビツール系のちょいと怖い眠剤なのだが、眠れるようになれば眠剤も減っていくだろうから、しばらくはしかたがないだろう。、

そしてその後はデイケアへ。忙しい一日だ。デイケアルームは冷房がきいていて涼しい。病棟は7月にならないと冷房が入らないらしく、毎日蒸し暑い思いをしている。しかし、看護師室はクーラーがきいている。ずる〜いとみんな思っている。金を払っている方が暑い思いをして、金をもらっている方が涼しい思いをしているなんて、民間企業に勤務する私にはとても理解できない。病院というのはおかしなところだ。病院にもよるのかもしれないが、患者に対して高飛車な気がするのは私だけだろうか。患者に対するアメニティというものを、ここの病院はどれだけまじめに考えていることか。

デイケアのプログラムは最近変更になり、今まで午後はずっとスタッフ主導でゲームをやっていたのが、これからは曜日によっては患者が主導になってやりたいことをみんなで決めてやったりするフリーの日が入ることになった。今日はそのフリーの日で、何をやるかと思ってデイケアルームにいたが、特に誰かが何をやろうと言いだすこともなく、あっちで将棋をしていると思えばこっちでは談笑に花が咲いていたり、はたまた昼寝をしている人もちらほら。私も話に混じっていたが、トランプをやるようなのでそっちに参加した。この病院のデイケア伝統の「いんけんばば抜き」をやった。普通のばば抜きと基本的に変わりはない。違うのは、ジョーカーを持っている人が誰かに話しかけて、話しかけられた人がそれに答えてしまうと、ジョーカーがそっちに移動する、というものだ。文章で説明してもいまいち何がおもしろいかわからないが、実際にやってみると何気なく会話をしながら微妙な駆け引きが必要になってきたりして、ちょいとスリリング。今日のデイケアはそれで終わった。

それにしても、いきなり活動レベルがあがっている。デイケアで話していて「テンション高くないですか?」と聞かれた。ハイテンションなのかもしれないが、自覚できない。躁状態は自覚できないのだ。そう言うと昨日の主治医との面接でも、眠れない、と言うと「テンションは高くないですか?」と聞かれた。躁状態になると眠れなくなる、ということがあるらしい。そのときは「そういうことはないです」と答えたが、最近のオーバーワーク気味の自分を振り返ると、ひょっとしたら軽い躁状態になっているのかもしれない。そんなときには無意識にとんでもないこと、通常の自分ではやらないようなむちゃくちゃなことを調子に乗ってやってしまったりするので要注意だ。

病棟に戻って入浴。この病棟は古くて汚くて、病室に平気でゴキブリが出たりするが、風呂だけは院内で一番新しく、広くてきれいだ。汗を流してさっぱりし、のんびり湯につかる。

その後のんびりと散歩に出る。風が強く吹いて気持ちいい。作業棟の前の広場の隅でしばらくオカリナを吹いた。その後作業棟を覗いてみると、デイケアの音楽クラブの連中がサンバの曲を練習していた。素人を集めてクラブでやってるにしては、まあまあかな。病棟に戻ると「オカリナ聞こえてたよ。いい音だね」とか「上手だね」「聞いてると癒されるね」とか言ってくれた。自分は好きで吹いているのに、そういう風に言ってもらえるのはとても嬉しい。

夜はゆっくり音楽を聞きながら横になり、体を休める。寝ていると看護婦から呼び出しがかかった。彼女からの電話だった。不眠のことや薬のこと、躁気味のことを話すと、木曜日に面会に来たとき、彼女自信も「少しテンションが高いな」と思ったらしい。明日は外泊で家に戻るが彼女はバイト。夜は私は合唱団Pの練習。彼女はすぐ近所でバイトしているので、昼休みの1時間の間にうちで一緒にご飯を食べることした。短い時間しか会えないのは残念だが、日曜にまた会える。と言っても彼女のバイトが13時からなので、それまでなのだが。